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北樺太侵攻作戦開始から4時間後
北樺太侵攻作戦は順調に進んでいた。
しかし戦線中央及び右翼側では戦線は停滞。
戦いは泥沼戦に移り変わり、第二次世界大戦の様な様相となった。
左翼側では防衛準備が完了していなかったロシア軍を追い回し、日本軍は第1目標を奪取していた。
「こちら左翼戦線司令部!!第1目標奪取!!」
『こちら総合司令部了解。第2目標の奪取に移行せよ。』
「こちら左翼戦線司令部!増援及び機甲科を要請する!!」
『了解。第102歩兵旅団及び機甲科の増援を派遣する。』
数時間後、増援が到着。第2目標に向けて侵攻を開始した。
間宮海峡
地上支援のために展開していた第12空母打撃群旗艦の雲龍は艦載機の収容を進めていた。しかし第12空母打撃群に魔の手が忍び寄っていた。
雲龍 CIC
CICでは雲龍乗員が暗闇の内、ヘッドホンをつけ光る画面を操作していた。その時、CICの中にソナー員の声が響き渡る。
「アクティブソナーに反応!敵潜水艦!」
「音紋解析!キロ級、B394 ヌルラト、B464 ウスチィ・カムチャツクスと判明!!」
「艦橋へ知らせろ!」
同艦 艦橋
「CICより伝達!敵潜水艦発見!キロ級、B394 ヌルラト、B464 ウスチィ・カムチャツクスと判明!」
「艦長!敵潜水艦への攻撃を進言します!」
「そうだな。護衛の呂58に攻撃を要請する。」
「了解。」
通信員が回線を開き呂58に命令を送る。
呂58 発令所
呂58は打撃群前方に展開しており、すでに潜航していた。
「旗艦雲龍より通信。『敵潜水艦2隻発見。攻撃せよ。』」
「了解。ダウントリム15度。深度220度まで潜航。」
「了解!ダウントリム15度!深度220まで潜航!」
発令所に設置された機器を乗員たちが操作を開始し、艦内が慌ただしくなって行く。
「敵潜水艦を捕捉!」
「1、2番管に注水。15式対潜魚雷装填。目標ヌルラト。」
『発射管室了解!』
「パッシブソナーに反応!敵ヌルラトより発射管注水音!」
「発射準備完了!」
「1、2番管、発射。」
「ウエポンズフリー!1、2番管、発射!」
ガコン!との振動を伴い、2発の魚雷が発射された。魚雷はヌルラトに向かって一直線に向かって行った。しかしヌルラトもやられっぱなしではなく、負けじと呂58に魚雷を発射していた。
「敵ヌルラトより魚雷発射音!」
「回避。面舵。ダウントリム15度。」
「コピー!面舵!ダウントリム15度!」
「魚雷命中!敵潜水艦、スクリュー音停止!行動不能!」
「敵魚雷直進してきます!」
「デコイ射出!」
ボン…という音を立て、デコイが発射された。デコイは音を出しながら敵魚雷を惑わそうとする。
「敵魚雷2本!デコイに誘引成功!」
「敵ウスチィ・カムチャツクスが引いていきます!」
「艦長!追撃しますか?」
「いや、追撃はしない。艦を浮上させろ。バッテリーを補給する。」
「了解。」
雲龍 艦橋
「呂58より通信!『敵潜水艦1隻撃沈!1隻逃亡!』」
呂58からの通信を聞いた艦橋要員は安心し、胸を撫で下ろす。
「ひとまず安心だな。」
「艦長!艦載機、全機収容完了!」
「補給の後、いつでも発艦できるように準備せよ。」
「了解。」
「艦長!第23水陸両用戦隊が到着!」
「予定通り、指揮権をこちらに移行。2日後、20時00分に甲一号作戦を開始する。」