まずは12月ギリギリになってしまい申し訳ありません!
今月は私生活が忙しくなってしまい、執筆活動が思うようにできませんでした。
急遽仕上げましたので誤字脱字があると思いますがご容赦ください。
あと新作の「日本国海軍 第一艦隊 ハイスクールフリート世界へ転移セリ」を投稿しましたのでこちらもよろしくお願いします。
以上、X2でした。それではよいお年を~
ノグリキ空港 管制塔
日本国軍が押し寄せるノグリキ空港は激戦となっていた。
ロシア側も機関銃やロケットランチャーで応戦するがじわじわと押されてゆく。
そんな状況を見てケチャツキスは叫ぶ。
「今の戦闘状況は?」
「空港の約63%が日本軍に制圧されています!また負傷者率が47%!」
「機甲戦力は?」
「現在、近辺展開中の第163戦車小隊と第196戦車小隊がこちらに向かって来ています!約2時間ほどで到着できると!」
「2時間だと?!そんなに長い時間、持ちこたえられるわけがないだろう!」
ケチャツキスは唇を噛みながら机を叩く。
「……っ!?レーダーに敵機!」
「なんだと?!」
「機数、12機!マッハ0.9で接近中!」
その正体は沖鷹所属の
「残りの対空兵器は?」
「9K37 ブークが1両残っています!」
「今すぐに対空戦闘だ!」
残っていた9K37 ブークが格納庫から出てくる。
「ブーク展開完了!」
仰角をゆっくりと上げてゆく。迎撃の準備を始める。
その時だった。
格納庫の方から爆発が1つ、また1つと続く。さらに大きな爆発。黒い煙が上がる。
「ブーク被弾!」
運悪く2本目のミサイル本体に誘爆。車体ごと吹き飛んだ。
「……ブーク沈黙。」
「な…、なんだと………。」
ケチャツキスの顔が青ざめる。
「敵機来ます!」
現実は待ってくれない。レーダー員の叫びと共に
「機関銃で牽制しろ!」
管制塔のデッキに備えられたKord重機関銃が火を噴く。
しかし現代の戦闘機に手動の機関銃は当たらない。
その後、衝撃波が管制塔を襲う。
しかしF/A18EJは爆弾落とすわけでもなく、機関砲を撃つまでなく、ただ通りすぎて行く。
「敵機、上空を通過……。」
「なんだったのだ…?」
ケチャツキスは違和感を覚える。
「なぜ敵機が旋回しない…?なぜ母艦に帰投しない…?」
ケチャツキスはおもむろに地図を見る。するとケチャツキスはなにかに気付いた様に叫ぶ。
「敵機の進路をもう一度ここへ持ってこい!」
「は、はっ!」
すぐにケチャツキスの元へ資料が届く。
「見つけた。見つけたぞ!」
「何をですか?」
「奴らの狙いは戦車小隊だ…。」
ケチャツキスが差し棒で差す先にはノグリキ空港への増援としてこちらに向かって来る戦車小隊が差されている。
「戦車小隊に後退の旨を伝えろ!今すぐにだ!」
「は、はいぃぃ!!」
第163戦車小隊 1号車 小隊長車
ノグリキ空港の後方。その平野部を駆けるシュトーラを装備したT−90の姿があった。
「小隊長!ノグリキ司令部より通信!即座に退避せよと!」
「なんだと?理由は?」
「そ、それが理由を聞こうとしたら切られまして…。」
「なんだと?!」
ノグリキ司令部は第163戦車小隊と第196戦車小隊に撤退理由を言わぬまま通信を切ってしまっていた。
「折り返しは?」
「繋がりません。無線が混在していて…。」
ノグリキ司令部には数多くの無線が来ており、繋がりにくい状況となっていた。その影響をもろに受けてしまった結果だった。
「小隊長。撤退しますか?」
小隊長のドミトリは数秒悩んだ末に結論を出す。
「いや、このまま前進!ノグリキ空港の支援に向かう!」
「了解。」
『こちら3号車。不明機確認。判断を乞う。』
不明機の正体はもちろん
「上空警戒を最大限しながら前進せよ。」
『了…。っ!?不明機爆弾投下!繰り返す!不明機爆弾投下!』
「なに!?」
F/A18EJは戦車に向けてMk84を投下する。
「全車後退!」
しかし戦車小隊は後退するのが遅れ、Mk84の爆発をもろに食らう。
ほとんどの戦車は砲塔上面にMk84を食らい、天板が吹き飛んでしまう。
「被害状況!」
「小隊の8割が行動不能!第169戦車小隊も同様の被害です!」
ドミトリは状況を整理しながら次の手を考える。
しかし小隊に残された選択肢は引くか、日本軍に殺られるかの2択のみだった。
「………引くぞ…。」
ドミトリは声を震わせながら指示を出す。
「ですがノグリキ空港が!」
「そんなこと知ったこっちゃない!命最優先だ!」
ドミトリの心の中は今、残っているものを帰らせることでいっぱいだった。
「第169戦車小隊にも…」
「小隊長!第169戦車小隊が前進します!!」
「はぁ?!」
ドミトリは急いで車長用ペリスコープを覗く。
すると2両のT−90が群れをなして前進していた。
その正体は言わずもがな第169戦車小隊の生き残りである。
ドミトリは無線機を手に取り、後退の旨を伝える。
しかし第169戦車小隊は止まらない。
「小隊長!どうしますか!」
「構わん!全車全速後退!」
第163戦車小隊は第169戦車小隊を残して後退を始める。
ドミトリは変わらずペリスコープを覗く。すると稜線からある影が姿を見せた。その正体は…
「10式……だと…。」
そう日本が誇る主力戦車、10式戦車だ。
ドミトリは動揺していた。
なぜ、ここに日本の戦車がいるのかと…。
「くそ!噂の上陸部隊か!反撃しながら後退する!」
しかし動揺している暇もなく日本軍の第96戦車中隊は第169戦車小隊のT−90に砲口を向ける。
10式戦車の44口径120mm滑腔砲は咆哮した瞬間、前進していたT−90は炎を上げ、砲塔を打ち上げる。
「い、今すぐに増援を要請しろ!」
ドミトリは慌てながら指示を飛ばす。
そんな中ドミトリに無線が来る。
『こちら臨時司令部。ノグリキ空港が陥落した。繰り返す。ノグリキ空港が陥落した。直ちに撤退戦準備をせよ。』
戦車内には冷たい空気が流れる。
「小隊長!どうしますか?」
「今すぐに撤退戦準備だ!」
生き残りの戦車は旋回し、急いで撤退を開始する。
しかし10式戦車を有する第96戦車中隊は簡単には逃がしてくれない。自慢の機動性を生かしずっと追いかけ回してくる。
「主砲!撃てぇ!」
48口径125 mm滑腔砲が火を吹く。砲弾は見事、10式の弱点に命中。ブローオフパネルを跳ね上げる。
「1両撃破!」
しかしたった1両。たった1両だった。
車体が大きく揺れる。
「被弾しました!」
「っ!油断するな!後退を続けろ!」
数分後、逃げ回ったロシア軍戦車小隊たちはドミトリの第163戦車の1号車を除き全滅してしまった。
「小隊長!もう砲弾が底を尽き始めています!」
ドミトリは残弾数を確認する。徹甲弾の残りはたった4発だった。
ドミトリは少し悩むがすぐに結論を出した。
「総員、降伏を用意。武器を捨てて外に出ろ。白い布やらなんやらを棒か何かにくくりつけて振っておけ。」
「わかりました小隊長。」
搭乗員はすぐさま外に出る。
ドミトリは自分の白シャツを棒にくくりつけ振りながら降車する。
すると目の前に10式戦車が止まった。
その中から日本兵が出てくる。日本兵は銃をドミトリ達に向ける。
「お前達!降伏するのか?」
日本兵はドミトリ達に問いを投げつける。
「あぁ。我々は捕虜としての降伏を願う。」
日本兵の問いにドミトリが答える。
「わかった。捕虜としての降伏を認める。」
その後、ドミトリ達は日本兵にハンドカフをつけられ、
到着した98式装輪装甲車で連行された。
数分前…
ノグリキ空港 管制塔
ノグリキ空港はそのほとんどが日本軍に占領されてしまい、管制塔まで押し込まれてしまっていた。
司令部及び残存兵力は管制塔まで後退。陣地を構える。
しかし日本軍はそれを食い破る様に迫りくる。
ケチャツキスは管制塔内で撤退の準備を始める。
「今すぐに撤退の準備をしろ!逃げるぞ!」
「は、はっ!」
しかし日本軍はそう易々とは逃がしてくれない。
「し、司令!日本軍が管制塔内に侵入してきました!!」
「手榴弾でも何でも投げ込めぇ!」
「は、はいぃ!」
ロシア兵達は日本兵を止めようと奮戦するが日本兵の勢いは止まらず管制塔の最上階に迫り来る。
「司令!避難路の確保が完了しました!今すぐにお逃げください!」
ケチャツキスは部下に促されるまま管制塔の非常階段を進む。
幸い日本兵達に見つかることなく階段をおりきり、管制塔から離脱する。
しかし安堵したケチャツキスの耳に爆発音が届く。
その目には崩れ行く管制塔の姿が移る。
ケチャツキスは自分の基地の象徴である管制塔が破壊されたことによりその場に崩れ落ちてしまう。
ケチャツキスはついに心を壊してしまい涙を流しながら笑うのみになってしまう。
その後、ケチャツキスとその部下は日本兵に発見され確保された。
ノグリキ空港強襲作戦は日本軍の勝利に終わった。戦闘後のノグリキ空港は元の姿が分からないほどに破壊されてしまっていた。司令部は跡形もなく爆発されており、天を貫いていた管制塔も中ほどで折れてしまっている。
ノグリキ空港の生き残りはケチャツキスを始めほとんどが捕虜として確保。
こうしてノグリキ空港強襲作戦は日本の勝利として終わった。しかし両軍合わせて死者3600人を出す結果となり、両軍ともに打撃を受けた。
イワゴンさん、Fallout 錬金パパさんお気に入り登録ありがとうございます。
X3さん、大西洋さんコメントありがとうございます。
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