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4月2日 8時30分
首相官邸 記者会見場
記者達がカメラを構え、メモの準備をしている中
「お集まりの皆様。本日は北樺太侵攻作戦について、進展がありましたのでご報告いたします。」
記者達は一斉にここぞとばかりにシャッターを押したり、メモをとる。
「ロシア側よりロシア大使館経由で休戦の申し入れがありました。日本政府はこの申し入れを受け入れる方針で調整を進めてまいります。詳しい日時、場所につきましては未確定でありますので発言は控えさせていただきます。」
記者は質問しようとするが、義俊は逃げるように会場を後にした。
4月6日 日本国領樺太、敷香市において日露の樺太における戦闘についての休戦講和が行われた。
ロシア側は日本側に対して戦費の全額補填及び日本側が侵攻において確保した領土の一部を明け渡すという条件を受諾。日本側は樺太地域の平和的安定へ向けた取り組みを進めることを承諾。
こうして日露樺太戦闘条約は締結された。
ノグリキ市街地
日露樺太戦闘休戦から8日。日本軍は占領した都市を行進。装甲車両が土埃をたて、歩兵が踵を鳴らしながら進んで行く。その後ろには日本国旗がなびいていた。これはロシア軍と地元民に日本軍の統治を印象付けた。
翌日には日本軍が占領都市のノグリキで祭りを開催。後に樺太祭と呼ばれるようになったその祭りは暗かった市街地に灯りが灯り、町が息を吹き替えしたようだった。
その翌日、日本軍は復興特別編成隊を投入し、復興作業を開始。
地元民も復興作業に参加。
日本軍は地元民との親好を深めていった。
さらに翌日には仮住居の搬入が開始。焼けた荒野に新たな住まいが建ち始めた。それと同時にインフラ構築も開始。水道、電気の構築が始まった。
その頃、遠く離れた欧州では別の歯車が回り始めていた。
日露樺太戦闘休戦から9日 2020年4月15日
ロシア国防省 地下作戦指揮室
コンクリートに覆われた冷たい部屋。その中にはホワイボードに付けられた地図、机に広げられた書類。そしてそれらを使い、作戦を立てる人々の姿があった。
「現在の部隊展開状況は?」
ロシア陸軍総司令官サルバート・アルディーレが質問を飛ばす。
「現在、ルハンスク、ドネツク、ザポリッジャ、ヘルソンを占領中。ハルキウに攻勢中であります。またオデーサ占領に向けた攻勢を進行中です。」
隣の青年軍人が答える。
「この作戦は展開可能か?」
「海軍は可能であると判断している。」
ロシア海軍総司令官カナル・サラハドが発言する。
ロシア空軍総司令官ニコライ・プルデスも同意見を示す。
「セヴァストポリ海軍基地は大丈夫なのか?今、ウクライナの攻撃が激しいようだが。」
アルディーレが不安をあらわにする。
「今のところは安心です。ですが今の時期を逃せばおそらく前のように攻撃が激しくなると予想されます。」
「政府からの指令はどうなっているのだ?」
プルデスは政府からのイメージを重視しているようだった。
「政府からの指令は軍に任せるとのことでした。」
近くの部下が返答する。
「陸軍の部隊は今日からセヴァストポリとヘルソン方面へ向かわせる。」
「了解しました。」
「空軍もベルベク空軍基地に部隊を集結させます。」
部屋に沈黙が流れる。
「会議は以上だ。各自解散。」
各々が部屋からゾロゾロと退出する。
そんな中、アルディーレとサラハドは部屋に残る。
「ついに始まるのか。」
「あぁ。これでこの戦いに終止符を打つことができる。」
アルディーレは椅子から腰を上げる。
「お先に失礼する。また当日に。」
「あぁ。また当日に。」
サラハドは返事を返し、少し笑ったようだった。
地下作戦指揮室から出たアルディーレは、薄暗い通路をゆっくり歩きながら先ほど決まった作戦の概要を見る。
彼の目には今、何が写っていたのだろうか。