新世界日本国   作:X2

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皆さん、X2です!まずは18話、19話の削除及び17話の内容変更によるストーリーの変更についてお詫び申し上げます。理由としてはストーリーが面白くなかったこと、長くダラダラと続いてしまいそうなことなどがありました。
これからは少しずつ他の話もブラッシュアップをかけて行きます。そのため新作が出せない月が出てくると思いますが、これからも変わらぬご愛顧で新世界日本国及びX2を応援して頂けましたら幸いです。長文失礼いたしました。
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作戦準備

2020年4月20日12:11 ヘルソン戦線

ロシア・ウクライナ戦争は従来の戦争とは異なる様相を呈していた。昼夜を問わずドローンが飛び回り、兵士は泥にまみれた塹壕の中で怯える。まさに現代戦と第一次世界大戦、双方の面を持っている"ハイブリッド消耗戦"となった。

特にヘルソン、ハルキウの両戦線は戦闘は膠着状態にあった。

ヘルソン市内は無数の履帯跡が刻まれ、その周囲には撃破された車両の残骸が黒煙を上げていた。ロシア軍はドニエプル川方面への突破を試みるも、ウクライナ軍の激しい砲撃と対戦車ミサイルによって前進を阻まれていた。

「もうすぐ戦線だぞ!しっかり準備しとけよ!」

大量の車両が一直線に並び、雪でぬかるんだ道を進む。

総勢50両。戦車や戦闘装甲車が連なる。

平均年齢21歳の兵士たちはBMP-2の狭い車内には入れられず、後部にあるドローン対策用のネットが張られたむき出しのスペースに身を寄せていた。

「空が怖いな。」

「あぁ。もう空は見たくねぇよ。」

2人は銃を準備しながらたわいもない会話をする。

そんな時だった。

「おい!ドローンだ!」

ある兵士が叫んだ。

「降車!降車!急げぇ!」

座っていた全員が急いで飛び降りる。

「走れ!急いで離れろ!」

各々が声を上げるなかドローンは未だこちらに飛んでくる。

次の瞬間、爆音と熱風を伴い、BMP-2の車体が揺れる。

近くにいたロシア兵達はそのあまりの熱さに顔を覆う。

それでも車列は進み続ける。

幸いにもドローンは3機ほどが攻撃を行っただけだった。

BMP-2のハッチから将校が顔を出す。

「被害状況は?!」

「19名死亡。BMP-2、1台が小破。それ以外の損害はありません。」

周りの兵士達は戦死者を引きずりながら道路の端に寄せていた。

「今すぐ残りの兵を集めろ!まだまだ先は長いぞ!」

数分後。またむき出しの椅子に座る。

固く揺れもひどい椅子だ。しかし彼らはドローンが見えないよりかはマシと言い聞かせていた。


2020年4月20日13:14 黒海 

黒煙が1本とそれを取り囲むように灰色の煙が5本たなびいていた。

中心で黒煙を吐いているのはアドミラル・クズネツォフ。黒海艦隊臨時旗艦である。同艦の艦橋に立つのはロシア海軍副司令官 デバルス・イワン。親プーチン派の人間だ。

「後続部隊は?」

「現在、特に異常なく航行しております。」

イワンは少し頷く。

「……。副司令官よろしかったのですか?前線までお越しいただいて。」

アドミラル・クズネツォフ艦長 サワルイ・イダルテが質問を投げる。

「大統領の指示だ。従うさ。」

少しの沈黙。心地の悪い沈黙だった。

そんな中、航空管制員が口を開く。

「報告します。第279独立艦上戦闘機航空連隊のSu-33が発艦準備を完了しました。」

「了解。発艦させろ。」

「はっ!」

艦隊は進み続ける。

「こちらも準備をしよう。アドミラル・グリゴロヴィチ、アドミラル・エッセンに3M14TEの発射準備を始めるように伝達しろ。」

「はっ!」

2隻のVLSが開かれる。

そんな中、後ろに控える艦隊も進み続けていた。

プイトリーヴイを中心に13隻の揚陸艦が並ぶ。

目的は明確だ。

「始まりますよ。大統領。」

イワンは天を見上げる。

「3M14TE発射準備完了!」

「…本当によろしいんですね。」

イダルテが低い声で確認を取る。

イワンは声を出さず、頭を元に戻して頷く。

「攻撃始め!」

2隻から8発の3M14TEが発射された。

艦内にはなんとも言えない沈黙が流れる。

始めてしまった罪悪感と妙な高揚感に包まれていたのだろう。

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