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2020年 混乱の世界情勢
世界は新たな年を迎えた。
2020年代の到来である。
世界は新たな年の幕開けに盛り上がりを見せていた。
一部の国を除いて……。
ロシア国防省 地下作戦指揮室
「我が軍の状況は?」
そう尋ねるのは現ロシア連邦大統領 クルウィル・デルデムノルであった。
それにロシア陸軍総司令官 サルバート・アルディーレが答える。
「現状、ロシア陸軍と致しましては即応戦力として歩兵15万人、戦車1000両、その他総戦力の半数は投入することが可能です。」
「わかった。次に海軍。」
次にロシア海軍総司令官 カナル・サラハドがデルデムノルの質問に答える。
「ロシア海軍は現状、全艦隊を全力出撃することができます。また新型駆逐艦の完成まで約3ヶ月でありますので開戦後すぐに戦力として使うことができます。」
「空母は?」
「現在、北方艦隊よりアドミナル・クズネツォフを黒海艦隊へ再編成しております。また北方艦隊にはキエフ級航空巡洋艦 ニジニ・ノヴゴロド*1を臨時で編成致しました。」
「うむ。良かろう。次に空軍。」
さらにロシア空軍総司令官 ニコライ・プルデスが答える。
「はっ!空軍は全力出撃が可能です!」
デルデムノルは静かに微笑んだ。
そしてこう呟いた。
「所定地域へ展開せよ。」
デルデムノルの呟きにサルバート・アルディーレが確認をする。
「それは開戦ということでよろしいでしょうか…?」
「あぁ。」
デルデムノルが微笑みを保ったまま答えた。
「承知致しました。」
ロシア クリミア半島 ウクライナ国境付近
雪が降りしきる中、ロシアのクリミア半島にはロシア陸軍の歩兵5万人、戦車300両が姿を白に染めながら進行していた。移動する兵士達に会話はなく、これからの惨劇を予想するしかなかった。
部隊は何事もなく所定地域へ展開を開始した。
『こちら作戦本部。特別軍事作戦を実行せよ。繰り返す。特別軍事作戦を実行せよ。』
その時、設置された無線機からくぐもった声が発せられる。
ロシア兵達は急いで所定の位置に付く。
上空からミサイルが飛んで行く音が響く。
数秒後、ウクライナ方面からつんざくような音と振動が伝わってくる。
「突撃ぃ!!」
近くの指揮官の声に合わせて兵士達が走り出す。
同時にベラルーシから進行し、キーウ包囲を目指す部隊とルハンシク州、ルガンスク州およびドネツク州より侵攻する部隊。そしてクリミア半島から侵攻する部隊。合計3つの戦線が一斉に動いた。
ウクライナ軍はどの戦線でも展開しておらず、ロシア軍は苦戦することなく侵攻した。
1月12日 9時42分 露烏戦争開戦
世界は混乱への道を歩み出した…。