新世界日本国   作:X2

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薔薇ガキ08(携帯)さんお気に入り登録ありがとうございます!
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在ロシア日本国大使館襲撃事件

露烏戦争開戦から10日後

ウクライナが戦線を維持しているとき各国からの救援物資及び兵器、武器がEU経由でウクライナに運び込まれた。アメリカからはM4A1やM1A1など、イギリスからはチャレンジャーMk.3、日本からは90式戦車の初期生産型や89式小銃、EUからはユーロファイタータイフーンが供与された。


モスクワ州 ロシア陸軍総司令部 地下作戦室

ロシア陸軍副司令官、ザインツ・サルバイタの姿はロシア陸軍総司令部の地下作戦室にあった。

地下作戦室では作戦会議が進んでいた。

「今朝、陸軍司令部から要請が入った。」

「どんな要請ですか?」

ザインツは数秒の沈黙のあと口を開く。

「……在ロシア大使館を急襲する。」

職員達も動きが固まる。

「副司令官殿。質問よろしいでしょうか?」

近くの将校が口を開く。

「なんだ。」

「この作戦の目的は何でしょう。」

「司令部によると真っ先にウクライナ支援に名乗りを上げた日本に対しての制裁らしい。」

「…………わかりました。それと………。」

将校は言いずらそうな顔を浮かべる。

「なんだ?」

「…。この作戦は政府の承認を得ているのでしょうか。」

ザインツはうつむく。

「……。いや。この作戦は陸軍の主導にて独自に行うものだそうだ。」

再び職員達の動きが固まる。

「……その他、質問があるものは?」

手を挙げるものは誰もいなかった。

いや、手を上げれるものがいなかったのかも知れない。

「すぐに特別編成隊を編成させろ。」

「……了解しました。」


ウラジオストク州 在ロシア日本国大使館

雪が降りしきる冬のウラジオストク。

「なにやら外が騒がしいですな…。」

斎藤 正芳(さいとう まさよし)在ロシア日本大使が呟く。

「た、大変です!大使!」

職員が慌てて扉を蹴破る勢いで入ってくる。その証拠に扉をノックもせずに入って来た。

「なんだ…。」

ロシア連邦軍です。ロシア軍が我が大使館に攻めてきました!!

「なに!?」

ドゴォォォン!!

建物が揺れ動く程の爆発が起こった。

「何が起こった!」

「ロシア軍が正面ゲートを破壊!!現在大使館領内に侵入しています!」

「大使!早く避難を!」

「わ、わかった。」

大使は本棚裏の扉から即座に地下シェルターに移動した。


在ロシア日本国大使館襲撃事件が起きる7分前…。

在ロシア日本国大使館前

日本国大使館前にはロシア軍の車列の姿があった。

『こちらm2。現在対象建造物を監視中。』

「了解。これより日本国大使館襲撃作戦を開始する。全部隊は所定位置につけ。」

『『『『『了解。』』』』』

「全員降車!早く爆薬を仕掛けろ!」

ロシア軍の兵士が素早く爆薬を日本国大使館の正面ゲートに仕掛ける。

「爆薬セット完了!」

「起爆!」

ドゴォォォン!!

地震かと見間違える程の振動が起こり、日本国大使館の正面ゲートが破壊された。

「全員突入!民間人と日本国大使は生け捕りにしろ!それ以外は全員殺せ!」

『『『『『了解!!』』』』』

ロシア軍の兵士が素早く大使館内をクリアリングしていく。大使館の警備ではロシアの正規軍に刃が立たずものの1時間で制圧された。

「こちら3階クリア。」

『こちら4階クリア。』

『こちら5階クリア。』

「全階クリア。大使の姿は?」

「各部隊誰も目撃していません。」

「なんとしてでも確保しろ。」

「了解しました。」

『こちらm8。1階の部屋て本棚の裏に扉発見。突入する。』

「待て。本隊がそちらに行く。それまで待機しろ。」

『了解。』

2分後、本隊が合流。ロシア陸軍は突入の準備をすすめる。

「これより、突入する。」

「「「「「「了解。」」」」」」

ロシア軍の兵士達がハシゴを伝って地下シェルターへ向かう。ハシゴを降りた先には鋼鉄の扉が備えられていた。

「扉発見。」

「爆破しろ!」

「了解!………設置完了!」

「突入!!」

パァァン!

鋼鉄の扉が破られロシア軍の兵士が中になだれ込む。 

それに反撃しようと大使館職員が抵抗する。しかし…。

パァン!

大使館職員はAK15の7.62mm×39mm弾を胴体に数発喰らい、その場に力なく倒れ込んだ。その職員の先に大使の姿があった。

「こちら本隊。大使発見。拘束する。」

『こちら本部。了k……』

パァン!

ロシア軍の兵士が引き金をひき、乾いた音が地下シェルターに響く。

AK15から発射された弾は斎藤 正芳(さいとう まさよし)在ロシア日本大使の心臓に命中。しばらくして息絶えた。

部隊指揮官の顔から血の気が引けた。

なぜなら日本の大使を殺害したならばそれは最悪の場合、日本という超大国と戦争をしなくてはならないからだ。

「お、お前何をした!!」

「す、すみません……。」

撃ったのは反日主義に染まった青年軍人であった。

「すみませんで済むか!!お前は軍規違反を犯した!今ここで死ね!」

「それだけは!許し……」

パァン!

青年軍人は命乞いの途中に頭を撃ち抜かれて死亡した。

「総員撤収。」

「は、はっ!」


日本政府は在ロシア日本国大使館襲撃事件の数分後、ロシア軍が大使を殺害したことを知った。それを受けてロシアとの開戦の有無を議論するため緊急議会を延長して会議が進められた。


1月27日 8時15分

在ロシア日本大使館襲撃事件から3日後…

首相官邸 記者会見場

記者たちが記者会見場に集まりカメラを向けるなか、新和田 義俊(にいわだ よしとし)官房長官が会見場に姿を見せた。

「お集まりの皆様。お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。皆様ご存知のとおり、24日未明、在ロシア日本大使館が襲撃に遭い、斎藤 正芳(さいとう まさよし)在ロシア日本大使が死亡しました。その件についてロシア大使館及びロシア政府へ抗議いたしましたが、ロシア側は『我が政府として、今回の事件は主導しておらず、現在、犯人の調査を進めている。』との回答のみしか得られず、謝罪はありませんでした。これに対し日本政府内での討論を重ね、今回の決断に至ったことを報告いたします。日本国は日本国内におけるロシアの財産凍結及びロシア領北樺太に軍事侵攻を行うことを決定いたしました。この旨をロシア大使館及びロシア政府へ通告いたしました。軍事作戦は本日に開始されます。また軍事作戦の詳細な質問については返答しかねますので、質疑応答は省かせていただきます。」

官房長官は話し終わると記者たちの質問を背に受けながら退室していった。

記者たちは数分間、会見場で立ち尽くしていた…。

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