起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります!




第10話:ネオ・ジオン発足計画

「くっ・・・うぐっ」

 

俺の言い当てた自分の苦悩にヒゲマンは顔を顰める。

 

「総帥からキシリア様と私の監視を依頼された。だが貴方は我々が対立することを恐れ、"迷い"を捨てられずに行動している。」

「・・・何故、分かったのですか?」

 

観念したヒゲマンはそう尋ねてくる。まぁ、原作の知識もあるからねぇ~

 

「君は木星から帰還した直後キシリア様の元にそして私の元へやってきた。そして貴方がキシリア様の元に来たのは私とランバ・ラルがジオン十字勲章授与式に出られる直前だった。そして私の部隊に配属されたフラナガン機関の関係者・・・明らかに私の監視も兼ねていると気付いたよ。」

「・・・流石は赤い彗星・・・まさかそこまで・・・。」

「私のニュータイプの勘とでも言っておこう。」

 

俺は得意げな笑みを浮かべた後、遂にヒゲマンに仕掛けた。

 

「そして君がこれ以上苦悩しない方法がある。」

「それは・・・?」

「私と組むことだ。私がキャスバルとして復活し、ザビ家と連邦両方を出し抜いて目的を達成するには君の力が必要だ。君がいてこそ私は時代を・・・人類を導くことができる。」

 

もう一人の木星帰りが言いそうな誘い文句でヒゲマンを勧誘する。

 

「人類全体をニュータイプにする・・・その為に私の力が?」

「そうだ。そして私もニュータイプ。同志という事だ。」

「同志・・・ですか。」

 

◇◇◇

 

私はシャア中佐・・・キャスバル様を見て考える。人類を宇宙に上げるなんて大それた目的だ。でも何故だろうか?この人はそれを叶えてくれそうという安心感がある。

 

確かに私もザビ家に思う事がある。この世界は変わるべきだ。中佐、貴方にはどんな未来が見えているのですか?いや、私がそれを見たいなら・・・信じるなら・・・

 

乗るしかない!

 

◇◇◇

 

「・・・分かりました。貴方に力を貸しましょう。」

 

暫く考えたヒゲマンは真っすぐな目を向けて俺にそう言った。

 

「賢明な判断だ。私にはまた友人が増えたようだ。」

「えぇ、私も」

 

俺とヒゲマンは互いに握手を交わし、結束を深める。

 

こうして俺はヒゲマンことシャリア・ブルを仲間に引き入れることに成功する。

 

よし、これでジオン側は粗方誘いたい奴を誘った!次は折角地球に来たんだ。連邦側からも引き抜くとしようかな?

 

◇デンデーンデデデデーン シュウッ!◇

 

その夜・・・ソドン会議室にて俺は自分の正体を知る人だけを集めた。

 

『キャスバル様。ランバ・ラル、クラウレ・ハモン準備が出来ました。』

「うむ、これで全員揃ったな。」

 

会議室には俺とドレン、メイちゃん、ヒゲマン。宇宙に居るラルさんとハモンさんをモニターに映した。よし・・・彼らに言うとしようか。

 

「それで、我々が集められたのは・・・」

「あぁ、皆に集まったのは言うまでもない・・・」

 

こちらを見るドレンに俺は素顔を晒したまま仲間達に告げた。

 

「"ネオ・ジオン"発足計画だ。」

「ネオ・ジオン・・・ですか?」

 

メイちゃんは眉を寄せてこちらを見る。

 

「私はこれまで君達にキャスバルであることを明かして人を集めてきた。ハモン大尉に関しては私ではなくご主人から聞いてびっくりもしただろう。だが、私が連邦とジオンと戦う準備も整った。」

『ではキャスバル様。いよいよ・・・』

「あぁ、私がキャスバルとして世に出る力も得られた。無論、まだ万全ではない。だから地球に来た以上、思い切ったことをする。」

「そ、それは一体・・・」

 

戸惑うヒゲマンに顔を向けて言った。

 

「連邦側での協力者も集める。」

「ッ!?正気ですか!キャスバル様!」

「そ、そうですよ!無茶です!」

 

まぁ、そうなるよね・・・でも連邦側にもいるんだなぁ~協力者になってくれる人がさ。

 

「目星は付いている。先ず"ブレックス・フォーラ"。彼は連邦軍の大佐であり、連邦政府の議席を持つが今の連邦の体制には懐疑的だと聞いている。」

「確かブレックス自身もスペースノイド出身だと噂が・・・」

「そうだ。だからこそ我々スペースノイドの辛さも分かる方だ。」

 

俺はそう言って皆に再び目を向けた。

 

「彼が居るべきは連邦ではない。私が接触し、こちら側に引き寄せたい。」

 

ネオ・ジオン発足計画・・・それは俺がキャスバルジオンことネオ・ジオンを立ち上げるための計画だ。その中の一つに連邦陣営からの引き抜きもあった。

 

その対象の一人が何を隠そうブレックスだ。彼は原作だとエゥーゴを発足して志半ばで倒れたものの連邦軍の中でも数少ない善玉的人間だ。

 

更にシャアの理解者でもある人物・・・目的がエゥーゴと同じなら是非、エゥーゴの創設者も仲間にしたい。

 

上手くいけばヘンケンさんとかエゥーゴ寄りの連邦軍人も寝返ってくれるって訳だ。

 

「そうとなれば連邦の動きを見る必要もあります。幸い、私はフラナガン機関を通じてキシリア麾下の諜報部の情報を得ることができます。」

 

ヒゲマンはそう言って諜報部から情報を取り寄せる策を提案する。・・・おぉ、それはいいな。

 

「いい策だ。連邦の行動も共有すればザビ家に恩を売れる。」

「では、私はフラナガン機関を使って諜報部の情報を仕入れてみます。」

「頼んだぞ。シャリア・ブル。めぼしい情報が集まるまで引き続きジオン公国軍としての任務を遂行しよう。」

「「はっ!」」

 

こうして俺は連邦側からも協力者を探すことにする。まず狙うはブレックス・フォーラ・・・彼と何とか接触し、仲間にしなければならない。それと地球に来たのなら"彼女"にも会いに行くべきだろう。

 

「よし」

 

俺は仮面とヘルメットを被ってシャアに戻ると既に誰も居なくなったソドンの会議室から静かに退出するのだった。

 

◇デンデーンデデデデーン シュウッ!◇

 

ーイギリス ベルファストー

連邦軍管轄の空港から1人の男が姿を現してベルファストの街を見つめた。

 

「ベルファストか・・・いつぶりに来ただろうか?」

 

地球連邦軍大佐にして連邦政府の議員の1人・・・ブレックス・フォーラは青空を見上げながらそう呟く。

 

「大佐!」

 

すると彼の後に金髪の女性がスーツケースを引きながらやって来た。

 

「おぉ、すまんな!セイラ君。荷物を持たせてしまって」

「いえ、貴方に"匿って頂いている"身ですので・・・」

 

金髪の少女・・・セイラ・マスはブレックスにスーツケースを渡して笑みを浮かべる。

 

「しかし本当なのだろうか?赤い彗星がV作戦の機体とホワイトベースを奪ったというのは・・・」

「本当だと思います。赤い彗星には目的があるはずです。きっと・・・」

 

セイラは意味深な表情をしてブレックスに言った。

 

「"私達・・・人類全体が宇宙に出られる世の中"にする為に。」




セイラさーん!まさかそこに居たのね?あとなんでブレックスといるの!?あと、なんか意味深発言してね?ってお思いの人もいるでしょうがこの話はまた後ほど・・・

本作における
ブレックス・フォーラ
ICV:石井康嗣
地球連邦軍大佐にして連邦政府議員。シャアが仲間に引き入れたい連邦側の人間の1人。ベルファスト基地に赴任となる。

セイラ・マス/アルテイシア・ソム・ダイクン
ICV:潘めぐみ
マス家の令嬢にして知る人ぞ知るセイラさんその人でありシャアことキャスバルの妹。サイド7から地球へ向かった後、ブレックスと行動を共にしているがその目的は不明。

本作のメインヒロイン誰がいい?

  • RTAネキ・王道 ララァ
  • 早めの登場で乙女のまま? ハマーン様
  • 若き天才技師 メイ・カーウィン
  • まさかのここで登場 マチュ
  • 難民だけど救済フラグ? ニャアン
  • シローとは結ばれない? アイナ
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