起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ   作:ジャック・オー・ワンタン

12 / 31
続きになります!

・・・タイトルが不穏ですなぁ

ということで是非、◇が最初についているところからアイキャッチまでIGLOOの「宇宙のたもと」をバックにご覧ください。


第12話:赤い彗星・・・散る

「見つけたッ!赤い彗星!!」

 

シイコの乗るG-3ガンダムがビームジャベリンを構えて俺と対峙する。

 

「てめぇ!味方の俺に何しやがる!」

「お前は邪魔!手を出すな!赤い彗星は私が殺る!」

 

味方であるエイガーにさえも嚙みついたシイコは彼の目の前に立って進行を阻止する。・・・そこまでして俺を倒したいのかアンタは・・・

 

『シャア!これ以上は危険だ!ガンダム二機では・・・』

『中佐!退きましょう!』

 

背後にいるガルマとヒゲマンが俺にそう訴えかけてくる。

 

今、ここで彼らと撤退したら間違いなくまとめて撃破される。そうなればネオ・ジオン結成という計画も出来ずに終わるだろう。それなら・・・

 

◇「シャリア!ガルマを連れて撤退しろ。」

『ッ!?シャア!お前はどうするんだ!?』

「私はこの二機を相手して時間を稼ぐ!その間にキャリフォルニア・ベースに戻れ!」

『ッ!?正気ですか中佐!』

「シャリア。貴様がニュータイプなら私の心の中が分かるはずだ。私は君達を失いたくない。」

『・・・ああっ!!』

 

俺の心を読んだヒゲマンは絶望に近い顔をするとテレパシーで俺に問いかけた。

 

(中佐!まさか・・・我々の目的はどうするのです!)

(安心しろ。私は死なない。)

(・・・しかし!)

(ガルマを頼んだ。私の大事な友人だ。私は彼を失いたくない。幾らザビ家の人間でも彼は違う。)

(・・・くっ!)

「さあ!行け!」

 

俺はヒゲマンにそう呼びかけるも彼は迷ったまま手を震わせる。

 

「早くしないか!これは命令だッ!!」

『・・・了解!』

 

今にも泣きそうな声でそう言ったヒゲマンは「自分達も残らせて欲しい」と懇願するガルマとデニム、エグザベ君に構わず彼らと撤退する。

 

「そうだ・・・それでいい!」

 

去りゆく僚機を見届け、俺は再び2機のガンダムと相対した。

 

「まさか部下を逃がして殿を!?赤い彗星が?」

「好都合。自ら私の犠牲になってくれた!!」

「獲れるものなら獲ってみろ!!仲間が犠牲になるのならこの命・・・幾らでもくれてやるッ!」

 

遂に腹を括った俺はG-3ガンダムと交戦する。

 

「はああっ!」

 

シイコの放つビームライフルを躱しながら俺は地面に置いていた自身のビームライフルを拾って応戦しようと試みる。

 

「させるかっ!!」

 

しかし、その隙にシイコが再度ビームを放つと、俺のビームライフルは破壊され、同時にガンダムの"左腕"も破壊された。

 

「えええい!」

「コイツ!まだ動くのか!!」

 

考えるよりも先に身体を動かし、今度は落ちていた弾切れのバズーカを投げた。

 

「小癪な真似を!」

 

しかし、それもまたG-3ガンダムのビームライフルによって破壊されると俺は持っている武器の殆どを失ってしまった。

 

まだだ!まだ終わらんよ!

 

それでも尚、俺はバルカンを放ちながらビームサーベルを振り上げてシイコのG-3ガンダムへ特攻する。

 

「捉えたッ!!死ねええええええええッ!!」

 

そして・・・G-3ガンダムはビームジャベリンでガンダムのコックピットを貫くと赤く塗られた俺のガンダムは黄昏の荒野で爆散するのだった。

 

◇デンデーンデデデデーン シュウッ!◇

 

シャア・アズナブル中佐MIA・・・事実上の戦死報告が挙げられたこの報告に多くのジオン国民が悲しんだ。それは彼の仲間も例外ではなかった。

 

「中佐が!!いやあああああっ!!」

 

メイ・カーウィンはソドンのブリッジで崩れ落ちると彼女の泣き声が響いた。

 

「くっ・・・」

 

その隣でシャリア・ブルは悔しさを滲ませた顔を浮かべる。

 

戦闘後、彼らはシャアのいた戦地へ向かったがそこには赤いガンダムの姿は無く、撃破された際に散った残骸も跡形もなく連邦に接収されていたのだ。

 

『くっ・・・やはり私も同行していれば中佐は・・・』

「少佐、貴方のせいではありません!貴方がいても中佐は同じ選択をされたはずです!!」

 

悔やむランバ・ラルにシャリア・ブルはそう返す。

 

「んで?中佐の行方は?」

「まだ分かっていません。」

「ううむ・・・」

 

部下の報告にドレンもまた悔し気な表情を浮かべた。

 

「・・・いえ、中佐は生きています。」

 

しかしそんな中、シャリア・ブルはシャアの生存を断言した。

 

「何を言ってるんですか!!中佐は死んだに決まってるでしょ!そもそも貴方が残ってくれたら・・・」

「メイ軍曹!やめてください!それは自分もデニム少尉も同じです!!」

 

シャリアを今にも殺しそうな勢いで突っかかったメイをエグザベは慌てて止める。

 

「中佐は生きている・・・それはあれかぁ?ニュータイプの勘ってやつか?」

「・・・えぇ、そうです。」

「うーむ・・・そんなものは俺達には分からんがまぁ・・・中佐が死んでいないのは俺も信じたい。」

「ガルマ様はなんと仰っているのですか?」

「中佐の身柄を全力で探せと仰せだ。あんなガルマ様はこれまで見たことがない。」

 

シャリアはガルマの心境をドレンから聞く。ガルマだけではなく彼の直属の上官であり姉であるキシリアですらもシャアの生存を信じており国葬を検討しているギレンを必死に説得しているそうだ。元はといえばガルマが勝手に捜索部隊を結成して仕事をさせたのが発端らしい。

 

中佐・・・貴方は本当に生きているのですか?生きているならば貴方は何処へ行ったのですか?そして・・・私達の目的・・・ネオ・ジオンの結成はいつ実現させるのですか?

 

シャリア・ブルはそう心の中で呟きながら北米の地をソドンのブリッジから眺めるのだった。

 

◇◇◇

 

「シイコ・スガイ少尉、貴官を今回の功績を称えて大尉に昇格する。」

「はっ!」

 

地球連邦軍本部ジャブロー・・・シイコは今回のガンダムと赤い彗星撃破の功績が称えられ二階級特進が許された。

 

「あの野郎!俺に抜け駆けして・・・!」

「リュウ、やめておけ。」

 

そんな彼女の功績を快く思わないリュウをブライトは静かに宥めた。

 

「同時に貴官を"ジャミトフ・ハイマン"大佐が指揮する特殊部隊への入隊を許可する。」

「ありがとうございます。」

 

シイコは頭を下げ、その場を去ると不敵な笑みを浮かべて喜びを顕にする。

 

遂に赤い彗星を倒した!私は彼の仇を取ったのね!でもそれだけじゃ終わらないわ!これから戦争を仕掛けたジオンにも死んでもらう!だから入るの!

 

ジオン掃討を徹底的に遂行する部隊・・・"ティターンズ"に!




えー、この度主人公のシャアが亡くなりました。

短い間でしたがご覧頂きありがとうございましt・・・ってんな訳あるかーい!!

皆様、ご安心ください。シャアはまだ生きています!ガンダムは失いましたが彼はまだ生存していますのでご安心ください。

次話にて"彼ら"と会わせるにはこの展開しかないと考えた結果でございます。

ギレン総帥は相変わらず弟だけでなくジオンのエースの死すらも戦いの道具にしようとしている様ですねぇ・・・

更にシイコさん・・・シャアだけじゃなくてジオンにもヘイトを持った様子。そしてZでの敵組織ティターンズの名前と中々不穏な展開に・・・何故か一年戦争に連邦の特殊部隊という名前で設立されているバグ・・・

果たしてシャアは何処に行ったのか?そしてネオ・ジオンは結成できるのか?

次回、ご期待下さい!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。