起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ 作:ジャック・オー・ワンタン
遂に・・・遂に!シャアが"例の人"と再会します!
ーレビル将軍がジャブロー脱出をしてから一夜ー
「ぐわっ!」
ジャブローのとある会議室にて銃声が聞こえるとティターンズの士官が1人、上官であるバスク・オム少佐によって射殺された。
「フン」
鼻で笑ったバスクは拳銃をしまって傍らにいるジャマイカンに顔を向けた。
「レビルの行方はどうなっている?」
「ブレックス率いる穏健派によってベルファスト方面に逃げた模様です。」
「ブレックスめ・・・余計な真似を。」
「連邦ではレビル更迭にティアンムとコーウェンも批判の声を出しています。」
連邦内部にてレビル更迭を批判する将官の名を聞くもバスクは一蹴する。
「知ったことか。好きに言わせればいい。連邦はこれから我々ティターンズが掌握するのだからな。」
「失礼します。」
すると部屋にシイコが入室してバスクらに敬礼する。
「これはこれは赤い彗星を倒したティターンズのエース。シイコ大尉ではないか。」
「ベルファスト方面へ向かったレビルの行方をキャッチしました。」
「・・・流石だな。」
シイコの報告にバスクは笑みを浮かべると彼女に更なる指示を出した。
「ペガサスを出航させ、ベルファスト基地を閉鎖しろ。レビルとブレックス、その協力者は徹底的に排除するのだ。」
「はっ!」
バスクの命を受けたシイコは直ぐに部屋を出ていくとその任務を果たす為、早速行動を開始するのだった。
◇◇◇
ー宇宙世紀0079 10月15日ー
ごきげんようシャアである。レビルをジャブローから逃し、ブレックスが司令を行うベルファスト基地へ避難した俺達はブレックス邸へ向かい、身を潜めた。
「ここは私の領域だ。ティターンズも下手に手は出せまい。」
外の様子を伺いながらブレックスはそう言った。
「だが、敵は多い。ティアンムとコーウェンが私の更迭撤回をジャミトフに訴えているのが不幸中の幸いだな。」
政治というか軍の闇が垣間見えるなぁ・・・でも、ティアンムとコーウェンがレビル側で良かったとつくづく思う。
「これからどうしますか?正直、自分はやれることは尽くしたと思いますが・・・」
すると金髪の若い兵士・・・ジャック・ベアードがヘンケンに今後のことを尋ねる。
「まあ、そんな深刻に考えるな。とはいえ連邦がティターンズの手中になったのなら我々も対抗するべきだな。」
「・・・となれば決起しますか?」
「はっはっはっ!アダムは思い切りがいいことを言うな!」
アダムのストレートな回答にヘンケンは高笑いする。
「うむ、そろそろ頃合いだろう。我々にはここにいる者以外にも"ジオン側"にも味方を作れたのでな。」
ブレックスはそう言って俺に顔を向けた。・・・分かっていたよ。まあ、この人達にいつまでもクワトロ・バジーナを名乗るのも野暮だしね。
「えっ?クワトロ殿が?」
「レビル将軍、その他の者達に素性を隠して申し訳ない。」
俺は立ち上がるとサングラスをとってシャア・・・否、キャスバルの姿を現した。
「驚かないで聞いて貰いたい。私はシャア・アズナブルだ。」
「なっ!?あ、赤い彗星!?」
「赤い彗星だと!?ティターンズのシイコ大尉が倒したと聞いていたが生きていたのか!?」
レビル達は俺を見て驚きの顔を浮かべる。それだけじゃないぜぇ?
「そして私はシャアであると同時にキャスバル・レム・ダイクン・・・ザビ家によって倒れたジオン・ダイクンの遺児でもあります。」
「なっ!?」
「赤い彗星が・・・ジオンの忘れ形見だと!?」
同時にジオン・ダイクンの忘れ形見と知って一同は更に驚きを見せた。
「まさか赤い彗星がジオン・ダイクンの忘れ形見だったとは・・・ブレックスと協力し、私を助けたが目的はなんだ?」
レビルは俺を睨んでそう尋ねてくる。
「人類全体を宇宙に上げるという目的がブレックス大佐と合致した為です。私はブレックス大佐と共に連邦政府とジオンの腐敗を取り除きたい。そう思っています。」
「成程、私を助けたのもその為?」
「はい、貴方は連邦でも屈指の将軍であり敵ながら尊敬すべき存在です。その様な方を失うのは惜しい。」
「ふむ・・・なるほどな。」
レビルは顎髭を撫でながら自分を助けた理由を知り、真剣な表情をする。
「君の目的は分かった。やはりジオンも疲れていたのだな。ザビ家と連邦政府高官は倒すべきそれは私も同じだ。」
「では・・・協力して頂けると?」
「うむ、老兵の知識が何処まで通用するかは分からんが力を貸すとしよう。」
「ありがとうございます。」
レビルの協力に俺は頭を下げたと同時に心の中でガッツポーズした。ィィィイヨッシャァァアア!!!遂にレビル爺さんがこっち陣営に来たぜ!!ブレックスやヘンケンだけじゃなくてまさかレビルまで仲間に出来るなんて誰が想像出来んだよ!
「レビル将軍。よく決心されました。我々だけでなく将軍や赤い彗星が居れば連邦政府とザビ家を止めることが出来ます。」
「ブレックス。頭を上げろ。礼を言うのは連邦政府のモグラ共を倒してからだ。ジャミトフらティターンズが好き勝手やったのを見て改めて分かった。連邦政府は一度、改革するべきだと。」
レビルは強い意志を持った眼差しでそう言うと早速、ヘンケン達に指示を出した。
「ティアンムとコーウェンにも伝えろ!我々は連邦軍を抜け、"第三勢力"を立ち上げて連邦、ティターンズ、ジオンに対抗する。付いてくるかは君らに任せるとな!」
「「はっ!」」
ヘンケン達は敬礼すると早速、レビルの指示通りに動く。レビルとブレックスの協力。後はラルさんやヒゲマンと合流すれば念願のネオ・ジオン・・・いや、それが叶わなくてもエゥーゴポジの組織を立ち上げられる!そう強い希望を持った時だった・・・
突然、部屋のドアが開くと1人の女性が俺達の前に現れる。
「大佐。戻って来ていたのですね。」
「おぉ!セイラ君。暫く留守にしていてすまない。先程戻ってきたのだよ。」
女性を見たブレックスは彼女の名を呼んで自身の帰宅を告げた。同時に俺は思わず素の自分が出そうになる程の衝撃を受ける。
嘘だろ・・・セ、セイラさん!?
しかし、こちらに顔を向けた女性もまた俺と同じ反応して互いに声を上げた。
「ッ!?に、兄さん!?キャスバル兄さん!?」
「ア、アルテイシア!!」
バスクさん相変わらず部下に容赦ないですね〜こいつのせいでティターンズは壊滅したと言っても過言ではない??
更にレビル将軍が遂にシャア陣営に!ティアンムとコーウェンもワンチャンこちら側に来たらアツい?アツいかも?
そして!とうとうシャアとセイラさんが再会!果たしてセイラさんは何故、ブレックスの所に居たのか?目的は何だったのか?次話以降、遂に明らかとなります!
本作における
バスク・オム
ICV:安元洋貴
地球連邦軍少佐にして特殊部隊ティターンズのナンバー2。原作と同様に残忍な性格は変わらずで初登場でいきなりレビルを逃がした士官(第一発見者)を射殺している。
ジャマイカン・ダニンガン
ICV:キートン山田
バスクの副官。階級は大尉。赤い彗星を倒したシイコをエースと呼んで茶化していた。
ジャック・ペアード
ICV:福山潤
地球連邦軍少尉にして作者・・・ではありません!(名前が一緒なだけ)こちらも原作ではアダムと同じ作品に出てきた人。新しい組織を立ち上げることを決心したレビルの指示を受け、ヘンケン、アダムと共にティアンムとコーウェンへその報を伝える。
混乱していく宇宙世紀そろそろここで活躍して欲しい人は?
-
漁夫の利を狙って早めの帰還 シロッコ
-
シャア共闘ルート? ハマーン
-
新生ジオン決起! ガルマ
-
ティターンズ独立 ジャミトフ
-
ティターンズもヘイト? シイコ
-
リュウと共にシャア合流 ブライト
-
兄上も甘いようで・・・ キシリア