起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります!!

少し遅めの初投稿記念で2話連続と言いたいところですが3話は明日投稿となります。

投稿日はまだ未定ですがおいおい決めさせてください。




第2話:ガンダム大地に立つ!

「何!?ランバ・ラル隊だと!?」

 

俺の希望した部隊にドズルは驚愕する。

 

ランバ・ラル・・・それはガノタご存じ青い巨星の異名を持つ御方だ。この時期のラル隊はガルマ仇討の任に就く前。それ以前である今は宇宙に居ることは間違いない。

 

そして彼は何を隠そうダイクン派だった人間だ。原作でもセイラさんを見て戸惑っていたし忠誠心もあった。キャスバルに対しても同じだろう。言ってしまえば現状、誰よりも容易に味方に付けれる人だ。

 

パイロットとしても兵士としても優秀な彼は真っ先にこちらものにしたい。

 

大丈夫、前世は無理難題だった営業もこなしてきた!その交渉術を生かす時だ!!

 

「はっ、今回のV作戦鹵獲にはランバ・ラル隊が適正であると思います。彼らは優秀なゲリラ部隊と伺っております。この戦艦を無傷で鹵獲する為に彼らの力を借りたいのです。無論、手柄はラル隊のものにして頂いて結構です。」

 

俺の言葉にドズルは腑に落ちない顔をしながら暫く考えた後に頷いた。

 

「ううむ・・・正直、ランバ・ラル隊を動かしたくない気もあるが貴様がそこまで言うのなら良かろう。奴らを差し向けたら必ずこの戦艦を鹵獲出来るのだな?」

「私は彼らの腕を評価しております。必ずやV作戦の機体を鹵獲致します。」

「・・・分かった。ランバ・ラル隊を派遣する。必ず成功させるのだぞ。」

「はっ!」

 

ドズルに敬礼し、通信を終えると俺は心の中でガッツポーズする。・・・計画通りだ!!これでランバ・ラルと接触できる。

 

「まさか、ラル隊の派遣を要請するとは・・・少佐も言うようになりましたな。」

「ドレン、私を誰だと思っている?」

「はっはっはっはっは!失礼しました。ですがこれで我々の運も開けます。」

「フッ・・・そうだな」

 

高笑いするドレンに俺もまた笑みを浮かべる。

 

・・・急にシャアになっててビックリしたけどここまで来たらやるしかない。絶対に・・・絶対に生き延びてみせる!!そう、俺は誓うのだった。

 

◇◇◇

 

ー宇宙世紀0079 9月17日ー

 

ごきげんようシャアである。遂にあの伝説の始まりの前日だ。この日、ようやく俺達の元にドズルの命でランバ・ラル隊が派遣された。

 

「ランバ・ラル隊、ドズル様の命にて只今参りました!」

 

恰幅のある勇ましい軍人・・・ランバ・ラルは俺の前で力強く敬礼した。

 

わあああ!本物のラルさんだぁぁぁ!こんな人をあの天パは倒したのか!?信じられなくなるぜ!!・・・おっと!また興奮した。気を取り直さないと!!

 

「歴戦の勇士である貴方に来ていただいて光栄です。色々教えて頂けると助かる。」

「私も赤い彗星の噂は知っている。こちらこそよろしく頼む。」

「えぇ、早速ですが貴方の部隊には"木馬"の鹵獲をお願いしたい。」

「ほう?これが連邦の新造艦か・・・」

 

ホワイトベースの映像を見たランバ・ラルはやや興味気な表情をする。

 

「作戦としては先ず、木馬が入港したタイミングを見図って我々の部隊が動きます。その間に貴方方の部隊は木馬へ奇襲を仕掛け、クルーの殲滅と制圧をやっていただきたい・・・ということです。できますかな?」

「やってみよう。だが、奇襲を仕掛ける手筈はこちらで決めさせて頂く・・・それで良いかな?」

「結構です。」

「よし、では作戦を始めるとしよう。健闘を祈るぞ。」

「はい、貴方も」

 

俺とランバ・ラルは互いに握手を交わすと早速、作戦に移る準備を始めるのだった。

 

 

そして、宇宙世紀0079 9月18日

 

俺の目論見・・・いや、原作通りホワイトベースはサイド7 1バンチへ入港し、それを見計らった俺とランバ・ラルは各々練っていた計画を実行に移す。

 

「よし・・・」

 

赤いザクのコックピットに座ると機体の最終チェックを行う。・・・これがシャアザクのコックピットかぁ~なんか言葉に出来ないけど・・・モビルスーツの操縦桿も複雑なのね。

 

『少佐、デニム隊準備が整いました!!』

 

すると無線から中年の兵士・・・デニムの声が聞こえてくる。

 

「了解した。私も出撃準備は整った。後は手筈通りにやるぞ」

『はっ!』

 

デニムにそう返答し、シャアザクの操縦桿を握ると同時にファルメルのハッチが開くと薄暗い宇宙が目の前に広がる。

 

・・・大丈夫、シャアの記憶にあるモビルスーツ技術と俺のガンダムのアクションゲームで培った技量がある!!やってやるさ!!

 

「シャア・アズナブル出るぞ!」

 

ゆっくりと機体を前進させ、宇宙空間へ飛び出すと後続からデニムとスレンダーのザクも出撃して俺の後に付いてくる。

 

ファルメルの後方にはラル隊のムサイがおり、そこから"青い旧ザク"と一機のザク、そして白兵隊を乗せた航宙機が出撃して俺達の逆方向へ向かって行った。

 

・・・ラル隊の戦艦がザンジバルじゃなかったけど寧ろあんなデカすぎる戦艦は目立つしムサイで来てくれて助かった。さて、ホワイトベースのことは任せたよ。ラルさん。

 

ランバ・ラルに届かぬ声を告げ、俺はシャアザクを前進させると彼らが原作で侵入したコロニーの出入り口へ辿り着くとデニムに開けるよう指示を送って扉を開放する。

 

原作通りならここに入った先にガンダムが居る筈だ!!よし!!

 

コロニーへの侵入口が開くと俺はスレンダーのザクへモノアイを向けた。

 

「スレンダー、お前は此処に残れ。デニムは私と一緒に侵入するぞ。」

『了解であります!』

 

二人は返事を返し、スレンダーは待機すると俺とデニムはコロニー内へ入っていき、原作と同じく斜面のある崖を下って人目の付かない森林区域へと身を寄せた。

 

「よっと」

 

コックピットから出てきたデニムは双眼鏡を手に自機の掌に乗ると目と鼻の先に見える連邦の基地の偵察を行う。

 

「前方に基地らしきものが見えます。住宅街は出勤時間の筈ですが車が1台しか通っておりません。」

 

双眼鏡で見えた景色をデニムは俺に報告する。・・・その車、例の天パが乗ってるな?

 

「私の勘が正しければ、V作戦の機体があの基地にある筈だ。」

「は、はぁ・・・では・・・」

「デニム、貴様はここに残れ。」

「えっ!?」

 

デニムにそう言った俺は一か八かの行動に出る。シャアザクのコックピットから出てそのまま降りると俺はガンダムがある方向へ一目散に駆け出した。

 

「しょ・・・少佐!?どちらへ!?」

 

デニムが俺に顔を向けた・・・次の瞬間。付近の施設で爆発が起こり、警報が鳴り響いた。恐らくラル隊がホワイトベースのあるドックへの侵入に成功したのだろう。

 

「うわっ!?」

 

爆発の音にデニムは怯むも直ぐに体勢を立て直して自機のコックピットへ戻っていく。

 

それを背に向け、俺は森林の中を走ると連邦の基地の敷地内へ入ることに成功する。

 

そして・・・

 

「見つけた!!」

 

目の前にあるトレーラーに仰向けで乗せられた・・・恐らく親の顔よりも見た機体を見つける。白と青のトリコロールカラー・・・そう、ガンダムだ!

 

うわぁ!!でけぇ!お台場にあったやつとまんまじゃん!!

 

「よし!!」

 

トレーラーの梯子を登って、ガンダムのコックピットまでようやく辿り着いた俺は開けっ放しのハッチから中を覗き込んだ。

 

「コイツ・・・動くぞ!!」

 

例の天パのセリフを呟き、コックピットへ乗り込むとハッチを閉めてガンダムの操縦系統のボタンを操作する。

 

「操縦系統はザクに似ているのか・・・立てるか?」

 

そう呟きながら神に祈る思いでガンダムを起動させ、決死の思いで操縦桿を握って立ち上がらせる。大地に立ったガンダムはツインアイを光らせ、遂に俺の手足となった。

 

や、やったああああ!!立った!立ったぞぉぉぉぉ!!

 

赤ん坊が初めて立ったような嬉しさが沸き上がり思わず笑みをこぼす。しかし、そんな喜びも束の間、多数の装甲車が出動するとガンダム目掛けて機銃を放ってくる。

 

「うおっ!?やべっ!」

 

思わず腕で身体を守るもガンダムの装甲のおかげか全く傷つくことは無かった。

 

「むっ!?敵か!?」

 

すると目の前のハッチが開くとそこから黒いボディのガンダムが現れて俺とガンダムの前に立ちはだかった。あのガンダム・・・間違いない!!プロトタイプガンダムだ!

 

「くそっ!!」

 

俺は操縦桿にあるボタンを押し、バルカンを放ってプロガンを牽制する。しかし、プロガンは臆することなく駆け出すとビームサーベルの柄に手を掛ける。

 

「させるかッ!!」

 

正直、アムロみたいにコックピットを狙ってビームサーベルを突くなんて芸当は難しい。それに欲を言えばあのプロガンも手に入れたい・・・だったら!

 

死ぬ気でやってやる!

 

「うおおおおおおおおおおっ!!!」

 

思い切り叫びながら操縦桿を動かし、プロガンがサーベルを引く寸前で懐に飛び込むと左腕を掴んでそのまま背負い投げをお見舞いする。俺に投げられたプロガンは地面に思い切り打ち付けられるとツインアイから光が消えて機能を停止する。恐らく中で操縦していたパイロットが先ほどの衝撃で気絶したのだろう・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・勝っちゃった・・・。」

 

息を切らしながら沈黙して横たわるプロガンを見つめる。まさか史上初のモビルスーツ同士の戦いをガンダム同士で・・・しかも背負い投げで勝っただなんて誰が予想できただろうか?

 

『少佐!』

 

するとデニムのザクがこちらに駆け寄ってくる。

 

「デニムか?」

『はい!まさか・・・本当に連邦軍のモビルスーツがあっただなんて・・・しかも鹵獲まで成功するとは・・・』

「運が良かっただけさ。正直、私もやれる自信は無かった。」

 

デニムにそう言って俺は彼のザクに貌を向けた。

 

「それよりデニム、スレンダーを呼び出してきてくれないか?この黒いモビルスーツもついでに鹵獲する。パイロットが中で気絶しているが命だけは助けてやれ。」

『はっ、了解であります!それとランバ・ラル隊ですがあちらも木馬の奪取に成功したそうです。』

「そうか・・・ご苦労。」

 

ラル隊がホワイトベースを奪取したと聞いて俺は胸を撫で下ろす。さて、そろそろラルとドレンをこちらへ引き入れるとするか・・・。




ジークアクスと同じく例の天パは出てくることは無かったようで何より。何より?

描いてて思ったのですがこのシャアの前世はモビルファイターにでも乗っていたのでしょうか?ガンダムでガンダムを背負い投げするなんて・・・

それはさておき、プロガンとガンダムが鹵獲されたら連邦勝ち目なくね?ってお思いの人もいるでしょうがあちらは多くの外伝を含めるとプロガン、ガンダム含めて八機のガンダムが存在しますし、それとは別に陸ガン等もいるので・・・まぁ、そういう事です。

次回からいよいよこのシャアがラルさんドレン勧誘イベを発動するでしょう。

果たしてシャアはキャスバルとして復活し、目的を達成できるのか?

乞うご期待。

投票ですが圧倒的に緑のおじさんことシャリア・ブルが多かったのでシャリア・ブルに決まりました。やっぱりこのおじさんですよね。

正直に言うと作者はGQuuuuuuX最終話を観てからこのおじさんアンチになりました。※厳密にはシャアとのやり取りに納得いかなかった節があったというところです。あれ、シャアも悪いっちゃ悪いので

とはいえ、やはり正史で1話だけ・・・それも天パの噛ませのような扱いを受けていた彼がまさかGQuuuuuuXで注目を浴びたのは嬉しい限りですのでこの小説でも緑のおじさんを活躍させられるのはある種の本望です。
※アンチではあるが根っから嫌いな訳ではないので悪しからず


登場機体
RX-78-2ガンダム
本作のシャアの乗機となる連邦のV作戦の機体。形態や装備、性能は正史ガンダムと同じ。

MS-06S シャア専用ザク
ガンダムに乗る前のシャアの機体。本作では「シャアザク」と明記される。こちらも性能等は正史と同じ。

MS-06 ザクⅡ
デニムやスレンダーが搭乗していた機体。本作では「ザク」と明記される。こちらも性能等は正史と同じ。

RX-78-1プロトタイプガンダム
通称「プロガン」でジークアクスでいう01ガンダムにあたる機体。シャアの駆るガンダムと史上初のMS戦を行うも背負い投げをされてあっさり敗北。鹵獲される。

本作のメインヒロイン誰がいい?

  • RTAネキ・王道 ララァ
  • 早めの登場で乙女のまま? ハマーン様
  • 若き天才技師 メイ・カーウィン
  • まさかのここで登場 マチュ
  • 難民だけど救済フラグ? ニャアン
  • シローとは結ばれない? アイナ
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