起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ 作:ジャック・オー・ワンタン
ラストにて遂にあの人が登場します!
ー宇宙世紀 0079 11月1日ー
ごきげんよう。キャスバルである!遂にこの日がやってきた。俺はネオ・ジオン結成と同時に無血開城されたニューヤーク基地へ入り、総帥へ就任する。
直後、直ぐに沢山のカメラが置いてある部屋に行き、演説を始める準備を行った。
その背後では俺の無事を聞いてニューヤークへやってきたランバ・ラルとアルテイシアの姿があり、2人共固唾を呑んで見守った。
そして・・・
「地球は人類同士の戦いで滅びようとしている!一刻も早く人類を宇宙へ移民させなければ地球は水の星で無くなるのだ!ネオ・ジオンの諸君!私はこの場を借りて我が父、ジオン・ダイクンの意思を伝える!地球に固執し、人類を衰退させる者を倒し、母なる地球を守る為、諸君らの力を貸して欲しいのだ!人類の未来の為に、ネオ・ジオンの栄光の為に!」
俺の演説を聞いたネオ・ジオン兵達はモニター越しから一斉に歓声を上げ、席から立ち上がって右腕を上げる者が目に映る。
いやぁー某野望でキャスバルが見てた光景がこれかぁ〜人のカリスマ性ってのは本当に恐ろしいな。
そんな事を思いながら兵士達に手を挙げて降壇すると控えにいたランバ・ラルが一礼して俺に話しかけてきた。
「ご立派です。キャスバル様。」
「私には父のような崇高な考えは無い。ただ、ニュータイプによる時代の変革があるのなら見てみたい。それだけの事だ。」
「はい、私もそれに賛同しここまで着いて参りました。あの日、キャスバル様が行方不明となってから生きた心地がしなかった・・・」
「爺や。心配しなくとも兄さんは赤い彗星と呼ばれた男。どんな窮地でも生きて戻るわ。」
今にも泣きそうな表情をするランバ・ラルにアルテイシアはそう声を掛ける。お前、優しいな。
「総帥、遂に私達の戦いが始まるのですね?」
「あぁ、そうだ。」
今度はヒゲマンが現れると俺は彼に頷き、ガルマとレビルの演説を見る。
「彼らが力になってくれた。我々はニュータイプによる時代の変革を信じなければ。」
「私はニュータイプ論に惹かれます。そしてニュータイプ論を唱えた貴方の父上にも。あの方が思想家ではなく政治家であったならと悔やまれてなりません。」
ヒゲマンは残念そうな顔をしながらそう言った。
「人は万能ではない。私だって思うのだ。野心家かも知れぬと不安になる。」
「率直です。それが命取りにならぬよう祈りますが・・・余りに含みの多い行動は人を疑わせます。」
「貴方は私より歳上だ。今後とも色々教えてくれ。」
「はい!仰せのままに!」
敬礼するヒゲマンに俺は笑みを浮かべると早速、総帥としての仕事を始める。
最初の仕事は軍備の増強だ。幾ら新生ジオンとエゥーゴが味方に居るとはいえ彼らの戦力も心許ない。エゥーゴはブレックスがアナハイムと交渉を行っているらしいが流石に一年戦争の時代でリック・ディアスや百式みたいなZ時代のモビルスーツは作れないだろう。
まあ、装甲の素材とかに関しては密かにジオンからかっぱらったプロガンをレビル陣営に返すという名目でエゥーゴに提供した為、可能性はゼロではない。後はブレックスの腕次第だろう。
対するガルマ率いる新生ジオンはあのジムフォルムのゲルググ数機に後はドムやグフ、ザク等のオンボロ機体しかない。噂だとドズルがビグ・ザムの開発計画を立てているがGQuuuuuuXみたいに扱うのは難しいだろう。
そして俺達ネオ・ジオンはどうか?一応、V作戦の機体もあり、プロガン経由でガンダムを作ることも出来る。ただ、主力機に関してはメイちゃんが開発計画を立ててくれていた。
「総帥!待ってましたよ!」
開発部へやって来るとネオ・ジオン開発部長へ就任したメイ・カーウィン"技術少佐"が敬礼して出迎えてくれる。あぁ、ネオ・ジオン服のメイちゃんも可愛いなぁ。
「ご苦労、メイ少佐。例の件は?」
「はい、出来てます!と、言ってもゲルググをネオ・ジオン仕様にしただけですけどね。」
そう言いながら出された資料を見た途端、俺は満足する。
おぉ!原作のあのゲルググじゃないか!やっぱゲルググはこうでなくては。一応、新生ジオンとジオンの区別化は出来たみたいだな。
「それでエゥーゴから総帥専用モビルスーツの開発プランも届いてますよ。なんでもブレックス"少将"がアナハイムと交渉して初めて作るものだそうです。」
「ほう?ブレックス少将が?どんなものなのだ?」
「これです。」
メイちゃんはそう言って開発プランを見せてくれる。
うん、おい待て!これあれじゃん。試作1号機じゃん。赤色で誤魔化してるけどガノタの俺には分かるぞ!これ試作1号機じゃん。確かにこれはアナハイムが初めて作ったモビルスーツだけど本来は4年後に開発されるモビルスーツなのよ。しかもバーニアに至ってはフルバーニアンなのよ。
「プロトタイプガンダムをベースに開発した新型のガンダムだそうです。ティターンズ、連邦が保有している3号機以降のガンダムよりも高性能だとか・・・ただ、機動力が凄まじいので機動戦に長けた総帥に提供したいって話ですよ。」
おいおい、プロガン返したらフルバーニアンで化けて帰って来るってどういう事だよ・・・
「機体はベルファストで既に着手済です。一週間もすればここに届くと思いますよ。」
「了解した。ご苦労だったな。メイ」
「えへへ〜」
労いの言葉を掛ける俺にメイちゃんは嬉しそうな表情をする。今の彼女・・・出会ってからここまで見せたことがない嬉しい顔をしている。この笑顔、俺が守らないとな。
「総帥、そろそろお時間です。」
「分かった。行こうか?」
ヒゲマンに呼ばれ、俺は頷くとそのまま開発部を後にするのだった。
◇デンデーン デデデデーン シュウッ!◇
連合軍が結成された報道が世間に渡った頃、インドにある娼館"カバスの館"にて客人の接待を受けた1人の少女がいつもの庭にあるブランコに乗りながら黄昏の空を見つめていた。
「見える・・・見えるわ」
少女はそう呟きながら膝元にある新聞に載っているキャスバルを見つめる。
「貴方はいつやって来るの?私は待っているわ。赤い軍服を着た貴方を・・・」
キャスバルに対し、少女は届かぬ言葉を投げかけるのであった。
と、言うことで本来の姿のゲルググが遂に登場します!尊厳破壊されたと嘆いていたゲルググファンの皆様、お待たせしました。
本作ではネオ・ジオンのゲルググという差別化の為に原典のゲルググが開発されたという経緯になります。ちゃんと活躍するので期待しましょう!
そして、ラストで遂に遂に例のRTAネキが・・・果たしてキャスバルは会いに来てくれるのか?早く行ってあげて〜
混乱していく宇宙世紀そろそろここで活躍して欲しい人は?
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