起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります!


第22話:ヨーロッパ侵攻作戦

ー宇宙世紀0079 11月2日ー

エゥーゴ本拠地ベルファスト基地の会議室にてエゥーゴの将官らが続々と入室する。

 

エゥーゴ技術開発部部長ジョン・コーウェン"中将"

 

エゥーゴ政務部部長ブレックス・フォーラ"少将"

 

ソロモンで新生ジオン軍の支援を行っているティアンムを除く主要メンバーが揃い会議が始まる。

 

「では、始めるとしよう。先ずは私が連邦で失脚したのにも関わらず付いてきてくれたことを感謝する。」

 

議長席に座ったエゥーゴ総司令・・・レビル"元帥"はかつての連邦軍の制服の上にエゥーゴカラーの軍用コートとエゥーゴのエンブレムが装飾された軍帽を深々と被って皆に礼を伝える。

 

「我々は元帥の力になりたいと思ったまでです。」

「ありがとうコーウェン。励みになるよ。」

 

コーウェンの言葉に感謝の言葉を述べたレビルは本題に入る。

 

「さて、本題に入ろう。我々は今、新生ジオン、ネオ・ジオンと同盟を組み、北米、ここベルファスト、宇宙ではソロモンを制圧している。だが知っての通り、連邦のジャブローは難攻不落の要塞。幾ら連合軍でも勝てないだろう。」

「そこでまず、ヨーロッパを攻め、ジオンの地上生命線オデッサを制圧する・・・ということですね?」

 

ブレックスの言葉にレビルは深く頷いた。

 

オデッサ鉱山基地・・・それはジオン第1次地上降下作戦にて制圧された基地であり、地上におけるジオンの生命線となっている。ここを制圧すればジオン公国は多大なるダメージを受け、地上のパラメーターはエゥーゴに傾くのである。

 

現在はティターンズが制圧作戦を発動しているそうだがルウムであのレビルを捕虜にした"黒い三連星"の活躍により難航しているという。

 

「先ずは北欧地方を制圧し、ジオンを追い詰める。そして北京、アジア進出を目論む連邦とティターンズも叩き、オデッサを落とす。」

「しかし、そんな芸当我々に出来るのですか?」

「何も味方は我々だけではない。」

 

レビルはコーウェンに目を向けて言った。

 

「ここは赤い彗星の力を借りようではないか。」

 

◇デンデーン デデデデーン シュウッ!◇

 

ー宇宙世紀0079 11月5日ー

ごきげんよう。キャスバルである。来るべき戦いに備えて軍の増強を行っていた最中、レビルから「オデッサを取りに行く」と言われ、快く賛同した。

 

しかし、ガルマは新生ジオン発足と同時にキャリフォルニアベースでキシリア麾下のジオン水泳部に襲撃されたのを受け、身動きが取れない状況だった。

 

それを見かねた俺はシャリア・ブル率いるフラナガン機関を派遣し、防備を強化させた。

 

俺はアルテイシア、ランバ・ラル、ハモンにニューヤークを任せるとドレン、クランプ、デニム、スレンダー、ジーン、エグザべ君、メイちゃんといったメンバーを編成し、ソドンで出港した。

 

一見、面子は心許ないと思われるが俺にはこれ以外に味方がいた。そう、原作だとZで出てきていたあの2人だ。

 

「ソドン部隊にこれから配属となりました!アンディ・ベイ少尉です。」

「同じくリカルド・ウェガ少尉です。」

 

俺の前で敬礼する2人を見て思わず笑いそうになる。アポリーとロベルトじゃーん!しかもロベルトは髭生やしてないし若々しいなぁ・・・。一年戦争からシャアの部下だったのか2人とは既に顔見知りだった。・・・とは言え、777独立遊撃隊が結成されてからはソロモン配属になってしまったが・・・

 

「久しぶりだな。アンディ、リカルド。調子はどうか?」

「コックピットが違っても3日もあれば自分の手足にすることが出来ます!」

「自分はマニュアル通りの訓練等は行っておりません。それでこれまでの戦いをくぐり抜けてきたのですから」

 

久々に顔合わせした俺に2人はそう返答する。

 

「君達2人には最新鋭型のゲルググを与える。私の背中は預けたぞ。」

「「了解しました!」」

 

俺の指示に2人は再度敬礼する。

 

「総帥、間もなくベルファスト基地に到着します。」

「よし、ではこのままレビルの部隊と合流し、ヨーロッパ侵攻作戦を開始する!」

「はっ!」

 

ソドン艦長ドレン"大佐"もまた敬礼し、作戦を開始する。・・・さて、俺も出撃の準備をしよう。

 

モビルスーツデッキに向かい、俺は新たに自身の乗機となるガンダム試作1号機フルバーニアンを見上げた。

 

「さて、見せてもらうか?新しいガンダムの性能とやらを。」

 

意気揚々とフルバーニアンのコックピットに乗り込んで起動すると無線からメイちゃんの声が聞こえてきた。

 

『総帥、フルバーニアンはかなりの高機動機体です。無理な加速は極力控えて下さい。』

「あぁ、肝に銘じよう。」

『あの・・・総帥。』

「うん?どうした?」

 

やや心配そうな声を漏らすメイちゃんに返事を返す。

 

『あ、いえ・・・何でもないです。ご武運を』

 

彼女の心境を悟った俺は微笑みを浮かべて言った。

 

「メイ少佐、心配しなくとも私は生きて帰るさ。」

『えっ?』

「だから信じて待って欲しい。」

『・・・はい!』

 

俺の言葉にメイちゃんは元気な返事を返した。・・・いい子だ。

 

『総帥!デニム部隊、準備完了しました!』

「了解だ。貴様らは先行部隊だ。必ず生きて作戦を遂行させるぞ!」

『はっ!』

 

デニム小隊隊長、デニム"大尉"は乗機であるドムを駆りながら2機のドムと1機のゲルググを見た。

 

『スレンダー!ジーン!エグザべ!作戦開始まで待機だ!』

『了解!』

『へへっ、手柄さえ取ればこっちのものよ!』

『ジーン!!!』

 

手柄を優先するジーンにデニムの怒号が無線越しから聞こえてきた。

 

『我々は手柄以上にやるべき事がある!!手柄ばかり求めていたら命をすくわれるぞ!!死にたいのか!』

『・・・ッ!?も、申し訳ありません。』

 

デニム、お前も隊長らしくなったなぁ。エグザべ君の教官にさせた甲斐があったようだ。

 

「間もなくエゥーゴの部隊と合流します!」

「よし!行くぞ!」

『『はっ!』』

 

こうして俺達はヨーロッパ侵攻作戦を開始するのであった。




原作通り、レビルはオデッサを抑えたいようですね。そうなるとマ・クベや黒い三連星がどう動くか気になりますね。でも、その前にエイガーを出したので彼と同じくジオニックフロントに登場した"あの部隊"と戦うことになるかもしれません。果たして本作のフルバーニアンの性能は如何に?

そして、シャアといえばの部下、アポリーとロベルトも登場しました。にしても原作では一年戦争の時からシャアの部下だったこの二人ですがファーストで何をしていたのか気になりますね。

本作における
アンディ・ベイ(アポリー)
ICV:柴本浩行/大川透
Zでシャアの部下だったアポリーその人。階級は少尉。ネオ・ジオン結成と共にキャスバルの元に集い、ゲルググを受領する。パイロットの腕はZ本編よりやや劣るものの高機動戦をするキャスバルに付いていける程の実力はある。

リカルド・ウェガ(ロベルト)
ICV:塩屋浩三
アポリーの相棒でロベルトその人。階級は少尉。アポリーと共にキャスバルの元に集い、ゲルググを受領する。腕もZ本編よりやや劣るが実力はある。また、Zから8年ほど前の為か口ひげは生やしておらず原作よりも若々しい容姿をしている。

登場機体
MS-14A ゲルググ(連合軍仕様)
ネオ・ジオン、新生ジオンで使用されるゲルググ。容姿は原典に出たあの馴染み深い方の姿で専用のビームライフルも装備している。現状ではガルマ、アポリー、ロベルト、エグザベに与えられており、これから多くのエースパイロットに配備される予定である。

MS-09ドム
ネオ・ジオン、新生ジオン、ジオン公国で使用される重モビルスーツ。性能や容姿は原作の原典ガンダムと同じ。ネオ・ジオン側では主にデニム、ジーン、スレンダーの乗機となっている。

RX-78GP01ガンダム試作1号機 ゼフィランサス(フルバーニアン)
0083に登場したガンダムで本作ではキャスバルの新たな乗機としてアナハイムと交渉していたブレックス経由でネオ・ジオンに提供され登場(尚、ネオ・ジオン側はプロガンをエゥーゴへ渡している)。

バックパック以外はゼフィランサスでキャスバル用に赤で塗装されている。性能は原作のものと変わらないがフルバーニアンは地上でも運用できる仕様になっている反面、並大抵のパイロットでは扱いが難しい代物となっている。本作ではフルバーニアンと呼ばれている。

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