起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ   作:ジャック・オー・ワンタン

27 / 31
続きになります。

遂にエゥーゴのメンバーお披露目・・・ですが。一つお断りを申し上げます。

作者自身、これから登場するキャラの該当作品の内容を余り知らない(一部を除く)にわか知識で描いてますので一部のキャラクターが原作より異なる性格、口調になっている可能性があります。(裏を返せばマイナーな作品(個人の偏見)から出しているので知らないのも無理はないといったところですが・・・)

「じゃあ、登場させるなよ。」と言われればそれまでですが作者自身、色んな原作キャラを使っていきたい気持ちもありますのでそちらを了承のうえでご覧ください。


第27話:エゥーゴMS小隊

ー宇宙世紀0079 11月9日ー

キャスバルがハマーン、フロンタルと邂逅していた頃・・・エゥーゴ陣営はドイツ方面へ侵攻を開始していた。

 

「第01、02、03出撃準備が完了しました。後はドイツにある基地への侵攻を開始するだけです。」

 

コーウェン中将座乗艦ペガサス級『スレイプニール』。エゥーゴカラーに塗装されたこの艦の艦長席にて今回の作戦の司令、ジョン・コーウェンに部隊の出撃完了の報が届いた。

 

「了解した。第04のジム・スナイパー部隊はどうなっている?」

「既に配置場所で待機し、ジオン公国軍のモビルスーツ狙撃が出来る状況です。」

「うむ、準備が出来たようだ。作戦開始だ。第01、02、03へ通達するのだ。」

「はっ!」

 

遂に始まるドイツ攻略作戦。スレイプニールのモビルスーツデッキには第01エゥーゴMS小隊所属の最新モビルスーツ・・・ジム・コマンドが準備を整えていた。

 

『進路クリア!発進どうぞ!』

 

隊長機の無線からオペレーター・・・ノエル・アンダーソン"軍曹"の声が聞こえてくる。

 

「了解だ。よしっ!出撃するぞ!」

 

第01エゥーゴMS小隊隊長・・・マット・ヒーリィ"大尉"は後続の部下、ラリー・ラドリー、アニッシュ・ロフマン両"中尉"へ声を掛けた。

 

「準備出来たか?」

「ラリー機準備完了!」

「同じくアニッシュ!完了!」

「よしっ!行くぞ!」

「隊長、分かってるだろうがこれは戦争だぞ。」

 

ラリーは出撃前にマットへそう伝えてくる。

 

「分かっているさ。だが俺は兵士である前に人でありたい。」

「はぁ・・・お前ってやつは。」

「いいじゃねぇかラリー。これが隊長なんだよ。」

 

ため息を吐くラリーにアニッシュはそう言った。

 

「よし!マット・ヒーリィ!行きます!」

 

かくして出撃した第01小隊はエゥーゴカラーのジム・コマンドで出撃すると早速、ザクやグフといった部隊を捕捉する。

 

「よしッ!これで!」

 

先陣を切ったアニッシュはマシンガンで牽制すると敵のザク部隊もマシンガンで応戦してくる。

 

「ちっ、やるしかねぇな!」

「ラリー!武装解除するだけだぞ!」

「分かってる!」

 

ラリーは陸戦用のロケットランチャーを放つとそれらはザク部隊の目の前で爆発し、彼らの視界が砂煙で防がれた。

 

「よしっ!」

 

その隙にマットは突撃するとビームサーベルでザクの両腕を切断して武装解除させた。

 

「投降しろ!お前たちは負けたんだ!」

「くそっ!諦めるか!」

 

敵パイロットに投降を促すも当然断られてしまう。それでも敵の命だけは保証しようとした・・・その時だった。

 

何処からともなくバズーカ弾が飛んでくるとそれらはザク部隊に命中し、撃破されてしまう。

 

「くっ!」

 

マットは自機を後退させ、爆発したザクを見て絶句する。なんで・・・こんな事に?

 

『甘いな。第01小隊は。』

「ッ!ボルク"少佐"!」

 

第02小隊隊長ボルク・クライ少佐の乗る陸戦型ジムを見てマットは操縦桿を持つ手を震わせた。

 

『敵を生かしてられるほど戦いは甘くない。隊長なら分かんだろ?』

「それでも俺は敵の命も守る!人間同士が争うなんて馬鹿げている!」

『戦争でその考えは間違っているが人としてのその考えは忘れるなよ。』

 

ボルクはそう言うと乗機のジムの顔を上げて迫ってくる敵部隊を見た。

 

『よし、やるか!02小隊、配置に付け!』

『了解!』

 

彼の指示で02小隊の陸戦型ジムは敵機を次々と殲滅していく。戦いの為に散っていく犠牲をマットはただ、呆然と見ることしか出来ないのであった。

 

◇デンデーン デデデデーン シュウッ!◇

 

 

『第02小隊、前に出ました。』

「よし、後は頃合を見計らって狙撃だな。」

 

一方、森林地帯の中では1機のジム・スナイパーがスタンバイしており、狙撃準備を始めていた。

 

『01小隊の動きが遅いですね。』

「マット・ヒーリィ大尉だったか?敵の命を優先しているのかもな。」

 

ジム・スナイパーのパイロットにして第04小隊隊長ダグザ・マックール"中尉"はレーションを口にしながら01小隊の動向を見守る。

 

『マット大尉は何を考えているんでしょうか?』

「知ったことか。俺達歯車には与えられた役割がある。他の歯車の心配をしている暇はない。今はな。」

 

ダグザはそう言うとジム・スナイパーを起動させ、ロングレンジ・ビームライフルを構えると所々爆発が上がるジオンの基地に狙いを定めた。

 

『第03小隊!後退しました!』

「・・・今だ!」

 

仲間が後退した瞬間、ダグザはロングレンジ・ビームライフルを発射し、狙撃する。放たれたそのビームは一機のザクを貫通して基地に直撃すると更に黒煙が上がって爆発する。

 

こうして壊滅したドイツの基地はエゥーゴのMS小隊らによって制圧されるのだった。

 

◇◇◇

 

ごきげんよう。キャスバルである。ハマーン、フロンタルと出会った俺は急遽、キャリフォルニアベースにて新生ジオンの援護を行っているヒゲマンに彼女らの事について尋ねた。ハマーン自身、フラナガン機関の関係者でもあった為、彼が何か知っているだろうという魂胆だ。

 

「ふむ、ハマーン・カーンにフル・フロンタルですか。」

「ああ、この2人は間違いなくニュータイプだ。私は2人からとてつもないプレッシャーを感じた。」

「総帥がそう仰るのならキシリアはかなり優秀な人材を確保していた様ですね。」

 

2人の実力にヒゲマンもまた懸念する。

 

「ところでこの2人の事だが何か知っているか?ハマーンに関しては自らフラナガン機関と関係があったと言っていた。」

「ええ、その通りです。総帥もご存知かと思いますがハマーン・カーンはアステロイドベルトにある小惑星"アクシズ"の最高責任者・・・マハラジャ・カーン少将の子女にあたります。彼女は父と離れ、サイド3本国に居ましたがニュータイプの素質があり、キシリアの元に来た・・・とされています。」

 

ヒゲマンからハマーンがフラナガン機関と関わった経緯を聞くと続けてフロンタルについて話すかと思われたが彼は力無く首を横に振った。

 

「ですがこの総帥とよく似ておられるフル・フロンタルに関しては私も分かりません。彼がどんな人物で何故総帥と似ているのか?私にも分からないですしそもそもフラナガン機関に在籍すらしていませんでした。」

「そうか・・・」

「ですが、心当たりはあります。」

「何?」

 

ヒゲマンの言葉に俺は目を見開く。

 

「彼女なら・・・何かご存知かもしれません。」

「彼女?」

「ええ、まだ総帥にはご紹介していませんでしたね?」

 

ヒゲマンはそう言うととある女性の名を口にした。

 

「彼女なら何か知っているかもしれません。ネオ・ジオン軍フラナガン機関 所長秘書・・・"ナナイ・ミゲル"少尉ならば・・・。」

 




・・・という事でエゥーゴのメンバーとして登場したのは『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』と『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079 死にゆく者たちへの祈り』、『UNICORN』に登場した連邦陣営キャラ登場回でした。

Lost War ChroniclesとCROSS DIMENSION 0079 死にゆく者たちへの祈りは某野望とGジェネ程度の知識しかありませんがこのキャラクターがもしエゥーゴだったら?という妄想があったので出してみました。

そしてまさかの急展開。ヒゲマンはハマーンのことは知っていたようですがフロンタルについては知らなかった様子・・・が、知っているかもしれない人を知っていました!それがまさかの逆シャアで登場したナナイ・ミゲル!

果たして彼女はフル・フロンタルについて何か知っているのか?次回をご期待下さい。

本作における
ジョン・コーウェン
ICV:渡部猛
エゥーゴ開発部部長にしてヨーロッパ方面MS隊指令。階級は中将。本話以前に第22話で少しだけ登場している。ペガサス級『スレイプニール』を座乗艦としている。開発部部長ではあるがアナハイムとの交渉は政務担当のブレックスに任せており、彼を通じてアナハイムと兵器開発計画を行っている。

現場主義を尊重しており、その思想が強いボルクをMS隊の隊長に任命するなど柔軟さがあり、革新派だけが集まった本作のエゥーゴでは原作より生き生きしている。

第01、02、03小隊が彼の指揮下にある。

マット・ヒーリィ
ICV:辻谷耕史/小西克幸
エゥーゴの第01MS小隊隊長でコーウェン中将が艦長を務めるスレイプニール所属。階級は大尉。敵であっても極力殺さないように戦うスタイルは原作通りだが、第02小隊のボルクから「甘い」と一蹴されている。

ラリー・ラドリー
ICV:岡崎雅紘
エゥーゴ第01MS小隊所属。階級は中尉。マットの考えを甘いと感じつつも信頼を置いている。

アニッシュ・ロフマン
ICV:白石稔
エゥーゴ第01MS小隊所属。階級は中尉。明るく陽気な性格は原作通り。原作ではラリーが戦死したことがきっかけでマットと決別するが本作ではそれがないためマットの部下にいる。

ボルク・クライ
ICV:東地宏樹
エゥーゴ第03小隊隊長。階級は少佐。原作通り現場至上主義者であり、連邦軍時代では配備される先々で上官に反抗的な態度を取っていたがその思想がレビル、コーウェンの目に留まり、左遷させかけたところを引き抜かれてそのままエゥーゴ所属となった。それ以降は反抗的な態度は無くなっている。

敵の命さえも守ろうとしたマットを「甘い」と一蹴するも「戦争では間違った考えだが人としてその考えを忘れるな。」とフォローを入れた。

ダグザ・マックール
ICV:東地宏樹
エゥーゴ所属で第04小隊隊長。階級は中尉。本話のドイツ基地制圧作戦では唯一コーウェンの指揮下ではない人物である。原作ではUNICORNでエコーズの920隊指令だったがそれより以前の若かりし頃でもある。ジム・スナイパーのパイロットだが第04小隊には彼の機体以外のモビルスーツは今の所無く、エコーズ隊のような白兵戦主流と思われる。

マットの考えを多少理解しつつもあくまでも自分たちの与えられた役割を全うすることを優先するなど原作よりもやや性格の違いがある。

ノエル・アンダーソン
ICV:那須めぐみ
多くのガンダムゲーム作品で親の顔よりよく見るオペレーターさん。多分、名前は知らなくても顔は知ってる人が多い人。本作ではエゥーゴ所属で階級は軍曹。コーウェンが艦長を務めるスレイプニールのオペレーターを務める。

登場機体
スレイプニール
ペガサス級。ジョン・コーウェンの座乗艦。外観はペガサスをエゥーゴカラーにしたもの

RGM-79G ジム・コマンド(エゥーゴ仕様)
ジム・コマンドをエゥーゴカラーにしたもので現状はマット率いる第01MS小隊に3機配備されている。武装はビームサーベル以外は陸戦型ジムの兵装を装備したものとなっている。

RGM-79[G] 陸戦型ジム(エゥーゴ仕様)
陸戦型ジムをエゥーゴカラーにしたもの。現状では第02、ボルク率いる第03小隊に配備されている。

RGM-79[G] ジム・スナイパー(エゥーゴ仕様)
ジムスナイパーをエゥーゴカラーにしたもの。現状では第04小隊のダグザ機のみが配備されている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。