起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ 作:ジャック・オー・ワンタン
いよいよオデッサへキャスバル達が乗り込みますが珍しくキャスバル本人が冒頭のナレーションでしか登場しない回となります。
今回はオデッサ作戦が開始された直後の各々の勢力とキャスバルに対抗する敵の描写を描いております。
意外な人物があの勢力にいるかも??
ーオデッサ 鉱山基地ー
「キシリア様。報告致します。オデッサの最終防衛網が突破されました。まもなくネオ・ジオン、エゥーゴ連合軍および連邦のティターンズの部隊が侵攻してきます。」
オデッサ司令マ・クベ大佐はキシリアに対して敵の動きを報告する。
ジオンの地上における生命線・・・オデッサ。その基地が今、連邦若しくは新勢力ネオ・ジオン、エゥーゴ連合軍の手に降(くだ)ろうとしていたのだ。
「狼狽えるな。策は講じてある。そうだろう?フロンタル。」
「ええ、その通りでございます。」
「フロンタル・・・!キシリア様に気に入られているからと調子に乗るなよ。」
マ・クベはフロンタルを疎い目で睨みつける。
「おや、私はそのつもりは無いのですが・・・我々は互いにキシリア様を支持しているのです。仲良くしようではありませんか。」
「くっ!」
「フン、緋色の彗星が大口叩けるとはな。」
そんなフロンタルに大して黒いノーマルスーツを着た男3人組が茶化し始める。
「俺達3人揃えば貴様の出番なぞ無い。そうだな?オルテガ!マッシュ!」
「おう!敵さんにとっては最悪だけどな。」
「全くだ!"黒い三連星"の強さを奴らに思い知らせてやるぜ!」
黒い三連星・・・ガイア、オルテガ、マッシュはそう言うと高らかに笑い声を上げた。
「やかましい連中だ。・・・まあいい。黒い三連星も我々にとって貴重な戦力。貴様らには東側から攻めてくる連邦とティターンズの相手をしてもらうぞ。」
「「「はっ!」」」
「よし!じゃあ行くぞ!」
「「おう!」」
三連星は意気揚々と部屋を出て行くとフロンタルはキシリアに顔を向ける。
「では私も・・・キャスバルの首を取ってご覧にいれます。」
「フロンタル!逆賊キャスバルを討つのは私だ!」
「それならばマ・クベ大佐のお力を借りましょう。」
「そうではない!おい待て!!話を聞くのだ!!」
去っていくフロンタルをマ・クベは慌てて追いかける。そんな彼の背中を見てキシリアは深く溜息を吐くのであった。
◇デンデーン デデデデーン シュウッ!◇
ー宇宙世紀0079 11月15日ー
ごきげんよう。キャスバルである。ヨーロッパにいるソドンへ戻った俺はあれからエゥーゴと協力して次々とジオンの基地を制圧していった。
そしてこの日・・・遂にオデッサ攻略作戦が発動され、レビル率いるエゥーゴはベラルーシー方面から俺達ネオ・ジオンはスロバキア方面から進行を開始した。
対する連邦、ティターンズは北京経由でロシア方面から進行し、ジオン公国はこの二勢力を相手する形となったのだ。だが、それは我々もそうだった。
今回の戦いは最後に残った者が勝者・・・三つ巴の戦いが始まるのだ。
「レビル将軍、ネオ・ジオンのキャスバルから部隊の配備が整ったと情報が入りました。」
そんなレビル率いるエゥーゴ旗艦トロイホースブリッジ内・・・レビルはマチルダ・アジャン"大尉"からネオ・ジオンの配備が完了した旨を告げられた。
「了解した。我々の部隊の配備は?」
「既に完了しております。連邦、ティターンズも進行を始める段階です。」
トロイホース副艦長ウッディ・マルデン"少佐"はレビルにそう返答する。
「ご苦労だ。では、これより我が軍はオデッサ攻略作戦を開始する!諸君らの健闘に期待する!」
「はっ!モビルスーツ部隊!発進用意!ミデア、ビッグ・トレーからもモビルスーツ、戦闘車両、戦闘機を出撃!」
マチルダの一声によりレビル麾下のモビルスーツ、戦闘車両、戦闘機混同部隊が一斉に出撃してオデッサ基地を目指していく。その中にはコーウェンの部隊もおり、第01、03、04小隊も出撃していた。
『こちら"ブルーファング隊"。出撃準備完了です。』
「了解です。ユウ・カジマ"大尉"。ブルーファング隊の出撃を!」
『了解!ユウ・カジマ!出る!』
「ユウ大尉ご武運を!」
トロイホース所属MS部隊ブルーファング隊の隊長ユウに対して彼の専属オペレーター・・・モーリン・キタムラ"曹長"はエールを送る。
『モーリンちゃん。俺達にもユウと同じこと言ってくれよぉ?』
『フィリップさん!真面目にやってください!早く出ますよ!』
『かーっ!サマナちゃんはお堅いねぇ~はいよ!お仕事。出るよ!』
先に出撃した"青い陸戦型ガンダム"に続いて同じくブルーファング隊のフィリップ・ヒューズ、サマナ・フュリス両"少尉"もまた出撃する。
「さて、キシリアはどう出る?いや・・・敵は奴だけではなかったな。」
艦長席に座りながらレビルはそう言うとある連邦・・・否、ティターンズ士官の名を呟いた。
「君はどう出る?イーサン君。」
◇◇◇
ーオデッサ 東部ー
「エゥーゴ、ネオ・ジオンの部隊が出撃。予測通りジオンは西部へ部隊を捌きました。」
「・・・やはりか。」
ティターンズカラーのビッグ・トレーのブリッジで今回のオデッサ作戦の指揮官を任されたイーサン・ライヤー"少将"はジオン、連合軍側の様子を伺ってから指示を出した。
「敗北して笑いものにされるのは何としても避けたい。エゥーゴの指揮官はレビルだ!奴の首も獲る!ブランリヴァルは?」
「はっ!既に進軍を開始しております。」
「よし。後は奴らを囮にしながら戦線を拡大するぞ。」
「えっ!?ブランリヴァル隊は我々ティターンズの主戦力ですよ!?」
「だから何だというのだ?」
ライヤーの言動にブリッジクルー達は凍り付く。
「どんな手段を使ってでも勝つのだよ。これは戦争だからな。それに・・・」
更に彼は不敵な笑みを浮かべて言った。
「あの艦には"ガンダム"があるのだろう?それも2機もな・・・。」
◇◇◇
ティターンズ主力艦ブランリヴァル・・・ガディー・キンゼー"少佐"が艦長を務めるこの艦から二機のガンダムが出撃して地上へ着陸した。
「よし、何とか降りれたな。」
ガンダム6号機マドロックのパイロットであるエイガー"中尉"は着陸するや否や、後方に着地した新型ガンダムに目を向けた。
「おい、"接近戦特化のガンダム"に乗ったお前が俺の後ろに回るのか?」
『どっちだっていいでしょう?私は黒い三連星にもキシリアにもレビルにも興味が無いの。』
無線越しからそう言った女性パイロット・・・シイコ・スガイは未だ憎しみに満ちた目でティターンズカラーが施された新型ガンダムの操縦桿を握る。
「私は殺さないといけない!赤い彗星を!今度こそ!!私の為にもう一度死ねッ!」
そう放った彼女に呼応するかのようにティターンズの新型ガンダム・・・ピクシーはツインアイを光らせてゆっくり立ち上がるのであった。
はい、という事で最後はまさかのシイコ、エイガーが久々の登場となりました。相変わらずこの魔女さんはキャスバルに対しての敵意がえげつないですし更にG-3からピクシーに機体を新しくしている始末・・・果たしてキャスバルはリベンジが出来るのか?
更にエゥーゴ陣営ではブルーディスティニーの面々だけでなくマチルダさんやウッディも所属していることが明らかに!更に全員レビル直属の部下というおまけ付き。
対するティターンズは08小隊のイーサン・ライヤーがティターンズ所属と判明。原作でもレビルに対する対抗心があったので本作でもそれを反映。
ジオン側はオデッサを語る上では欠かせないマさんと三連星も参戦!更にはフロンタル、キシリアもいる状況。黙ってオデッサを渡したくない本気度が伝わります。
果たしてオデッサはどうなるのか?次回ご期待ください。
本作における
マ・クベ
ICV:塩沢兼人/杉田智和
オデッサ基地の司令。階級は原作通りの大佐。キシリアの懐刀として重宝されているフロンタルを疎ましく思っていると同時にキャスバルを「逆賊」と呼んで討伐を目標にしている。
黒い三連星
オデッサ防衛にあたるエースパイロット。GQuuuuuuXと違って今回は三人仲良く存在している。乗機に関しては次話以降でご紹介。
メンバー
ミゲル・ガイア ICV:政宗一成/上田燿司
オルテガ ICV:二又一成/浜田賢二
マッシュ ICV:佐藤正治/土屋トシヒデ
マチルダ・アジャン
ICV:戸田恵子
エゥーゴ旗艦トロイホースのブリッジクルー。階級は大尉。本作ではレビル直属の部下として補給部隊だけでなく通常の部隊の司令も行う。実質レビルの秘書的な立ち位置にある。
ウッディ・マルデン
ICV:田中秀幸
エゥーゴ旗艦トロイホース副艦長。階級は少佐。トロイホースにおけるレビルの右腕的存在。マチルダとは婚約者である。
ユウ・カジマ
ICV:諏訪部順一
レビル直属のMS部隊『ブルーファング隊』の隊長。階級は大尉。本作ではブルーディスティニーではなくパーソナルカラーである青い陸戦型ガンダムに登場する。
モーリン・キタムラ
ICV:長沢美樹
ブルーファング隊専属オペレーター。階級は曹長。
フィリップ・ヒューズ
ICV:若本規夫
ブルーファング隊所属のパイロット。階級は原作通り少尉。
サマナ・フュリス
ICV:ブルーファング隊所属のパイロット。階級は少尉。今回の描写で明かされていないがフィリップ共々エゥーゴカラーの陸戦型ジムを乗機としている。
イーサン・ライヤー
ICV:永井一郎/今村直樹
ティターンズ所属の連邦士官。階級は少将で今回はオデッサ攻略の指揮を任されている。原作通り勝つためなら手段を選ばない性格であり、ティターンズの主力であるブランリヴァル隊でさえも囮にしようと画策する。また、レビルに対抗心を燃やしていたこともあってか彼を討ち取る事を目的としている。
登場機体
RX-79[G] 陸戦型ガンダム(ユウ・カジマ機)
ユウ・カジマ用に青い塗装が施された陸戦型ガンダム。武装は原作と変わらないためあの輝き撃ちもできる。
RX-78XX ガンダムピクシー(シイコ・スガイ機)
シイコの新たな乗機。原作では例の天パ用の機体だったが本作では居ない&ティターンズ発足済の為、ティターンズの新型ガンダムとして登場。武装面は原作と変わらないが機体の色はティターンズカラーになっている。
ビッグ・トレー
連邦及びエゥーゴ、ティターンズの陸戦艇。それぞれの勢力でカラーリングが異なる。
ブランリヴァル
ペガサス級の5番艦。本作ではティターンズの主力として登場。主な艦載機にはエイガーのマドロックとシイコのピクシーがいる。カラーリングは原作と同じだが艦長はZに登場したティターンズのガディー・キンゼーが務めている。