起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ 作:ジャック・オー・ワンタン
前半はキャスバルVSフロンタル&ハマーンにあの魔女さん介入。
後半はオデッサ東部での戦闘をお送りします。
また、最初にお伝えをすると金曜、土曜、もしかすると日曜は投稿が出来ません。(三連休で作者が外出する為)
その分、平日夜にはなりますが本日まで投稿しました。続きが気になると思いますが首を長くしてお待ちください。
ーネオ・ジオン 旗艦ソドンー
ごきげんようキャスバルである。遂に始まったオデッサ作戦・・・我々ネオ・ジオンも各モビルスーツ部隊を出撃させていた。
「フルバーニアン。整備はバッチリですよ!総帥!」
「ありがとう。」
モビルスーツデッキにて俺はメイちゃんから乗機の整備完了の報告を受け、コックピットに乗り込もうとする。
「あの!総帥!」
「うん?どうした?」
するとメイちゃんが俺を呼び止めて少し寂しげな表情をする。
「絶対に・・・絶対に生きて帰ってきてください!」
「らしくないぞ?何かあったのか?」
微笑む俺に彼女は自身の胸に手を当てながら震える声で言った。
「嫌な予感がするんです。総帥を倒そうとしてる人がいるような予感が・・・」
「大丈夫さ。私は必ず生きて帰る。」
俺はそう言ってメイちゃんの頭を撫でた。
「いい女になったな。」
「総帥!」
それだけ言い残した俺はコックピットに入って出撃する。
「私だ!フルバーニアン出るぞ!」
密かに見送るメイちゃんを他所に俺はフルバーニアンを出撃させる。
『総帥!デニム小隊出撃しました!』
「よし!デニム小隊はエゥーゴの部隊と合流して活路を開け!」
『はっ!了解しました!』
「アンディ!リカルド!我々はこのまま前に進むぞ!」
『『了解!』』
ほぼ同時に出撃したデニム小隊に指示を送り、俺はアンディ、リカルドのゲルググを連れてオデッサを目指す。
『各員!第一戦闘配置だッ!ガウも対空、対地戦闘に備えろ!』
『ソドンの左舷、弾幕薄いぞ!左舷から敵戦闘機が来る!備えろ!』
無線からドレンとクランプの指揮する声が聞こえ、俺もまた操縦桿を握る手が強くなる。
ジオン側は間違いなくハマーンとフロンタル、黒い三連星がいるはずだ。絶対に気を抜いてはいけない!
『総帥!前方に敵が見えました!』
「よし!迎え撃つぞ!」
索敵したリカルドの報告を受け、俺は正面からやってくるジオンのザク部隊と交戦する。
「そこっ!」
ロングレンジビームライフルで次々撃破していき、アンディ、リカルドもまたザクを3機ずつ撃破する戦績を上げた。
『リカルド。また撃破数が並んだな?』
『アンディもな。』
2人はそう言いながら乗機のモノアイで見つめ合って戦果を競う。いやあ、この2人が両翼だと頼もしいなぁ。このまま活路を開いてオデッサに・・・
『ッ!総帥!こちらに高速で接近する機体をキャッチ!』
「何?」
和んでいるのも束の間、アンディが増援を確認して身構える。・・・そして
「っ!?」
『『総帥!』』
俺目掛けてビームが飛んでくると間一髪でそれを躱す。・・・このプレッシャー!来たか!
「見つけたぞ!キャスバル!!」
緋色のジークアクスが現れると同時にフロンタルの声が聞こえてくる。
「赤い彗星・・・今度こそ!」
同時にハマーンの乗るゲルググも現れ、アンディとリカルドは一歩引き下がった。・・・幾らこの2人でもニュータイプのコイツらには勝てない!
「アンディ!リカルド!デニム小隊と合流しろ!」
『なっ!?総帥は?』
「奴らの相手をする。貴様らがここに居ては却って危険になるだけだ。」
『し、しかし我々の目的は総帥の護衛ですよ?』
「それは今はいい。相手が・・・悪すぎる!」
俺は額から汗を流して2人に退くよう命じた。
『りょ、了解です!』
『後でデニム小隊と援護に向かいます!』
「ああ、頼んだ。」
渋々指示をのんだアンディとリカルドは颯爽と機体を操ってこの場を離脱する。案の定、逃げる2人には目もくれずフロンタルとハマーンは俺だけを見ていた。
「ほう?部下を逃がすとは・・・負ける自分の姿を見られたくないのか?」
「部下を危険に晒しては総帥の面子が潰れる。それだけのことだ!」
「フハハハハハ!散々人を利用してきた貴様が部下の命を優先するのか?何の間違いだァ!キャスバル!」
俺の考えを一蹴したフロンタルはビームサーベルを手に迫ってくる。しかし、そんな彼の攻撃をハマーンが阻止してしまった。
「ッ!?ハマーン!何の真似だ!」
「貴様は下がっていろ。赤い彗星を倒すのは私だ!」
「ええい!またそれか!」
「赤い彗星!覚悟ッ!!」
ハマーンはそう言いながら攻撃してくると俺は躱しながらビームサーベルを交錯させて鍔迫り合いになる。
「ええい!邪魔だ!」
「私は貴様のことが好きだ。だから大人しく死ぬのだ!」
だからなんでそうなるんだよ!!マジで狂ってんだろ!このハマーン。
「ハマーン!どけ!それは私の獲物だ!!」
フロンタルがそう言ってジークアクスを動かした・・・その時。突然、黒い影が短剣型のビームサーベルでハマーンのゲルググに襲い掛かった。
「ぐっ!なんだ!」
俺もまたフルバーニアンを退かせて黒い影を追う。なんだ!!あの速さは!それにこの感覚・・・この憎しみ・・・ッ!!まさか!!ニュータイプの勘で俺は覚えのある憎しみをキャッチして顔を顰める。
「赤い彗星は誰にも倒させない!赤い彗星は・・・私が倒すッ!」
勘は当たった。俺達の前に現れたのはティターンズカラーのガンダムピクシーを駆る例の魔女さん・・・シイコ・スガイだった。
◇デンデーン デデデデーン シュウッ!◇
「くそっ!あのアマ!一人でどこ行きやがったんだ!!」
その頃オデッサ東部エリアでは単騎で何処かに行ってしまったシイコを捜すエイガーのマドロックがあった。
『エイガー中尉!ジオンの部隊の勢いに陰りが見えてきましたよ。』
そんな彼の元にティターンズカラーのジム・コマンドを乗機とするサカキ"少尉"が僚機2機を連れて現れた。
「あぁ、そうか。それよりシイコ大尉のピクシーを見なかったか?」
『えっ?一緒じゃなかったんですか?』
「アイツが一人で突っ走ったからな。」
『そんな!危険ですよ!捜しに行きましょう!』
慌てて捜しに行こうとするサカキをエイガーは制止する。
「待て。奴の乗るピクシーの機動性は高ぇ。このマドロックでも追いつけない程だ。そんな機動力お化けがむざむざやられることはねぇだろうさ。」
『じゃあ大人しく帰ってくるのを待つんですか?』
「それしかねぇかもな。今は」
エイガーがそう言った瞬間、各モビルスーツから警報が鳴る。
『敵部隊確認!11時の方向です!敵機は・・・特殊なカラーリングの陸戦型ガンダムと陸戦型ジムです!』
「ってぇ事はエゥーゴ?それにこの機体色は・・・おい、嘘だろ!レビル直属の部隊か!?」
『更に敵部隊!今度はジオン軍です!・・・この機体は・・・まさか!黒い三連星!?』
「なんだと!」
思わぬ敵の登場にエイガーが驚いていると噂通り、彼らの前に青い陸戦型ガンダム率いるエゥーゴのブルーファング隊が現れた。
『うわっ!?敵!!って・・・ティターンズ!?』
『おいおい今度の敵が元友軍ってのは何の冗談だ?』
ブルーファング陣営もまた顔こそ知らぬものの嘗ての仲間と出くわして困惑する。
「あのキャノン砲のガンダム・・・ッ!お前達!気を付けろ!奴らはティターンズの精鋭部隊だ!」
「ほう?このマドロックを見てそう思ってもらえるとは賢明だなッ!裏切り者共!!」
ユウの言葉に呼応するかのようにエイガーはキャノン砲を放って地面を滑走する。
「くっ!」
しかしユウは乗機を飛び上がらせてマシンガンで応戦すると胸部からミサイルを放った。
「畜生!やるな!」
「そこだっ!」
「ちっ!」
そして隙を突いたユウが接近戦で突撃するとマドロックのビームサーベルと鍔迫り合いになって互角の戦いを繰り広げる。
「その型落ちしたガンダムでこのマドロックと戦えるとはお前の技量に感服するぞ!」
「こちらこそ!遠距離特化の機体で接近戦に対応できる性能は認めよう!」
互いに褒めたたえながらも戦闘は拮抗し、両者睨み合ってビームサーベルを構える。
「なんだ?面白い事をしているな?俺達も入れてくれよ?」
「誰だ!」
そんな声が聞こえてエイガーとユウが辺りを見渡すとそこには黒い塗装が施された二機のゲルググと一機のゲルググキャノンの乗ったジオンのエース・・・黒い三連星の姿があるのだった。
ということでピクシーINシイコさんが遂にキャスバルの前に現れました。対してキャスバルはフルバーニアンとスペック差も絶妙・・・だが、フロンタルとハマーンも居る。果たして勝機はあるのか?
そして後半でまさかのエイガーとユウが戦う展開に。原作では見れなかった対戦カードが見れるのも面白いですね。そんな二人に介入する黒い三連星。しかも彼らはドムではなくまさかのGQuuuuuuXのゲルググ・・・そのうち一機はキャノンですが果たして誰がどれに乗っているかは次話描ければと思っております。
◇◇◇
オデッサ戦 参加陣営・指揮官
ネオ・ジオン軍
キャスバル・レム・ダイクン(ネオ・ジオン総帥)
エゥーゴ
ヨハン・イブラヒム・レビル(エゥーゴ元帥)
ジョン・コーウェン(エゥーゴ中将)
地球連邦軍/ティターンズ
イーサン・ライヤー(ティターンズ少将)
ジオン公国軍
キシリア・ザビ(ジオン公国軍少将 突撃起動軍司令)
マ・クベ(ジオン公国軍大佐 オデッサ司令)
戦況
オデッサ西部
キャスバルVSフロンタル、ハマーンVSシイコ:戦闘中、シイコは途中参加
アンディ、リカルド:キャスバルの元を離れデニム小隊と合流中
デニム小隊(デニム、スレンダー、ジーン、エグザベ):エゥーゴの部隊と合流中
オデッサ東部
エイガーVSブルーファング隊(ユウ、フィリップ、サマナ):黒い三連星も介入