起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります!!

七夕記念!連日投稿です!

七夕といえばお願い……では、読者が今出して欲しいキャラ出しちゃうZOE!


第4話:キャスバルの野望

私、ランバ・ラルは目の前にいる嘗て忠誠を誓っていた者の忘れ形見を見る。

 

まさか、赤い彗星として名を馳せていた人がキャスバル様だったとは・・・何の悪戯なのだろうか?

 

しかも彼はザビ家も連邦も倒すと言っている。

 

一度冷遇され、ドズル閣下の下に付いてきた。だが、私の仕えるべき人間は変わらない。

 

そう思っていた時、彼はこう言ってきたのだ。

 

「君達、二人の力を私に貸して貰いたいのだ。」

 

◇デンデーンデデデデーン シュウッ!◇

 

シャアがキャスバルと知った2人は未だ衝撃を受けた顔を浮かべ、黙っていた。

 

「・・・フッ」

 

しかし、ドレンが吹き出した事によりその沈黙は直ぐに終わりを迎える。

 

「ハッハッハッハッハッ!」

「貴様!何がおかしいのだ!」

 

高笑いするドレンをランバ・ラルは焦った様子で咎めた。

 

「いや・・・申し訳ない。まさか自分の上官がジオンの忘れ形見だったのが面白くて・・・流石は赤い彗星。見どころがまだまだありますな。」

 

ドレンは流れた涙を拭ってそう言った。・・・流石はドレンさん!君、副官として一生使ってあげるよ!

 

「キャスバル様!まさか赤い彗星が貴方であったことを知らずに無礼な態度をとってしまい申し訳ございません!」

「謝罪はいい。こうして私の元に来てくれた・・・それだけでも嬉しい。」

「はっ!」

 

謝罪と同時に改めて俺に忠誠を誓ってきたランバ・ラルを見て益々頼もしいと思う様になった。あの天パが「勝ちたい」と言った人だ。面構えが違う!

 

「キャスバル様。そうなれば早速ザビ家を討伐するのですか?」

「いいや、まだその時ではない。幾ら君達2人が居るとはいえ我々の力は未だザビ家には及ばない。」

 

俺は2人にそう言って椅子から立ち上がると部屋の窓から見える宇宙を見つめた。

 

「人類が宇宙へ旅立つ・・・それは果てしなく遠い夢だ。キャスバルとして名を上げるのも通過点に過ぎない。だから今はまだシャア・アズナブルとして皆の前で振る舞う。そして・・・君達の他にそれを叶えてくれる同志が集まって初めて私はキャスバルとして立とう。」

「はっ!それが叶う日まで私の命、お預け致します。」

「私も付いて行きますぞ?少佐。」

「ありがとう」

共について行くと言ってくれた2人に俺は礼を返す。

 

よし、ランバ・ラルとドレンを仲間に引き入れることが出来た。あとは天パや俺と同じ存在・・・"ニュータイプ"を探そう。

 

俺は次に引き入れる対象を決めて密かに動こうと画策する。

 

しかし、この時思いもしなかった。まさか原作よりも前倒しで"彼"が地球圏に戻っていることを・・・

 

◇デンデーンデデデデーン シュウッ!◇

 

ー宇宙世紀0079 9月20日ー

サイド3本国の総帥府にて1人の男が総帥のいる部屋に入ってきた。

 

「よく戻ったシャリア・ブル」

 

ジオン公国軍総帥・・・ギレン・ザビはそう言うと座っている椅子を回転させて入室してきた男を見る。

 

「はっ、木星より帰還致しました。」

 

初老に見える男・・・シャリア・ブルは真っ直ぐな目でギレンに敬礼した。

 

「うむ、木星での長旅で疲れているだろうが早速、貴様にはキシリアと先日設立した777独立遊撃隊の元へ向かって欲しい。奴はフラナガンを使ってニュータイプの研究を行っている。ニュータイプである貴様が接触して貰いたいのだ。」

「私がニュータイプですって?私にはその様な力はありません。」

 

シャリア・ブルがそう答えるとギレンは眉をムッと寄せた。

 

「貴様のことは貴様以上に分かっているつもりだ。俺が何を言いたいのか分かるのだろう?」

「キシリア様とシャア・アズナブル"中佐"の監視をしろと仰るのですね?」

 

彼の答えにギレンは満足気な表情を浮かべた。

 

「流石だな・・・そういう事だ。」

「はっ!」

 

シャリア・ブルは再度敬礼すると直ぐ様、ギレンの部屋から退出する。

 

「さて・・・」

 

独りになったギレンは777独立遊撃隊に配属されている名簿に目を向けるとシャア・アズナブルの名前をじっと見つめた。

 

「赤い彗星・・・まさかこれ程とはな。フッ」

 

ギレンはそう呟くと不敵な笑みを浮かべたまま名簿の頁をさっさと閉じてしまうのだった。

 

ー宇宙世紀0079 同日ー

ごきげんようシャアである。ランバ・ラルとドレンの2人にキャスバルであることを明かした俺はようやくソドンをサイド7へ出港させると十字勲章授与の為、サイド3へ進路を向けていた。

 

今回の遊撃隊設立によってソドンの艦長はランバ・ラル"少佐"、艦長代理はドレン中尉そして俺、シャア・アズナブル"中佐"は総司令官としてソドンとその駐留艦ファルメルとキャメルの指揮権を獲得した。

 

今の部隊の状況を説明しよう。先ず、旗艦であるソドンは我々が乗艦しサイド3へ向かっている。ファルメルにはデニム、スレンダー、ジーンがランバ・ラル隊がV作戦鹵獲作戦時に乗ってきた"キャメル"はアコース、コズンが乗艦しており、いずれもサイド3本国にてガンキャノン、ガンタンクの1機を届けている。

 

「シャア中佐。ファルメルとキャメルはサイド3に入港し、V作戦の機体を降ろしたとの事です。」

「そうか、彼らは無事に届けることが出来たのだな。」

 

ドレンの報告を聞いて俺は少し安堵する。

 

「我々もサイド3へ向かいましょう。総帥、キシリア様が今回出席なされます。」

「了解した。では、早速・・・」

 

俺が早速、次の指示を出そうとした瞬間、ブリッジ内に警報が鳴り響く。

 

「敵か!」

「はっ!ルナツー方面からサラミス二隻とマゼラン級一隻!モビルスーツらしき機影も確認されております!マゼラン級は・・・"ルナツー司令"の乗艦と思われます!」

 

ワッケインめ・・・V作戦の機体を取り返しにきたか?索敵班からの報告を受け、俺は腹を括る。・・・やってやるさ!

 

「モビルスーツの迎撃には私が出る!ランバ・ラル及びその他部隊は艦隊の迎撃に当たれ!」

「はっ!」

 

各々に指示を出し、俺は直ぐにモビルスーツデッキに向かうと鹵獲されたばかりのガンダムのコックピットに乗り込んだ。

 

「シャア・アズナブル。ガンダム!出る!」

 

カタパルトに乗り込み、ガンダムを発進させるとそのまま星が輝く宇宙へ出る。

 

続けて後ろからはこちらも鹵獲されたばかりのプロガンに乗ったランバ・ラルとガンキャノン2機が出撃し、彼らは早速、キャノン砲とバズーカで二隻のサラミスを撃墜してみせた。

 

「早いなランバ・ラル。流石だッ!」

 

マゼランが放つメガ粒子砲を躱しながら目の前に現れた初期型のジムに狙いを定める。

 

あのジム・・・08小隊でテリー・サンダースJr.が乗ってたやつだよな?見たところビームサーベル持って無さそうだし・・・よし!

 

「これでッ!」

 

ビームサーベルを構え、そのまま突撃すると初期ジムは真っ二つに分かれて宇宙の中で爆散する。

 

「一つ!」

 

続けて二機目がマシンガンを放ってくるが俺はガンダムの機動力と装甲で難なく躱すと今度は距離をとってビームライフルを構えた。

 

「そこっ!」

 

勢いよく操縦桿のボタンを押してライフルを放つと二機目もまたコックピットを貫かれて爆散するのだった。

 

「二つ!」

 

二機目を撃破した瞬間、背後からマシンガンを放つ最後の一機が俺に高速で迫ってくる。

 

「ちいっ!」

 

シールドを使って突進してきた初期ジムにやや退くも臆することなくビームサーベルを振り落とす。このジム、やけに動きが良いぞ!かなりの手練れみたいだ!

 

「しかし!」

 

俺は操縦桿を巧みに扱って初期ジムと距離をとるとビームライフルの標準を合わせてビームを放った。

 

しかし、初期ジムはそれすら回避するとバルカンとマシンガンを放ちながら接近してくる・・・今だ!

 

「はあああっ!」

 

シールドを捨て、一気に速度を上げると初期ジム目掛けて赤い彗星の十八番である蹴りをお見舞いした。

 

その攻撃に初期ジムが仰け反った隙を逃すことなく俺はビームライフルを放ち、見事頭部を撃ち抜いて戦闘不能にさせた。

 

「よし!・・・むっ?」

 

沈黙した初期ジムを見ると開いたコックピットからパイロットが出てくる。俺は直ぐにガンダムのカメラを拡大して確認すると目を見開いて驚いた。

 

えっ!?あれテリー・サンダースJr.じゃね?うおおお!すげぇ!!やっぱこの頃はルナツーに居たんだ!

 

ガノタの血が騒ぎ、俺は思わず笑みを浮かべる。せめてもの情けだ・・・命は取らないであげるよ。ちゃんと生き残ってシローをサポートするんだぞ。君になら・・・できる!

 

届かぬ激励を送り敬礼すると俺はそのまま初期ジムに背を向けて撤退する。

 

こうして俺の宇宙での初戦闘は勝利に終わり、ルナツーからの追撃隊を破ることに成功したのだった。

 




キター!!緑のおじさん!!って思ったでしょう?
はい、まさかのヒゲマンここで登場です。ちなみにギレンとのやり取りは某野望シリーズのやつを元にしてます。

そしてシャア・・・なんか天パみたいなカウントしてなかった?と思いでしょうが・・・うん、気のせいです。気のせい。

更に初期ジムこと先行量産型ジムが出てきましたがここでまさかのテリーさん登場です。(笑)今回も生き残ってしまいましたが彼にはシローを支える役割がありますので原作通りの活躍をしてもらいましょう。

あとフラナガン機関の存在を何故、ギレンが知っているのかについては原作と某野望要素を合わせて描いている都合になります。(まぁ、総帥だから知っててもおかしくはない。)

それと皆さんお気づきでしょうか?なんと彼、妹と会っていません。はい!感想コメでもこの指摘があったのですがシャアとセイラさんが会うのはサイド7ではありません。彼女にはまた別の目的で再会する展開を作りたいので敢えてここで会わせませんでした。まぁ、長年会っていないとはいえ兄の中身が変わったとバレる可能性もありますしね。(軽キャノンで襲いかかってくるなんて言っちゃいけない)

本作における
シャリア・ブル
ICV:川田紳司
皆が愛してやまないヒゲマン。本作では何の因果か原作よりもやや早めに木星から帰還している。

ギレンから原作通りキシリアの監視に加えてシャアの監視も課せられている様子。果たしてシャアは彼を引き入れてMAV?にできるのか?


ギレン・ザビ
ICV:銀河万丈
ザビ家のハゲことジオン公国の総帥。原作では妹に頭撃ち抜かれるわ毒ガスで始末されるわと自業自得とはいえ散々な目に遭っている御方。

本作でもシャリアにキシリアの監視に加え、シャアの監視も指示する。

果たしてその思惑は如何に?

登場機体
ペガサス級強襲揚陸艦ソドン
元ホワイトベースで777独立遊撃隊の旗艦。性能や構造は原作のホワイトベース。
カラーリングと名前はGQuuuuuuXのソドンと同じ。

RGM-79[E]先行量産型ジム
本作では初期ジムと呼ばれていた08小隊登場の機体。ルナツーから来た3機がシャアのガンダムと交戦し、2機は撃破、1機は頭部を破壊され戦闘不能にされた。尚、この機体には原作通りテリー・サンダースJr.が搭乗しており彼はただ一人、戦死を免れた。

本作のメインヒロイン誰がいい?

  • RTAネキ・王道 ララァ
  • 早めの登場で乙女のまま? ハマーン様
  • 若き天才技師 メイ・カーウィン
  • まさかのここで登場 マチュ
  • 難民だけど救済フラグ? ニャアン
  • シローとは結ばれない? アイナ
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