起きたら赤い彗星になっていたので取り敢えずキャスバルジオンやるわ   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります。
元々WBクルーは出さない予定でしたが出した方が面白いかも?と思い一部の人物を出します!(まあ、セイラさんもWBクルーだしね)

と、言うことであの2人が登場!

※【訂正】かなり先の話を投稿していました。こちらが最新話です。訂正と共にお詫びします。失礼しました。

11話の内容も公開してしまったのでそこまで投稿致します。


第9話:蠢く野望

ー宇宙世紀0079 9月30日ー

地球連邦軍本拠地ジャブローにて宇宙から帰還したペガサスが入港していた。

 

「くそっ!」

 

そんな中、シイコは仇であるシャアの首を取れず壁に拳を打ち付けて悔しそうな表情を浮かべた。

 

「あと少しで倒せたのに!まさか青い巨星までいるなんてッ!」

「ま、まあ、落ち着いてくれないか?シイコ少尉。」

 

そんな彼女をペガサスの艦長はやんわりと宥めた。

 

「貴方に私の何が分かるのですか?G-3ガンダムさえ私に付いてきてくれれば勝てたのに!」

「ハッ、随分と煩い女だ。」

「何ッ?」

 

憎しみに燃えるシイコに対して1人の男が現れるとそう反論する。

 

「誰かと思えば・・・"ガンダム1号機を赤い彗星に奪われた"リュウ曹長じゃないですか。」

「テメェ!そんな事言える面なのか?」

 

現れた男・・・リュウ・ホセイは喧嘩腰でシイコと睨み合う。

 

「や、やめないか!2人共!」

「現場を知らねぇ艦長が口出すなよ!」

「そうです!これは私達の争いです!」

「なっ・・・」

 

2人の威圧に押されたペガサスの艦長は困惑して返す言葉を無くしてしまう。

 

「君達!何を言い争っている!?」

 

しかし、そんな頼りない艦長に代わり叱咤の声を上げる若い士官が2人の間に割って入った。

 

「ブライト君!や、やめたまえ!」

「そんなので艦長が務まるのですか?」

「う、うぐ・・・」

 

若い士官・・・ブライト・ノアは艦長にそうハッキリ言うとリュウとシイコに顔を向けた。

 

「確かに2人共赤い彗星に面子を潰された気持ちは分かる。だが、それを理由に争っていては何も変わらない!」

「・・・チッ」

 

ブライトの言葉にリュウは舌打ちしてシイコから離れる。

 

「・・・確かにブライト少尉の言う通りね。頭を冷やしてくるわ。」

「憎むなら俺を憎んでいい。だがこれは戦争なんだ。」

「分かってるわ。」

 

落ち着きを取り戻したシイコはそれだけ言い残しブライトの前から去っていく。

 

「すまんなブライト。こんな下らん喧嘩をしてしまって・・・」

「リュウ、俺もお前には恩がある。共にサイド7を生還した仲だ。争いを止めるのも仲間の務めだ。」

「ああ、ありがとよ」

 

リュウもまたブライトに礼を言うとその場を去っていき、険悪な空気は無くなる。

 

「しかし・・・」

 

去っていく2人の背中を見てブライトは思った。

 

赤い彗星のシャア・・・正直、奴とは出くわしたくない・・・と。

 

◇デンデーンデデデデーン シュウッ!◇

ごきげんようシャアである。

 

北米に降下した我々はキャリフォルニアベースにて補給を行う中、デニムとエグザベ君の模擬戦も鑑賞した。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

エグザベ君は息を切らしたままザクから降りてくるとヘルメットを脱いで息を整えた。

 

「いい動きをしていたぞ。伍長」

 

そんな彼の前に今や教官らしさが様になってきたデニムが労いの言葉を掛けてくる。

 

「中佐も見てる中だと緊張しますよ・・・。」

「何を言うか。戦闘時だとそんな事を考えている余裕はない。だが、生き残ることは忘れるなよ。」

「はい!」

「いい戦いだった。エグザベ伍長。」

「はっ!ちゅ・・・中佐!!」

 

俺が来るや否やエグザベ君は直ぐに敬礼して頬を赤くする。可愛いな・・・おい。

 

「腕も悪くない。流石シャリア・ブルが連れてきただけはある。」

「正直、ジーンは疎かスレンダーよりも腕が立つかもしれません。学徒兵でここまで骨のある奴はいませんよ。」

「デニム、お前も言うようになったな。どうだ?エグザベ伍長。将来はデニムの部隊で世話になるといい。」

「で、ですが・・・それだとデニム"少尉"の足を引っ張ることになるかと・・・」

 

エグザベ君がそう言った途端、デニムは高笑いした。

 

「はっはっはっ!そこまで言われたら益々気に入るな!ワシは大歓迎だぞ!」

「そういうことだエグザベ伍長。君は良い上官に恵まれたな。」

「はいっ!これからも精進して参ります!では失礼します!」

 

敬礼したエグザベ君はそのまま去っていくと次の訓練の準備を始める。

 

「では中佐。自分も次の訓練の準備をします。」

「うむ、頼んだぞ」

「はっ!」

 

デニムもまた俺に敬礼してその場を去っていく。いやぁ~デニムも成長したなぁ~真面目なエグザベ君ならジーンみたいに功績は焦らないし何よりこうして生き残っているおかげで彼も人の上に立つのが様になってきた。

 

俺も負けてられないな・・・そう思っているとヒゲマンにじっと見られていることに気付く。

 

「ん?どうした?シャリア・ブル」

「中佐、お話ししたいことがあります。時間をとっても宜しいでしょうか?」

 

いつもより真剣な表情をするヒゲマンに俺は戸惑いながら頷いた。

 

「あ、あぁ・・・構わんが。」

「ではこちらに」

 

ヒゲマンにソドンの会議室まで連れてこられると彼は俺を見て尋ねてくる。

 

「中佐・・・貴方は何者なのですか?」

「・・・どういうことだ?」

「私は貴方に違和感を感じるのです。貴方はシャアであってシャアではない・・・」

 

うげっ、バレバレじゃん・・・しかもあながち間違いじゃないのがな・・・

 

「あながち間違いではないのですね?」

 

あっ、これもしかして心の中読まれてる感じ?

 

「はい、私は"ニュータイプ"ですから人の心を読めるのです。それよりかなり動揺されていますね?やはり貴方はシャアではない・・・そう姿はシャアだが中身は別の存在である。貴方は何をしたいのですか?」

「・・・ッ!?」

 

ヒゲマンの鋭い質問に俺は口籠る。・・・ダメだ、コイツに隠し事は通用しない。正直に話した方がいい。この際、話そう。シャアの正体についても俺の目的も・・・

 

「話して頂けるのですね?」

「人の心を読み過ぎるのは良くない。秘密は誰にでもあるものだ。他言無用でな。」

「約束しましょう。」

 

そう言ってくれたヒゲマンに俺はヘルメットとマスクを脱ぐと先ずはキャスバルとして彼に接する。

 

「ッ!?」

 

眉をやや上げて驚く彼に構わずシャアの正体を告げた。

 

「私の本当の名はキャスバル・・・キャスバル・レム・ダイクン。嘗てザビ家によって死を遂げたジオン・ダイクンの遺児だ。」

「ま、まさか・・・赤い彗星が・・・中佐がジオン・ダイクンの遺児!?」

「これは君にとっては想定外だったか。」

「では何故、シャアとしてジオン軍に?」

「単純だ。キャスバルとしての自分を明かせばザビ家に命を狙われる。それに・・・今は仲間を集めている。」

「仲間を?」

 

俺の言葉にヒゲマンは眉を寄せる。

 

「そうだ。今、私がキャスバルであると知っているのはランバ・ラルとドレン、そしてメイ軍曹だ。」

「仲間を集めて何をするつもりですか?」

「単純だ。ザビ家を潰して連邦も潰す。」

「ザビ家と連邦を潰して・・・その後は?」

 

ヒゲマンがそう尋ねた時、俺は彼を見て言った。

 

「"人類全体を宇宙に上げる"。そうすることで父の言っていたニュータイプに人類は初めてなることが出来るのだ。」

「ッ!?」

 

俺の目的にヒゲマンは目を見開いて驚く。悪いが驚くのはまだ早い。君は知りすぎたからな・・・悪いけど落ちてもらうよ。

 

「では、今度は私が君に聞こうか。君はある事で苦悩している・・・」

「・・・うっ」

 

おっ?効いてる効いてる。よし、攻めるとしよう。俺は思い切って彼の苦悩を言った。

 

「君はギレン総帥とキシリア様、そして私の板挟みになって苦悩しているのだろう?」と。




はい、ということでまさかサイド7でシャアがガンダムで背負い投げをしたプロガンのパイロットがまさかのリュウさんでした!

因みにシャアはプロガンのパイロットが誰なのかは知りません。(鹵獲は部下が行った為)

シイコとリュウ、2人に命を狙われることになったシャア。果たしてどうなるのか?」

そして最後!遂にシャアがヒゲマンを落としに行きます!

次回にご期待ください。

本作における
デニム
ICV:緒方賢一
ジオン公国軍第777独立遊撃隊所属。階級は少尉でガンダム奪取前は曹長だった。本作では実習兵としてソドンに派遣されたエグザベの教育係として彼に座学や訓練を行っている。真面目なエグザベを教えていく内に本人も上官・教官としての器が広がり、自身も成長している。

リュウ・ホセイ
ICV:田中美央
地球連邦軍曹長にして第2話でプロガンと共にシャアの乗るガンダムに背負い投げされたプロガンのパイロット。プロガンを奪われて面子を潰されたことからシャアを倒すことを目標としている中、シイコとは犬猿の仲で喧嘩をすることが多い。

THE ORIGINの様な血気盛んな性格だがブライトとは共に助け合いながらサイド7から生き残ったこともあってか正史同様に友情に近い関係を築いている。

ICVはTHE ORIGIN

ブライト・ノア
ICV:成田剣
地球連邦軍少尉で皆大好きブライト艦長。本作では強襲揚陸艦ペガサスのクルーとなっているがパイロットと現場を知らない艦長よりも信頼されている。シイコとリュウも例外ではなく喧嘩をする2人を仲裁して後で個別に相談に乗るなど正史のファーストよりもやや柔軟になっている。(WBの艦長をいきなり任された時よりもちょっと生き生きしている)

2人が目の敵にしている赤い彗星とはできれば戦闘時に出くわしたくないと感じている。

本作のメインヒロイン誰がいい?

  • RTAネキ・王道 ララァ
  • 早めの登場で乙女のまま? ハマーン様
  • 若き天才技師 メイ・カーウィン
  • まさかのここで登場 マチュ
  • 難民だけど救済フラグ? ニャアン
  • シローとは結ばれない? アイナ
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