デジモンアストリア   作:アヤ・ノア

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Xのアカウントを凍結させる運営は無能with無能ですよね?
こいつは興味を持たないと思いますがこうなるべきだと私は断言します。
あ、鍵はこれで四つ目ですよー。


第45話 誘拐デジモン・ハッシャクモン

 多樹達はポットモンを倒し、三つ目の鍵を手に入れた。

 しかし、四つ目の鍵の守護者、ハッシャクモンの情報は、町のデータをいくら解析しても見当たらなかった。

 

「おかしいね。ハッシャクモンだけ、どこにいるか分からないよ」

「ウィザード側が、意図的に情報を秘匿している可能性がある。あるいは、行動パターンが既存のデジモンと大きく異なるか……」

 

 その時、北斗が町の片隅を指差した。

 

「おい、あれ見ろ。あいつら、どこ行くんだ?」

 

 通りには、普段なら活発に遊んでいるはずの

 オタマモンやカメモンといった成長期デジモン達が、何体も無言で歩いていた。

 その表情は皆、虚ろで、まるで何かに操られているかのようだ。

 

「デジモン達が……どうしちゃったんだろう?」

「多樹、あのデジモン達からは、強い支配の力を感じる。誰かに操られているよ。

 これは、ハッシャクモンの仕業かもしれない」

 

 多樹達は、異様なデジモン達の後をこっそりとつけた。

 三人が向かった先は、デジタルワールドに取り込まれた町の人通りのない寂れた路地裏だった。

 

 路地裏の広場には、さらに多くの幼年期デジモンや成長期デジモンが集まっていた。

 しかし、彼らは皆、操られたように静止し、

 多樹達の声や、ヘイローモン達の存在にも気づかない。

 

 そして、その広場の奥に、そのデジモンは立っていた。

 異様な長身で、ぼろぼろの着物を身に纏ったハッシャクモン。

 その体躯は、路地裏の影をさらに不気味に引き伸ばしていた。

 

「誰? ポポ、ポポ、ポポ……私の収穫の邪魔をするのは……」

 

 不気味な笑い声が響き渡る。

 その音は、操られているデジモン達の意識をさらに深く、眠りへ誘っているようだった。

 

「あなたを倒して、鍵を手に入れるんだから!」

「そうはいかないわ。さあ、私と踊りなさい」

 

 その声は、氷のように冷たく、どこか艶めいていた。

 ハッシャクモンは、白磁のような肌に包まれた異様に長い両腕を、まるで舞うように広げる。

 その腕の影に、虚ろな瞳の幼年期デジモンや成長期デジモンが、

 まるで操り人形のように並び立っていた。

 

 その姿は、まるで純白の舞台に立つ狂気のバレリーナ。

 ハッシャクモンの背後で、データの糸が淡く光り、操られたデジモン達の身体を縛っていた。

 

「くっ、この子達に攻撃できないよ!」

 ヘイローモンが歯噛みしながら叫ぶ。

「なんて卑劣な戦法なんだ! まるで人質だ!」

 北斗が、ぐっと拳を震えさせた。

 怒りと無力感が入り混じる。

 その一瞬の躊躇を見逃さず、ハッシャクモンは優雅に舞いながら、白い指先を天に掲げた。

 

「ホワイトバインド」

 空間が軋む音と共に、ハッシャクモンの周囲に白銀の光が渦巻き始める。

 データの粒子が凝縮し、六角形のパネルが次々と空間に浮かび上がる。

 それらが繋がり、まるで結界のようなドームを形成しながらじわじわと多樹達を包囲していく。

 

「このままじゃ、閉じ込められる!」

 多樹が叫び、後ずさる。

 幼年期デジモン達も、無表情のまま結界の中に取り込まれていく。

 

 その時、ラピッドモンの瞳が鋭く光った。

「照準、ロックオン完了」

 ラピッドモンの機械的な声が、静かに響く。

「ターゲットはハッシャクモンだけだ! 決して、他のデジモンに当てるな!」

 零の声は、鋼のように硬く、しかし仲間を信じる温かさが滲んでいた。

 ラピッドモンが背中と両腕に装備したリボルバーとミサイル砲がカチリと音を立てて展開する。

 照準は、ハッシャクモンの胸元、白い着物の奥にある赤黒く脈打つコアに定めた。

 

「ラピッドファイア!」

 閃光と共に、ミサイルとバルカンを発射する。

 弾道は精密に計算され、操られたデジモン達の間を縫うように飛翔し、

 ハッシャクモンの胴体を直撃。

 爆風と共に、着物状のテクスチャが焼け焦げ、白い肌の下に隠された黒いコードが露出する。

 

「よ、よくもやったわね……ポポ、ポポ……!」

 ハッシャクモンの声が震える。

 そのデジモンの周囲に漂っていた支配が一瞬だけ乱れ、

 幼年期デジモン達の瞳に、かすかな光が戻る。

 

「今ざんす!」

 カラテンモンが叫び、漆黒の翼を大きく広げた。

 

「ミーが囮になるざんす! 衝撃羽で奴の視界を塞ぐざんす!」

 

 カラテンモンは空へと舞い上がり、ハッシャクモンの頭上を旋回する。

 翼から放たれた羽根が、鋭い音を立てて空気を裂き、ハッシャクモンの視界を覆う。

 羽根は光を反射し、まるで夜空に舞う黒い流星のようだった。

 

「ウィスパー……!」

「ぐっ……何ざんす!」

 

 怒りに満ちたハッシャクモンが、低く呟く。

 次の瞬間、空間が歪み、不気味な低周波のノイズが響き渡る。

 カラテンモンの頭部に激痛が走り、視界が歪む。

 幻覚の中で、カラテンモンは自分が無数の鏡に映る姿を見た。

 だが、カラテンモンは叫びながらも翼を広げ、空中で踏みとどまる。

 

「カラテンモンを傷つけさせない!」

 ヘイローモンが、両手を天に掲げる。

「チェインライトニング!」

 青白い雷光が、空気を裂いて放たれる。

 雷はハッシャクモンの足元から駆け上がり、身体を貫く。

 

「これが、僕達の全力だ!」

 ラピッドモンが、胸部のコアを開き、三色の光線を放つ。

「ゴールデントライアングル!」

 赤、青、金の光が三角形を描きながら収束し、ハッシャクモンの中心核を直撃する。

 爆発的な閃光が辺りを包み、空間が震える。

 

ぎゃあああああああああああ!

 ハッシャクモンの絶叫が響き渡り、その身体は崩れ落ち、

 無数のデータの粒子となって空へと舞い上がっていった。

 

 結界が消え、幼年期デジモンや成長期デジモンの瞳に再び生気が戻る。

 彼らは困惑したように辺りを見回し、やがて多樹達の存在に気づき、安堵の表情を浮かべた。

 

「これで四つ。ちょうど半分だ」

 零が、地面に落ちていた鍵の欠片を拾い上げる。

 

「よくやった、カラテンモン!」

 北斗が駆け寄り、カラテンモンの肩を叩く。

「危なかったけど、お前の囮、最高だったぞ!」

「ミーは北斗のためなら何でもできるざんす!」

 カラテンモンはふらつきながらも、誇らしげに笑った。

 

 四体のデジモン、そして多樹達の絆が、卑劣な支配の戦法を打ち破った。

 しかし、残る鍵はまだ四つで、戦いの幕は、まだ下りなかった。




次回もボスラッシュは続きます。

~オリジナルデジモン図鑑~
ハッシャクモン
人里離れた場所で幼年期デジモンや成長期デジモンをさらうとされるデジモン。
長身で、身体はぼろぼろの着物のようなテクスチャに覆われており、
常に周囲に不気味な笑い声を響かせている。
精神的エネルギーを吸い取る事を目的としている。
必殺技は白い結界を発生させて相手を閉じ込める「ホワイトバインド」と、
音波で広範囲に幻覚を見せる「ウィスパー」。
・デジモンとしての情報
レベル:完全体
タイプ:アンデッド型
属性:ウィルス
必殺技:ホワイトバインド、ウィスパー
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