クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア 作:ライダーGX
サリアがレオンの部屋を去った後、レオンは自分の手を見ていて、今だにサリアの柔らかい手の感覚が残っていた。
っとそこにジュン達がやって来た。
「ようレオン。遊びに来たぞ~」
「おわっ! ど!どうした?!」
「?…何を驚いている?」
アラドは驚いたレオンに驚く理由を問うも、すぐにレオンは頭を振る。
「いやいや!何でもないぞ!何でもない!」
「? 変なレオン」
レオンの変な行動に首を傾げるコモンであった。
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そしてジュン達がレオンの部屋で少しばかり話をしている中、ヒュウガはアルゼナルの上部で建てた小さな小屋を作り、自分の部屋を作っていた。
ヒュウガはパソコンで届いたあの三機のパラメイルのデータを少しばかり調べていた。
「ふむふむ、なるほど…どうやらあの三機には面白い組み込みがあるそうですね~…」
ヒュウガは頷きながら置いてあるコーヒーを飲もうとする。
っとヒュウガの後頭部に銃口が付き付けられる。ヒュウガはそれに全く動じず、それにクスッと笑う。
「…やはり来ましたね、ジル司令」
っとヒュウガに銃を向けていたのはジルであった、何故ジルがヒュウガに銃を向けているか不明だがジルは何やら厳しい表情をしていた。
「貴様、一体何を調べている…それに何を隠している」
「いえ、今日届けられた三機のパラメイルを調べているのですよ。メイさんだけ調べさせるのはかわいそうですからね~。それに隠してなんか」
「とぼけるな!!」
ジルは銃をヒュウガの後頭部に更に突きつけ、ヒュウガを睨みながら問う。
「届けられたあの三機のパラメイル…、明らかにこちらで作ったものでもない物だと分かっている!
それにあの形状…どう見ても『あいつ等』が作った物だと分かる!! お前…一体あいつ等とはどういう!!」
ジルが勢いのままヒュウガに問いかけ続けると。
パァァァン!!
「なっ!!?」
っと突如ジルが持っていた銃が粉々になり、それにジルが驚いてヒュウガを見ると右手には既に刀が握られていて、それにヒュウガはゆっくりと立ち上がる。
ジルはすぐさま後ろに下がり、アーミーナイフを取り出して警戒する。
「ジル司令…私は何時までもジッとしてる訳じゃありません。それに…」
ヒュウガは刀を鞘に納めて、ジルの方に向く。
「私にその様な物はあまり突きつけるのは感心しませんね…、貴方は無抵抗の人にその様な行動を取るのですか? 人としてどうかと思いますが?」
「フン!よく言う!!…私はノーマだ!! それに監察官と同じマナを使う人間がよく言う!」
「そうですか?これでも私…マナは極力避けているのですよ。コンテナを開ける時にちょっと使いましたが」
そう言ってヒュウガは頷いて言うも、ジルはその行動を見てイラ立ちが更に上がる。
「何時までもその様な余裕が持てる! この私に勝てるとでも!『勝てます』!!?」
いつの間にかヒュウガが後ろに居て、持っていたアーミーナイフが手元になかった事に気付き。すぐさま振り向くとヒュウガの右手にジルのアーミーナイフがあった。
「ジル指令…、これ以上私にこのような事をさせるのはやめてください。私は決して貴方たちの敵じゃありません…」
そう言ってヒュウガは持っているアーミーナイフをジルに返し、それに悔しがるジルは強引で取る。
「…本性を見せたら容赦なくお前を殺す…、それを忘れるな!」
そう言い残し、小屋から出て行くジル。ヒュウガはそれにため息をついて、持っている刀を床に置く。
「しばらくの間はあの様子でしょうね…、ですがそうも言ってられませんね」
ヒュウガはパソコンに向かい、パソコンの電源を消す。
そして空を見てなにやら呟く。
「いつまでこの世界が秘密に保てるかどうかですね…」
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そして翌日、ドラゴンが出現した事に第一中隊に出撃命令が下る。
「総員騎乗!」
サリアの掛け声にレオン達はすぐさまパラメイルに乗り込み、コモンがレオンに近づく。
「レオン!整備万全にしておいたよ! あと頭に付いているマシンガンだけど、9mmから45口径に変えておいたからね!」
「サンキューコモン! 早く離れるんだ!」
コモンはすぐさま離れていき、サリア隊が出撃し。レオンが最後に出る。
「サリア隊、レオン機ヴェルトラトス出る!!」
レオンが出た後にコモンの所にジュンとアラドが来る。
「はぁ…、俺達は見送りか」
「仕方ない、あいつは今は兵士だ『君たち』?、先生?」
ジュン達はヒュウガがやって来たのを見て振り向き、ヒュウガはジュン達と向き合う。
「あなた達、レオンが心配ですか?」
「えっ? それは…」
「そりゃあ心配だけどよ~…」
「今の俺達にはどうにも出来ないのは確かです」
その事を聞いたヒュウガは笑みを浮かべる。
「なら良かった、ではあなた達【これ】を差し上げます」
ヒュウガは後ろにある三機のパラメイルを指を差し、ジュン達はヒュウガの言葉に一瞬時間が止まったかの様に見えた。
しかしすぐさま意識を取り戻し、驚いて慌てる仕草を見せる。
「いやいや!先生何言ってんだよ!!」
「僕達が行ける筈!!」
「いえいえ、無理な事はありませんよ。なんせこの機体…【あなた達】以外動かせないのですから」
っとジュン達は驚く表情をするのは間違いなかった。
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戦闘地域に入った第一中隊、そこにゲートが開きスクーナー級が無数出て来て、そしてそこに角が生えた巨大なドラゴンが出現し。それを見たレオン達は驚く。
「何だ?!」
「でか!?」
「あらあら大きいわ~」
レオンとヴィヴィアンが思わず驚き、エルシャは苦笑いしながらのん気に言っていた。
「サリア、アイツのデータは?」
「あんなの、見た事無いわ…」
サリアはデータのないドラゴンに悩まされる中でロザリーとクリスが驚く。
「見なことないって事は!」
「まさか…まさか!」
「初物か!」
ヒルダは思わず喜びの笑みを上げる。
「初物?」
司令室でジル達と見ていたエマは聞き慣れない言葉を聞いて首を傾げる。
「監察官は初めてでしたか、過去に遭遇のないドラゴンの事ですよ」
ジルはエマにその事を説明し、納得させる。
一方戦場では未遭遇のドラゴンにヒルダ達は盛り上がっていた。
「コイツの情報持ち帰るだけでも大金持ちだぜ!」
「どうせなら初物喰いして札束風呂で祝杯といこうじゃないか!」
「(能天気な連中だぜ…ヒルダにロザリーの野郎)」
レオンは盛り上がっているヒルダ達を見て呆れ返り、その時にヒルダ、ロザリー、クリスの三人が未遭遇のドラゴンに突撃して行った。
それにサリアは慌てる。
「ちょっと!待ちなさい!!」
こんな時に興奮するヴィヴィアンが妙に静か事にレオンが気づき問いかける。
「どうした? いつものヴィヴィアンなら歓喜するだろう?」
「…なんか髪の毛がピリピリする」
その事にレオンは異変を感じる。
そしてヒルダ達が大型ドラゴンに突撃しようとしたその時!
「っ!! ヒルダ戻れ!!」
ドラゴンが咆哮を上げたと同時にと角が光りその瞬間周囲が何かに包まれた。
ヴィヴィアンが警告を促したが時既に遅くヒルダ達の機体が囚われてしまった。
それにヒルダ達は苦しむ。
「なっ!?」
「う…動けねえ…」
「一体何なの…コレ!?」
三人が混乱している中、レオン達が上空で見ていると。
『新型ドラゴン周囲に高重力反応!』
「「重力!?」」
オペレーターからの解析結果に驚く。
更にドラゴンが角を光らし、重力範囲を広げ始めた。
「あっ!? 全機急速回避!!!」
レオンがいち早く気付き、皆にそう言うも時すでに遅く。サリア、エルシャ、ヴィヴィアンが重力に捕まってしまった。
「サリア!!」
「ヴィヴィアン!エルシャ!!」
レオンとアンジュが叫び、ココとミランダが戸惑う。
「ど!どうしよう…!?」
「このままだと、皆さんが!!」
「レオン! 貴方その武器で何とかならないの?!」
アンジュがレオンが持つスパルタンライフルでどうにかできないかと聞いてくる。
「無理だ…! あの重力場で弾が落ちてしまう!」
「役立たずね!もう!!」
「分かってる! だがどうすれば…」
レオンが何か対策が無いか考えてると…。
「み、皆を離せえー!」
「ヴぃ!ヴィヴィアン!?」
ヴィヴィアンは機体が一番軽いのが幸いしたのかなんとか動かし、ブーメランブレードををドラゴンに向かって投げ突けようとしたがそれの重力影響でほんの少ししか飛ばず地に落ちた。
「皆を…皆をはなせぇぇぇぇぇぇ!」
それでも諦めずに再度投げ突けようとしたが、大型ドラゴンが更に重力を増して遂にヴィヴィアンの機体の腕が捥がれてしまった。
「あっ!!」
「「あ!!」」
「(チッ!このままじゃ不味いな…ヴェルトラトスの推力ならあの高重力でも耐えれるかも知れないがどの位持つかどうか…)」
そうレオンが考えてる中で‥。
『レオン!お困りの様だな!!』
「ん!?」
レオン達が思わず後方に振り返ってみると、そこに青いパラメイルに乗っているジュンと、赤いパラメイルに乗っているコモン、そして緑色のパラメイルに乗っているアラドが戦闘空域に入って来て、ジュン達の登場にレオン達が驚く。
「あれは…!」
「確かレオンの!?」
サリアとヴィヴィアンがジュン達の姿を見て、レオンは叫ぶ。
「お前等!!!どうして!!? それにそのパラメイルは!?」
「へへー! 先生がくれたんだよ!」
「出撃の際にはメイに止められたけどね?」
「馬鹿野郎! お前等やってる事分かってるのか!? 場合によっては死ぬんだぞ!!」
レオンはジュン達に怒鳴るも、アラドがレオンにある事を言う。
「レオン、俺達は共に学び…共に生きて来た者達。そう簡単には死なない事は知っているだろう?」
「そうそう! 俺達は簡単にはへこたれねぇよ、それに死ぬなら共に死ぬ!ってそう誓っただろ?」
ジュンはレオンにその事を言い、それにレオンは思い出す。
かつて道場でレオン達はある誓いを立てていた、『死ぬときは共に死に、共に生きて行く…』と言う事を…。それを思い出したレオンは頭を抱える。
「ははは…、何て簡単な事を忘れてたんだ俺…」
「だろ? んじゃあいつの動き、俺達が止めるぜ!」
っとジュン達が大型ドラゴンに向かっていき、それにココとミランダが驚く。
「ああ!!」
「レオンさん! 彼らが!!」
「いや良いんだよ、少しだけ好きにさせよう」
そうレオンが言う言葉にアンジュは気になる事となる。
ジュンとアラドが大型ドラゴンが放つ重力場に入り、徐々に落ちて行くのを確認すると・・・。
「行くぜ!【ビーストモード】だ!」
「【ビーストモード】!」
するとジュンとアラドのパラメイルが形を変形させ、ジュンのはウルフ型の形に、アラドは恐竜を形をした機体にへと変形した。
「うおぉーーー!!!カッチョイイィーーー!!!」
ジュンとアラドの奇妙な姿をしたヴィヴィアンは目をキラキラ輝かせながら興奮していた。
「うそ…!?」
「マジかよ…!」
サリアとヒルダはジュンとアラドの機体を見て驚愕してしまう。
そして二人は機体を動かし、高重力の中で平然と進み。
ジュンは重力場をもろともせずに走りにながら進み、アラドの機体は動きが鈍いのか歩いて移動していた。
「うっほ~う!ちょろいぜ!!」
そして二機は両サイドに付き、ロケットワイヤーを放ち、角を巻き付けて動きを止めて、アラドが叫ぶ。
「今だレオン! 切り裂け!!!」
「よし!!」
いつの間にか真上に居たレオンのヴェルトラトスがプラズマブレードを構えて急降下して行き、更に重力場に入った影響でさらに速度が増す。
「一刀両断!!!」
ヴェルトラトスのプラズマブレードが大型ドラゴンの角を切り裂き、それによりサリアたちを襲っていた重力が消えて、動くようになった。
着地寸前でレオンはヴェルトラトスのスラスターを一気にフルスロットルされて、直撃を回避する。
「よし!動けるわ! 各機!攻撃!!」
重力が解けて動けるようになったサリアたち、その大型ドラゴンへと向かって行く。
アンジュも参加しようとしたが、すぐさまレオンが止める。
「ちょ! 何するのよ!?」
「今回はサリア達に任せようぜ。今回はよう…」
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大型ドラゴンを撃退し、基地へと帰投した皆は今回の戦闘配給をしていた。
「うひょお~~!こんな大金!夢みたいだ!」
「ゆ…夢じゃないよ!」
ロザリー達は山積みにされたキャッシュを見て顔を綻ばせていた。
そして今回現れたあの新型ドラゴンはフリゲート級と新たに認定された。
そしてレオンとアンジュの方は…。
「…」
「今回は角を斬っただけだし、しょうがないか」
レオンとアンジュの今回の報酬が少なかった。
アンジュはレオンに止められて、攻撃に参加できなかった。レオンはドラゴンの角を斬っただけであった。
一方の他の皆は分厚い報酬金を貰えた様である。
っとサリアがレオンに近づいて言う。
「…有難う、レオン…助けてくれて」
「え? ああ~礼ならジュン達にも言ってくれよ。今回あいつ等が来たお蔭でもあるんだから」
そう言ってジュン達の方を向くレオン。
「良いって良いって! 俺達は俺達の出来る事をしたんだからよ!」
「調子に乗るな…」
っとアラドはジュンの耳を引っ張り言う。
コホンッと咳払いするサリア。
「どう?これで満足?」
サリアはヒルダ達にある事を言う。
「色々あったけれど私達はこのチームでやっていかなくちゃいけない。アンジュを後ろから狙うの…もうやめなさい。
そしてアンジュも報酬独り占めやめなさい。アンタは放っておいても稼げるんだから。これは隊長命令よ」
「へっ、誰もアンタの言う事なんか聞きやしないって『良いわよ別に』!?」
「私の足さえ引っ張らなければね」
っとアンジュは予想外に肯定する。
「私も良い…かな。今回はレオン達がお蔭で助かったし…」
いつも隠れがちなクリスがそう言う。
「ま、まぁ~…アタシはしばらく金がある内は…良いかな」
クリスに釣られるようにロザリーも続けて言う。
「アンタ達何言いくるめられてるのよ!?」
「そ、そういうワケじゃないけど…」
「チッ…! 裏切り者」
ヒルダは納得できないのか立ち去る。
「ヒルダ…」
「(仕方ねぇか…、ちょっと時間はかかるがな)」
ヒルダの様子にレオンは少しばかり考え込む。
「それじゃあ!行きましょうか!」
っとエルシャ達はアンジュを連れて何処かに行ってしまう。レオン達は置いてきぼりになってしまう。
「行っちゃった…」
「女子会か?」
「寂し~…、でもまあ、何はともあれ参加しちまった以上ジュン達も戦闘に関わる期会もあるから…宜しく頼むぜ?」
「おう!任せとけって!」
そうレオンは手を出し、ジュン達もレオンの手に重ね合わせるのだった。
そして後にあの三機の名前は『ダッシュライザー』『ウイングライザー』『アースライザー』と言う名前だとジュン達から聞かされるレオンだった。
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そして別の場所…ミスルギ皇国。滅んだと聞かされたミスルギで『ジュリオ・飛鳥・ミスルギ』新皇帝が近衛長官のリィザと話していた。
「我がミスルギの信頼を取り戻す為…アンジュリーゼを此処に連れて来る必要がある」
「ではどうするので」
っとそう問いかけると。
「俺達が連れて来てやろうか?」
ジュリオとリィザが扉の方を向くと、二人組の男達が扉の方に立っていて、それにジュリオが問う。
「あなた方が…アンジュリーゼを連れて来れると…言うのですか?」
「当然だ、俺達を誰だと思っている?」
「我々は『あの方』の直属の親衛隊だ。不可能はない」
「素晴らしい!…ではその様にお願いしますよ?『アストラ様』『ベイボルス様』」
ジュリオが敬語を使う人物、アストラとベイボルス。この二人がアンジュを狙い何のためにミスルギに連れて行くのか今だ不明。
しかしこの事が新たな混乱を招く戦いがまもなく始まろうとしている。