クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア 作:ライダーGX
ジュン達が戦闘に参加して数日後、レオン達はこれまで通り訓練に励んでいた。
その中でジュン達もわずかだが少しだけ参加されるようになった。
「やっぱ俺らも参加されるか」
「無理もないよね。っで…メイ、いつまで睨んでるの?」
っとコモンを見て腕を組んで睨んでいるメイ。
それにはジュンはこそこそと笑っていて、アラドはため息をする。
「あのね、コモンは整備員なんだよ? 意味わかってる?」
「ご…ごめん、本当にごめんなさい…」
申し訳なさそうに謝るコモン、しかしそれでもご機嫌を直さないメイ。
そのやり取りを見ていたレオンは思わず苦笑いをしてしまう、っとレオンはアンジュの方に目線を行くと何やら思い込んだ表情をしていた。
「(ん?…、どうしたあいつ?)アンジュ、どうした」
「…何でもないわ」
そう言ってアンジュはレオンの元から去っていく。
レオンはアンジュの行動に何かを感じていた。
別の場所、ミスルギ皇国では…潜入部隊の編成をしているアストラとベイボルスが部隊の隊員達に話す。
「いいか?今回はこのお嬢ちゃんを連れてくるのがお前たちの任務であり、俺たちの役目だ」
「これはあの男、ジュリオ皇帝の命令でもある。失敗は許されない、良いな?」
『『『了解!!!』』』
隊員たちはすぐさま輸送機に乗り込み、アストラとベイボルスも乗り込む。
「さあ~て、可愛いアンジュリーゼちゃんを捕まえに行くとするか…」
アストラは座りながらそうぼやき、アストラ達を乗せた輸送機はアルゼナルへと向かった。
__________________________________________
そしてまたその翌日後、アルゼナルでは年に一度に行われる公休日【マーメイドフェスタ】が行われていて、それにはアルゼナルの皆が水着を着て沢山楽しんでいた。
楽しんでいる中で唯一の男達であるレオン達は着替えずにただじっとしたまま椅子に座り眺めていた。
「いや~!これはなかなかの見ものだぜ!!おい!!」
「うるさいぞジュン…、て言うかこれがフェスタ?」
「そうよ」
っとそこに水着を来たサリアがやってきた。
「人間が私達に唯一休みをくれた日の事よ。訓練は明日まで免除、何をして遊んでも許されるのがこのマーメイドフェスタなの」
「へぇ~…」
レオンはそれに納得するかのようにうなづく。
「レオンも楽しんできたら? そこで座っても何にも面白くもないわよ?」
「いいよ俺は、どうせ男の水着はないんだし。お前らだけ楽しんでこいよ」
それにサリアは「楽しいのに…」と言いながら去っていき。
レオンはテーブルに置いてある飲みのを飲む、っとそこに水着を来たアンジュとそのままのモモカがやって来る。
「よう、似合ってんじゃないか」
「別に…、ただ着ているだけよ」
「ただ着ているだけ…か」
っとアラドの言葉にアンジュは何やら引っかかる。
「何?」
「いや。それにしては随分と楽しくなさそうだな」
「いいじゃない、私が楽しもうが楽しくなさそうでもどっちも」
そう言ってアンジュはどこかに行ってしまう。
モモカも慌てながらアンジュの後を追いかけていった。
「アンジュちゃん、何か顔が引きずっていたな?」
ジュンがアンジュの表情を見て言い、それにはレオンもうなづいていた。
「ああ、あいつ何かあったのか?」
「さあ~、あっ僕何か買ってこようかな? レオン達は何が良い?」
「「「たこ焼き、三つ」」」
「あ、ははは…はいはい。たこ焼きが九つね…なら僕は一つでいいや」
と苦笑いしながらコモンはそのまま買いに行った。
コモンが買い出しに行ったの見たレオンは少々考え込む。それにアラドが問う。
「どうした?レオン」
「いや…やっぱりアンジュの事が気になってな…、…やっぱりあいつの事が気になる。悪いがコモンが帰ってきたらたこ焼き置いといてくれって言ってくれ」
レオンはジュン達にそう言ってアンジュを探しに行って、それにジュンとアラドは顔を見合う。
そして丁度そこに買い出しから戻って来たコモン、レオンが居ない事に問う。
「あれ?レオンは?」
「アンジュちゃんを探しに行ったぜ。っておい!たこ焼き四つしかねえじゃねか!」
「だって…たこ焼き買いに行った時はもう四つしかなかったんだもん」
それにコモンは頬を膨らませながら言い、ジュンは一つしか貰えなかった事に納得が行かない。
「何だよそれ!」
「そんなに不満があるならお前が買ってこい。それよりも…」
アラドは突如立ち上がって、その場を離れて行こうとし。それにコモンが問う。
「あれ?アラド何処に行くの?」
「レオンの後を追う。何か嫌な予感がする…」
そう言ってアラドは行ってしまい、それにジュンとコモンは顔を見合って、アラドの後を追いかけて行った。
__________________________________________
そしてアンジュを探しに行っていたレオン、しかしどこを探してもいない…。
「あいつ、一体どこに行ったんだ…?」
レオンはどこも探してもいないアンジュに少々手間取っていた。
「おーい!レオーン!」
っとレオンが振り向くと、イカ焼きと焼きそばを食べながらやって来るヴィヴィアンが来た。
「レオンも楽しんでる?」
「俺はちょっと野暮用で忙しいんだよ」
「えっ?? 何の?」
「ちょっとした…だよ、んじゃな」
そう言ってレオンは去って行く。
ヴィヴィアンはその事に頭を傾げるも何のことかさっぱりわからなかった。
一方アルゼナル付近までやって来たアストラ達の輸送機、ベイボルスがパイロットに話す。
「そろそろアルゼナルに近づく。光学迷彩を起動させろ」
「はっ」
パイロットは輸送機に搭載されてある光学迷彩を起動させ、輸送機は姿を消しそのままアルゼナルへと向かって行く。
輸送機の中でアストラがベイボルスに問う。
「おいおい、なんでわざわざ姿を消す必要があるだよ? 普通に行けば良いだろう?」
「忘れるなアストラ、悪魔で皇女アンジュリーゼを捕えるのが今回の任務。あまり下手な行動は出来ない」
「けっ!つまんねえな~、どうせならもっと派手に暴れたかったんだがな~」
「残念だがそうも行かん、お前たち。武器はスタンロッドを使用しろ」
ベイボルスは隊員たちに武装をスタンロッドにしろと言われて、隊員たちはすぐさまスタンロッドを取り出す。
ロッドを伸ばすと高電がロッドから弾く。
「お前もすぐに準備しろ。付いたらすぐに行動に入るぞ」
「へいへい分かったよ、たくぅ口うるせぇな~」
アストラもぶつぶつと言いながらも準備をする。
__________________________________________
そしてアンジュはある着ぐるみ【ペロリーナ】を着ていて、どこかを歩いていた。
「(あっつ~い…、こんな暑い着ぐるみよく着れるわねエルシャ)」
そう、この着ぐるみはさっきまでエルシャが幼年部の子供たちに風船を配っていて、休憩としていた所アンジュがこれを見つけて着ている。
何故着ているかは不明だが、彼女はただ単に着込んでいるとしか見ても良いかもしれない。
そしてアンジュは格納庫で休息を取る為近く荷台に寝ころび、着ぐるみの頭を取って新鮮な空気を吸う。
「はぁ…、疲れた…」
「アンジュリーゼ様!」
アンジュは呼ばれた方を見ると、モモカが何やら食べ物を持ってやって来て、
それにアンジュは起き上がって降りる。
「モモカ、どうしたの?」
「とても美味しい物を見つけましたので、アンジュリーゼ様に食べて貰うと!」
モモカはアンジュに売店で見つけたりんご飴を渡し、それを受け取るアンジュ。
「へぇ…美味しそうじゃない」
アンジュがりんご飴を食べようとする。
っが。
ガシッ!!
「「!!?」」
突如何者かが後ろから抑えられ、二人は口元も塞がれてしまい。アンジュはもがきながら抵抗するも相手の方が力強かった為出来ず、モモカはマナを使おうとするも相手にマナを封じる道具を付けられてしまった。
「っ~~!!」
「…確認。皇女アンジュリーゼを確保、そしてその侍女もおります」
男の声を聴いたアンジュは思わず驚き、その男が言った方向を見ると二人組の男、アストラとベイボルスがアンジュの方にやって来て見る。
「ほお~?この嬢ちゃんがアンジュリーゼちゃんか? 画像で見た物よりちょっと違うな?」
「今はどうでもいい。皇女アンジュリーゼ、我々と共に来てもらおう」
「っっ~~!!!『アンジュ!!!』!?」
皆が振り向くと、アンジュを探していたレオンが今の様子を見てやって来た。
「お前たち何者だ!! アンジュを離しやがれ!!」
レオンはアストラたちに向かって怒鳴りつけ。
それにアストラが舌打ちする。
「チッ、見つかっちまったじゃねぇか」
「やもえんな、お前たちやれ」
「「「「はっ!」」」」
隊員の四人はレオンの方に向かって行き、ベイボルスはスタンロッドをアンジュとモモカに突き刺し、電流を浴びさせ気絶させる。
そして残りの隊員たちがアンジュとモモカを持ち上げて、その場から離れて行き、アストラとベイボルスもその場を離れる。
「待て!!!」
レオンが追いかけよとするも隊員の一人がレオンに向けてスタンロッドを振る。
それをレオンは相手の手首を片手で持って受け止め、右拳を相手に振りかぶり、相手の顔面に直撃させて距離を取る。
っがレオンの後ろに回り込んだ隊員が、レオンの頭にスタンロッドを振る。っとその時にその隊員が吹き飛ばされ、それにレオンは振り向くと。
後から追いかけて来たジュン達が居て、その隊員をジュンが蹴り飛ばしたのだ。
「ジュン!コモン!アラド!」
「レオン!油断大敵だぜ!」
「ここは協力して倒そう!」
「行くぞ!!」
そしてレオン達は一斉にそれぞれに隊員たちに向かって行く。
レオンはスタンロッドを持つ隊員の攻撃を交わしカウンターで攻撃する戦法で行き、ジュンは強烈パンチでキックで隊員の攻撃を与えない戦法で倒して行き、コモンは小柄の動きを生かしながら素早い動きで相手の弱い部分を攻撃して行って、アラドは敵の攻撃を受け流す戦法と取りながらレオンと同じカウンター攻撃で倒す。
圧倒的に倒され気絶した隊員をその場に放っておくレオン達はすぐさまアンジュとモモカを救出する為に向かう。
そしてアンジュ達を連れて行くアストラ達は止めてある輸送機に乗り込み、すぐさま発進させる。
っとそこに。
「アンジュ!!モモカちゃん!!」
レオン達が追いかけるも、すぐに離陸されてしまい、そして光学迷彩を起動されてしまい姿が見えなくなって飛んで行ってしまった。
アンジュとモモカを連れ去られ、取り逃がした事にレオンは悔しがる。
「くそっ!!アンジュ!!モモカちゃん!」
「おいレオン! 一体何がどうなってんだよ!?」
「あいつ等、一体何が目的で!」
「それはあいつ等に直接聞く!」
レオンはすぐさま戻って行き、気絶している隊員の一人の胸ぐらを掴んで起き上がらせて、殴り起こし問う。
「答えろ!あの輸送機は何処に向かっている!?」
「ぐ…『答えろ!!!』ぐはっ!!」
レオンの強烈なボディブローを貰い、苦しみながらも答える。
「…み、ミス…ル…ギ、ミスルギ皇国…だ」
「何!!くっ!!!」
歯を噛みしめ、思いっきりに右拳を握り締め、相手を殴り倒してしまう。
地面に叩き付けた隊員を怒鳴りながら叫ぶレオン。
「クソッたれが!!!」
「レオン!!」
っとレオン達は振り向くと、ヒュウガと水着のまま着たジルたちがやって来る。
「一体どうしましたか!?」
「先生!大変な事になった! アンジュが…ミスルギに連れ去られた!」
その言葉に驚きを隠せないジャスミン達と表情を歪めるヒュウガとジルであった。
__________________________________________
すぐにサリアとメイを呼んだジルはすぐさま執務室に集めて、アンジュの事に付いて話し合う。
連れ去られた事を聞かされたサリアとメイ、サリアはレオンに怒鳴る。
「レオン! あなた何やっていたの!!」
「足止めを食らったんだ、もう少し早く見つけていれば…」
「レオン、サリアさん。今はそんな事を言っている場合じゃありません、今はミスルギに連れて行かれたアンジュさんの事が先決です」
ヒュウガに言われた事にちょっと納得が行かないサリアはすぐに切り替え、レオンはジルに問う。
「司令、俺にアンジュの救出に行かせてくれ」
「行ってどうする? 行ったとしてもミスルギ皇国は滅んでいるのだぞ?」
「なら何故滅んだミスルギが出て来た? それをどう説明する?」
それにジルは口を閉ざし、言わないジルにレオンは表情を歪める。
っとヒュウガある事を言い出す。
「ジル司令、私にアンジュさんの救出を任せてはもらえませんか。勿論レオン達をも連れて行くつもりです」
「何?」
「私の教え子たちと共にアンジュさん達の救出任務を実行するのです。心配はいりません、ちゃんと帰ってきます」
「その言葉、信用していいんだね?」
ジャスミンがヒュウガに問う、それに頷く。
「ええ、勿論」
「…ジル、彼等に任せた方が良いとアタシは思うね」
ジャスミンの言葉にジルは表情を歪ませるも、煙草を灰皿に押しつぶす。
「…良いだろう、ただし裏切った場合は」
「分かっています、その時は遠慮なくこの私を撃っても構いません」
そう言ってジルは頷き、ヒュウガはメイに言う。
「メイさん、ヴェルトラトスの燃料と武器の弾薬。万全ですか?」
「え?うん、いつでも出られるようにしてあるから…」
「良かった、レオン、ヴェルトラトスも持って行きますよ、すぐに準備を」
「えっ? あ…ああ」
レオンはすぐにヴェルトラトスの準備を始める為に出て、ヒュウガもジュン達を連れて行く。
そしてレオンがヴェルトラトスの格納庫に向かう途中でヴィヴィアンとエルシャと会う。
「行くのね…レオン君」
「ああ、アンジュを助けにな」
「そう…、気を付けてね?」
エルシャの言葉にレオンは頷いて、再び格納庫に向かう。
しかしその会話を密かに聞いていた人がいたのをエルシャとヴィヴィアンは知らなかった。
そしてヴェルトラトスを外に出したレオンはヒュウガが用意していたパラメイル専用の輸送機に着艦させて、降りたレオンは固定させてヒュウガ達が居る操縦室に向かう。
「先生!固定作業完了した!」
「ご苦労まです! さっ!座ってください!このままミスルギに飛びます!」
それに従い座るレオン、ヒュウガはレバーを操作して輸送機をミスルギに向けて飛び立つのだった。
出来ればもうちょっとレオン達の格闘シーンを作りたかったのですが。なかなか様にならなくて申し訳ありません。