クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア 作:ライダーGX
レオン達が向かう場所の独房に居るヒルダは先ほどの衝撃で体制を崩していて、頭を押さえながら立ち上がって来る。
「いっつ~…! んだよ!何が起きんだよ!?」
ヒルダは外を見渡そうとすると、目の前にある物が来る。それは突っ込んで来たドラゴンだった。
「い!?」
ヒルダは慌ててその場を離れると同時にその場所にドラゴンが突っ込んできて、そのまま檻を突き破って死んでいく。
そして到着したレオン達はヒルダの安否を確かめる。
「おいヒルダ! 無事か!?」
「おう!あたしは無事だよ!」
レオンの問いに答えるかの様にヒルダが出て来て、レオンは檻の扉を剣で切り裂いて、扉を壊してヒルダを出す。
「助かったぜ!アンジュ!」
「良かった、でも出したのはレオンだからレオンに言いなさい」
「分かってるって、ありがとよ」
ヒルダはレオンにそう言い、レオンは頷く。
「よし、それじゃパラメイルの所に戻ろう! 何があったか見に行こう!」
それにアンジュ達は頷いてパラメイル格納庫に戻って行く。
そして外では、ヒュウガはドラゴンの群れを見てつぶやいていた。
「…まさかもう完成していたのですか? 流石は『姫』ですね?」
っとヒュウガはまるで知っているかのように呟いていて、それがどうしてなのかはまだ知らなかった。
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謎のパラメイルの光学兵器の攻撃で、戦場の戦況は変わり始めていた。
「第二中隊全滅! 第三中隊!隊長と部下四名以下ロスト!」
パメラの報告を聞いたジルはすぐさま次の指示を出す。
「残存部隊を後退!第一中隊のサリア達に集約。サリア達を出せ!」
「了解!」
パメラはすぐに通信し、ジルは上空のパラメイルを見ながら思った。
「(あの武装…まさかな…)」
そして格納庫内でドラゴンと戦っているサリア達に命令が下る。
「了解! 皆!パラメイルに騎乗!」
「「「イエス・マム!」」」
サリア達が自分達のパラメイルに搭乗している中で、アラドがコモンに言う。
「コモン! 俺とジュン!そしてお前の機体の準備をしておけ!!」
「分かった! すぐにするね!!」
「頼むぜ!、いくら何でもこれは釵だけじゃもたないぜ!」
ジュンは釵をしまい、上空に居る無数のドラゴンを見て言う。
「分かってるよ!メイ!」
「OK!こっちも準備するよ!」
メイもジュン達のダッシュライザー達を準備させる。
そしてサリア達のパラメイルはデッキへと上げる。その時にジルからサリアに通信が来る。
『サリア、もう説明しなくても分かってるな?』
「はい」
『よし。それとアンジュはどうした?』
その事にサリアは重い表情で言う。
「…レオンがヒルダを連れて来ると言って共に行きました」
『そうか、人手は多いが良いと考えたか。なら戻ったらアンジュにすぐに伝えろ、あのパラメイルはヴィルキスでないと無理だ』
っとその事を聞いてサリアは思いつめた表情で言う。
「…司令、私がヴィルキスで出ます!」
『黙れ! 今は命令を実行しろ』
その事にサリアは思わず反論する。
「お願いです!司令!!」
『黙って命令に従え』
そう言い残してジルは通信を切る。それにサリアはどうしても納得が行かなかった。
「どうしてよ…ジル。(ずっと…ずっと頑張って来たのに…! なのに!)くっ!!」
するとサリアはアーキバスから降りて、ヴィルキスの方に向かい。それにコモンとメイが思わず振り向く。
「え!ちょっと!」
「サリア!!」
サリアは二人の静止も聞かずにそのままヴィルキスに搭乗して皆に言う。
「サリア隊!出撃!!」
「「「イエス・マム!!」」」
デッキから発進したヴィルキスを含むパラメイル隊はドラゴン迎撃の為に出撃して、その様子にジュン達は頭を抱える。
「おいおい!なにやってんだよあいつ?!」
「あの馬鹿…!」
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そしてレオン達は急いで格納庫に戻っていた、っが目の前に壁が崩れてしまい、道がふさがれてしまった。
塞がれた事にヒルダに怒りが出る。
「おいおい!こんな時に何だよ!」
「下がってろ!」
っとレオンは剣を抜いて、奥義を放つ。
『斬鉄剣!!』
レオンは斬鉄剣で目の前のがれきを切り裂き、そして粉々になったがれきに次の奥義を放つ。
『突風斬!!』
突風斬で粉々になったがれきを吹き飛ばして、邪魔になったがれきはきれいさっぱりと消えて、剣を鞘に納める。
一部始終を見ていたヒルダは、レオンの知らない能力に驚きを隠せない。
「お前…一体何者だよ?」
「俺は…ただのレオン、それだけだ」
そう言ってレオンは前に進み、それに続くかの様にアンジュ達も進む。その中でタスクがある事を言う。
「レオンって不思議だね」
「え? 何が?」
「いやほら…、レオンは俺やアンジュ達とは違って。まだ知らない事が多い気がしてさ、一体何をしたらあんな風になれるのかなって思って…」
その事にアンジュはある事を思い出す。それはレオンがアンジュと共にアルゼナルに来た時だった。
共に食事をした時にレオンから聞いた事があった。
『ある場所で修業をしていた――』
「そう言えば…レオンはある場所で修行していたって言ってたわ。それにもしかしたらヒュウガの元で何かしていたのかも…」
「あっそうか! だからレオンはあんな芸が出来るんだ!」
アンジュとタスクはレオンの奥義の事に納得し、それを聞いていたレオンは笑みを浮かばせてパラメイル格納庫に向かう。
そして上空では生き残っていたパラメイル残存隊がドラゴンの攻撃から必死に逃げまくっていた。
内の一体がドラゴンに追われていた。
「うわあああああああああああ!!!」
っとその時に味方が来てくれて難を逃れる、第一中隊のサリア達がドラゴン達に向けてマシンガンを撃つ。
「皆!一度下がって補給を!」
「ここはアタシ等が引き受けたなり~!」
エルシャとヴィヴィアンが残存隊にそう言って、その部隊は頷きながら撤退して行く。
臨時司令部では発進したのを確認する。
「第一中隊、出撃しました!」
「よし…」
ジルはパメラの報告を聞いて、無線機を取り話す。
「アンジュ、聞こえているな?。お前の敵はあの所属不明機のパラメイルだ、未知の大出力破壊を搭載している。注意してかかれ」
『分かっているわ、ジル』
っとその音声を聞いたジルは驚いた、何とヴィルキスに乗っているのはアンジュではなくサリアであった事に。
「サリア!? 何をしているサリア!降りろ!命令違反だぞ!」
『黙ってて!!』
それにジルはサリアの異変に気付く。サリアはハンドルを握りながら言う
「分からせてあげるわ…、私がアレクトラの代わりに慣れる事を!!」
っとそう言って通信を切り、それにジルは舌打ちをする。
「チッ、馬鹿が…(あれは『皇族』の者しか乗れんものだ!)」
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そしてパラメイル格納庫に到着したレオン達は目の前の光景に驚く。
それはアルゼナルの外壁がごっそり抉られていたのと、ヴィルキスがない事に…。
「ない!?どうして!?」
「どういう事だ…! コモン!メイ!、ヴィルキスはどうした!?」
ヴェルトラトス達の準備をしていたコモンとメイはレオンに呼ばれて向かって言う。
「それが!」
「サリアがヴィルキスに乗って出たの!」
その事にレオン達は驚いて空を見る。ドラゴンと戦っている場所でサリアがヴィルキスを操っているのだと・・・。
レオンはそれに舌打ちをする。
「チッ! 何やってんだよサリアは…! 皆!行こう!」
それにアンジュ達は頷いて、準備を終えていたジュンとアラドはダッシュライザーとアースライザーに乗ったまま頷き、コモンもウイングライザーに乗り込む。
その中でアンジュはタスクのドレッドディアスに乗り、それにタスクは唖然とする。
「あ、アンジュ?」
「お願いタスク、私をヴィルキスまで運んで?」
タスクはアンジュの願いに頷き、レオンもヴェルトラトスに乗り込みハンドルを持つ。
「行くぞ!レオン機!ヴェルトラトス出る!!」
レオンのヴェルトラトスが先に出て、タスクのドレッドディアスにヒルダのグレイブ・カスタム、ジュン達のダッシュライザー達が発進する。
そして戦場ではサリア達がドラゴンを撃ち落として行く中で、サリアは単体で不明機のパラメイルへと向かう。っが出力が上がらない事にイラ立ちを現す。
「もっと!もっと早く飛べるでしょ!?」
その時にドラゴンがやって来て、それにサリアは追い払おうとヴィルキスで蹴る、だが逆に弾かれてしまい飛ばされる。
何とか体制を整えて、呼吸を整えながらもヴィルキスの性能に驚きを隠せない。
「嘘よ…ヴィルキスがこんなにパワーが無いなんて…(アンジュの時はもっと…!)」
サリアが考えてる中でドラゴンが攻めて来る。その時にサリアを狙っているドラゴンをドレッドディアスが撃ち落とす。
「え!?」
それにサリアは振り返る。そして通信から会話が聞こえる。
『タスク!もっとスピード上げて!』
『良いけど、それだと君が落ちるよ?』
『その時はタスクを恨むわ』
『ええ!?』
っと戦闘中であろうに何とも賑やかな会話が聞こえて来る。
『お前等な~、こんな時によくイチャイチャ出来るな?』
『ひゅ~ひゅ~♪ 熱いね~♪』
『なっ!!違うわよ!!!』
『そ、そんなに否定しなくても~…』
レオン達がやって来た事を知り、それにサリアは驚く。
「!?」
「アンジュ!」
「レオン君!」
ヴィヴィアンとエルシャがレオン達が来た事に声を上げ、ドレッドディアスはヴィルキスの横に付く。
「サリア!私の機体返して!! アイツは私がやるわ!」
「私のヴィルキスよ!! あなたはそこでタスクといちゃついてなさい!!!」
そう言ってサリアは不明機へと向かって行き、それにタスクは舌打ちする。
「(くっ!あれは普通の機体じゃない…! 君では乗りこなす事は出来ないのに…!)」
不明機と向かって行ったサリアはヴィルキスのライフルで攻撃するも不明機は遊んでいるかの様にかわし、それにはサリアは怒りが溜まる。
「馬鹿にして…!」
そんな時にジルの言葉を思い出す。
《どんなに頑張っても出来ない者は出来ないのだ》
それにサリアは否定するかのように頭を横に振る。
「そんなはずない! 誰よりも頑張って来たのよ!!私!!」
《無駄だ》
っと目の前に不明機が現れヴィルキスを蹴り飛ばし、海へと落ちて行き、それに皆は見る。
「はっ! タスク!向かって!!」
「乗り込む気だね? 分かった!」
「(よく分かったなタスク、アンジュの考えに…)」
レオンはアンジュの考えている事をサラッと分かる事に思わず唖然とする。
そんな中でタスクはアンジュの指示に従いヴィルキスへと向かい、飛び移れる位置まで寄せる。
「よし!アンジュ今だ!!」
それにアンジュは頷いて飛び移り、サリアの手を退かす。
「無駄よ、もう距離が―」
「無駄じゃないわ! 私とヴィルキスなら!!」
っと一気にスラスターをフルにして、海面ギリギリで浮上して、サリアを掴んでヒルダに連絡する。
「ヒルダ!」
『何?』
「落とすから受け取って!」
『はっ!?』
その事にヒルダを含めレオン達は驚きを隠せず、そしてアンジュはサリアを放り投げてしまった。
「うわわわああああ~~!!!!」
「ええ~~!!??」
ヒルダは突然の事に慌てて拾いに行き、何とかサリアをキャッチして後部に乗せる。
「はぁ…はぁ…はぁ…、別料金だぞ!!馬鹿姫!!」
それにアンジュは笑みを浮かばせて、不明機を見る。
「さ~てやりましょうか!」
アンジュはヴィルキスをフライトモードからアサルトモードへと変形させて、レオンとタスクもそれに続く。
「行くぞタスク! 俺達も参戦だ!」
「ああ!」
二人はヴェルトラトスとドレッドディアスも人型形態へと変形させて、アンジュの援護に向かおうとするがアンジュはその不明機と互角の戦いを繰り広げていた。
それに二人はただジッと見ていて、ジュン達もその様子を見ていた。
「すげぇな? アンジュちゃんも結構やるじゃんか」
「ああ、だがアンジュもそうだがあの不明機の使っている武器、あれはビーム兵器か?」
「多分そうかも、でもなんかあれ凄いよね~…!」
っとコモンは目をキラキラさせて輝かせる。その事にレオン達は少々呆れる表情をする。
そしてアンジュはその不明機を蹴り飛ばして、不明機は距離を取り、歌を歌いだす。
その機体の色は赤色から金色へと変わる。それにアンジュは気づく。
「これは…」
それは永遠語りと似ていて、それにアンジュは同じように歌いだす。
「♪~♪」
するとヴィルキスの色が金色に変化して両肩が露出展開し、それを見たレオン達、そして臨時司令部のジルも目にする。
「あれは…!」
そして同時その二機から謎のオーラが出てヴェルトラトスとドレッドディアスに入り込んでカメラアイが光り、ヴェルトラトスとドレッドディアスの端末にある映像が出る、それにレオンとタスクは見る。
「何だ?!」
「これは…!?」
それはヴィルキスと同じ機体が五機、そして見慣れぬ機体がヴィルキス達を引き連れて、そしてその機体から謎の光学兵器を発射する映像が映し出された。
映し出される映像にレオンとタスクは驚きの表情を隠せない。
「これは一体!?」
「あ…、っ!?レオン!あれ!!」
っとレオンはタスクの指さす方を見ると、ヴィルキスと不明機から光学兵器が発射されて、同時にぶつけ合う。
そして強烈な光が包まれて行き、レオンとタスクは目を開けると不思議な空間へと居た、そこにはヴィルキスの姿もあった。
「これは…」
『偽りの民が、何故『真なる星歌』を?』
すると目の前に不明機が現れて、そしてその不明機からコクピットが開かれて人が現る。
それにはレオンは目を奪われる、それはとても美しくて綺麗な女性だったからだ。
それにアンジュも負けずに出て来て、レオン達の出る。
「あなたこそ何者!? その歌は何!!」
するとレオン達の回りにある光景が広がる、それはある服装や戦争をしているレオン達の姿をしていて、それにレオン達は目を奪われる。
っとその女性からの機体にある警報がなり、それにレオン達は向く。
「時が満ちる…か」
っと彼女が戻ろうとする中でレオンは言う。
「待ってくれ!! 君は一体!!」
それに応じてくれるかの様に彼女はレオンの方を向いて、微笑みながら言う。
「いずれまた会えますわ、レオン・マクライト」
「!!!??(どうして俺の名を!!?)」
その事にレオンは驚きを隠せず、アンジュはそれに慌てて言う。
「ちょっと!!」
「真実は『アウラ』と共に」
そう言いってその不明機は残りの機体とドラゴン達と共にゲートの先へと消えていった。
レオンはその女性から放たれた言葉に唖然としていた。
「(彼女は…一体?)」
そしてアルゼナルで見ていたヒュウガは納得の表情をする。
「なるほど、あのオーラを見る限り…レオンとタスク君の覚醒も近いでしょうな…」
そして臨時司令部でも…。
「なるほど、最後の鍵は『歌』か」
っと煙草をくわえ、火をつけるジルはそう呟く。
そしてアルゼナルの被害は相当な物だと後で知らされた。