クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア 作:ライダーGX
あの二人は必ず生きている!必ず!!
ヒュウガとエンブリヲ、二人の会話を聞いていたジルは衝撃の言葉に混乱していた。
二人がお互い宿敵同士、そして昔の古い仲と聞かされて、自分の知らない事にジルはヒュウガに向かって問う。
「おいヒュウガ! 何故貴様がエンブリヲの事を!!」
「彼とはちょっとした縁でしてね、それよりもエンブリヲ、影で動いているあなたが何故此処に?」
問いながら刀を抜くヒュウガに、エンブリヲは微かに笑いながらヒュウガを見る。
「私はここにはちょっとした用で来ている。だが君が此処に居たのは…少し誤算だったがな」
っとエンブリヲは何処かしらと剣を取り出して、抜刀をしてヒュウガに向かって行く。
それに対しヒュウガも同じように向かい、お互い刀と剣を振り下ろす。
刀と剣がぶつかり合い、火花が飛び交う中でジルはマグナムを構える。
「どけ!ヒュウガ!! エンブリヲはこの私が殺す!!」
「無駄です、貴方ではエンブリヲは殺せません!」
ヒュウガとエンブリヲは一旦離れて構え、エンブリヲは剣を触りながら微笑みながら笑う。
「ふふふ…、ヒュウガ…腕がまた上がった様だな? 前より動きが良い…」
「ええ、前までは道場を開いていましてね。武道を教え子たちにも伝授刺せています」
「なるほど…、ん?来たようだ」
エンブリヲは剣をしまい、違う方向を見る。それにヒュウガやジルも同じ方を見るとマナの映像が映し出される。
『こちらはノーマ管理委員会直属、国際救助艦隊です。ノーマの皆さんドラゴンとの戦闘──』
その放送を聞いたヒュウガは振り向かないまま言う。
「なるほど、これが狙いですね?エンブリヲ…」
っとジルはすぐさま構えるがすでにエンブリヲは居なかった、だが彼らの回りにエンブリヲの声が…。
《そう言う事だ…ヒュウガ。また会おう…宿敵よ》
そう言い残し、完全に気配を消したエンブリヲ。ジルは舌打ちしてヒュウガに言う。
「ヒュウガ、後でたっぷりと聞かせて貰うぞ!」
ジルはすぐに臨時司令部へと向かい、ヒュウガは刀をしまい少々思いつめる。
「…(まさかこれ程早く…。エンブリヲ。貴方はまた世界を『創り出す』つもりですか?)」
ヒュウガは思いつつもその場を後にする、そして同時に確信していた。もうじきこのアルゼナルは崩壊すると・・・。
一方同時にその放送を聞いていたレオン達、その放送を聞いていたモモカは嬉しながらアンジュに言う。
「アンジュリーゼ様!助けです! 助けが来ましたよ!」
その中でレオンは不吉な表情をする。
「…いやな予感がするな」
「え?」
「どういう事だ?レオン」
アンジュとタスクはレオンの言葉に振り向き、レオンは二人の方を向く。
「考えても見ろよ、今までノーマである俺やアンジュ達をかなり毛嫌いしていた連中が急に助けに来るなんてあり得るか? それにお前たちもミスルギで体験したろ?あの卑劣なやり方をする連中のやり方を」
レオンの説明にアンジュとタスクは思わず息を飲み、アラドは考え込見ながら放送の映像を見る。
「まさか、これは奴らの罠だって言う可能性が?」
「多分そうだろうな」
っとレオンの推理にジャスミンは「ほ~?」っと感心する表情をしながら頷く。
その中でアルゼナル付近の海域で、ミスルギ艦隊がアルゼナルへと進攻していた。
その艦の中で旗艦『エンペラージュリオ一世』に乗艦しているジュリオが笑みを浮かばせていた。
「さあ、最後の再会と行こうじゃないか。アンジュリーゼ」
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そして臨時司令部でパメラ達がその放送を見ていた。
「耳を貸すなよ、たわ言だ」
っとパメラ達が振り返るとそこにジルがやって来て命令を言う。
「対空防御態勢!今すぐだ!」
「「「イエス・マム!」」」
ジルの命令と同時にアルゼナルは対空防御態勢へと入る。
アルゼナルの動きを知ったミスルギ艦隊、その事を兵士はジュリオに報告する。
「アルゼナル、対空兵器を起動!」
「やれやれ、平和的に事を進めたかったが…」
ジュリオは呆れると言わんばかりにマイクを取り、全艦艇に流す。
「旗艦エンペラージュリオ一世より全艦艇へ、たった今ノーマはこちらの救援を拒絶した。
これは我々…いや全人類に対する明白は反逆である、断じて見過ごすわけには行かない、全艦攻撃開始!」
命令と同時に全艦隊からミサイルが発射されて、それにいち早く察知したバルカンが吠える。
ジャスミンが皆に言う。
「坊主共!小娘共!来るよ!」
「え?」
モモカは何が来るか分からず、それにレオンは舌打ちをする。
「チッ!やはりそう来たか!! 基地の中に戻るぞ!!」
レオンは皆に退避と命じ、それに皆は従い戻って行く。
アルゼナルにミサイルが降り注ぎ、それに対空兵器が撃ち落とすも、一部は防ぎきれずにアルゼナルに直撃する。レオン達は何とか爆風に巻き込まれずにアルゼナル内部へと退避した。
そして全艦隊の甲板に三機のパラメイルが立っていた。内二機はヴォーダスとダウロスである。
しかしヴォーダスとダウロスの他のもう一機は通常のパラメイルと同じ大きさで、色は桜色で右手にボウガンの武器を握らされていた。
その機体『クリアリス』に乗っているアイリスがその光景に呆れるばかりであった。
「馬鹿な人…、もう攻撃を始めたの?」
「へっ! どうせあいつはノーマを殺す以外頭はねぇよ」
「奴は所詮あの程度の男だ。ではメイルライダー及びヴィルキス、そしてアンジュリーゼを捕獲する!」
ヴォーダスとダウロス、そしてクリアリスはスラスターを稼働させて飛び、アルゼナルへと向かった。
同時にアルゼナルに向かっているリアースは艦隊の攻撃を見て驚く。
「うっそ?! もう始まっちゃったの?! レオン!ジュン!コモン!アラド!先生! 何とか無事でいてくれ!」
リアースはサメ型マシン『シャークレイス』のエンジンをフルスロットルさせてアルゼナルへと急行して行った。