クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア   作:ライダーGX

32 / 61
ようやく秘密が暴露される日が来ました、一気に明かされるのでかなりゴチャゴチャになってる感じに見えますが、どうか暖かい目線で見て下さい・・・。


5/7分変更


第28話 世界の真実 前編

ヒュウガとようやく再会したと思われたレオン達は二機のパラメイルとドラゴン達の群れに連れられて、何処か別の場所へと向かわされていた。

ヴェルトラトス達は四匹のガレオン級が吊るすネットの上に載せされていた。

 

レオン達はコンテナの中で大人しくしていた。

 

「何処に向かってるのかな?」

 

「さあ…」

 

コモンの問いにタスクが答える。行き先も知らないまま何処に向かうのか不安で仕方なかった。

レオンと一緒にコンテナに入っているヒュウガはレオン達に言う。

 

「皆さん、こんな形の迎えですいません。ですがもうすぐですので、もう暫く辛抱を…」

 

「先生、あんた一体何を隠してる?」

 

「ああ、俺もだんだん先生を怪しくなって来た」

 

レオンとアラドはヒュウガの隠している事を疑い始めた、それにはヒュウガは苦笑いしながら困り果てる。

 

「あははは…、それに付きましては申し訳ないと思っています。無論この事は向こうについてから真実を含め全てお話しますので、どうかもう暫く」

 

っとそれにレオン達は少々ため息をつき、アンジュはむすっとした表情をしたまま目を閉じていた。

 

「アンジュ、さっきから黙ってるけど…どうしたの?」

 

隣に座っているタスクがアンジュに問うも、アンジュはそのままの表情で言う。

 

「別に、良い雰囲気を潰されたから怒ってる訳じゃないわよ」

 

「「「「「(すっごく怒ってるじゃん…)」」」」」

 

レオン達はアンジュの怒っている様子にかなり呆れていて、タスクは苦笑いしていた。

 

っとその時コンテナが揺れて、ヒュウガを除くレオン達は態勢を思わず崩し、アンジュはタスクの上に乗っかってしまう。

それに二人は思わず顔を真っ赤にして、レオン達は目を見開いて唖然としてしまう。

 

「ちょ!何処を触ってるのよ!!?」

 

「えっ!? お!俺は何も!?」

 

「お前等な~…、本当にこんな状況でもイチャつくな~…」

 

「ひゅ~ひゅ~♪」

 

レオンは呆れながら頭に手を置き、ジュンは口笛でからかいながら祝い。それにアンジュは真っ赤になる。

 

「からかうな~~~!!!!」

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

レオン達が向かう場所にある宮殿、その地下の研究施設の場所に白衣を着た男性と作業着を着た女性が大巫女の話を聞いて振り向いた。

 

「何!? レオンが!?」

 

「うむ、今はヒュウガと共にこちらに向かっておる。会いに行くか?」

 

「あなた?」

 

女性はその事を聞いて白衣の男性に聞く、その白衣の男性は少しだけ考えて頷き言う。

 

「よし、8年ぶりの息子との対面だ。行こう」

 

「ではすぐに用意しろ、『ジェームズ』『ミライ』」

 

大巫女はその場から去って行き、ジェームズとミライは少しばかり部下に言う。

 

「お前たち、俺達は此処から離れる。後は頼むぞ」

 

「はい」

 

男の部下たちはそれに了解し、ジェームズとミライは研究施設から去って行く。

 

そしてレオン達はドラゴンの宮殿前に到着する。

 

「さあ皆さん、着きましたよ…おや?」

 

ヒュウガは後ろを振り向くと、もの凄く態勢を崩していたレオン達が倒れ込んでいて。それにヒュウガはもの凄く呆れた。

 

「全く…、タクス君やアンジュさんとヴィヴィアンさんはともかく。レオン達はこのくらいで倒れるなんて、修行が足りてませんよ?」

 

「そ、そんな事言ったって…揺れすぎだろう」

 

「全く同感…」

 

レオンのこぼれる言葉にジュンの同意しかねない、そしてコンテナの扉が開いて『ナーガ』と『カナメ』が刀と薙刀を持って構えていた。

 

「着いたわ、出なさい」

 

「さあ皆さん。こちらです」

 

ヒュウガの後に付いていくレオン達は宮殿の目にして見とれる、その様子にナーガがレオン達に言う。

 

「大巫女様がお会いになる、こちらへ」

 

っとヴィヴィアンの背中に麻酔弾が撃ち込まれ、それにヴィヴィアンは気を失う。

ヴィヴィアンの異変に気付いたレオン達はヴィヴィアンの方を向く。

 

「あっ!? ヴィヴィアン!?」

 

「ヴィヴィアンに何をしたの!?」

 

アンジュが問うとナーガとカナメは警戒するかの様に構え、それにレオン達も構える。

 

「何だ? やる気か?」

 

「言って置くが、俺達は武器を奪われても十分強いぜ?」

 

レオン達はナーガとカナメにそう言い、二人はよりより警戒をするがヒュウガがレオン達を止める。

 

「レオン、ジュン。アラド達も解きなさい、ヴィヴィアンさんはただ治療を受ける為少しばかり眠ってもらうだけですよ」

 

「治療…?」

 

「はい、ではこちらです、付いて来て下さい」

 

そう言ってヒュウガは宮殿の中に入って行き、レオン達は疑問を持ちつつもヒュウガの後を付いていった。

 

そして玉座の間に着いたレオン達、そこに数人の者達がその場に座っていて、すざれに隠れていた。

ヒュウガは一番上の者に問う。

 

「大巫女殿、戻りました」

 

「ヒュウガ、その者達がお主の弟子達とそして異界の女か?」

 

それにアンジュは大巫女を睨みつけるも、大巫女はそれを無視しながら続ける。

 

「そしてお主等がヴェルトラトスとドレッドディアスに選ばれた戦士か?」

 

「ん?? ヴェルトラトスと…」

 

「ドレッドディアスに選ばれた戦士…??」

 

レオンとタスクは自分達が機体に選ばれたと聞いて互いの顔を見合い頭を傾げる。

 

「お主等、名は何と申す?」

 

「人の名前を聞く時は、まずは自分から名乗りなさいよ!」

 

っとアンジュが怒鳴り声で叫び、それに他の者達はざわつく。

ナーガとカナメはアンジュに睨みつける。

 

「大巫女様に何たる無礼!」

 

レオン達は頭を抱えつつ、タスクは小声でアンジュを抑える。

 

「ちょっとアンジュ!」

 

しかし大巫女はアンジュの問いには全く答えずに言い続ける。

 

「『特異点』は開いておらぬが、ヒュウガが連れて来たと見た、そなた達はどうやってここに?」

 

それに対するかの様にアンジュも黙り続ける。

 

「大巫女様の御膳ぞ! 答えよ!」

 

「あの機体、あれはお前の者なのか?」

 

他の者達がなりふり構わず問いかけにアンジュはキレそうになるが、それをヒュウガが止める。

 

「皆さま、少し冷静に。大巫女様、先ほどお話ししました通りに彼らを此処に連れてこさせたのは───」

 

「ヴェルトラトスとドレッドディアス、そしてヴィルキスの三機…ですわね?」

 

っと別の女性の声が聞こえ、そのすざれから女性が出て来た。

その女性にレオンとタスクとアンジュは見覚えがある女性、それはアルゼナルを襲撃してきたあの美しい女性だった。

 

「あっ!」

 

「あなた!」

 

「神祖『アウラ』の末裔にしてフレイヤの一族の姫、近衛中将サラマンディーネ」

 

「(あの時の人が…此処に?)」

 

レオンはあの不明機に乗っていた女性がサラマンディーネだと知り見惚れる。しかしアンジュはサラマンディーネを睨みつけていた、アンジュはアルゼナルを潰した事を根に持っていた。

 

「ようこそ真なる地球へ、偽りの星の者達よ」

 

「知っておるのか?」

 

大巫女がサラマンディーネに問いかけ、それにサラマンディーネが答える。

 

「この者ですわ、先の戦闘で我が機体と互角に戦った、ヴィルキスの乗り手は」

 

「あの者が…」

 

大巫女がアンジュをそう見て呟き、そして他の者達が大巫女に言いだす。

 

「他はともかく!あの女は危険です! 生かして置くわけにはなりません!」

 

「早急に処分を!!」

 

「やれば、死刑には慣れている、ただし…ただで済む事は思わない事ね」

 

「やめときなアンジュ」

 

っとレオンが突如言い出して、それにアンジュは振り向く。

 

「ここの人たちはお前より強い。あっという間にボコボコにされるぞ」

 

「そ!そんな事やって見なくちゃ分からないじゃない!!」

 

「見なくても分かるよ、どうやっても」

 

レオンに言われた事にアンジュは歯を噛みしめながらレオンを睨みつけるが、それをレオンはスルーと流す。

 

「お待ちください皆さん、この者はヴィルキスを動かせる特別な存在。そしてヴェルトラトスとドレッドディアスはあのジェームズとミライが造られた機体であり、その内の一機を操るのがその彼の息子。ここは生かして置く方が得策かと…」

 

っとサラマンディーネが言った言葉にレオンは思わず驚き、それにはジュン達も驚いた。

 

「この者達の命…私におわずけ頂けませんか?」

 

その事に他の者達はただ黙って聞いていた。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

サラマンディーネ達がレオン達をある場所へと向かっている中、レオンがサラマンディーネに問う。

 

「少し聞いて良いか?サラマンディーネ」

 

「貴様!サラマンディーネ様になんたる無礼!『構いませんよナーガ』で!ですが!」

 

するとサラマンディーネがナーガを見て、その圧倒的な目線にナーガは黙り込む。

 

「失礼しました、なんでしょうか?レオン・マクライト」

 

「その事なんだが、どうしてアンタは俺の事を知っている? それにどうして父さんや母さんの事をアンタは知っているんだ?」

 

レオンがその事を聞いた途端にヒュウガが言う。

 

「おほん、レオン、その事につきましては直接『本人達』に聞いてみると良いでしょう」

 

「え?」

 

「着きましたわ」

 

サラマンディーネが未来的な扉の横の端末を操作して、扉を開ける。その扉の先に二人の男女がいて、その二人は振り向いた瞬間レオンは驚く表情をする。

 

「父さん!母さん!」

 

「「レオン!」」

 

「え? レオンの両親?」

 

アンジュはレオンの両親であるジェームズとミライを見て呟き、それにサラマンディーネが頷く。

 

「ええ、そうですわ」

 

そしてミライがレオンに向かって行って抱き付き、レオンはミライの方を見る。

 

「レオン、大きくなったわね」

 

「どうして父さんと母さんが此処に…?!」

 

「レオン、今からその事をすべて説明させます。我々の事とこの世界の事とこの地球の事を…」

 

っとヒュウガが言った言葉にレオン達は思わず振り向いて目を見開いた。

 

 

そしてレオン達はサラマンディーネとヒュウガ、そしてジェームズとミライと向き合い、最初にタスクが問う。

 

「俺はタスク、アンジュの騎士だ、聞いても良いかな?サラマンディーネさん」

 

「(あれ?確かヴィルキスの騎士じゃなかったっけ?)」

 

レオンはタスクが言った言葉にすぐに疑問を持ったが今は関係なく後にして、それにサラマンディーネが答える。

 

「何なりと、タスク殿」

 

「ここは…本当に地球なのか?」

 

それにサラマンディーネは「ええ」と頷く。

 

「それじゃ君達は?」

 

「人間…ですわ」

 

「人間? でもドラゴンの羽と尻尾があるが…?」

 

「ああ、それに地球は俺達の星で、人間は俺達だ。だとしたらここは…」

 

レオンとタスクがそう言う中でヒュウガがある事を言う。

 

「二人共、『地球が二つある』っとしたらどうしますか?」

 

「「「「「「「…えっ!?」」」」」」」

 

ヒュウガが言った言葉にレオン達は驚き、サラマンディーネが答える。

 

「並行宇宙に存在したもう一つの地球、一部の人間がこの星を捨てて移り住んだのが、別宇宙にあるもう一つの星、それがあなた達の地球なのです」

 

「地球を…捨てた?!」

 

「何のためにだ!?」

 

ジュンとアラドは地球を捨てた事を聞き、それにジェームズが答える。

 

「君達はあの廃墟を見て来たんじゃないか? この星で何が起きたのかを」

 

「この世界の戦争…」

 

「そして環境汚染…」

 

コモンとリアースが見て来た事を呟いて頭を下げ、それにレオンは次の質問を問う。

 

「話しを変えるけど父さんと母さんがどうして先生と? と言うよりも父さんたちと先生はどういう関係なんだよ?」

 

「俺達がか? それは来るべき戦いの備える為に活動していた世界解放武装組織『フロンティア』の一員だ」

 

「「「「「「「フロンティア???」」」」」」」

 

レオン達はジェームズ達の組織の名前を聞いて頭を傾げ、ヒュウガはその意味を言う。

 

「フロンティアはあなた方の世界、エンブリヲから世界を救う為に結成された人間たちの秘密組織です」

 

「え!エンブリヲ!?」

 

タスクはエンブリヲの名を聞いて驚き、それにレオンとアンジュは問う。

 

「ん?エンブリヲって…まさかあの機体に乗っていた奴の事か?」

 

「そもそもエンブリヲは何者なの?タスク」

 

「ああ、まだレオン達には話してなかったね。文明の全てを影から小枠し、世界を束ねる最高指導者、俺達古の民が打倒する最強最大の敵だ」

 

「そんな奴が居たのか?」

 

ジュンの問いにタスクは頷き、語る中でヒュウガは思いつめる表情で言う。

 

「そして…」

 

レオン達はヒュウガの方に向き、ヒュウガは顔を上げて、衝撃的な事実を話す。

 

「エンブリヲは…私の友でした」

 

「「「「「「「と!友!!?」」」」」」」

 

「はい、エンブリヲと共に世界の紛争をどうにかしようと考えて、新たな新人類『マナ』を誕生させた。その時に私はその人類の実験台として。旧人類である私はマナが使える遺伝子改造を行いました」

 

「せ!先生ってタスクと同じ古き民の者だったんだ!」

 

コモンは驚きながらヒュウガの素性を知って、ヒュウガは頷きながら言い続ける。

 

「そしてエンブリヲは私と共にこの世界の戦争を終結させる為、ある兵器を開発しました。それは私と彼が理想としていた絶対兵器とそれを護る護衛兵器…」

 

「絶対兵器と護衛兵器…まさか!」

 

「はい、エンブリヲとアンジュさんが操るラグナメイル、そしてアストラ達が操る『ローガストメイル』です」

 

ヒュウガの衝撃的な真実を聞いたレオン達は驚きを隠せなかった。アンジュのヴィルキスとアストラとベイボルスが操る機体はヒュウガとエンブリヲが創り出したラグナメイルとローガストメイルだった事を。

ジェームズとミライは目を閉じて聞いていて、サラマンディーネも黙って聞いていた。

 

「あの機体って先生とエンブリヲの野郎が作ったのか!?」

 

「ええ、しかしエンブリヲはそのラグナメイルを利用して、ある計画へと移ったのです」

 

「ある計画?」

 

「それに関しては、直接見せた方が納得しやすいと思いますわ」

 

っとサラマンディーネが言い出した事にヒュウガ達も頷く。それにレオン達は首を傾げる。

 

「見せた方がって…何をだ?」

 

「付いて来れば分かります」

 

そう言ってサラマンディーネとジェームズ達はレオン達を連れて行き、ある場所へと向かう。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

レオン達はサラマンディーネが呼んだガレオン級の頭に乗ってある場所へと向かった。

 

「着きましたわ」

 

サラマンディーネが示す場所の先を見るレオン達、そこはアケノミハシラと同じ塔だった。

 

「アケノミハシラが…ここにも?」

 

「『アウラの塔』とわたくし達は呼んでいます。嘗てのドラグニウムの制御施設ですわ」

 

「ドラグニウム…?」

 

レオンは聞き覚えのない物を問い、サラマンディーネ達は制御施設内を進みながら説明していた。

 

「ドラグニウム、22世紀末に発見された強大なエネルギーを持つ超対称性粒子の一種」

 

そしてあるエレベーターの場所に着き、サラマンディーネがそれを操作して下へと向かって行く。

 

「世界を照らす筈だったその力は、すぐに戦争へと投入されました。そして環境汚染、民族対立、貧困、格差、どれ一つも解決しないまま人類社会は滅んだのです」

 

「…よくある話だ」

 

レオンの問いにジュン達も頷く。人は強大なエネルギーをすぐに兵器にする事を優先とする本質がある、しかし間違いだと知るのはいつも後になり後悔するばかりであった。

 

「そんな地球に見切りをつけた一部の人間たちは、新天地を求めて旅立ちました」

 

「似たような話、聞いた事あるわ」

 

っとアンジュはその事をサラマンディーネに言い、それにレオンはタスクの方を向き、タスクは頷くと同時に分かった。教えたのはあのジルだと。

そして目的地へと到着したエレベーターは止まり、サラマンディーネはエレベーターを降りながら言う。

 

「残された人類は汚された地球で生きて行く為に一つの決断を下します」

 

「一つの決断?」

 

アラドの言葉にサラマンディーネは頷いて言い続ける。

 

「自らの身体を作り変え、環境に適応する事」

 

「作り変える?」

 

アンジュはサラマンディーネが言った言葉を聞き、それにサラマンディーネは頷く。

 

「そう、遺伝子操作による生態系ごと…」

 

そしてレオン達の前に巨大な空洞が広がり、それにレオンは問う。

 

「ここは?」

 

「ここに『アウラ』が居たのです」

 

「アウラ…?」

 

アンジュはその事を問うと、サラマンディーネはヒュウガの方を向いてそれにヒュウガはマナの光である物を映し出す、するとレオン達の目の前に見た事もないドラゴンが現れる。

 

「これは…」

 

「アウラ、汚染された世界に適応する為、自らの肉体を改造した偉大なる子孫。あなた達の言葉で言うなら、『最初のドラゴン』ですね」

 

サラマンディーネの説明にレオン達はまたしても驚きの表情を隠せない。

これ程の真実を聞かされて、戸惑いを表さない者はいない。

 

「私達は罪深い人類の歴史を受け入れ、食材と浄化の為に生きる事を決めたのです、アウラと共に。男達は巨大なドラゴンへと姿を変え、その身を世界の浄化の為にささげた」

 

「浄化…?」

 

アンジュがその事を問い、それをサラマンディーネが説明する。

 

「ドラグニウムを取り込み、体内で安定化した結晶体にしているのです。女たちは時に姿を変えて、男達と共に働き、時が来れば子を宿し産み育てる、アウラと共に私達は浄化と再生へと道を歩み始めたのです」

 

ヒュウガはマナを消し、元の景色に戻すとサラマンディーネが少しばかり重い表情をする。

 

「ですが…、アウラはもういません」

 

「どうして?」

 

「彼が連れて行ったのです」

 

アンジュがそれを問うとサラマンディーネの代わりにヒュウガが言う。

 

「彼? 誰だ?先生」

 

「レオン、もう分かって居る筈です。ドラグニウムを発見し、共にラグナメイルローガストメイルを作り、世界を壊し捨てた。この破滅の元凶を…」

 

「共に…! まさか!」

 

レオンが気付いた事にヒュウガは頷く。

 

「そう、私の古き友…エンブリヲが連れて行ったのです」

 

「「「「「「エンブリヲ!!?」」」」」」

 

タスクとアンジュ、そしてジュン達もエンブリヲだと知り驚き、ヒュウガは自分の拳を握りしめる。

 

「私は…エンブリヲと共にラグナメイルとローガストメイルを開発し、それを利用された事を知ったのは後の事でした…彼は目的の為に手段は選ばない人物。そんな男に手を貸した私は自分が許せませんでした」

 

「先生…」

 

レオン達はヒュウガの沈黙に何も声を掛ける事が出来なかった。

 

「そしてアウラのエネルギーを利用し、あなた方の世界の力の元である『マナ』を発展させたのもその理由の一つです」

 

サラマンディーネからその事を聞いた時、ジュン達はその事に驚きを隠せない。

驚いてる中でヒュウガは手すりを持ってラグナメイルとローガストメイルの事を話す。

 

「ラグナメイルとローガストメイルはとても強力な兵器、それにエンブリヲは私が抜けた時でもラグナメイルをはるかに強化している筈、とても私一人では立ち向かえない。その時にジェームズさんとミライさんに出会った」

 

「えっ?! 父さんと母さんに!?」

 

「はい、12年前彼らとある研究を行っているのを見て問い、それに二人はそれを私に見せてくれたのです」

 

「丁度お前がまだ7歳の時だったからな、それにその時はミライと共に外に出ていた時だ」

 

ジェームズがヒュウガとの出会いを話す。

 

「私がジェームズさんやミライさんの研究資料を見た時、私は驚きを隠せませんでした…あのエンブリヲさえも驚くほどの物でしたから」

 

「驚くほど…?」

 

「はい、その研究はあるパラメイルを元にして、それを極限まで高めていた物だったのです。私はそれをある物を破壊させるために完成させてほしいと頼んだのです」

 

ヒュウガはそうレオン達に言い、それが何か思い浮かぶ。

 

「それは一体…! まさかそれって!!」

 

「ヒュウガさん!」

 

っとレオンとタスクがようやく気付いたらしく、それにヒュウガとジェームス達は頷く。

 

「はい、レオン、タスク君。あなた達の機体、ヴェルトラトスとドレッドディアスがエンブリヲのラグナメイルとローガストメイルを破壊する為に造られた絶対究極兵器『オメガメイル』だったのです!」

 

それにレオンとタスク、そしてアンジュは達は衝撃的な事実を知り、唖然とする一方であった。

 




どうでしたか?

感想と誤字があればどうぞ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。