クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア   作:ライダーGX

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第30話 新たな力 前編

そして祭りが終わったその深夜、宮殿の玉座の間で大巫女とサラマンディーネ、そしてアウラの民の巫女たちが集まっていて、彼女達の前にリザーディア事…リィザがホログラムで通信回線を開き話していた。

 

「何と…! 真かリザーディア!」

 

『はい大巫女様、新生ミスルギ帝国の地下。アウラの反応は確かに此処から』

 

リィザの報告に巫女たちは思わず声を上げ、大巫女は頷きながらリィザをほめる。

 

「よくぞやってくれたリザーディア、時は来た。アウラの子よ、これよりエンブリヲの手から全能の母、アウラを奪還する。リザーディア『特異点』解放のタイミングは手筈通りに」

 

『おおせのままに…』

 

そう言い残してリィザは通信を終えて消える。そして大巫女は皆に言う。

 

「これはこの星の運命を掛けた戦い、アウラと地球に勝利を!」

 

『『『勝利を!』』』

 

大巫女の声と同時に皆も頭をさげる。

その中でサラマンディーネは思いつめていた事を大巫女に伝える。

 

「大巫女様、フロンティアの皆さまにも協力を求める事は?」

 

「無論求める。エンブリヲとの戦いには彼らの協力が不可欠、特にヒュウガはエンブリヲとの因縁がある」

 

「分かりました、ではフロンティアの皆さまには私が伝えて置きます」

 

それに大巫女は頷き、サラマンディーネはその場を立ち去って行く。

 

そしてサラマンディーネはフロンティアが活動する研究施設に行き、そこでヴェルトラトスとドレッドディアスとヴィルキスを修理するジェームズ達にアウラの事を話す。

 

「そうか、ミスルギの地下に君達のアウラが…」

 

「はい、それでどうかあなた達、フロンティアのお力をお貸しください」

 

それを聞いたジェームズ達とヒュウガは頷いてサラマンディーネと話す。

 

「勿論だ、あのペテン師と言われる奴に俺達の世界を好き放題にさせる訳には行かんからな」

 

「ありがとうございます、では私はこの事を大巫女様にお伝えします」

 

サラマンディーネはそう言い残した後にその場を去って行き、ジェームス達は格納庫で修理を行っているヴェルトラトスとドレッドディアスとヴィルキスの方を見る。

 

「さて、後はレオン達の機体の修理が終えれば良いだけだ」

 

「ええ、それとレオン達には更なる力を身に付けて貰わなければいけないのですが…」

 

っとヒュウガが後ろにある透明ケースの中に置いてある青と赤の二つの宝玉が付いている腕輪を見て、それにジェームズとミライは言う。

 

「それはまだ分からない部分が多すぎる。いくらレオン達でもそれを使うのは危険だ」

 

「ええ、今だに解読出来ていないそれをレオン達に渡すのも…」

 

「無論分かっているつもりです。ですが無茶を承知しない限り先へ進む事は出来ませんよ…」

 

ヒュウガはそう二人に言い、ジェームズも承知はしているもののまだ不安で仕方なかった。

だがこの腕輪がレオンとタスクに何かの力を与えるとアンジュとサラマンディーネがその力に大いに役立つ事には予想もしてなかった。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

祭りが終えてレオン達は就寝しようとするが寝る場がどこか分からずにいた。

 

「そう言えば俺達何処で寝るんだ?」

 

ジュンがそれを問うもレオン達も分からずにいた。

 

「知らないよ。まあどこか分かったら良いんだけどな」

 

レオンがそう言っていると、ナーガとカナメがレオン達の元にやって来る。

 

「お前たち、部屋まで案内する」

 

「こちらへどうぞ」

 

っとレオン達はナーガとカナメの後を付いていく。

 

まず最初の部屋へと到着し、ナーガがジュン達に言う。

 

「お前たちの部屋はここだ、他の者はこちらへ」

 

ナーガとカナメはそう言って別の場所へと向かう。

それにレオンとタスクとアンジュは顔を見合い、ナーガとカナメの後を追いかける。

 

「あれ? レオン達は俺達と一緒じゃねぇの?」

 

「どういう事だ?」

 

っとジュンとアラドがそう呟く。

そしてタスクとアンジュだけ何故か二人部屋だった、それに思わずタクスが真っ赤になる。

 

「えっ?! 俺達二人でここ?!」

 

「ああ、ではまた早朝で、こちらへどうぞ」

 

そうナーガはレオンに言い、レオンは「何故?」と呟きながらもナーガとカナメの後を付いていく。

 

そしてタスクとアンジュは思わず目線を合わせると、とっさに顔を赤くして、視線を逸らす。

 

 

 

ナーガとカナメに連れられたレオンはある部屋へと付いて、ナーガとカナメが襖の前に立つ。

 

「お連れしました」

 

「どうぞ」

 

っと部屋の中から聞き覚えのある女性の声がして、それにレオンは思わず反応する。

 

「この声は…もしや」

 

ナーガ達が襖を開けるとそこにはサラマンディーネが居て、それにレオンが思わず目を開く。

 

「あの…何故あなたが?」

 

「はい、ここは私のお部屋です」

 

っとニッコリと笑顔で話すサラマンディーネ、そして気になって居る事をナーガはレオンに向かって怒鳴りつけるように言う。

 

「良いか!!! もし姫様に手を出して見ろ!! 私が貴様に!!!」

 

ナーガはレオンを睨みながら怒鳴りつけて来て、それにレオンはどうしようもなかった。

 

「ナーガ、お止めなさい。私がお呼びしたのですから、カナメはナーガと共に行きなさい」

 

「え!!し!しかしサラマンディーネ様!!」

 

ナーガが戸惑いながらもサラマンディーネに問う、っがサラマンディーネは見えない殺意を放ち、それに二人は慌てて襖を閉め、その場を離れて行く。

そしてレオンはサラマンディーネと二人っきりとなり、それに少々赤くなりながら問う。

 

「あの…、俺は…」

 

「いえ、お気にせずとも。私はあなたとゆっくりお話しがしたかったもので」

 

レオンと話がしたいと言うサラマンディーネの言葉に頭を傾げる。

 

「俺と話が…?」

 

「はい、ヒュウガから話を聞きました。あなたは8年間…世界中を旅してたそうで、どんな体験をして来たかお話しを聞かせてくれませんか?」

 

それを聞いたレオンは昔話が聞きたいとサラマンディーネの願いに、笑みを浮かばせて頷く。

 

「分かった! それじゃ…」

 

そしてレオンはサラマンディーネに全てを話す、レオンが色々な体験をして来た事と、その途中でヒュウガと出会い、その場で武道の修行を行いジュン達と出会った事を…。

サラマンディーネはそれをしっかりと聞いていて、レオンの様々な事を知った。

 

そして二時間後、いよいよ眠けがレオンに襲い掛かり、あくびをし出した事にサラマンディーネは見る。

 

「あら、もうそんな時間ですのね。ではそろそろお休みになさいますか?」

 

っとサラマンディーネが隣の襖を開けると、そこには布団がしかれてあった、それも二人分が入れるサイズが…。

 

「……っ! あの…俺が寝る部屋って…」

 

「はい、私。サラマンディーネとです」

 

「………………………………………………………え?」

 

もの凄い沈黙間にレオンは思わず変な声を出してしまい。

レオンは真っ赤な顔で固まって、サラマンディーネも頬を少し赤くしながら襖を閉じるのだった。

 

っが…。

 

バタン…。

 

「あら?」

 

サラマンディーネがレオンの方を見ると、頭から煙が出ていて気絶してしまった。

どうもこの後の事を考えたら、一気に真っ赤になって気を失ったのだ。

 

それを見たサラマンディーネは微笑みながら気絶しているレオンの頬をなでる。

 

「あらあら、意外と恥ずかしがり屋なのですね」

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

そして翌日、レオンは頭を抑えながらサラマンディーネ達とタスクとアンジュ達の部屋へと向かっていた。

ナーガはレオンを睨みながら問う。

 

「貴様、サラマンディーネ様に何かしたんじゃないだろうな…!」

 

「いや、何もしていないぞ…絶対」

 

そうナーガに言うレオン、実際目が覚めた時はサラマンディーネに介護された事はどうしても言えなかった…。

 

そしてタスクとアンジュの部屋の前に来て、サラマンディーネが襖をノックし入る。

 

「おはようございます…あら?」

 

「「っ!!?」」

 

レオン達が見たのはタスクがアンジュを押し倒していた姿だった、しかもタスクがパンツ一丁でアンジュの寝間着が完全に崩れていた状態。

それにレオンはまたしても頭を支え、ナーガとカナメ頬を赤めていた。

 

「はぁ…今度は押し倒しかよ」

 

レオン達が来た事にタスクとアンジュは真っ赤な顔になって慌てていた。

しかしサラマンディーネが…。

 

「朝の“交尾中”でしたか。さっ、どうぞお続けになって?」

 

「ぶっ!!!!」

 

とんでもない発言にレオンは思わず顔を真っ赤にし吹いてしまう。

 

「…っ! ちがーーう!!!!!」

 

その発言にアンジュはタスクを突き飛ばしてしまい、終いにタスクの尻を何度も蹴っていた。

 

そしてレオン達が朝食に行くと、既にジュン達が座っていて。レオン達を見たジュン達は声を掛ける。

 

「おう! レオン、タスク、アンジュちゃん。おはようさん」

 

「おお~!おやようさ~ん!」

 

「あれ? ヴィヴィアン?」

 

そこにはヴィヴィアンとラミアの姿が居て、共に朝食を取っていた所だった。

 

「サラマンディーネ様」

 

「よく眠れましたか?」

 

「それが、『ミィ』と朝まで喋りしてまして」

 

「だから寝不足~」

 

ラミアがそのミィと言った言葉にレオンは頭を傾げる。

 

「ミィ? 誰だ?」

 

「ヴィヴィアンの事だよ。彼女の本当の名前だって」

 

タスクからその事を聞いたレオンは思わずヴィヴィアンの方を向く。まさかヴィヴィアンの名前がミィと言うのは予想も付かなかっただろう。

 

そして朝食を取る時にジュンがレオンに気になる事を聞いて来た。

 

「おいレオン、あの後お前何処で寝たんだ?」

 

「ブッ!!!」

 

それにはレオンは思わず吹いて、それにアンジュとタスクは思わず見る。

 

「何…?!」

 

「どうしたのレオン!?」

 

「あ!いや…! その…!!」

 

レオンは思わず言葉がつまらせてしまう、っがサラマンディーネが…。

 

「実はレオンは私の部屋でお泊りしまして、とても楽しかったです」

 

サラマンディーネが顔をおさえながら頬を赤くして言い、それにレオンは凄く慌てる。

 

「なっ!!! それは!!!」

 

「「「「「「えっ!!!?」」」」」」

 

「おお~!」

 

タスクとアンジュとジュン達は思わず驚いてしまい、ヴィヴィアンは興奮していた。

 

「てめぇ~!! いつの間に大人の階段に上りやがったんだ!!羨ましいぞ~!!!」

 

「じゅ!ジュン! 言っている事が逆だぞ!?」

 

ジュンはレオンの胸元を掴みながら涙目で悔しがっていた。それにレオンは意味が分からなかった。

っとアラドがそれに呆れていた。

 

「ジュン、お前な…だがレオンは女性の裸を見るだけでも倒れるのにか?」

 

「あら? ご存知でしたの?あの後レオンはその前に倒れてしまって、それに介護してまして…」

 

「あ? それじゃレオンとあんたはやってねぇって事か? 何だよ~」

 

っとジュンはレオンの胸元を話て呆れていた。

それにレオンはジュンに呆れる。

 

「お前なあ…」

 

しかしアンジュはレオンをジド目で見ていて…。

 

「最低~…」

 

「なっ!お前等だけには言われたくねぇ!!!」

 

「はぁ!!? どう言う意味よ!!!」

 

レオンとアンジュが口喧嘩を初めてしまい、それにはタスクが慌てて、ヴィヴィアンは大笑いしていた。

しかしその時にアンジュがとっさにサラマンディーネの方を見て、それにサラマンディーネが笑みを浮かばせていて、それに気づいたアンジュは何かの異変に気付く。

 

だがそれはレオンも感じてはいた。

 

サラマンディーネは何かを考えている事を…。

 

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