クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア 作:ライダーGX
ドレギアスを撃退して翌日後、滝の近くでレオン達はヒュウガの元で話し合いを行い、そこでサラから聞いた事を話していた。
「サラ達がミスルギ皇国に侵攻…?」
「はい、姫からの話では、彼女達のアウラがミスルギ皇国の機密区画の地下で発見したと言う報告を聞いて…」
それにレオン達は驚きの表情を隠せない。
アンジュの故郷であるミスルギの地下にアウラがいる事を聞いて、驚かない者はいない。
「それでアウラの民たちは明朝、ミスルギ皇国に向けて進攻し。我々フロンティアも艦隊を引き連れて向かいます」
「艦隊? そんな物があるんですか?」
っとコモンがヒュウガの言葉を聞いて問い、それにヒュウガは頷いて言う。
「ええ、我々フロンティアはこの世界に来る時に何十隻も引き連れて来ているのです。ですからフロンティアの戦力はかなりあります」
それを聞いたレオン達はお互い顔を見合って、思わず唖然とする。
「(一体どれほどの戦力があるんだが…でも)…しかし、それをエンブリヲは知っているのか?先生」
「…恐らくは知っているでしょう」
その事にレオン達は驚き、ヒュウガは思いつめた表情で言う。
「あのエンブリヲです。あちらに戻った途端にすぐに知られるでしょう…、エンブリヲはマナを持った人間をある程度を感じ取る事が出来るのです」
「えっ!?そんな奴の監視をどうやってかわすんだよ!?」
ジュンは万能なエンブリヲの能力に問うも、ヒュウガは笑みを浮かばせて言う。
「何心配はいりません。私はエンブリヲと共にマナを生み出した者。あの者の目を交わす事など簡単です」
「そんな簡単に行くのか…?」
「さあ…」
アラドの問いにリアースは頭を傾げて言い、レオンとタスクは少々考え込む様子になる。
そして同時に風呂に入っているアンジュはサラにミスルギ皇国に侵攻の話を聞いて、アンジュはそれに問う。
「それを聞かせてどうするの? 私に戦線に加われっとでも言うつもり?」
「…まさか、貴女は自由ですよ?アンジュ。この世界に暮らす事もあちらの地球に戻る事も…。勿論我々と共に戦っても貰えるとなればそれ程心強い物はありませんが。明日の出撃の前に貴女の考えを聞いて置きたくて…」
「私の…?」
アンジュはそれに頭を傾げ、それにサラは頷く。
「レオンやあなた達は、民を救っていただいた恩があります。出来る事なら何でもお手伝いしますわ」
アンジュはそれを聞いて少しばかり考えいた。
これから自分はどうすべきなのか、どうするのかを…。
そして地下格納庫でヴェルトラトスとドレッドディアスの修理をしているジェームズ達はヴェルトラトスとドレッドディアスの奇妙な異変に気付いた。
「機体の損傷部が直っている…?」
ジェームズは損傷している機体の部分を見ると、損傷しているヴェルトラトスとドレッドディアスの部分が治っている事に気付き。
それにミライは手を顔に当てながら頭を傾げる。
「どういう事かしら? 直そうとした所が直っているなんて…」
「自己修復機能?…いや、この機体にはそんな機能は搭載してはいない…どうして?」
そうジェームス達が考えていると…。
「恐らくは“腕輪”の力…っと考えていいでしょう」
するとヒュウガが戻って来て、それにジェームズとミライが振り向いて見る。
「ヒュウガ、腕輪の力とはどう言う事だ?」
「ジェームズ、レオン達はアンジュさんと姫の力によってオメガメイルの最大の力が解放されました。それと同時に腕輪の力がオメガメイルの破損部を修復したんでしょう…」
ヒュウガはヴェルトラトスとドレッドディアスを見上げて言い、それにジェームズとミライは顔を合わせる。
「そんな事ってあり得るのかしら…?」
「分からん…、だがヒュウガの言葉がそうなら。そうかもしれんな」
ジェームズもヴェルトラトスとドレッドディアスを見ながらそう言うのであった。
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そして外でレオン達は外で止めてあるジュン達のダッシュライザー達の整備をしていて、タスクはアンジュの話しを聞いていた。
「そっか…、アンジュもその話しをしていたんだね」
「『も』って事はそっちも?」
「ああ、俺達も先生からアウラの事を聞いてな…」
レオンがその事をアンジュに言い、それにアンジュは黙って聞いていた。
「でもヒュウガさんの言う通りかもね、アウラを取り戻せばエンブリヲの世界に大打撃を与えられるのは間違いないからね──」
「それでいいのかしら…」
っとアンジュのその言葉にレオン達は振り向く。
「信じられないのよ…」
「はっ? サラの言葉がか?」
「何もかもが…」
アンジュは空を見上げながら言い、それにレオン達はアンジュの方を見る。
「ドラゴンが人類世界に侵攻してくる敵だって言うのも嘘、ノーマの戦いが世界の平和を守るってのも嘘…あれもこれも嘘ばっかり。もうウンザリなの」
アンジュのその言葉にレオンは前にアルゼナルの墓地で言った言葉を思い出す。
【俺はここでドラゴンと戦い…この世界を守る!!】
「(…今思えばそう言ったな俺)…確かに、言われてみればそうだな。でももっといろんな事を俺は知ったから、もういいと俺は思ってる」
「貴方はそれでいいわよ…、でもドラゴン達と戦って、それが間違いだったとしたら…。それにだいたい元皇女がドラゴン達と一緒にミスルギ皇国に攻め入るなんて…悪い冗談みたい」
その事にジュン達は顔を合わせて黙り込み、そしてアンジュは自分の腕を掴みながら言う。
「…分からないわ、何が正しいのか…」
「誰も分からないよ。何が正しいかなんて…」
っとタスクが突如その事を言い出し、それにアンジュとレオン達は振り向く。
「大切なのは、何が正しいかじゃなくて…君がどうしたいか…じゃないかな?」
そう笑顔で言うタスクにアンジュは心をゆさぶられ、聞いていたレオン達は『なるほど…』と思いながら頷く。
そしてタスクはアンジュに今の気持ちを伝える。
「君は自分を信じて進めば良い、前にも言ったけど…俺が全力で支えるから!」
「…タスク、な~んか告白っぽく聞こえるぞ?それ」
「えっ!?」
レオンの言葉にタスクは思わず振り向きながら驚いて、そのやり取りの中でアンジュは少し頬を赤くして髪をいじくる。
「バカね…そんな自分勝手な理屈が通じる訳ないでしょう?」
「えっ?そう?」
タスクはそれに振り向き、そしてアンジュは安心するかの様な雰囲気を見せる。
「でも救われるわ、そう言う能天気な所」
「フッ、お褒めに預かり。光栄で──」
すると足下に転がっていたドライバーをタスクは踏んでしまって、それにレオン達は…。
「「「「「あっ、ドライバー」」」」」
「えっ?ぐあああ!!!」
「え!うあああ!!」
タスクはアンジュを巻き込んで倒れ込んで、そこに運悪くヴィヴィアンがやって来た。
「皆!皆! お母さんがお礼したいって!」
煙が晴れると、そこにはアンジュがタスクに上になって、頭に自分の股を当ててる風な感じだった。
それにコモンとリアースは真っ赤になって、ジュンはものすごく驚きながら唖然とし、アラドは何とも言えない表情をしていた。
レオンは頭に手を抑えて「またかよ…」とため息をつきながら呟き、ヴィヴィアンは頬を少し赤くして「いやん♡」と可愛らしいポーズをとった。
タスクはそのままもがいてしまう。
「っ~~!?」
それによりアンジュは真っ赤な顔になっていく。
「くっ~~~~!!! この!!!永久発情期が~!!!」
バコン!!!
アンジュの鉄拳がタスクを吹き飛ばしてしまう。
「あ~~~~~れ~~~~~!!!」
そしてそのまま場外へ飛んで行き、崖の下の川に落ちてしまった。
一部始終を見たコモンとリアースは慌てて見る。
「大変だ!!タスクが川に!!!」
「レオン!どうしよう!?」
「あ~あ~、このパターンも飽きて来たな…『えっ?』おーいヴィヴィアン、お前の母親が言っていたお礼って何だ?」
そう言ってレオンはその場から離れて行き、それにコモンとリアースは慌てる。
「えっ!!レオン! 行かないの!?」
「タスクが!!」
「良いんだよ、いつもの事」
『『えっ…?』』
っとそう言うレオンの言葉にジュンとアラドは思わず顔を合わせるのだった。
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そして夜となり、町の人々がレオン達にお礼のバーベキューをしてくれて、ラミアがレオンにお礼を言った。
「本当にありがとうございました、街と私達を護って頂いて」
「いえ、俺達はサラマンディーネを手伝いたかっただけですから。ただ…」
レオンは崩壊している街の一部を見て、辛い表情をしてしまう。
「俺達は守れなかった者がたくさんあります…」
「それでも、私達を護ってくれた事には変わりありません。さっ、どうぞ冷めない内にどうぞ」
ラミアはお肉をレオンに渡し、それにレオンは受け取る。
「ありがとうございます」
一方、川から無事救助されたタスクはあちこち包帯を巻いていた。
手が使いないタスクにアウラの民の女たちがタスクにお肉を食べさえていた。
「はい、あ~ん♪」
「あ~ん、はむはむ…」
タスクが食べてくれた事にその女たちは喜んでいた。
「うわ~!食べてくれた~♪」
「男の人って可愛い~!」
「えっ? そ…そう」
っと思わずタスクは笑みを浮かばせながら照れてしまう、だが近くに居るジュン達がタスクのそばまでやって来て言う。
「おいタスク、あんまりデレデレするとアンジュちゃんがまた機嫌悪くなるぜ?」
「あ…、それは───」
「楽しそうね」
『『『あっ』』』
タスク達は運悪くアンジュがその場にやって来た事に固まり、そしてアンジュの右手に何やら見覚えのある形をしているバーベキューのお肉串を持っていて、アンジュはその先端のキノコをかぶりつく。
ガブッ!!
『『『痛い!!??』』』
タスク達は思わず自分の股をおさえ、女たちは悲鳴をあげてその場から逃げて行く。
それにアンジュは鼻で笑い飛ばし、タスクのそばまで行って隣に座る。お肉を差し出す。
「はい、あ~ん」
「えっ?」
「何?いらないの?」
アンジュの行動にタスク達は少々戸惑いを隠せない。
「えっ?…な、何で?」
「手、使えないんでしょう? 少しやり過ぎたわ」
っとアンジュは頬を赤くして、申し訳ない表情をしながら謝る。
「こ、このくらいどうってことないさ。アンジュの騎士は不死身だからね」
「あの高さでも生きてるんだもんね~…」
コモンはタスクの身体の頑丈さに思わず呆れる表情を示し、タスクはそれに苦笑いしながらもアンジュが差し出したお肉を食べる。
「うん!美味い! アンジュが食べさせてくれると格別だね!、それに一気に直る気がするよ!」
「バカ…」
その事にアンジュは呆れ返り、ジュンとコモンはその事に笑い我慢し、アラドとリアースは呆れながら笑みを浮かばせる。
そしてアンジュは街を見渡して、タスクがアンジュに言う。
「良い所だね」
「モテモテだもんねあんた達、特にタスクが一番…」
「えっ!?いや!そう言う意味じゃ…?!」
タスクは慌てて言うも、彼が言う言葉には説得力がない。
しかしアンジュはそう言いながらも、タスクの言葉に同意する。
「でも本当に良い所、皆助け合ってる生きている…あっ、そっか」
「ん?どうしたアンジュ」
アラドがアンジュが何かに気付いて問い、アンジュはそれに答える。
「アルゼナルみたい…なんだ」
その事にジュン達は理解した表情を示し、そしてアンジュは立ち上がる。
「私…帰るわ。モモカが待ってるわ!」
「そうか。アンジュの決断はそれか」
アラドがそう頷いていると、サラ達がやって来る。
「それが…貴女の選択なのですね。また…戦う事になるのですね? 貴女と」
「サラ子…」
「やはり危険です!この者達は我々の事を知り過ぎました!」
ナーガは後ろにある刀を手を伸ばしてアンジュ達を警戒する、それをカナメは止める。
「でも!レオンさん達は都の皆を救ってくれたわ!」
「それでもこの間まで殺し合っていたんだぞ? 拘束するべきだ!」
ナーガとカナメの言い合いを聞いていたアンジュ達、アンジュは決意を決めた表情で言う。
「…私は、もうあなた達とは戦わないわ」
「ほら!私達は…えっ?!」
その言葉にナーガは思わず驚き、ジュン達もそれに頷いて言う。
「おう、アンジュちゃんの言う通り俺達もあんた等とは戦わねぇよ」
「ああ、同じ人間同士。殺し合う必要はない…」
ジュンとアラドの言葉を聞いたサラは微笑みを浮かばせて言う。
「では明日開く特異点により、あちらにお戻りください。必要ならばカナメとナーガを護衛に付けましょう」
「さ!サラマンディーネ様!?」
ナーガはそれに問うも、そこにアラドが言う。
「大丈夫だ、レオンの両親のフロンティアと共に行く。大丈夫だ」
「そうですか…、お達者でアンジュ。戦いが終わりましたら、何時かまた決着を付けましょう…」
「ええ、今度はカラオケ対決でね」
っとアンジュとサラは握手をして、それにタスク達は苦笑いをしながら見届けていた。
「ところでレオンはどうしたのですか? まだお話しがあるのですが…」
「そう言えば、あなた達知らない?」
「いや、言われて見れば見ていないな~?」
そう言うジュン達は辺りを探し回って行った。
そしてその頃レオンは見通しの良い高い場所に居て、グラスに入っているワインを飲んで眺めていた。
っとレオンの後ろにサラが空からやって来た。
「此処に居ましたか…」
「サラ…」
サラはレオンの隣に座り、レオンの方を見て言う。
「何を考えていたのですか?」
「…俺達の…戦いの後の事を考えていてな」
レオンは星空を見て、思っている事を言う。
「俺…戦いが終わったらこの世界を旅してみようと思っているんだ」
「え?この世界を…?」
サラはその事に目を見開いて問い、それにレオンは頷く。
「ああ、父さん達とまた暮らすのも悪くないけど、今度はこの世界で色んな場所を回ってみようと思っているんだ」
「そうですか…、でしたら私も『あのさ…サラ』はい?」
サラはレオンに問いかけられて向き、レオンは思いつめている事を言おうとする。
「俺…旅をし終えた後…サラ、俺は君と『き!貴様!!!』ん?」
レオンとサラは後ろを振り向くとナーガとカナメが居て、ナーガは息荒らした表情で刀を抜いた。
「何上サラマンディーネ様に近づいているのだ!!」
っとナーガはレオンに向かって行き、それにレオンは慌てて逃げる。
「待て!!今思い出したが貴様サラマンディーネ様にキスした様じゃないか!!! 今ここで切り殺してくる!!!」
「ちょ!ちょっと待て!!俺からキスしたんじゃない!! それに切り殺すのは勘弁だ!!!」
慌ててレオンはナーガの刀をかわしながら逃げて行き、それにはサラはナーガの行動に呆れかえる。
「何をしているのですか…ナーガ」
「!!?」
その後、ナーガはサラに何をされたのか、誰も知る事もなかった。
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そしてサラの寝室で、レオンはナーガの行動に少々呆れていた。
「たくぅ…、彼女は君の事になると暴走するな?」
「申し訳ありません、ナーガがご迷惑を掛けて…」
サラは申し訳なさそうに謝り、それにレオンは頭を横に振る。
「いや、それ程彼女は君に忠誠心を心得てるって事だよ」
っとサラはその事に微笑みなが笑い、それにレオンも笑ってしまう。
そしてレオンはサラにある事を言う。
「サラ、あのさ…」
「はい?」
「実はさっき言いそびれたんだけど。俺…旅をし終えたら…、俺は…君のそばにいたい」
レオンのその言葉にサラは目を大きく開く。そしてレオンはサラの手を取り、両手で握り締めて決意を込めた言葉を言う。
「俺…君にキスされた時は混乱していたけど、あの時ようやく気づいたんだ。俺は…君を初めて見た時から惚れてしまったんだと…だから俺は君と共に生きたい。この世界で…」
レオンが言った言葉、他の者から聞いたら明らかに告白かプロポーズの様なセリフであった。
だがサラはレオンが放った言葉に頬を赤くして言う。
「レオン…、あの時私は素敵な名前を付けられた時にお礼としてキスをしただけなのですが、まさかこの展開なるとは思いもしていなかったのです。…私も貴方と共に生きたいです、この世界で…」
っと嬉し涙を流すサラにレオンは微笑みながれサラを見つめる。
「サラ…」
「レオン…」
お互い見つめ合うレオンとサラ、そして二人は互いの顔を近づけてキスをし、キスをしながらレオンはサラを押し倒して、サラもレオンを受け止めるのであった。
そしてその後の事は、二人だけの秘密だった…。
やってしまった・・・・・・。
レオンとサラ、二人はとうとう・・・うほっ!!
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