クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア   作:ライダーGX

46 / 61
ちょっと文が少ないですが見て行って下さい。



第42話 ミスルギでの戦い 前編

レオン達とタスク達が出撃する前の約20分前の事、アンジュは完全に疲れ切った状態で床に倒れ込んでいた所にサリアが入って来た。

 

「不様ねアンジュ」

 

「サリア…」

 

アンジュは何とか目を動かし、サリアの方を見る。

 

「エンブリヲ様に歯向かうからよ…馬鹿」

 

「馬鹿はあなたの方よ、あんなゲス男に心中しちゃって」

 

「私にはもうエンブリヲ様しか残ってないもの、でもあんたは違う…ヴィルキス、仲間、自分の居場所…何で持ってる」

 

サリアはアンジュがどれだけ恵まれている事に羨ましがっていた。

だがアンジュは頭を横に振る。

 

「ううん、私は居場所だけは持っていなかった…」

 

「えっ?」

 

アンジュの言葉にサリアは少し驚く。

 

「何時も居場所を作っていたのは…レオンの方だった。あいつ…私よりずっと居場所を作るのがとても上手だったから」

 

「レオンが……、そう…あいつがそうしているのね。でもさっきも言った通りあんたは私やあいつよりも凄い物持ってるじゃない。変身なんてしなくても十分よ、これ以上私から奪わないで!」

 

そう言い残しサリアは出ようとして、再びアンジュの方を向く。

 

「出て行きなさい、エンブリヲ様が戻ってくる前に…。抵抗を続ければその内心を壊されるわ、それでも良いの?」

 

「!?」

 

アンジュはサリアの行動に見開いて驚きを隠せない。

エンブリヲに忠実であるサリアが自分を逃がすなんて考えられなかったからだ。

 

「別にあんたを助ける訳じゃないから」

 

「えっ?」

 

「不様なあんたを見たくないから」

 

そう言い残して出て行くサリア。

 

そして一方ベイボルスに付いていくアストラとアイリスはベイボルスに理由を問う。

 

「おいベイボルス、一体何をするつもりなんだよ」

 

「そろそろ教えても良いんじゃないかしら」

 

二人の問いにベイボルスは歩くペースを維持しながら話す。

 

「…アンジュリーゼをここから解放させる」

 

「「!!?」」

 

ベイボルスの言葉に二人は思わず息を飲む、ベイボルスがやろうとしている事は完全な裏切り行為なのだ、アストラとアイリスはその事をベイボルスに聞き直す。

 

「おい!それはマジでやるのかよ…?」

 

「もしエンブリヲに知れたらとしたらどうるするの…?」

 

「もうあの時点で私…いや、俺の決意は決めていた。我々に命を預けて置きながらも死なない事を騙してきたあの男を信用する事はもうないとな…」

 

それにアストラとアイリスはベイボルスの言った言葉にも一理あった。

確かにエンブリヲは自分達に命を預けて置きながらも、死なない事を平然と隠していた事を…。ベイボルスの決意にようやく二人は意思を固める。

 

「…俺もやるぜ、ベイボルス」

 

「こうなれば、貴方達に付いていくわ。私は…」

 

「すまんな…カロル達を騙す事になるがな」

 

っとそう言いながらもベイボルスはある扉の前に付いた、それはアンジュの指輪が保管されている宝物庫だった。

ベイボルスはその宝物庫の扉を開けて、アンジュの指輪が置いてある場所に行き、置いてあるアンジュの指輪を取る。

 

アイリスもある物を取って部屋を出る。

 

そしてベイボルス達が再びアンジュが居る部屋に向かおうとした時だった。

 

「!?」

 

「どうしたのベイボルス?」

 

アイリスが突如止まったベイボルスに問いかける。

 

「あれを見ろ」

 

ベイボルスが二人に向けて指を刺す。

アストラとアイリスがベイボルスが指差す方を見ると、サリアがアンジュの部屋から出て行き、アンジュがそこから出て行く所だった。

 

「アンジュリーゼ…」

 

「サリアの奴、俺達よりも先に何してやがる?」

 

アイリスとアストラがサリアの行動を見て呟き、ベイボルスがサリアの行動を一目見て理解した。

 

「(フッ、成程な…あいつはエンブリヲを振り向かせようと…)」

 

っとそう察知したベイボルス。そしてアンジュがサリアの首を絞めて、サリアが苦しむ。

 

「ありがとうサリア、これは助けてくれたお礼よ…! 逃がしたより逃げられた事にしておいた方が罪は軽くなるでしょ…!!」

 

「余計な…お世話よ…!この…筋肉…バカ」

 

そう言い残した後にサリアは意識を失い、アンジュはサリアを寝かせて呼吸を整えていると。

 

「疲れ切った状態でサリアの気絶さえるなんて、やるわね貴女…」

 

「!!?」

 

アンジュがアストラ達がやって来る事に絶句する。ようやく逃げれるチャンスが来た所でまた捕まるとアンジュがそう思った時にアイリスが指でアンジュの口を抑える。

 

「静かになさい。別に貴女を捕まるのじゃないわ。ただ逃がすだけ」

 

「えっ!?」

 

アンジュはアイリスの行動に驚く中で、アイリスはアンジュにサリア達が来ているダイヤモンドローズ騎士団の制服を渡す。

 

「これって…」

 

「サリア達が着ていた物よ、多分この服はあなたを胸のサイズじゃきついでしょうけど着る事なら問題は無いわ」

 

「それとこれもだ」

 

ベイボルスがアンジュに指輪を渡し、それを受け取ってアンジュはアストラ達の行動に驚く。

 

「どうして…?」

 

「…ようやく疑問を持てたからだ、エンブリヲにな」

 

っとベイボルスの言葉にアンジュは息を飲む、フェメシスでありエンブリヲの忠実である部下の彼らが疑問を持つなどと…。

 

「あの男、我々に命を預けて置きながら死なない事を隠していた。しかも調律者なんだが知らない事を…」

 

「貴方達…もしかして知らなかったの?」

 

「知りもなかったわ、貴女がエンブリヲを撃ってなかったらね」

 

アイリスの言葉にアンジュはまたしても驚く、エンブリヲ閣下ではなく既に呼び捨てで言う事に。

 

「後は貴女が何処に行くにしても好きになさい、若しくは仲間の元に戻るかよ」

 

「だが急いだ方がいいぞ、エンブリヲの計画が最終段階に入ろうとしている。もし止められるとしたら…レオン達だ」

 

「レオン達が…?」

 

アンジュの言葉にアストラ達は頷く。

 

「ああ、あいつ等の…オメガメイルなら止められるかも知れない。レオン達にそう伝えておいてくれ」

 

アストラ達はアンジュに言い残してその場を去って行く。

アンジュは取り残されているとモモカがやって来た。

 

「アンジュリーゼ様!」

 

「モモカ!」

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

その頃エンブリヲ達はアケノミハシラでラグナメイルを使い、アウラのエネルギーである事をしようとしていた。

エンブリヲはフェメシスとダイヤモンドローズ騎士団の皆を見て言う。

 

「諸君、揃ったな。ん?アストラ達は?それにサリアはどうしたのだい?」

 

「それが何処を探してもアストラ達は見かけていないのです、それにサリアも」

 

っとカロルがそう言い、エンブリヲは「やれやれ」と頭を抱えながらも、ホログラフィック端末を展開させる。

 

「仕方ない、では最終段階の準備をしよう」

 

「待てエンブリヲ」

 

エンブリヲが準備をしようとした時にドレギアスがやって来る。

 

「どうしたのかねドレギアス」

 

「お前の計画を開始する前に邪魔する者達が現れた。ミスルギ皇国の南の方だ」

 

っとドレギアスは画面に映像を映し、エンブリヲに見せる。

それはアークガーディアン達から発進して、ミスルギ皇国へと向かっているエクゾディアス達だった。

 

それにはドレギアスは信じられない表情で驚く。

 

「ば!馬鹿な!! あれは君が落とした筈ではなかったのか!!?」

 

「私もそう確信した。しかし映像を見る限り見た目も外装も変わっていた。恐らくは…」

 

ドレギアスは確信しながらディアブロの方に歩き始める。

 

「私は敵機を迎撃しに行く、お前は計画を狂わせるなよ」

 

そう言い残しドレギアスはディアブロに向かって行く。

エンブリヲにドレギアスの態度に少し気に喰わない所を感じ取り、カロルがエンブリヲの耳元で話す。

 

「エンブリヲ閣下…、ドレギアスの言い分に付きましてですが…」

 

「分かっているよカロル(ドレギアス、彼の素性の事はこの私でさえも知る事は出来なかった男…、まあ良いさ…ドレギアスはいずれにせよもうすぐ用済みになる男なのだからな)」

 

エンブリヲはそう考えながら端末を見ると、サリアが気を失っている画像を見つけ、それにエンブリヲは舌打ちをしてしまう。

そして追跡部隊のエルシャとクリスを回す。

 

そしてアンジュはモモカに支えられながら宮邸の外に出る。

 

『何処に行くの?アンジュちゃん』

 

「「!!?」」

 

二人は空からやって来た追跡部隊であるエルシャに発見されてしまう。

 

「エンブリヲさんが探しているわ、戻りましょう」

 

アンジュは再びエンブリヲに捕まる訳には行かない、あんな苦しい思いをするのは二度とゴメンだった。

 

「走れますか?アンジュリーゼ様」

 

「ええ!」

 

そう言ってアンジュはモモカに引っ張られながら走り出して、それにはエルシャは困った表情になる。

 

「あらあら、仕方ないわね」

 

エルシャはすぐさまレイジアをアンジュの方に向かわせ、それにアンジュ達は逃げているとアンジュの指輪が光り始める。

 

するとアケノミハシラにあるヴィルキスが起動して青色に変化する、そしてアンジュの元にジャンプしてアンジュ達の目の前へと現れる。

それに追跡していたエルシャとクリスがヴィルキスの登場に驚く。

 

「「ヴィルキス!!」」

 

アンジュはすぐさまヴィルキスへと乗り込み、すぐにモモカに言う。

 

「モモカ!乗って!!」

 

「はい!!」

 

乗り込んだアンジュ達はすぐさまヴィルキスを動かして逃げ始める。

エルシャとクリスはすぐさま追いかけえる。

 

「クリスちゃん!!」

 

「分かってる!逃がさないよ…アンジュ」

 

そして二人はアンジュ達に攻撃を仕掛け、アンジュ達はその攻撃を何とかかわしながら逃げ続ける。

 

「アンジュリーゼ様!」

 

「しっかりとつかまってモモカ!」

 

するとアンジュの目の前にガイラスが操るイントゥルが現れる。

 

「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおあおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおら!!!!!!!!」

 

ガイラスは専用武器『グランブーメラン』を無限に投げて、それをアンジュはかわす。

 

「くっ!ちょっと何よあいつ!」

 

「よそ見をすんじゃないよ!!!」

 

するとまたしてもシェレナが操るシャバシティが『ガトリングキャノン』を撃ちまくって攻撃を仕掛けて来た。

 

「食らいな!!!!」

 

強烈なガトリングキャノンにアンジュは間一髪でかわしながら再び逃げる、しかし徐々に追跡部隊が集まって来てアンジュに逃げ場が無いと感じた時だった。

 

空から異常な空間変異が現れ、そこからヴェルトサーガと龍神器達が現れる。

 

ヴェルトサーガに乗っているレオンはすぐさまハイパービームライフルを構えて撃ち、ガイラスとシェレナはそれをかわして遠ざかる。

アンジュは空から現れたヴェルトサーガ達を見て、そして形や大きさが違うもののヴェルトサーガの姿に薄々ヴェルトラトスの影が重なる事に気が付く。

 

「あれは…まさかレオン!!」

 

「無事だったか?アンジュ」

 

っとそう言ったレオンはサラ達と共にアンジュの前に降りて来てフェメシスとダイヤモンドローズ騎士団に面と向かい会うのだった。

 




ようやくレオンとアンジュが一時合流、この調子でタスクと合流出来るかな?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。