クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア   作:ライダーGX

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第46話 決戦前夜 前編

レオン達がミスルギ皇国から離れ、離れた小島に到着してフェルヴォルグはレオン達を下ろす。

そしてカメラアイから光は放たれて、そこにヒュウガが実体化して目を開ける。

 

「レオン、タスク君。またしても隠していて申し訳ありません…」

 

「先生。あんた一体何者なんだよ…」

 

「パラメイルが喋る事が出来る事は、俺の知っている限りエクゾディアスかヴェルトサーガの二機だけですよ?」

 

二人の問いにヒュウガは大変申し訳ない表情をして謝る。

 

「それは…本当に申し訳ありませんでした、私の事に付いてはアンジュさん達が居た時に詳しく話します。そしてレオン…貴方の事、もっと話して置くべきでした…」

 

「それに付いては後から考えるよ、先生…。ただ今は…アンジュが何処に向かったかが先決だ」

 

「レオン…それに付いては俺に任せてくれないかな?」

 

っとタスクがレオンに言って来て、レオンはタスクの方を向く。

 

「どうしてだタスク? あっ…もしやシャークレイスに何かしたのも」

 

「ああ、アンジュが向かっている場所…レオンも知っているあそこだよ」

 

レオンはタスクの言葉にようやく納得が行く。

アンジュが向かった場所、そこはタスクとアンジュが初めて出会ったあの島だ。

 

それにレオンはようやく納得して、タスクの方を見る。

 

「なるほどな、あそこならエンブリヲの力も及ばないだろう」

 

「ああ、だから俺は一足先にアンジュの元に向かいたいんだ」

 

「あの!私も連れてってください!」

 

っとレオン達は声がした方を見ると、目が覚めたモモカがレオン達の元にやって来て、自分も連れてって欲しいと頼んで来た。

しかしレオンは気になっていた事をモモカに問う。

 

「モモカ!目が覚めたのか!?でもどうやって…?どうして無事なんだ?」

 

「あ!はい! このフライパンです!」

 

するとモモカは自分の服からフライパンを取り出してレオン達に見せる。よくみるとフライパンにエンブリヲが撃った弾が当たりそのまま止まっていた。

 

「このフライパンが守ってくれたのです!」

 

「そのフライパンが…? 奇跡とした言いようがないな…、仮にもエンブリヲが撃ったのはマグナムだぜ?」

 

レオンはその事に思わずつぶやくしかなかった。

普通ならマグナムの弾は貫通してそのまま人間の身体を貫く筈なのだ。

 

「分かった。出来るだけ早く戻って来いよ? あの変態野郎の事だ…絶対になりふり構わずアンジュを探している筈だ」

 

「ああ分かった、それじゃあ行こうかモモカ」

 

「はい!」

 

モモカはマナを使ってタスクと一緒にタスクが前にいた島に向かった。

残されたレオンとヒュウガはフェルヴォルグに乗り、すぐさまアークガーディアンへと向かった。

 

そしてレオンは少しばかり気になっている事をヒュウガに問う。

 

「なあ先生、聞いていいか?」

 

「はい何でしょう…?」

 

「先生とあいつが戦っている間、ある人の事を言ったろう…そのソフィって誰だ?」

 

っとその事を聞かれたヒュウガは少しばかり黙り込んで、そして口を開く。

 

「…エンブリヲの…愛人です」

 

レオンはその事を知って驚く表情をするのだった。

 

 

そして数時間後、ミスルギ皇国ではエンブリヲが計画の最終段階へと移そうとしていた。

 

「ラグナメイルコネクターパージ」

 

パシュ!

 

「くっ!?」

 

そこには何故か少しばかり頬を赤くし恥ずかしそうにしているサリアが居た。

 

「耐圧角展開、ドラグニウムリアクターエンゲージ、リーブレン共振器接続、全出力供給開始」

 

するとアケノミハシラに保管されているラグナメイルが連動して光始め、エネルギーとしてアケノミハシラの頂上に向かいそして散布される。

その様子を映像で確認したエンブリヲ。

 

「準備は整った…しかし」

 

パシュ!!

 

「ぐっ!?」

 

エンブリヲは膝に居るサリアの尻を叩いていた、しかも下着を脱がせてまで…。

 

「アンジュが居ないとは…何故逃がした? いや…君だけじゃないがな…アンジュを逃がしたのは」

 

「っ…!」

 

その事にサリアは黙り込み、そしてそこにドレギアスがやって来る。

 

「フフ…、まさかアストラ、ベイボルス、そしてアイリスの三人があの娘の逃走を手引きしたとはな…」

 

「!?」

 

サリアはその事を聞いて驚く。

アストラ達がまさか自分と同じことを考えていたとは…。

 

「だがあの三人は我が元から離れて行った。もう用はない…それよりもサリア、何故逃がした? 嫉妬か?」

 

パシュ!!

 

「うっ!どうしてアンジュが必要なんですか!?私はずっと…エンブリヲ様に忠誠を誓ってきました…、エンブリヲ様の為に戦ってきました…!

なのに…またアンジュなんですか!?私はもう…用済み何ですか!?」

 

サリアの思いを聞いたエンブリヲはその心には何にも感じないまま話す。

 

「私の新世界を作るのは強く賢い女たちだ、だから君達を選んだ…。アンジュも同じ理由だ…愚かな女に用はない」

 

「!?」

 

エンブリヲの言葉を聞いたサリアは思わず絶句し、ドレギアスはただ黙って聞いていた。

 

そしてエンブリヲはサリアを下ろし、サリアを見下ろして言う。

 

「アンジュは必ず此処に来るだろう、私を殺す為に。サリア…君が本当に賢く強いなら、やるべき事は分かるな?」

 

聞かされたサリアは急いで下着をつけ直して、急いで敬礼をして言う。

 

「アンジュを捕え、服従させます」

 

「期待しているよ、私のサリア…」

 

っとそれにサリアは唇を噛みしめて何やら思いつめるのだった。

そしてエンブリヲはドレギアスの方を向いて言う。

 

「ドレギアス、君も必ず…あのオメガメイルとライダー二人を殺してくれ。そしてアンジュの騎士と名乗っているあの愚か者を…必ず葬ってくれ」

 

「…よかろう、だが奴らも徐々に実力を付けて行きている」

 

ドレギアスが言った言葉にエンブリヲは驚く。

 

「奴等のオメガメイル、もう既に覚醒して…奴等に力を与え続けている。それは戦いだけはなく恐らく日常にも与えているに違いない」

 

「そんな事はどうでもよい! 奴等を必ず殺せ!!いいな!」

 

エンブリヲは何がなんでもレオン達をドレギアスに命じ、それにドレギアスは笑みを浮かばせて頷く。

 

「良いだろう…」

 

そう言い残してドレギアスはその場を去って行った。

エンブリヲはやや細目でドレギアスを見、サリアはただその様子に黙って見ていた。

 

そしてドレギアスは廊下を歩きながら笑みを浮かばせていた。

 

「(フッ…相変わらず女癖の悪い奴め。だがもうじき“我の計画”の第二段階に入る…その時まではだな…フフフ)」

 

っと何やら途轍もない計画を叩ているドレギアスの事をエンブリヲは全く知る事はなかった。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

そしてアークガーディアンとアウローラにアウディオン達は艦隊編成で並び態勢を整えていた。

アークガーディアンの格納庫ではアウローラにあるパラメイル隊もアークガーディアンの格納庫で現在修理を行っていた。

 

その中で整備班達はメイの指示の下で動いていた。流石にメイも大人たちを命令するのは初めてだったが自分の役目をしっかりと果たしていた。

 

「レイザーは破損部の装甲を換装!ロザリー機は補給を最優先!ヒルダ機はダメージチェックをお願います!!」

 

「「了解!!!」」

 

男たちの活気に思わずメイは引いていた。

そしてココ達は無事だったマリカにメアリーとノンナが抱き合っていた。

 

「良かった~…!マリカ! もう勝手に動かないでね!?」

 

「御免なさい…!」

 

そしてココ達は優しく見ている所でリィザとアストラ達の元に集まっているジェームズ達を見る。

 

「はっ?!二つの地球を融合だって!!?」

 

ジュンが驚いた事実にリィザは頷く。

 

「制御装置であるラグナメイルとエネルギーであるアウラ、エンブリヲは二つの地球を時空ごと融合させ…新しい地球をゲホッ!!ゲホッ…!」

 

するとリィザは突如せき込んでしまい、体力的に無理と判断したマギーが止める。

 

「これ以上は無理だ。休ませるよ?」

 

それにジェームズとミライは頷き、マギーがリィザを医務室へと連れて行った。

そして場所を移動し、ジェームズ達は待機室で話し合っていた。

 

「エンブリヲは二つの地球を融合か…」

 

「そんな事を…、ほんとなの?」

 

ジェームズとミライがアストラ達に問い、それにベイボルスは頷く。

 

「ああ、エンブリヲはもう計画を最終段階へと進めている筈だ」

 

ベイボルスの言葉を聞いてジェームズとミライが互いに見合っているとサラは言う。

 

「二つの世界が混ざり合えば…全ての物は破壊されるでしょう…。急がねば」

 

するとサラはヒルダの方を向いてある事を問いかける。

 

「貴女の名は?」

 

「あ?ヒルダだけど」

 

「メイルライダーヒルダ殿、我々アウラの民はノーマとの同盟締結を求めます」

 

「同盟…?」

 

ヒルダはその事を聞いてサラ達を見る。

 

「我々の龍神器だけではエンブリヲの防衛網を突破する事は困難、それにエンブリヲ以上に脅威であるドレギアスをも倒さなくてはいけません。それはあなた方も同じはず」

 

サラの言葉にヒルダは思わず考え込む。

 

「…確かにアタシ等だけじゃあラグナメイルもあのローガストメイルにも手も足も出ない…、良いよ…同盟結んでも」

 

その事にヴィヴィアンは思わず喜んでジュン達とハイタッチをしまくる。

 

「ただし!アンジュを連れ帰ってからだ…!」

 

「ヒルダさん…」

 

「その余裕があると思うか?」

 

っとジェームズの言葉にヒルダが思わず睨みつける。

 

「何!?」

 

「恐らくエンブリヲはアンジュを必ず探している筈だ。必ず…」

 

その言葉にヒルダは黙り込んでしまった時だった。

待機室の扉が開いて、誰かが入って来た。

 

『おや?アンジュは戻っていないのか?』

 

っと皆は扉の方を向くとエマ監察官がやって来た、しかしバルカンは何故か警戒して唸りはじめ、そしてエマの様子がいつもと違う事にジュン達とジェームズとミライ、そしてアストラ達が気づく。

 

『やれやら…何処に行ってしまったのやら、我が妻は…』

 

「監察官さん?」

 

ヴィヴィアンがそれに問うとサラがそれを否定する。

 

「違います、あれは…」

 

するとエマがマナの通信画面を開くと、そこにエンブリヲの画面が映る。

 

「エンブリヲ!」

 

それに皆は警戒して、ジュン達も釵や棒とヌンチャクと弓を構え、アストラ達も大剣や槍、そしてレイピアを構える。

エンブリヲはアストラ達がいる事に気付き、やや厳しい目線で見る。

 

『アストラ、ベイボルス、アイリス。君達には失望したよ…まさか裏切るとはね』

 

「ふん、貴様が我々を騙したからだろうに…」

 

っとベイボルスがそう言い、それにエンブリヲは鼻で笑う。

そしてバルカンが思わず向かってしまい、それをエマが叩き落としてしまう。

 

バルカンはそれに悲鳴をあげ、ジャスミンが見る。

 

「バルカン!!」

 

「とうとう狂ったか!てめぇ!!」

 

ヒルダが銃を構えた瞬間、アストラが大剣でヒルダの銃の射線を塞ぎ、それにヒルダがアストラの方を見る。

 

「あいつは操られてるだけだ」

 

「何…?!」

 

アストラの言葉にヒルダが驚き、それにサラも頷く。

 

「ええその通りです、逃げた女に追いすがるなど…不様ですわね、調律者殿」

 

『フン、ドラゴンの姫か』

 

エンブリヲはサラを見て鼻で笑い、サラは剣をエンブリヲに向けて言う。

 

「焦らずとも、すぐにアンジュと共に伺いますわその首を貰い受けに…そしてレオンとタスク殿にじっくりと怯える事ですわね」

 

『ほう…、果たしてできるかな?』

 

「勿論ですよエンブリヲ」

 

っと別の声が聞こえた事に皆は後ろを見ると、先ほどアークガーディアンへと帰投したレオンとヒュウガがやって来て、ジュン達はレオンとヒュウガが戻った事に喜ぶ。

 

『『『レオン!先生!』』』

 

そしてサラはタスクが居ない事を見て、すぐに理解した。

 

『ヒュウガ…』

 

エンブリヲはヒュウガを睨みつけ、ヒュウガもエンブリヲを睨みながら言う。

 

「エンブリヲ、もうこれ以上の好き勝手はさせません」

 

『フッ、やってみるがいい…止められるならばな、そしてレオン。貴様もこの世界の人間じゃない事に苦しむんだな…』

 

っとその事を聞いたサラ達は思わず驚き、それにはジェームズとミライは戸惑いを隠せない。

そしてレオンは何事も動じずに言う。

 

「それで苦しむと思ったら大間違いだぜ、クソ鰤太郎」

 

『ほう?』

 

するとヒュウガがサラの方を見て、それに頷いてサラは叫ぶ。

 

「ラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

サラが叫んだ声によりエマのマナが不安定となって破壊され、エマは正気を取り戻して気を失う。

 

「監察官さん!?」

 

ヴィヴィアンが問いかけ、すぐさまアラドが見る。

 

「…大丈夫だ、気を失っているだけだ」

 

そう言った事に皆は安心をする。

そしてサラはヒルダの方を向いて問う。

 

「ヒルダ殿、エンブリヲはなりふり構わずにアンジュを探している様子です。エンブリヲの眼をかわしアンジュを助け出す事が出来ますか?貴女に…」

 

「っ…」

 

サラの言葉にヒルダは言葉を詰まらせる、エンブリヲの目をかわす事などヒルダには出来ない事だった。

それにサラは笑みを浮かばせる。

 

「アンジュは帰って来ます…タスク殿が必ず連れて帰ってきます」

 

「はっ!何であいつが!?」

 

「理由は簡単だ」

 

っとレオンの問いに皆は振り向き、レオンは当たり前の事を言う。

 

「あいつはアンジュの騎士だからだ」

 

その事にヒルダは言葉を止まってしまう。

そして今思えばアンジュとタスクは共に行動している事を考えると、あのタスクがアンジュのナイト様っと考えると渋々納得するしかないと考える。

 

ヒルダがそう納得した時に、ジュンがレオンに問い掛ける。

 

「なあレオン、聞いていいか?」

 

「何だよ?」

 

「あのクソ野郎が言っていた、お前がこの世界の人間じゃないって本当か…?」

 

その事にレオンは少しばかり口を閉ざして黙り込み、サラがレオンに近寄って肩に振れる。

 

「レオン…」

 

「レオン!その…だな」

 

ジェームズとミライはレオンに隠していた事を戸惑いながらも話しかけるが、レオンはそれを手を出して止める。

 

「良いよ父さん、母さん。俺は別世界に人間であっても……俺は父さんと母さんの息子だ。それだけは事実だよ」

 

「レオン…」

 

ミライはレオンの優しい言葉に目に涙を浮かばせ、その様子にサラもレオンの強い心と精神面により心を惹かれて行く。

 

そしてヒュウガはアストラ達に向かい、意外な表情を見せる。

 

「まさか貴方達が此処に来るとは…予想外でしたね」

 

「まあな、ようやくあいつの事を知ったからな」

 

アストラがヒュウガにそう話す中でアイリスが何故か不機嫌そうな様子でレオンとサラの方を見る。

理由は簡単、何故か気に入らないからだ…。

 

そしてナーガも今にもレオンとサラの様子がかなり気になって、今でも暴走して襲い掛かろうとするがそれをカナメとヴィヴィアンに抑えられるのだった。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

そしてレオンは少しばかり休もうと自室へ入り、装備を外して一人部屋のベットに寝ころぶ。

レオンは今までの事を考え、自分の過ごしてきた事を考える。

 

「(存在しない人間か…、俺は一体…どんな風な人間だったんだろうな。前の記憶は全然ないし、覚えてると言えば父さん達と旅して来た事だけだからな)」

 

そうレオンが考えていると…。

 

『レオン、居ますか?』

 

っとサラが突如扉の外にある端末マイクで話しかけて来て、それにレオンは扉の方に向かい開ける。

 

「サラ、どうした?」

 

「失礼しても宜しいですか?」

 

サラは部屋に入っても良いかと聞かれ、それにレオンは頷いてサラを招き入れる。

レオンが見ない間にサラが扉の鍵をかけてロックする。

 

そしてレオンはベットに座って、サラもレオンの隣に座る。

 

「どうしたんだサラ?」

 

「レオン、貴方は今自分が違う存在だって言う事に考えていますか?」

 

それにレオンはベットに再び寝ころび、天井を見ながら頷く。

 

「まあな、少しだけだが考えてた…」

 

レオンがそう言った時にサラがレオンの身体に手を置き、それにレオンはサラの方を向く。

サラはレオンに優しそうな微笑みで話す。

 

「レオン、貴方はとても強い心の持ち主、ですからあなたはあなたですよ…レオン」

 

「サラ…有難う」

 

そうレオンはサラに礼を言い、レオンとサラは互いに見つめ合った後キスをして、レオンはサラを抱きしめた。

サラもレオンを抱きしめ返して、二人の深い中へと入って行った……。

 




ナーガはレオン、アイリスはサラの関係を何やら気に入らない様子を考えて書いたらこうなったwww。

まあレオンとサラも既に関係は進んでいますからね(笑)
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