クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア   作:ライダーGX

53 / 61
ここでようやくレオンの本名が暴かれます。


第49話 次元大戦 前編

各地で時空融合が開始して、各地に甚大な被害が及んでいた。

それにはサラ達の世界も影響が及んでおり、アウラの民達は宮殿へと避難をしていたが、時空融合の嵐が宮殿にまで迫っていた。

 

ミスルギ皇国に居るエンブリヲとドレギアスは大きな地図の上に人形を置いて、位置を動かしながら皆の行動を見ていた。

 

っとドレギアスはある女神の人形を動かして、無数の船の方に動かし、それにエンブリヲとドレギアスは笑みを浮かばせていた。

 

 

そしてアークガーディアンのブリーフィングルーム、レオン達はその様子を映像で見ていた。

ジュンとアラドは思わず拳を握る。

 

「どんどん被害が広がっているぞ…」

 

「エンブリヲめ…、本気で世界を破壊して新しい世界を創るのか」

 

「させはしないさ」

 

レオンの言った言葉に皆は振り向き、映像を見ながらレオンはアースセイバーを握る。

 

「エンブリヲの野望も…そしてドレギアスの野望も一気に止めてやるさ」

 

「おいレオン!まだアンジュが戻ってないんだぞ! 先走るのは早いぞ!」

 

ヒルダはまだ戻らぬアンジュの事で怒鳴り、それにレオンは言う。

 

「心配ないさ。アンジュはタスクと一緒に戻って来るよ」

 

っとレオンがヒルダにそう言った時だった。

 

『…ちら…ジュ、応答せよ!』

 

「「「?!」」」

 

「レオン」

 

サラの言葉にレオンは頷く。

 

「帰って来たか…タスク、アンジュ」

 

海面上に低空飛行で飛んでいるタスク達がアークガーディアンに通信を入れていた。

 

「こちらタスク、ただいまアンジュとモモカを連れて帰投中」

 

「早くこっちを収納しなさい!!」

 

相変わらずの怒鳴りに通信を聞いていたレオン達は呆れてしまい、ジェームズ達はアークガーディアンを浮上させる。

浮上して来たアークガーディアンを見て、タスクとアンジュはモモカを連れてアークガーディアンへと入って行った。

 

収納された三人は格納庫で待っているレオン達に向かい入れられる。

 

「「アンジュ!!」」

 

「お帰り!!」

 

すぐさまヒルダ達がアンジュの元に行き、アンジュは笑顔でヒルダ達に言う。

 

「ただいま皆、遅くなっちゃってゴメン」

 

「たくっ!何処ほつき歩いてたんだ!てめぇはよ!」

 

ロザリーが相変わらずの意地悪風な言い方でアンジュは安心し、レオン達はタスクに近寄る。

 

「待ってたぜタスク。遅い帰投だったな」

 

「あはは…、ちょっとね」

 

タスクは苦笑いをしながらレオン達に言う。

 

リアースはアンジュの方を向いて、シャークレイスの事を言う。

 

「ありがとうアンジュ、僕のシャークレイスをちゃんと戻してくれて」

 

「ええ、壊したら何されるかたまったもんじゃないから」

 

っと冗談みたいな事を言うアンジュにリアースは呆れた表情をするしかなった。

 

するとエマがやって来てモモカの姿を見て安心した。

 

「モモカさん!無事だったのね!」

 

「監察官さん! あっ…お酒やめられたのですね?」

 

モモカはその事をエマに言い。エマは目線を反らすも何とも情けない表情で言う。

 

「飲んでいる場合じゃないわ…、私もリベルタスに参加します!!知ってしまったもの…人間とマナの真実を」

 

「…そうか」

 

ジェームズはエマの決心に笑みを浮かばせて見る。

そんな中でアンジュはアストラ達のヴォーダス達とエルシャが乗っていたレイジアを見る。

 

「あれ…?あれはたしか…」

 

アンジュが見たのをレオンが言う。

 

「ああ、アストラ達がこっちに来て仲間になったんだ。そしてエルシャはようやくエンブリヲの呪縛から目が覚めたらしい…」

 

 

──回想──

 

 

エルシャがアークガーディアンへと来て、レオンはサラとアストラベイボルスの三人と一緒にエルシャが居る部屋に行く。

彼女も本来牢屋に入る予定だったのだが、ヒュウガが牢屋に入れずに部屋へと入れさせていた。レオンはエルシャの部屋に付いて入る。

 

「エルシャ」

 

「レオン君…」

 

エルシャはレオン達の方を見て、ベイボルスはエルシャに近寄る。

 

「エルシャ、お前はどうやってエンブリヲの嘘から目が覚めた?」

 

「……子供達を利用されていた事で、それで目が覚めたの。子供を護る事しか何もない、浅くて薄くて…ちょろい女だって事を」

 

「…エルシャ」

 

レオンがエルシャをただ見ている中でアラドが入って来て。レオン達はアラドの方を向く。

 

「アラド」

 

「レオン、少しエルシャと話をしていいか?」

 

アラドの言葉にレオンはしばらく間を空けて頷き、サラ達を連れて外に出る。

エルシャはアラドの方を向き、アラドはエルシャと向かい合う様に反対側のベットへと座る。

 

「どうしたの…アラド君?」

 

「エルシャ、お前が戦っていたのは子供たちの為だったのだろう」

 

アラドの言葉にエルシャはそれに頷く。

 

「ええ…、そうだけど」

 

「…なら無理するな」

 

っとエルシャはアラドの言った言葉に驚き、アラドはそのまま言い続ける。

 

「既に目に涙が浮かんでいるぞ…」

 

アラドの言葉にエルシャは反応する、既にエルシャの目には涙があふれ出ていて、それにエルシャは全く気付いていなかった。

 

「あっ…」

 

「子供好きのお前が我慢できる筈がないからな…、泣きたい時は思いっ切り泣け…」

 

「アラド君…」

 

エルシャはアラドの言葉を聞いたと同時に泣き出して、崩れて行くのをアラドはエルシャを優しく抱きしめるのだった。

 

 

──回想終了──

 

 

「そう…エルシャが…」

 

「ああ」

 

レオン達に説明によりアンジュは納得する。

 

「何も知らないのは貴女だけですよ?」

 

っとそこにサラ達がレオン達の元にやって来て、それにアンジュは振り向く。

 

「サラ子!」

 

「アウラの民とノーマ、そしてフロンティアに反フェメシス派である者達が集い、今こそ立ち上がる時です」

 

「フッ。そうね」

 

そう笑みを浮かばせてサラと握手をするアンジュ。

っとアンジュはサラ達の後ろに居るリィザを見て、リィザは少しばかり目線を反らす。

 

「…モモカから聞いたわ、居場所を教えてくれたですってね。忙しくなるわよ?あの男を抹殺しなきゃいけないんだから!」

 

アンジュが言った言葉にリィザは振り向く、謝罪の言葉は後回しで良いと言う事に…。

 

「アンジュリーゼ…様」

 

聞いたレオンとサラは笑みを浮かばせ、モモカは笑顔で微笑む。

 

「よし!皆は各自準備を頼む。俺はタスクとアンジュ、そしてサラを連れて先生の所に向かう」

 

「はっ?先生の所にか?」

 

「どうしてだレオン?」

 

ジュンとアラドはその事に頭を傾げ、レオンはその事を言う。

 

「少しばかり話があるんだ、少しばかりな」

 

っとその言葉にタスク達以外の皆は頭を傾げるのだった。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

レオン達はヒュウガの部屋に向かい、部屋で待っているヒュウガがレオン達を向かい入れる。

部屋に入ったレオン達は和室となって居る畳に座り、ヒュウガがレオン達の方を向いてアンジュに笑みを浮かばせて言う。

 

「アンジュさん、よく無事に戻りましたね」

 

「ええ、先生も無事……っと思いたいけど。貴方の事情…タスクから聞いたわ」

 

それにヒュウガは目を閉じて黙り込み、レオンは思っている事を言う。

 

「それじゃ先生、あんたのもう一つの秘密…教えて貰おうか?あんたは人間なのか…それとも機械なのか?」

 

っと隣に座っているサラはレオンが言った言葉に振り向き、ヒュウガは目を開く。

 

「…私は、本来はこの場には居ない者。即ちフェルヴォルグから転送される実体ホログラフィック態なのです」

 

「どういう意味だ?それ…」

 

レオンはヒュウガが説明する言葉に今一度分からず、ヒュウガはその事を説明する。

 

「私の本来の肉体はこの世界にも姫達の世界にもありません、ある次元の間にある超空間にあります。そこから私はフェルヴォルグのマーカーシステムを使い、自分の擬態をこの場に表しているんです」

 

「次元の…間?」

 

タスクはヒュウガが言った次元の間に呟き、それに頷いてヒュウガは言い続ける。

 

「はい、この世界と姫達の世界の間にある超空間。そこには私だけではなくエンブリヲの本体もそこにあるのです」

 

「えっ!エンブリヲの本体が!?」

 

「ちょっと待ってくれ先生! じゃあ今いるエンブリヲは何だ?!どう言う事だよ」

 

「彼は私と同じように操る機体…ヒステリカを使いそこから自分の実体の擬態を映し出しているのです。そしてヒステリカは私と同じ存在でもあるのです。

しかし残念ながら彼の本体が何処にあるのかは詳しく突き止める事が出来ませんでした、ですがヒステリカは私と同じ存在。あやつから聞き出せば必ず本体の場所が分かる筈です」

 

その事を聞いたレオン達は言葉を思わず無くす、ヒュウガとエンブリヲがそんなにも近い存在だった事に知るよしもなかった。

するとアンジュが…。

 

「ねえ、ずっと気になってるのだけれど。ドレギアスは?あいつはどういう存在なの?」

 

そうヒュウガに尋ねるアンジュ、しかしヒュウガはそれを顔を横に振る。

 

「残念ながらドレギアスの事は私にも知りません。私もドレギアスの事に付いては何も知らないのです」

 

「先生も知らないとなると、ドレギアスがどう動くのかも全く不明だな…」

 

そうレオンは呟く中でヒュウガはある物をレオンに渡す。

 

「レオン、これを…」

 

「…これは?」

 

レオンは風呂敷に包まれている物を開けると、そこには服と手帳らしき物があった。

 

 

※分かり易く言えば、今の現代の服と言う事

 

 

「先生、これは一体…」

 

「貴方がこの世界に来た時に来ていた物です、そしてその小さな本に貴方の顔付の証明物があります」

 

ヒュウガの言葉を聞いて、レオンはの小さな本らしき物を開くとレオンの顔と名前が書いてあった…。

 

 

『19XX年 X月XY日生まれ 出身地 日本○○都○○市 牧田 玲央』

 

 

タスク達はレオンの顔付きの写真と名前を見る。

 

「…?なんて書いてるの?」

 

「これは…」

 

アンジュが言おうとしたのをサラが言うとした時だった。

 

「牧田…玲央」

 

「「「??」」」

 

レオンが言ったのをタスク達が振り向き、レオンはただ唖然とする。

 

「これが…俺の」

 

キュィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!

 

するとレオンの頭に強烈な頭痛が襲い、それにレオンは思わず苦しむ。

 

「ぐっ!!!」

 

「レオン!!」

 

サラはすぐさまレオンの身体を支え、タスクとアンジュもレオンの方を見る。

ヒュウガはただ黙って見ていて、そして頭痛が一気に収まったレオンはゆっくりと身体を起こす。

 

「レオン…?」

 

サラが問う中でレオンは少しばかり出た汗を拭きとり、顔を上げる。

 

「……思い出した」

 

「えっ?」

 

タスクはレオンが言った言葉に向いて聞き、レオンは呼吸を整えて小さな手帳…身分証を見て言う。

 

「俺は…牧田 玲央。俺はあの日、友人と映画に行こうと誘われて待ち合わせの場所向かった時だったんだ…、でもその時に空から黒い球体が現れて、俺の街を飲み込んで行ったんだ。

飲み込まれて行く様子に俺は思わず逃げようとしたけれど、黒い球体は一気に街を吸収して行って、俺もそれに巻き込まれそうになったんだ…、でもその時謎の光がもみ込まれる寸前の俺を飲み込んだんだ…。

俺はそこから意識を失って…同時に記憶も…何もかもなくなって…」

 

「貴方はアンジュさんの世界へとたどり着き、そして何かの影響で幼児化してしまった…っと言う事ですね」

 

ヒュウガはレオンが来た事にようやく納得の表情をし、サラはレオンの肩に手を置いて心配そうにしていた。

 

「レオン…」

 

「サラ…、俺は…どうやらずっと記憶を失っていたそうだ。それも全く気にもしないで」

 

レオンは心配そうにしているサラに向きながら言い、サラは悲しそうな表情をしたままレオンを見る。

 

「ですがこれで分かりました、レオンをこの世界に連れて来たその光…そしてレオンの世界を飲み込んだその黒い球体。どうやらその光と黒い球体を詳しく調べる必要がありそうです」

 

「…先生、悪いけど今はそれは後回しにしれくれないか?」

 

っとレオンが言った言葉に皆は驚く。

 

「えっ?!レオン何で!?」

 

「タスク、今はサラとアンジュの世界がエンブリヲの時空融合によって崩壊しようとしている。まずはそれを止めるのが先決だ」

 

「レオン…」

 

レオンの言葉にアンジュとサラは少々悲しそうな表情をしてみる。

ヒュウガはレオンの言葉を聞いて、黙ったまま頷く。

 

「…わかりましたレオン、貴方がそう言うのであれば」

 

「ありがとう先生」

 

そう言ってレオンは立ち上がってヒュウガの部屋を出て、タスク達も慌ててレオンの後を追う。

 

「(レオン…、今の貴方には仲間が居ます…忘れないでください)」

 

そしてレオンの後を追いかけるタスク達。

 

「レオン!」

 

「…悪い、勝手に終わらせて」

 

「それは良いわよ、でもあなたは? 真実を聞いて少し分からなくなったの?」

 

アンジュの問いにレオンは頭を横に振る。

 

「…少しだけな、俺はただ…今まで自分の事を何も気にしなかった事にどうして思わなかったんだろうなって思って」

 

そうレオンの言葉にサラはレオンの前に出て、そしてレオンをそっと抱き付くのだった。

 

「サラ…?」

 

「レオン、貴方が私達の世界を救おうとしくれるのは嬉しいです。ですが貴方の辛い表情を見て、私はどうしても気になって仕方ありません。どうか私に甘えても宜しいのです、私に…」

 

「…サラ、ゴメン」

 

っとレオンはそっとサラを抱きしめて、それにタスクとアンジュは笑みを浮かび優しそうに見つめるのだった。

 

 

そしてその様子をこっそりと見ていたナーガとカナメとアストラ達、何も知らないナーガはレオンとサラを見てまたしても抱き合っている事に勘違いをして暴れ出そうとし、それにカナメは慌てながら抑え。

アイリスは悔しそうに拳を握っていて、アストラとベイボルスはただ呆れるしかなかった。

 




レオンの設定はまた更新します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。