クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 スカイフロンティア   作:ライダーGX

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第52話 ドレギアスの正体は…

レイジアの出現にドレギアスと戦っているレオンとタスクは見る。

 

「アイツ…」

 

「アレクトラ?」

 

「ジル」

 

アンジュはジルの方を見て呟き、それにジルはアンジュを一目を見て前を見る。

 

「久しぶりだな?サリア」

 

アレクトラ…ジルの登場にサリアは一瞬驚きを隠せない。

自分を騙して置いて、今さら何しに来たんだと思うサリアはコックピットから出てジルと向き合う。

 

「今さら何しに来たの…」

 

「何しにって、会いに来たのさ。昔の男に」

 

その事にサリアは思わず目を開く。

ジルはサリアの様子にすぐさま分かって説明する。

 

「聞いていなかったのか? 私がエンブリヲの愛人だったんだ」

 

「えっ?!」

 

サリアは驚いた。エンブリヲの元愛人があのジルだった事に驚かない筈がない。

 

「さあ…退いて貰おうか?アイツに会いに行くんだ…」

 

「貴女の言葉はもう信じないわ!! 私はエンブリヲ様の騎士、ダイヤモンドローズ騎士団の団長サリアよ!あの方への元へは行かせない!」

 

彼女のとても強い決意を見たジルは少し笑みを浮かべる。

 

「っだそうだアンジュ」

 

「はっ?」

 

アンジュはジルの突然の言葉に思わず頭を傾げる。

それにジルは理由を言う。

 

「アウラの元へは、言って良いらしい」

 

「…じゃあ、遠慮なく」

 

そう言ってアンジュはヴィルキスをフライトモードにさせてアウラの元に向かう。

 

「待ちなさいアンジュ!!」

 

サリアはそれを止めようとビームライフルを構えるが、その前にジルのレイジアが立ちふさがる。

 

「私の相手をしてくれるんだろう?」

 

「邪魔をするなら…斬るわ!!」

 

「ほう~…やってみろ!」

 

そう言ってお互いぶつかって行って、剣を斬り合うのだった。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

一方ジュンとヒルダとロザリーの方は、クリス相手に互角の戦いを繰り広げていた。

しかし互角と言えどまともに戦っているのはジュンだけで、ヒルダとロザリーはクリスのラグナメイルに苦戦にしていた。

 

ジュンはビームダガーを振りかぶり、それをクリスはラツィーエルとビームシールドで防御する。

 

クリスはジュンの素早い攻撃に歯を噛みしめながら睨みつける。

 

「何で…?何でこうも手間取るの?! こっちはラグナメイルなのに!?」

 

「そんなの考えりゃ分かるだろう?」

 

「っ!何を!」

 

ジュンの言葉にクリスは思わず言葉を詰まらせる。

 

「機体性能で頼っているだけじゃあ無理だって事だ!」

 

そう言ってジュンはクリスに向かって回転蹴りを放ち、それをまともに貰うクリスは後方に下がりながらジュンを睨みつける。

 

「調子に乗って~!」

 

 

そしてアークガーディアン達の方では迫って来るデペロアーマーとピレスロイドをヴィヴィアン達が一気に撃ち落として行く。

 

「もう~落としても落としてもキリがないにゃ~」

 

そうヴィヴィアンが言葉をこぼした際にジャスミンが皆に言い聞かせる。

 

『泣き言を言うんじゃないよ!この船で皆で帰るんだからね! しっかりと護りな!』

 

『『『『『イエス・マム!!』』』』』

 

ジャスミンの言葉にヴィヴィアン達は一気に気合いが高まり、再び攻撃を開始する。

 

そしてアークガーディアンに居るリアースは何かを待っているかの様に椅子に座っていて、ミライがリアースの元にやって来る。

 

「リアース君!準備が出来たわ!」

 

「ありがとうございます!ミライさん!」

 

っとリアースはすぐにミライが用意した“ある物”に乗り込む。

それはリアースが乗っていたシャークレイスをパラメイルのパーツとライザーメイルのパーツを合わせて作った新たな機体『シャークライザー』に乗り込む。

 

これはリアースがミライに頼んでシャークレイスを大改修をして、ライザーメイルへとパワーアップしたのだ。

 

「それじゃ行ってきます!」

 

「気を付けるのよ!」

 

そう言ってミライはその場を離れて行き、リアースはシャークライザーと共にカタパルトハッチへと移動されて、ハッチが解放されてハンドルを握る。

 

「シャークライザー!行きます!!」

 

アークガーディアンから発進したシャークライザーはすぐさまバトルモードへと変形させ、左手に弓を持った『ブリティアルアロー』を構えてエネルギー式に矢を放つ。

エネルギー式の矢は丁度一直線に並んだデペロアーマーとピレスロイドを貫通しながら破壊して行き、それを見たヴィヴィアンが興奮した。

 

「うお~!!すげぇ~~!!!」

 

「リアースさん?!」

 

「その機体って…!」

 

ココとミランダはリアースが乗るシャークライザーを見て、それにリアースが答える。

 

「僕がミライさん達に急遽組み立てて貰ったんだよ! 僕は今からレオン達の所に行くからここをお願いね!」

 

「ガッテン!!」

 

ヴィヴィアンがそれに答え、リアースはすぐさまレオン達の元に向かい、再びヴィヴィアン達はデペロアーマーとピレスロイドの迎撃に集中する。

 

 

その頃アストラ達はカロル達と攻防戦を続けていた。

アストラがガイラスにアルカイルを振るい、それをヘビィメイスで防御し、強引に押し返してやり返す。

 

アイリスはシェレナの撃ちまくる銃弾の雨をクリアリスをフライトモードにさせて回避し、そして再びアサルトモードへ変形させてウルトヴァイスを放ち。

それをシェレナは避けて。再びガトリングキャノンを撃ちまくる。

 

ベイボルスとカロルはグングニールとアーバルスの刃をぶつけ合いながら、ベイボルスはカロルに問う。

 

「カロル!お前はエンブリヲの正体を知らない!! アイツは人間じゃないのだ!化け物だぞ!!」

 

「だからどうした!」

 

「何!?」

 

ベイボルスはカロルが言った言葉に驚き、カロルはアーバルスを強引に振りかぶり、ベイボルスを吹き飛ばしながら言う。

 

「元々私はエンブリヲ閣下の為に命を捨てる覚悟で居る!!その為に私は居るのだ!! それにエンブリヲ閣下が死ねと命じれば喜んで命令に従い、私はこの命を捨てる!!!」

 

「バカか貴様は!!!そんな事で命を捨てるなど馬鹿げてる!!」

 

「貴様とてそうだったろう!!元々エンブリヲ閣下の命を守る為に命を掛けて戦って来たのだろう!!」

 

「今まではそうだった!!だが奴は死ななかった!! 俺達に命を預けて置きながら死なない事を隠していた!!その化け物の為に死ぬと言うのか!!?」

 

「そうだ!!例え閣下がエイリアンだろうとキメラだろうと私は閣下の為に戦うのみだ!!!」

 

カロルはベイボルスにアーバルスを斬り込み、それをグングニールで防御するベイボルス。

途轍もないカロルの頑固さにベイボルスは歯を噛みしめる。これでは説得も聞きもしない。

 

「(カロル…!どんなに言っても奴は聞きもしないだろう…、こうなれば意地でも分からせるまでだ!!)」

 

ベイボルスは思いながらカロルに向かって行き、カロルもアーバルスを構えて迎え撃つ。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

サリアとジルはラツィーエルを使い、斬り合いながら互角の戦いを繰り広げていた。

 

「ラグナメイルと騎士の紋章。それで強くなったつもりか?サリア」

 

「エンブリヲ様は私に全てを与えたわ、そして強さも…愛も…全て!!!」

 

その言葉を聞いたジルは一旦下がりながら笑う。

 

「愛…だと?フッ、奴は誰も愛したりしない。利用する為にエサを与え可愛がるだけだ。それに…昔私の他にもエンブリヲの愛人がいた」

 

「!?」

 

それを聞いたサリアは思わず言葉を詰まらせ。ジルは言い続ける。

 

「そいつはガンで亡くなったがそれでもエンブリヲは全く懲りずにいた、私もそうやって弄ばれて全てを失った。目を覚ませサリア!!」

 

「言ったでしょう…貴方の言葉は信じないって!! それに…私を利用していたのは貴女よ!」

 

サリアはラツィーエルを何度も振りかぶって攻撃して、それをジルは防御して行った。

 

 

一方レオンとタスクはドレギアスの攻撃をかわし、再度攻撃を仕掛けるも防御やかわされてしまい、一向にダメージを与える事は出来なかった。

 

「くそ…ドレギアス!」

 

「少しも有効打撃を与えられない」

 

ドレギアスは少々上昇して、レオン達を見下すように見下ろし。ドレギアスは笑みを浮かばせる。

 

「さて…少し本気を出すか」

 

そう言ってドレギアスはディアブロを加速させて、ヴェルトサーガとエクゾディアスを掴み、そのまま地面へと向かい突っ込んで行く。

そしてそのまま地面へと直撃して、そのまま潜りながらある場所へと向かった。

 

その頃サラはシャフトを通り、邪魔をするピレスロイドを排除しながら進み。ようやくアウラの元にたどり着いた。

 

「アウラ…!アウラなのですね!!」

 

サラはアウラを覆っているガラスをビームライフルで撃つ、しかしそれはガラスじゃなく何かを覆っていたバリアであり、それにサラは噛みしめながらも攻撃をしようとしたが、そこにピレスロイドがやって来る。

 

「邪魔を…するな!!」

 

サラは邪魔をするピレスロイドを排除にかかり、ビームライフルや左腕のビーム砲を撃ちながら倒して行くと、上からビームが飛んで来てピレスロイドを消す。

 

それにサラは見ると、アンジュがそのまま降下して来たのだった。

 

「何やってるのよ?こんな玩具に?」

 

そう言ってアンジュはサラと背中合わせになってしているとサラがアンジュに言う。

 

「遅いですよ!アンジュ」

 

「ええっ?!これでも早く来たのよ!もんくはなしにしなさい!」

 

またしてもつまらない口喧嘩が始まろうとしていた時に、天井から何かが出て来て。

それをアンジュとサラが見る。

 

出て来たのはヴェルトサーガとエクゾディアス、そしてディアブロの三機であった。

レオンとタスクは足で一気にディアブロを引き離して、距離を取って武器を構えるがすぐにアウラの存在を感じて見る。

 

「なっ、これが…」

 

「アウラ…」

 

「レオン!!」

 

「タスク!大丈夫なの!?」

 

っとレオンとタスクは呼ばれた方を見ると、アンジュとサラがその場に居た。

 

「サラ!!」

 

「アンジュ!!」

 

「さて…」

 

ドレギアスが言った事にレオン達はドレギアスに向けて武器を構え、それにドレギアスは無視しながら言い続ける。

 

「今こそ、我の計画の最終段階へと入る。レオン、タスク、お前たちは最終段階の舞台に入る前に退場してもらおう…」

 

そう言ってドレギアスはダイダイトウを構えてレオンとタスクに向かい、それにレオンとタスクは構えるのだった。

 

「くっ…、アンジュ!サラ! お前達は今の内にアウラを助け出す方法を探せ!!」

 

「俺達がドレギアスを足止めするから!!」

 

レオン達はドレギアスを足止めし、それにサラは頷いて上昇して、アンジュは問う。

 

「ちょっと何するのよ!」

 

「収斂時空砲を撃ちます!それしかアウラを助け出す方法はありません!」

 

「アウラごと吹き飛ばさない?!」

 

アンジュは収斂時空砲の威力の事を考えながらサラに聞き、それにサラは問題ない様な表情で言う。

 

「なにご心配なく、三割程度で打ちますから!」

 

「…ならさっさとやりなさいよ!!」

 

っとアンジュとサラの会話を戦いながら聞いたレオンとタスクは思わず呆れる。

 

「(なっ…三割程度って)」

 

「(またややこしい…)」

 

そしてサラは永遠語りを歌いだす。

 

 

「♪~♪~♪」

 

 

サラの永遠語りに外で戦っているヒュウガとエンブリヲも聞く。

 

「ん?!この歌は!?」

 

「姫ですか…!」

 

また別の場所で戦っているアラドとコモンも戦いながらそれを聞く。

 

「…この歌は」

 

「サラマンディーネさんだ!」

 

っと余所見をしてしまい、ターニャとイルマがナーガとカナメを吹き飛ばしてビームライフルを構える。

しかし二人のビームライフルにエネルギーの矢が刺さり、二人のビームライフルは爆発して、それにアラドとコモンは振り向くとリアースのシャークライザーがやって来たのだった。

 

「二人とも!!」

 

「リアース!」

 

「機体の改装が間に合ったんだね!!」

 

リアースがアラドとコモンの隣に並び、三機は武器を構えて、ターニャとイルマはラツィーエルを構える。

ナーガもカナメもアラドたちの隣に並び、共に向かって行くのだった。

 

そしてサリアとジルとの戦いはサリアの思いが圧倒していた。

 

「私には何もなかった!!皇女でもない!歌も知らない!指輪だって持ってない! どんなに頑張っても選ばれなかった…! ヴィルキスにも…貴女にも!!」

 

っとサリアはジルのビームシールドを強引に弾いて、蹴りを入れる。

それにジルは体制を一時崩すもサリアの猛攻は止まらない。

 

「そんな私を…エンブリヲ様は選んでくれた!! だからアレクトラ!!貴女なんてもう要らないのよ!!!」

 

サリアはラツィーエルを振り、ジルはビームシールドで防御するも消えてしまって左足を失う。

 

「ぐっ…、ほう~?強くなったじゃないか…サリア」

 

「くっ!」

 

ジルは挑発な態度にサリアは更にイラつきながらラツィーエルを構えて向かって行った。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

一方でアークガーディアン達は敵機の数を減らすも一向に減らず、徐々に押されていていた。

そして戦場に参加して来たエルシャも加わるがまだまだ襲って来るのにココ達は息を上げながらつぶやく。

 

「い…一体、どれだけいるん…ですか?」

 

「きりが…ありません」

 

「…」

 

エルシャが少しばかり考えて、背中のキャノン砲を切り離し、その場を離れてデペロアーマーとピレスロイドを引きつける。

 

「こっちよ!!」

 

「エルシャ?!」

 

ヴィヴィアンがそれに驚き、エルシャがデペロアーマーとピレスロイドを引き付けるも、元々砲撃戦タイプのハウザーだった為、機動性で一気に追いつかれてしまい攻撃を受けてしまい、スラスターをやられて落ちてしまう。

更にピレスロイドがエルシャを斬り込みに行き、それにエルシャが覚悟を決めた時だった。

 

何処から現れたガレオン級のドラゴンが光線を放ち、それにデペロアーマーとピレスロイドは撃ち落とされて行く。

 

それにヴィヴィアンが慌ててエルシャを捕まえて、そして現れたドラゴン方を見る。

 

ヴィヴィアン達の上空にシンギュラー…特異点が複数開いていて、そこからガレオン級とフリゲート級がやって来ていた。

更に各地に広がっていた残りのフロンティアのアウディオン達がそこから降下して来たのだった。

 

「これは…」

 

アークガーディアンにいるジェームスがそれを見て呟き、アウローラに居るリィザがそれに答える。

 

「恐らく時空融合の影響で重力場が脆弱になり、特異点が自然解放されたのでしょう」

 

っと各艦からのモニターにある映像が映り、そこからある人物が語り出す。

 

「聞こえるか?フロンティアの皆、そして偽り…いやノーマの民よ。我はアウラの巫女。アウラ・ミドガルディア」

 

「大巫女…」

 

「大巫女様!」

 

ジェームズとリィザが大巫女の映像を見て呟き、大巫女はそのままジャスミン達に言う。

 

「アウラの民は旗艦達を援護する!共に戦おうぞ!!」

 

そう言ってアウラの民たちは特異点を通り、フロンティアとノーマ達を援護して行き、それを確認したヒュウガはエンブリヲに言う。

 

「ここまでの様ですね?エンブリヲ」

 

「果たしてどうかな?」

 

っとエンブリヲは手を前に翳す、するとヒステリカの目が光り、各地で戦っているラグナメイルとローガストメイル三機が消えて、それに皆は驚く。

 

「なっ?!」

 

「「クリス!!」」

 

「「「はっ?!」」」

 

「「えっ?!」」

 

「(まさか…エンブリヲ!)」

 

そしてラグナメイルとローガストメイル三機はドラゴン達の群れの中に現れて、それにサリア達は驚きを隠せなかった。

 

「えっ?!」

 

「エンブリヲ様?!」

 

サリア達が困惑している中でカロルがすぐさまエンブリヲに連絡をして、待ちに待った言葉を聞く。

 

「エンブリヲ閣下、我々は此処で命を懸けてドラゴン達を倒すのですね?」

 

「流石はカロル。よく分かっているではないか。君達は私の為に時間を稼いでくれたまえ…」

 

「エンブリヲ!!!」

 

エンブリヲはヒュウガの方を向き、ヒュウガは怒りを隠せないまま怒鳴る。

 

「やはりあなたは彼女達を囮にしたのですか!!!」

 

「無論その通りだ、私は花嫁を迎えに行かなくてはならない。ではまた会おうヒュウガ」

 

そう言ってエンブリヲは戦いを放棄してシャフトの元に行き、それにヒュウガは追いかける。

 

「待ちなさい!エンブリヲ!!!」

 

一方でターニャとイルマはラグナメイルを動かそうとするもコントロールが出来なかった。

 

「こ、コントロールが効かない…!?」

 

「そんな…!!」

 

そしてカロル達が一気にドラゴン達を殲滅しようと猛攻撃を仕掛けていた。

 

「皆!!閣下の為に死を覚悟していくぞ!!!」

 

「いいね~!お安い御用よ!」

 

「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおら!!!!!」

 

カロル達の言葉にターニャとイルマはそれに頭を横に振る。

 

「嫌…嫌!!私は死にたくない!!」

 

「助けて!!!」

 

二人は必死にコックピットを開けよとするも開かず、そこにガレオン級が二人に向かって行く。

 

「「い!いやあああああああああ!!!」」

 

っとそこにアストラとベイボルスの機体が現れて、二人の機体を捕まえて行き、ガレオン級が喰うのを阻止する。

二人はターニャとイルマのコックピットを強引に開かせて、ターニャとイルマを連れ出して行く。

 

それにターニャとイルマはアストラ達を見る。

 

「お前たち…」

 

「安心しろ、助けてやる」

 

「今は此処から離れるぞ、エンブリヲめ…!」

 

一方サリアはエンブリヲの行動に信じられずにいた。

 

「そんな…エンブリヲ様」

 

困惑しているサリアの隣に来るジルが言う。

 

「サリア、これがエンブリヲの本性だ! 目を覚ませサリア…私の様に全てを失う前に」

 

そう言ってジルはその場を離れて行って、サリアはそれに気が付いてジルの方を見る。

 

「(アレクトラ…)」

 

サリアが見つめている中でカロル達は無数に迫るドラゴン達をかたずける。

 

「まだだ!まだまだ倒したりないいいいいいいいい!!!!」

 

しかし徐々に迫って来て、カロル達は彼方此方に機体の部分を喰われて行き、そして最後にカロル達は食い殺されて行った。

それを見届けたアストラ達。

 

「シェレナ…ガイラス」

 

「カロル…、何とも哀れな最後だ」

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

その頃クリスはエンブリヲに見捨てられたと感じ、もう何もかも信じられずにいた。

 

「嘘…嘘だよ…エンブリヲ君? また捨てられた…また裏切られた!うわああああああああああ!!!!!」

 

クリスはビームライフルを撃ちまくる、そしてクリスを探していたジュン達がクリスを見つける。

 

「居たぞ!」

 

「クリス!!」

 

「来るな!!!!死ねぇ!!!!」

 

クリスはジュン達にビームライフルを撃ち、それを回避してジュンはクリスに言う。

 

「落ち着けよおい!」

 

「五月蠅い!!!」

 

「へっ!ざまあねぇな」

 

ヒルダが言った事にクリスは一瞬驚き、ヒルダはクリスに言い続ける。

 

「自分から友達だと名乗る奴が、本当の友達な訳ねぇだろう!!騙されやがって!」

 

「ッ…!あんた達が…あんた達がアタシを見捨てたから!!」

 

「まだ言うかよ!!」

 

っとジュンがクリスに向かって蹴りを入れ、それをまともに貰いながら後方に下がり、ジュンはそのまま言うつづける。

 

「少しはロザリーの気持ちを考えてやれよ!!さっきから聞いていれば自分の事ばっか言いやがって!他人を思う気持ちはねぇのか!?」

 

「えっ…?」

 

その事にクリスは一瞬動きが止まる、それを見たジュンはビームダガーをコックピットカバーを外す様に斬り込み、それにカバーが外れてクリスは驚く。

 

「クリスーーー!!」

 

ロザリーが機体から飛び降りて、クリスを掴んで落ちて行き、それにクリスは混乱して行く。

 

「落ちる…!落ちるよ!!」

 

「良いさ別に!一緒に死んでやる!!」

 

その事にクリスは驚き、ロザリーは自分の思いをクリスに伝える。

 

「アタシ、アンタを見捨てる訳ねぇだろう!こんなにもお前の事を信じているのに!! アタシたちだけだろう!?互いのブラのサイズも!弱い所も!ヘソクリの隠し場所も全部知っているのは!!

だからもう一回だけ信じてくれよ!!クリス!!!友達である…私を!!!!」

 

「ロザリー…」

 

クリスは必死になるロザリーの思いを聞いて目に涙を浮かばせ、落ちて行く二人をジュンが飛んで行く。

 

「うおおおおおお!!!」

 

落ちて行く二人をキャッチして、そしてビーストモードで着地して衝撃を吸収する。二人を地面に下ろす。

その時にアラド達がやって来て、ジュンに問う。

 

「ジュン、大丈夫か?」

 

「おう!」

 

そう答えるジュン。

ロザリーは必死にクリスを捕まえて、そしてクリスに言う。

 

「ゴメンな…クリス」

 

「…許さない、新しい髪止めを買ってくれるまで」

 

「い!一番良いのを勝ってやる!!! ジュン!おめぇが払えよ!!?クリスをぶっ飛ばした分だけな!!」

 

「え…俺かよ?」

 

ジュンはコックピットから出て来てロザリーが言った言葉に頭を傾げる。

そしてクリスは涙を流してロザリーに呟く。

 

「ゲームの時もズルしない…?」

 

「ああ!絶対にしない!!」

 

ロザリーはそうクリスに誓い、クリスは身体を起こして言う。

 

「私…取り返しのつかない事をしちゃった…」

 

「もういいんだよクリス…」

 

「仲直り成立…だろ」

 

っといつの間にか隣にやって来たヒルダがそれを言い、そしてヒルダが言った言葉にロザリーが抗議する。

 

「ああ!!それアタシが言うセリフ!!」

 

そう言った途端にクリスが泣き出してしまい、それをロザリーが抱きしめて共に泣き出す。

 

それをジュンとヒルダとアラド達が優しく見守って、ジュンがヒルダに親指を立てて、ヒルダもジュンに親指を立てるのだった。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

そしてレオン達の方はサラが歌を終えるまで足止めして、サラが歌を終えた時に収斂時空砲が放たれる。

 

収斂時空砲はアウラのバリアに直撃して破壊されて、強烈な光が辺り照らす。

 

ドレギアスは目を閉じて、しばらくして開かせるとレオン達が居ない事に気付く。

 

「フッ、アウラめ…」

 

そしてアケノミハシラの上空で強烈な光が出て、そこからアウラが雄叫びを上げながら翼を広げる。

 

「アウラ…!」

 

サラはアウラを解放した事により喜びに満ちて、レオン達はそれに圧巻される。

 

「アウラ…デカいな」

 

「うん…」

 

レオンとタスクはその事に思わず呟き、最下層に居るドレギアスは雄叫びを聞いて笑みを浮かべる。

 

「フッ」

 

「ドレギアス。何をしている?」

 

っとドレギアスは降りて来たエンブリヲの方を見て、エンブリヲはドレギアスに言う。

 

「オメガメイルの始末はどうした?それにアンジュは何処だ?」

 

「アウラと共に上に向かって行った」

 

ドレギアスはエンブリヲにそう言い、それをエンブリヲは笑みを浮かべる。

するとそこへ…。

 

「エンブリヲ!」

 

エンブリヲは上を見ると、エンブリヲの後を追いかけて来たヒュウガとジルがやって来て、ジルがエンブリヲに言う。

 

「あんたの負けだよ…エンブリヲ」

 

「さてどうかな、ドレギアス。君の出番だよ」

 

っとエンブリヲが言ったのをヒュウガとジルはドレギアスに向かって構える。

しかしドレギアスは…。

 

「…そろそろ“最終段階”に入るとしよう」

 

「ん?何のこと【ドスッ!!!】ぐっ!!?」

 

エンブリヲはいきなりドレギアスに大太刀で腹部を刺されてしまう、しかもヒステリカもディアブロに手刀で腹部を貫かれてしまう。

それにヒュウガとジルはドレギアスの行動に目を開かせて驚き、エンブリヲはドレギアスを見て信じられない目で見る。

 

「な!何をする…?!」

 

「もう貴様は必要ないエンブリヲ。お前の力………そろそろ【我に返せ】」

 

「な!!!!」

 

その事にエンブリヲは驚きを隠せず、ドレギアスは能力を集中させてエンブリヲの身体からエネルギーを吸収させていき、エンブリヲの身体は徐々に粒子化へとしていく。

 

「ば!!馬鹿ななななあああああああ!!!!!!」

 

叫びながらエンブリヲは粒子化して行って消えていき、ヒステリカも動力源を失い機能停止し。ディアブロに吸収されて行く。

エネルギーはドレギアスの中に入り、ドレギアスは一息をする。

 

「ふぅ~…」

 

「エンブリヲ!? ドレギアス!!エンブリヲはどうしたのです!!」

 

ヒュウガがドレギアスに怒鳴りながら問う、それをドレギアスは目をゆっくりと開けながら言う。

 

「奴は消滅した。奴には出過ぎた力だったからな」

 

「何ですと?!『フン!!!』ぐぅ!!」

 

ドレギアスはヒュウガにダイダイトウを振り下ろし、それをヒュウガはまともに受けてしまって吹き飛ばされてしまう。

 

「ヒュウガ!!【ドスッ!】うっ!!」

 

ジルは自分の腹部を見ると、ドレギアスの大太刀が突き刺さっていた、いつの間にかジルの目の前にドレギアスが居て、ドレギアスは大太刀を一気に抜いてジルはその場で崩れてしまい、レイジアは床に落ちてしまう。

吹き飛ばされたヒュウガはジルを見て、すぐさまジルの元に向かうと、腹部から血が流れ出ていた、それも徐々に赤い血から黒い血に変わりつつも。

 

「ジル!!」

 

「では去らばだ偽りの者達よ、ヒュウガ・トウジ。この世界と共に消えろ」

 

ドレギアスはそう言ってディアブロと共にその場から立ち去り、ヒュウガはエンブリヲを吸収したドレギアスを見てようやく確信する。

 

「ドレギアス…まさかあなたは!!?」

 

 

一方レオン達は時空融合が一向に収まらない事に疑問を感じていた。

 

「どうなっているんだ?!アウラは助け出したのに何故?!」

 

「分かりません!一体これは!?」

 

レオン達が混乱していると。

 

「アウラは時空融合の起爆剤だ、エンブリヲはそれを利用して、この世界とあの世界を融合させる。後はアウラのエネルギーなしでも勝手にしてしまうのだよ」

 

っとドレギアスがレオン達の前に現れ、それにレオン達は驚いて構える。

 

「ドレギアス!!」

 

「お前たち聞け、もうエンブリヲはこの世から消滅した…、あやつの力は元々我の力だ」

 

「なっ!!どう言う事だ!? お前は一体!!?」

 

レオンがドレギアスの事を問い、それにドレギアスは間を空けながら言う。

 

 

 

 

「我はエンブリヲが最初の次元を開かせた時に誕生した…【異次元生命体】だ」

 

 

 

 

「「「「い!異次元生命体!!?」」」」

 

レオン達はドレギアスの正体を知って驚きを隠せない。

ドレギアスは笑みを浮かばせて手を前にかざす。するとアンジュとサラが突如身動きが取れず、コックピットから出て来たアンジュとサラは苦しみながらドレギアスに引き寄せられて、それにレオンとタスクが驚く。

 

「サラ!!!」

 

「アンジュ!!! ドレギアス!!一体何をするつもりだ!!」

 

「フフフ…、この者達には少々やってもらう事がある。では去らばだ」

 

ドレギアスはその場から消え去ろうとするのを勿論レオンとタスクは許さない筈がない。

 

「待て!!!!」

 

それにドレギアスは笑みを浮かばせ、すぐに姿を消してアンジュとサラを連れて行ってしまった。

 

「アンジュ!!!」

 

タスクは消えたアンジュに叫び、レオンは目を見開く、っとレオンとタスクの手元にアンジュの指輪とサラの額にある宝玉が手に残り、それにレオンは叫ぶ。

 

「サラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 




とうとう発覚したドレギアスの正体、次回はいよいよ最終決戦です!
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