スターウォーズ:シスの遺産   作:yumui

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ダース・ルクシオ

「ようこそ、栄えある帝都コルサントへ!……地下100階の、な!」

 

ホンドー・オナカーの陽気な声が響く。

だがその目は鋭く、手にはしっかりとブラスターが握られていた。

 

リナとヴェントレスは、彼の率いる用心棒部隊と共に、地下層の麻薬市場を潜入していた。

目的はただ一つ——麻薬王ダース・ルクシオの討伐。

 

「ここのボス……何者だか知らないけどね」

ヴェントレスが不機嫌そうに囁いた。「私の直感が叫んでるんだよ。こいつは、異常って」

 

リナは小さく頷いた。

 

_

 

地下一帯に響く重低音とケミカルな光。

迷宮のようなフロアの最奥で、リナとヴェントレスは武装した構成員たちと激突する。

 

青と赤のライトセーバーが交差し、煙と閃光が麻薬工場を切り裂く。

 

その混乱の中、一人のトワイレックの少女が現れた。

虚ろな瞳、細い体、異様な気配。

 

「助けて……わたし、ここから、出たい……」

 

「——待って」

リナはフォースの波動に違和感を覚える。

その“中身”は……少女のものではなかった。

 

「彼女の中に……誰かがいる。いや、“何か”がいる……!」

 

「遅かったな、小娘」

 

少女の口が裂けるように笑い、重々しい声が響いた。

 

「私はダース・ルクシオ。

光の聖地イルムに死に、闇の帝都で再び生まれた者だ」

 

突如、少女の身体が爆風のようにフォースで周囲を吹き飛ばし、天井を破って逃走する。

 

追跡の末、彼女が辿り着いたのは廃倉庫。

 

そこには巨大な装置とともに、一体の機械のボディが佇んでいた。

四本腕、金属の骨格、赤いセンサー……まるでグリーヴァス将軍を模したような姿。

 

「新たなる器よ。感謝しよう、シスの遺産より造りしこの躯を」

 

ルクシオの精神が、少女の体を離れ、機械の中に吸い込まれていく。

 

「役目は終わった。消えろ、小娘」

 

機械の腕が少女に伸びる。

 

「させない!」

リナが跳び込んだ。青のセーバーが火花を散らす。

 

「その体…ああ嫌な思い出が頭をよぎるんだよ!消えろ!」

ヴェントレスも続いて乱入し、赤の刃が鋼鉄の脚部を裂く。

 

四本のブレードが回転し、火を噴く巨大な金属の悪夢。

フォースも機械も駆使し、ルクシオは狂ったように攻撃を繰り出す。

 

「お前たちは愚かだ! 死を超えた力の意味を理解していない!」

 

「……理解する必要なんてない。私たちは、誰かを生かすために戦ってる」

 

リナの声が、闇に響く。

 

ヴェントレスが脚部を切断し、リナが胸部の“コア”にセーバーを突き立てる。

 

「終わりだ、ルクシオ!」

 

 

戦いの後。

目覚めたトワイレックの少女は、怯えた目でリナを見上げた。

 

「わたし……わたし、なにか、した……?」

 

「ううん。全部、あのシスがやったこと。

君は……生き残った。それだけで、すごいことだよ」

 

リナは少女に手を差し出した。

 

「行こう。名前はまだ知らないけど……君も一緒に、旅をしよう」

 

少女は震える手で、その手を握った。

 

爆発と共に、機械のボディは崩れ落ちた。

 

「で、その子は……?」

 

マシューが怪訝そうに聞く。

 

「トワイレックの少女。名前はないみたい……うーん……ルミはどう?」

 

BD-4がピポッと賛成の音を鳴らす。

 

ヴェントレスは少し離れた場所で壁に背を預けていたが、ふと一言。

 

「悪くないね」

 

旅は続く。次なるシスへ、そしてまだ見ぬ試練へ。

だが今、リナの隣には——また一人、新たな仲間が増えたのだった。

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