灰色に濁った惑星ジャル=テスの地表。
分離主義勢力の先遣隊を壊滅させるだけの簡単な任務、だか今日は明らかに運が悪かった。
砂嵐のなかに、金属の足音が響く。
——将軍グリーヴァス。
サイボーグと化したカリーシュの戦士。ジェダイ・ハンター。
その背に下げたライトセーバーの柄は、これまで葬ってきたジェダイたちのものだ。
「こんな小娘を前線に出すとはジェダイも堕ちたものだ」
その目の前に立つのは、パダワン・リナ・ソレイユ。
グリーヴァスは青と淡い緑、二本のライトセーバーを構えた、明らかに本気を出していなかった。
「貴様のライトセーバーもコレクションに加えてやろう!」
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グリーヴァスの腕が展開し、二本のライトセーバーが交差するように襲いかかる。
リナはド=ジェムソの連撃でそれを凌ぐが、パワーが違いすぎた。
たちまち後退し、地面を滑り、崖の縁へと追い詰められる。
「もう終わりか? つまらんな。ジェダイ」
グリーヴァスが横薙ぎに振った一撃で、リナの右手のライトセーバーが吹き飛び、崖下へと落ちていく。
「……!」
次の瞬間、リナの足元の岩が砕け、彼女の体は崖下へと落下——しそうになるが、片手で崖の縁に掴まった。
「必死だな、若きジェダイよ」
グリーヴァスがゆっくりと近づき、まるで玩具を踏みつぶすように、足を上げた。
その瞬間——リナの目が鋭く光る。
「……今!」
手を離し、グリーヴァスの後ろに着地すると両手でフォースプッシュを放つ——
グリーヴァスの巨体が吹き飛び、背後の岩壁に激突した。粉塵が舞い、わずかに火花が走る。
「……ッ、この小娘が!!」
体勢を立て直したグリーヴァスは、本気になった。背中の外骨格が展開し、四本の腕をすべて展開、全てにライトセーバーを握る。
「斬り刻んでやろう……!」
だがその時——
「その辺にしておけ、グリーヴァス」
重厚な声とともに、青い光刃が横から走る。
空から跳躍して現れたのは、ジェダイ・マスター、キット・フィストー。
その背後から着地したのは、落ち着いた目をジェダイ・マスター、プロ・クーン。
「彼女はまだ学ぶべきことがある。」
「ヌオオオオオオッ!」
グリーヴァスは叫びながら、四本の刃で二人に斬りかかる。
交差する青と緑の閃光、激突するブレード、煙と火花が嵐のように舞い上がる。
だが二人のマスターは冷静に、呼吸のような連携で彼の攻撃を捌き、徐々に押し返していく。
「貴様らと遊んでいる時間はないわ!」
グリーヴァスは咆哮し、後ろから現れたマグナガードに任せ退却に移る。
「逃げるな!」
リナが叫ぶが、プロ・クーンが静かに手を添えた。
「いい、リナ。怒りは剣を鈍らせる」
グリーヴァスの姿が霧の中に消えていく。
—
プロ・クーンがゆっくりと近づく。
「お前はよくやった。あれはマスターでも難敵だ」
キット・フィストーも笑みを浮かべる。
「機転で命をつないだ。それはフォースの力だけじゃない。君の勇気だ、パダワン」
リナはうつむき、そして小さくうなずいた。
「……でも、もっと強くならなきゃ。マスター・クレルにも、あんな戦い、見てほしかった」
プロ・クーンはその言葉に何かを感じたように目を伏せた。