スターウォーズ:シスの遺産   作:yumui

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グリーヴァス

灰色に濁った惑星ジャル=テスの地表。

 

分離主義勢力の先遣隊を壊滅させるだけの簡単な任務、だか今日は明らかに運が悪かった。

 

砂嵐のなかに、金属の足音が響く。

 

——将軍グリーヴァス。

サイボーグと化したカリーシュの戦士。ジェダイ・ハンター。

その背に下げたライトセーバーの柄は、これまで葬ってきたジェダイたちのものだ。

 

「こんな小娘を前線に出すとはジェダイも堕ちたものだ」

 

その目の前に立つのは、パダワン・リナ・ソレイユ。

グリーヴァスは青と淡い緑、二本のライトセーバーを構えた、明らかに本気を出していなかった。

 

「貴様のライトセーバーもコレクションに加えてやろう!」

 

#

 

グリーヴァスの腕が展開し、二本のライトセーバーが交差するように襲いかかる。

 

リナはド=ジェムソの連撃でそれを凌ぐが、パワーが違いすぎた。

たちまち後退し、地面を滑り、崖の縁へと追い詰められる。

 

「もう終わりか? つまらんな。ジェダイ」

 

グリーヴァスが横薙ぎに振った一撃で、リナの右手のライトセーバーが吹き飛び、崖下へと落ちていく。

 

「……!」

 

次の瞬間、リナの足元の岩が砕け、彼女の体は崖下へと落下——しそうになるが、片手で崖の縁に掴まった。

 

「必死だな、若きジェダイよ」

 

グリーヴァスがゆっくりと近づき、まるで玩具を踏みつぶすように、足を上げた。

 

その瞬間——リナの目が鋭く光る。

 

「……今!」

 

手を離し、グリーヴァスの後ろに着地すると両手でフォースプッシュを放つ——

 

グリーヴァスの巨体が吹き飛び、背後の岩壁に激突した。粉塵が舞い、わずかに火花が走る。

 

「……ッ、この小娘が!!」

 

体勢を立て直したグリーヴァスは、本気になった。背中の外骨格が展開し、四本の腕をすべて展開、全てにライトセーバーを握る。

 

「斬り刻んでやろう……!」

 

だがその時——

 

「その辺にしておけ、グリーヴァス」

 

重厚な声とともに、青い光刃が横から走る。

 

空から跳躍して現れたのは、ジェダイ・マスター、キット・フィストー。

その背後から着地したのは、落ち着いた目をジェダイ・マスター、プロ・クーン。

 

「彼女はまだ学ぶべきことがある。」

 

「ヌオオオオオオッ!」

 

グリーヴァスは叫びながら、四本の刃で二人に斬りかかる。

 

交差する青と緑の閃光、激突するブレード、煙と火花が嵐のように舞い上がる。

だが二人のマスターは冷静に、呼吸のような連携で彼の攻撃を捌き、徐々に押し返していく。

 

「貴様らと遊んでいる時間はないわ!」

 

グリーヴァスは咆哮し、後ろから現れたマグナガードに任せ退却に移る。

 

「逃げるな!」

 

リナが叫ぶが、プロ・クーンが静かに手を添えた。

 

「いい、リナ。怒りは剣を鈍らせる」

 

グリーヴァスの姿が霧の中に消えていく。

 

 

プロ・クーンがゆっくりと近づく。

 

「お前はよくやった。あれはマスターでも難敵だ」

 

キット・フィストーも笑みを浮かべる。

 

「機転で命をつないだ。それはフォースの力だけじゃない。君の勇気だ、パダワン」

 

リナはうつむき、そして小さくうなずいた。

 

「……でも、もっと強くならなきゃ。マスター・クレルにも、あんな戦い、見てほしかった」

 

プロ・クーンはその言葉に何かを感じたように目を伏せた。

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