side D
*夜が深くなり月明かりと要所要所の街灯のみの光の中黒鮫は1人歩く、舗装のされてない自然残る場所へと向かう。
「この辺か。」
*たどり着いた場所は特に何も無いところだ。綺麗な花も無ければ目立ったオブジェもない。そんな所に地面か何かが湧き上がった。
見た
見ルな 見られてる
見ようと ミテルけど
見るルルル
ミテル 見てない
*狩人が戦う怪異と呼ばれる存在の登場である。今回出てきた敵の姿を想像させてあげようか……
そうだな……目玉〇やじを8頭身にして肉体が黒タイツを着ているが如く黒いといったところかな。
「確か情報によればこいつら毎日湧いてくるような者……特異個体がいないなら、さっさと終われそうだ。」
*黒鮫は目を閉じ深呼吸する。
「起きろ『黒喰』狩りの時間だ。」
***
*彼の心臓部を中心として黒い物質が溢れ出る。そして彼の背中や腰に、伸縮自在な刃が形成される。
*目玉の怪異達は黒鮫に突撃する。
*黒鮫はそんな怪異たちを生やした刃で突き刺し、切り伏せる。数は多いものの強くはないようで、一撃くらった怪異達は倒れていく。
「惰弱だな…しかし多い……もうすぐ100を超えるぞ。」
*目玉の怪異が突撃し、それを黒鮫が異能力の刃で切り伏せるそんな状況が3分ほど続いている。目玉の怪異が勝てないと理解したのかわからないが数十体の怪異は黒鮫に背を向けて逃げ出した。
「さて、そろそろ俺も動き出すとしよう……『爪』。」
*黒鮫の言葉に呼応するようにあふれた黒い物質が両手に集まり、獣のような爪に変化する。そして黒鮫は大地を蹴り、怪異を追いかける。
「シっ!!」
*怪異に追いつくと同時に切り裂く。人がだせる速度を超えて黒鮫は走り狩り続ける。もしこれを一般の物が見たら現代のかまいたちに思われるだろう。
「気配的に残り140……全滅させたらあとは探索に移るとしよう。」
*そう言って黒鮫は逃げる怪異、突撃する怪異、それらを臨機応変に対応する。やがて逃げる怪異がいなくなった。
「み、み、み、見ルなあああああああああああ。」
「さっきから想っているんだが…あれどこから声出ているんだ?」
*頭部が大きな眼球一つの怪異、肉体の見た目は人そっくりではあるが、その中身は同じであるとは限らない。そして口もないので黒鮫の疑問は誰もが通る道だろう。
「見テルのカアアアアアアアア」
「ふむ……少し喰らってみるか…『黒喰
*背中に生えていた刃の先が蛇のように形成される。叫んだ目玉の怪異は頭部でもある眼球を充血させて先程の怪異たちより早く突撃してくる。
そんな状況でも黒鮫は冷静に敵を見据える。
「喰らえ。」
*黒鮫の背中に生えた蛇たちが伸び、目玉の怪異を捕捉する。そして頭のてっぺんからつま先まで喰らい始める。
「み、ミテな…い。」
「悪いな、俺は悪食なのでな。だが安心しろよ食ったからには明日の養分になるんだから。」
「ミ、テ、ル」
*そうしてこの場に現れた最後の怪異を喰らい、黒鮫の戦闘が終了となった。
「……エネルギー回復としては微々たるものだな…ないよりはマシと言ったところか…」
*黒鮫は目玉の怪異の強さではなく食料としての評価する。そんな中黒鮫の後ろに鴉をモチーフにした仮面を着けた少年が現れる。彼は『特務隊 鴉』の一人である。
「お疲れ様です。」
「あぁ…君は?」
「我々はこれから清掃と浄化を始めます。」
「そうか……なら俺はこの辺で帰るとしよう…そういえば他の狩人も今戦っているのか?」
「はい…向かわれますか?」
「いやいい。どうせあいつらも問題ないだろう。」
「わかりました。」
*そう言い黒鮫は帰路に就いた。残された少年の元に同じ特務隊の隊員が集まる。
「流石、黒鮫さんですね。」
「あの人いつから戦っているのでしょう?」
「さあ?少なくとも僕たちよりも長い期間戦っているのでしょうね。」
「私たちもあの人に追いつかないとですね。」
「今度、手合わせを頼んでみようよ。」
「今度こそ勝ちたいなぁ。」
「さて皆さん、雑談もこの辺にして浄化を始めますよ。」
「了解。」
*そんな会話の中特務隊の少年少女は『浄化』を始める。この子たちが行う『浄化』とは、簡単に言えば怪異の出現を抑えるための処置である。こんな閉塞的なところではあまり意味のないものであるがやらないよりはマシなのである。
*戦いそして浄化をすることでここに住まう者たちが平和に暮らせるようにする。それが狩人達の仕事である。
*寮まで歩いている黒鮫はあらゆる方向から感じる狩人の気配を感じとっていた。
「考えることはみんな同じという事か…ならば俺はそのまま帰るとしよう。」
*黒鮫が言う通り、他クラスの狩人も別の所で戦いをしているのであった。
D side out
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side C
「zzz」
「み、ミタ?」
「み、ミテる?」
*昼も寝て夜も戦場で居眠りをかます竜ヶ峰姫梨。目玉の怪異さえも困惑する状況となっていた。そして一体の怪異が竜ヶ峰に蹴りを入れた。
*その瞬間、彼女は目を覚まし、蹴りを入れた怪異に蹴り返し、怪異はぶっ飛び電柱に当たり塵芥となった。
「み、ミてタ。」
「あ~あ、よく…眠れなかったなぁ…」
*立ち上がり、伸びをして周りの敵を見据える竜ヶ峰、目玉の怪異たちは突撃をしてきた。
「ふぅー……があああああああああああああああ!!!」
*一呼吸置いて、雄叫びを上げるその音圧だけ怪異が吹っ飛ぶ者もあれば潰れ消えるものもいる。
「さあて…あーしちゃんはすごく怒っている…ので……あんたらあーしちゃんのサンドバッグな。」
*そう言い目の前にいる怪異たちを殴り蹴りで片っ端から潰し始めた。一発殴れば怪異の体に穴が開き、一発蹴ればどこまでも飛んでいく。格闘みたい型はなく暴力と呼べる代物である。ここで行われているのは狩猟にあらず、ただ竜ヶ峰姫梨という暴走機関の蹂躙である。
*彼女がそれほどまでに力強いのは彼女の持つ異能力が関係している。彼女の異能力『眠怒竜』の能力のひとつとしては自身の怒りの感情によって力が増幅するものがある。そして彼女にとって一番怒りを感じることは『眠りを妨げられる』ことである。
「とっとと死んでくれやあああああああキモ目玉!!!」
*異能力を最大限発動させるために、あえて戦場で眠り、わざわざ怪異にたたき起こされるようにして、起こされたらブチギレて怪異を八つ当たりをする……あまりにも酷いマッチポンプである。
「見、テなあああアアい」
「逃げるなああああああ!!!」
*逃げた怪異を発見し、竜ヶ峰のとった行動は近くの怪異の腕を引きちぎり、逃げた怪異に投げるというものだった。これで二体の怪異を倒せたのだから彼女にとってみれば一石二鳥である。
「今みたいなことをやった人が一石二鳥なんて言葉を作ったのかな?」
*少なくとも誰かの腕をちぎった人間が作った言葉ではないだろう。そんな呑気な事を考えていると背後から怪異が攻撃を仕掛けてきたが……
「あーしちゃんの考え事の邪魔をするなああああああ!!!」
*怒りのパワーでねじ伏せる。もはや怒りを覚えたらなんでもありなのである。
「はあ……まだまだいるねぇ……うっとおしいなあああああああああ!!!!」
*今度は数の多さにブチギレる。理不尽の権化であるかもしれない。
***
「あの……お疲れ様です。」
「ん?君たちはだーれ?」
*戦闘がひとしきり終わり、竜ヶ峰の元に黒い仮面を着けた少年少女たちが現れた。
「我々は「特務隊 鴉」です。戦闘後の清掃、浄化をやっていますので。」
「そうなんだぁ……じゃあお休み…」
「ここでお眠りになられると困ります。」
「えー…あーしちゃんはもう疲れたんだけど……」
「その…エネルギー補給になるかわかりませんが…こちらのハンバーガーとかいかがですか?」
「えっいいの!?わーい、じゃあ食べながら帰るね。」
「はい…」
*そうして竜ヶ峰は隊員の一人から貰った、ハンバーガーを貪りながら帰路に就く。そんな彼女を鴉たちは見ていた。
「あれは…やばいですね。」
「竜ヶ峰姫梨は『理不尽暴走機関』とは聞いていたがあれほどとは…」
「そこかしこに怪異の残滓が…時間がかかりそうですね…」
「ともかくすぐに取り掛かります。日が昇る前に終わらせましょう。」
「了解。」
*そう言って鴉たちは浄化作業を始めた。一方の竜ヶ峰は………
「zzz・・・zzz」
*ハンバーガーを食べ終わった後、広場のベンチで熟睡しているのであった。
C side out
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side B
*静かに戦場へと向かう永鴇麗奈。その手には二振りの刀を携えていた。
「みんな血気盛んなんだねぇ……それは私もか。」
*別の方向から聞こえる叫び声や戦闘の圧を感じ取り、永鴇は呼吸を整える。
見た
見ルな 見られてる
見ようと ミテルけど
見るルルル
ミテル 見てない
*そうして歩いていると目玉の怪異が前方に現れた。敵を見ながら永鴇が考えるは今日出会った同業者である黒鮫のこと。
(黒鮫真人……私と似て非なる狩人……言葉にするなら彼は『同化』、私のは『憑依』…)
*そんな思考のなか永鴇にだけ声が聞こえる。
<麗奈…私の可愛い麗奈よ……力を貸してやろうか?>
(ふざけるな誰があなたの力を借りるものか。)
*永鴇の中にいる存在が問いかけるが永鴇はすぐに拒絶する。
「私は、私の力で切り開く!!」
*出現したばかりの目玉の怪異に突っ込んで行く永鴇。迷いを持ちながらも今は狩人としての責務を果たすのであった。
***
*腕を斬り、脚を斬り、首を斬る。流れるような太刀筋で怪異を次々と斬り伏せる。
「見テ…」
「はぁっ!!」
*怪異が何かを仕掛ける前に斬って斬って斬り続ける。怪異の殲滅を急いでいるのもそうだが自分が余計なことを考えないようにしない為でもある。
<太刀筋がいつもより鈍っているよ私の可愛い麗奈。疲れているのなら私がやろうか?>
「うるさい!!話しかけるな!!」
*中の存在が度々話しかけてきては、永鴇はそれを断ち切るように叫び力任せに斬り伏せる。それでも技量があるので刀は刃こぼれもしない。
「見、ルn。」
*目玉の怪異は何かを仕掛ける前に永鴇に斬り伏せられる。攻撃をしようとするもの逃げようとするもの、いろいろといたのかもしれないが永鴇の流れるような素早い斬撃がそれを許さない。
「見、ミたああああああああ。」
*残った怪異は叫びながら散り散りに逃走を始めた。
「こうも散り散りだと厄介かな…やぁ!!」
*そう言葉を漏らした永鴇はすこし構えを変えて空を斬った。永鴇の刀から斬撃が飛び、逃げた怪異の背中に命中する。永鴇は次々に斬撃を飛ばす。目視できる範囲にはもう怪異はいなかった。
「これで今日は終わりかな?」
<なんだか取るに足らない敵だったね…私に代わっても良かったんだけどね。>
「うるさい…話しかけないで…」
<疲れているのかい?ならば私に身体を動かさしてくれないか?君の寮まで連れていってあげるからさ。>
「あなたなんかに絶対に私の身体は譲らない。」
<そう残念だね…では私は眠るとしようかな…>
「あの…永鴇さん…大丈夫ですか?」
*永鴇は中の存在との会話に集中し過ぎて後ろに特務隊の者たちが来ていることに気づけなかった。
「あっうん…大丈夫だよ。ごめんね。」
「いえ…我々はこれより浄化作業に入りますのでどうか永鴇さんはお休みください。」
「うんそうさせてもらうね。ありがとう。」
「いえ…お疲れ様です……」
*永鴇は特務隊の者たちに一礼してこの場から去るのであった。それを特務隊の少年少女たちは心配そうに見るのだった。
「苦しそうでしたね…」
「ですね…だからといって僕たちには何もできません。」
「あの人の中に住まう者…どうにか対処出来たらいいのだけど…」
「ともかく、私たちは私たちの出来ることをしましょう。」
「了解。」
B side out
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side A
*朝の死んだ魚の目は多少の生気を取り戻しつつある識崎空。そして彼もまた目玉の怪異に遭遇するのである。
「随分と数が多いんだね…いいよ。だったらこちらも数で勝負しようか。」
*そんな言葉を吐き、識崎は呪文のような言葉をつぶやき始めた。
「たとえ僕の中で生まれた嘘でも現実に現れたらそれは真になるであろう…『虚構氾濫』」
*その言葉を合図とし、人の形をした影が識崎の周りに現れた。影たちはいくつか持つ武器が異なっている。前方に現れた大盾と槍を携えた影、側方に現れた短剣を携えた影、後方に現れた銃を携えた影。
「前方、突撃。側方、錯乱。後方、狙撃…さあ戦争を始めよう。」
***
*識崎の周りの影たちは命令の通りに動き始めた。前方の重装兵は全員武器を構え鈍足ながらも怪異の群れへと突撃を始め、側方の暗殺者たちは隙をみて怪異を各個撃破しながら逃走されないための足止めを、後方の狙撃兵は狙い撃ちして数を減らし始めた。
「これは僕の出番はないかもしれませんね…」
*現状識崎が呼び出した兵士だけが怪異と戦闘している。彼は能力の性質上、自分の役割は戦場で暴れまわるよりも戦場を見極めることにある。識崎は自分のやるべき役割を理解しているとは言え物足りなさはあるのは確かだ。
「み、み、み…見たアアアアああアアアアアア。」
*そんな中一体の怪異が高く舞い上がり、識崎の元へ突撃をしてきた。しかし、兵士も識崎もそんな怪異の奇行に驚くこともないのであった。
「…盾。」
*識崎が一言呟くと彼の左手に盾が現れて、突撃をしてきた怪異のを受け止めそのまま空へと飛ばす。
「銃。」
*また一言呟けば盾が消え、その代わりとして呟いた銃が現れて。空にいる怪異に狙い定めて撃ち抜いた。
「戦場にいる指揮官が戦えないとでも思ったのか?」
*そんな一言を話す識崎だったが、今ここにいる怪異には言葉に返答する知能はなく、またあふれ出た兵士も言葉一つ発しないため識崎の問いかけは空へと消えた。
*重装兵は、怪異の攻撃を防いでは槍で貫くか、大盾で圧しさせ、暗殺者は一定の範囲内で逃げる怪異を優先して撃破して、あとは重装兵や狙撃兵の補助をし、狙撃兵は淡々と怪異を撃ち抜き続ける。
「もはやこれは蹂躙ですね。」
*戦う相手のいない識崎は自分の兵士たちの戦いを見てそうつぶやくのだった。そして瞬く間に殲滅したのであった。
「今日はこんなものだね…さて『溢れ出た虚構よ、我が元へと還れ』。」
*その言葉と共にこの場にいた兵士たちは全て消えた。そして識崎の背後に特務隊鴉の少年少女たちが集う。
「お疲れ様です識崎さん。」
「あぁ…君たちが後始末の役割というわけか。」
「はい、識崎さんはどうされますか。」
「今日は休むよ。君たちの仕事の邪魔をするわけにはいかないからね。」
「わかりました。お疲れ様です。」
「えぇ、お疲れ様です。」
*軽く挨拶を交わしてその場を去る識崎、そんな彼の背中を見て少年少女たちはすこしばかり話しあうのだった。
「あれが『一人軍隊』と呼ばれる識崎空の実力ですか。」
「あの兵士たちが無尽蔵なら勝ち目はなさそうですね…」
「黒鮫さんならどうでしょうね?」
「あの人は……とりあえずどちらかが上みたいな話は浄化作業が終わってからにしましょうか。」
「了解。」
こうして特務隊は浄化作業を始めるのであった。
***
「ふぅ……『情報収集者よ戻れ。』」
*帰り道の識崎がそうつぶやくと三人の武器を持たぬ影が識崎の元に現れて識崎と同化するかのように中に入っていった。
「……なるほど、永鴇さんは純粋な剣術ですか……斬撃を飛ばすのは剣術と呼べるかはわかりませんが…能力かわかりませんがずっと誰かと話していますね……左目に何かいますね、まあ敵になったらなんとかするだけですね。」
「次に竜ヶ峰さんは…体術…でもないですねただただ力任せの暴力ですか……異能力はパワーアップ系、トリガーは怒ることのようですね…しかし、戦場で寝るというのは豪胆というべきものなのでしょうか…」
「最後に黒鮫君ですか……彼は異能力は随分とわかりやすいものではありますね…物質生成でそれを武器として形作りそれによる戦闘……なぜ背中や腰から刃を生やすのかはいささか疑問ではありますね…大方『鼠の情報屋』が言ってた通りの異能力ですね…物質は心臓部から発生したことを考えると炉心は心臓になるのか……まあ彼とは仲良く出来そうですからその時にでも聞きましょうか。」
*三人の影は他の狩人の戦場で狩人を観測していたのであった。そしてその影が識崎の中に入ったことによって影が見たもの、聞いたものが識崎に共有されるのであった。
「はあ、朝になれば憂鬱な学校生活ですか……いやなものですね…」
*狩人から学生へと思考を変えた識崎は逃れられない未来にただため息を吐くのであった。
A side out
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side D
朝になり、一人学校へと向かう黒鮫であったが、後ろからの気配に気づいた。
「おはよう黒鮫。」
「あぁ綾小路かおはよう。」
相変わらず端的なやりとりである…そして今回も綾小路からの話しかけで会話が始まる。
「なあ黒鮫…昨日は眠れたか?」
「ぐっすりと寝ていたとも…いきなりだな。」
「その…なんというか昨日の夜、外が騒がしくなかったか?」
「寝ていたやつにそんなことを聞いてもどうしようもないだろう。」
「そ、そうだよな。」
嘘である。確かに黒鮫はぐっすり寝ていたのは事実だが、それは綾小路のいう騒がしさがなくなってからの話である。だが黒鮫は今この時はすっとぼけることを選んだのである。しかし綾小路がどれほどのもの聞いたのか
確認するのであった。
「ちなみにどう騒がしかったんだ?」
「あー…なんだか銃声とか、獣のような雄叫びとか、そんな感じの音が聞こえていたな。」
「そうか……君の気のせいじゃないのか?」(確かに銃声も聞こえたし、雄叫びも聞こえたな。)
「いや確かに聞こえていた……ような気がするんだ。」
「ならばそれは夢を見ていたんじゃないのか?随分と騒がしい夢なようで。」
「夢…なのかなあれは…オレは夢をあまり見ないんだが。」
「じゃあそんな夢を見るくらい君が昔と比べて変わったという事じゃないのか?」
「そ、そう…なのかな?」
「そういうことにしておけ、これもまた成長成長。」
「そ、そうかオレは成長しているのか。」
「そりゃあまだ15だぜいくらでも成長するものだろ。」
「そ、そうかそうだよな…オレは自慢してくる。」
「そうか、行ってきな。」
「ああ、」
そうして綾小路は黒鮫を置いて学校へ向かうのであった。
「誰に自慢するのだろうな。」
そんな一言を呟いた後、黒鮫は少しばかり思考するのであった。
(銃声はおそらく識崎だろうな…あいつかあの時一瞬見えた人影か…雄叫びは竜ヶ峰だろうな…あいつは獣に近い感じだからな…永鴇は…音こそ聞こえないが二つ気配が混ざりかけていたな…大方奴の眼に潜むものの仕業だろうな…
さて思考はそこまでにして俺も学校へ向かうとしようか。)
そして教室にたどり着いた黒鮫が見たものは綾小路の隣の席にいる黒髪に何かを言われて小さくなっている綾小路であった。
それを見て黒鮫は
(仲良いのか悪いのか…)と考えるだけであった。
どうも作者です。
自分の語彙力、表現力でうまく出来たのかはわかりませんができうる限りはしたと思います。
というわけ今回はここで各キャラクターの異能力のモデルとなったものを軽く紹介します。
・黒鮫真人『黒喰』
モデル
東京喰種より喰種の赫子、文豪ストレイドッグスより芥川龍之介の異能力「羅生門」、
自分の中ではああいう能力が一番好きなのでそういう力を持ったキャラを作りたかったという思いでこの黒鮫真人というキャラを作りました。イメージとして黒鮫真人はやろうと思えば東京喰種の4種類の赫子を再現できるし、赫者みたいにもなれたりします。
・識崎空『虚構氾濫』
モデル
俺だけレベルアップな件より、影の兵士。
もうそのままに近いかもしれません。違いを上げるのならばモデルの方は死体を影の兵士にするネクロマンサー的要素がありますがこちらは自分の中にある架空の兵士たちを現実に呼び出しているという事でしょうか。
・竜ヶ峰姫梨『眠怒竜』
モデル
モンスターハンターシリーズよりエスピナス、文豪ストレイドッグスより宮沢賢治の異能力「雨ニモマケズ」
眠りから妨げるとブチギレるという点ではエスピナス、怒りや空腹でパワーアップするのは文豪ストレイドッグスの異能力に似ているかなと感じています。
・永鴇麗奈『鬼神眼』
モデル
呪術廻戦の虎杖悠仁と宿儺の関係性?に近いかなと思ってます。永鴇麗奈の中にそういう何かがいますし、そいつに人格が変わればパワーアップもするけど…この子の異能力だけは少しあやふやかもしれません。
台詞の前に名前は……
-
いる(台本形式に変更)
-
いらない(このまま)