海野藍(25)
使用クインケ:(羽/甲/鱗/尾)[パッチワーク]、(甲)[アルト1/3](捜査官時代)
プロフィール:元喰種捜査官。山辺光汰とは元コンビ。喰種の食性について、「人間とやってることは変わらない」と評する変わり者。この考え方がCCGに合わず、辞職。現在に至る。上記の理由から喰種が食事目的以外で人間を殺すことをよく思っておらず、同じく生きるために人を殺した喰種を殺す喰種捜査官も毛嫌いしている。戦闘において、相手が喰種でも人間でも殺すことは躊躇わない。璃奈のことは、表面上はビジネスパートナーにしか思っていないが、ちゃんと愛している。
大橋璃奈(26)
Rc type:羽赫・甲赫・鱗赫・尾赫
プロフィール:容姿端麗な長髪の雌喰種。その特殊な体質によって人肉を必要とせず、人の血液を飲むだけで生きることが可能。幼い頃に海野藍と会っており、そこから彼を好きになる。藍が捜査官時代に討伐を依頼されるも、結果的にCCGに反旗を翻す切っ掛けとなる。現在の藍の使用するクインケは彼女の赫包から作られている。藍のことを愛しており、彼を守るためなら何でもするタイプ。本気で彼と添い遂げようとしている。
大男は左腕から剣状の赫子を生成して、藍を右上から切り付ける。
「…剣状の赫子、甲赫か…。生憎まだ鱗赫が再生中なんだよッッ!!」
怒鳴りながらすぐさま[パッチワーク]を尾赫で起動、応戦する。大男の赫子の剣を鞭状にうねる[パッチワーク]が受け止める。藍は[パッチワーク]を握る右手を大きく波打たせ、[パッチワーク]にその振動を伝えた。大きく波打った[パッチワーク]は勢いに乗って赫子の剣を弾き飛ばし、大男を後ろに吹っ飛ばした。
吹っ飛ばされた大男は綺麗に着地すると薄気味悪く嗤う。
「オレら前会ったことあるよなぁ!前は
その言葉に藍はすぐ気づく。
(捜査官時代に仕留め損なった奴だ。生きてたのか。あん時は山辺上等に助けて貰ったが…。今なら…。)
そう思い、俄然やる気を引き出した。距離を詰めるべく大男に近寄る。大男は藍に向けて一閃し、藍はそれを[パッチワーク]を両手で横に持って受け止める。その姿勢のまま互いに力の押し合いになった。
「こっちとしても手も足も出なかった奴に泡を吹かせたいし、負けっぱなしってのは癪だからな!!」
藍は大男のパワーに押されつつも、左手を離して素早く[パッチワーク]を薙ぎ、間髪入れずに大男に肉薄し、右腕を突き出す。
「流石だな? 前よりも格段に強くなってやがる!白鳩も成長するんだな。」
「オレはもう喰種捜査官じゃねぇ。ただの『黒鴉』だ。」
大男は右腕からも赫子を出し、踊るように赫子を繰る。
「白鳩じゃねぇならお前を殺してもここには白鳩は来ねえ。安心して殺せるよ!感謝するッ!」
「うおッッッ!に、二刀流!?だったらこうしてやる!!!」
左腕の赫子を弾き、左手の動きに注視していた藍は焦りながらも冷静に[パッチワーク]のボタンを押して、尾赫に羽赫を纏わせる。
「そらよ!!」
尾赫特有の滑らかな尻尾の様な動きから羽赫が大男に飛んでいく。大男は片方の腕を盾にしつつ、接近していく。
「羽赫ってのはなぁ、こうやって使うんだよ!!」
瞬間、剣状の赫子がクチバシのように開き、ショットガンのように羽赫の礫が発射される。
「2種持ち? いや、そもそも甲赫ではなく、羽赫だっだのか…。」
地面に[パッチワーク]を突き刺し、甲赫へモードチェンジする。その瞬間、地面から甲赫の盾が出現し、羽赫の礫から藍を守る。
「なるほど…。羽赫の欠点である持久力の低さを肩に纏わせることで近距離での戦闘をメインとしているのか。であればこっちだな。」
呟きながら得物を地面から引き抜き、すぐさま切り付ける。
「羽赫だから甲赫のクインケを使う…。やっぱりお前はどこまで行っても白鳩よ! 単純に赫子の相性の優劣でしか考えない。オレが今まで何人の甲赫クインケを使う喰種捜査官を殺したと思っているんだ?」
再度散弾状の羽赫を放ち、藍を遠ざける。
「チィッ!!」
藍はそれを防御する為に[パッチワーク]を横向きに構える。と、その瞬間だった。
「引っかかったな、バカがぁ!」
大男は急接近してきて、横から強烈な一撃を放つ。
「……ああ、引っかかったよ、マヌケがな。」
藍はクインケのボタンを押し、甲赫に鱗赫を纏わせる。
「”再生完了”ってな。」
「!?しまっ…「遅い!!!!」
甲赫の頑丈さで攻撃を受け止めつつ、纏わせた鱗赫が鋭く伸び、大男の右胸を貫いた。
「ガハッ…。畜生…、白鳩の分際で…このオレに…。」
そのまま藍は首を切り落とそうと接近する。
「藍、そこまでよ。殺しちゃダメ。」
その声が聞こえて、ピタリと動きを止める。後ろを見ると先程の戦闘で一切干渉してこなかった璃奈が腕を組んでこちらにやってきた。
「何でだ? こいつらが先に手を出してきただろ?」
「…まだエトとは喧嘩したくないもの。Vの追っ手がいつ来るかわかんないし、無意味に敵は増やしたくないわ。それに私さっきこの子の連れに話聞いてたけど、どうも手を出すつもりはなかったらしいわ。この人、何時も独断して動くことが多いみたい。」
「何だよそれ…。じゃあ「でも、お仕置はしてもいいんじゃない?」
「何だよ、喧嘩したくないんじゃなかったのか?」
藍は訳が分からないというふうに肩をすくめる。
「そうね、でも私情を挟んで行動するような部下は良くないとあたしは思うの。」
そう言うと、璃奈は大男の体を赫子で切り裂き、中から3つの肉塊を取り出す。
「ゴホッ…。『キマイラ』、何し…。」
「これ、貴方の赫包よ。1つは残しといたから、大丈夫よね? これは今回の代償。エトに伝言を頼むわ。」
そういうと赫包を口に含んで血みどろの顔を上げて
「私たちに手を出すな!」
と覇気のある声で言い放った。その一言に大男の連れ達は驚き、数歩後ずさる。
「じゃ、行きましょ。」
「お、おう…。何か喰種らしい所初めて見たな。」
そのまま2人は歩き出した。
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「うえー。あいつの赫包不味すぎ! ゲロ吐くかと思った。口直ししたいなあ。」
藍はテキトーな返事をする。
「人肉でも食うか?」
「それもいいわね。」
拠点に着いた彼らはくつろぎながら話す。
「本気か?」
そう言って藍はクインケを取り出す。
「冗談よ。そんな物騒なもの仕舞っといて。」
「でも食わないだけで食えないわけじゃないんだろ?」
「藍の右腕、美味しかったわよ?」
「…悪い気はしない。食わせたくないけど。」
藍は顔をしかめる。もうあんな痛い思いはごめんだとでも言いたげに。
「で、これからどーする? そろそろ子供でも作「今は拮抗してる。Vのヤツらと白鳩が繋がってることをオレらは知ってるが、それを言われたくないからこそ、わざわざ白鳩をけしかけてくるんだろうな。」
璃奈は遮られてムスッと顔を膨らませて、藍を軽く睨んだ後、真顔で返す。
「まあ、Vとやり合うとなると、負けはしないけど骨は折れるからね。こんな悠長な生活出来ないもんね。」
「でもこの拮抗がいつか崩れる。その時、どのsideで戦うか、論点はそこだな。」
「どのsideって?」
藍は大きく背伸びすると、璃奈の目を見る。
「人か喰種か、そのどっちかだ。」
正直、本編に出てくるキャラクターはあんまり出したくないんですよ。雰囲気と設定を壊しかねないので。それでもいつか出したいと思ったら普通に出します!