元捜査官の終着点   作:すとろまとらいたー

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今回は結構味薄め。あと、これからはまぁまぁ原作キャラ出します。


第8話 死神と合成獣

「後どのくらい?」

 

「今半分くらいかなぁ。まぁ、美味しいお酒が飲めると思えば頑張れるでしょ?」

 

「そういう、問題じゃ邪魔だ退けッッ、ねーんだよ。クソっ!」

 

現在、2人は24区を駆け抜け、14区にあるという璃奈行きつけの飲み屋に向かっている…。

 

…襲ってくる喰種を殺しながら。

 

やはりというか、先の2人の手合わせの影響で、喰種は24区に漂う人間の匂いに釣られて、捜査官はそこに凶悪な喰種が居ると判断し、24区に集まってきていた。

 

「24区の喰種はいつもこんな感じなのか?」

 

「ええ、基本的に捜査官以外の人間は入れないから…。あなたのこと食料としかみてないでしょうね。」

 

「だからオレばっかり狙っ「いたぞ、白鳩じゃない人間だ!」

 

「へっへっへっ、馬鹿な兄ちゃんだなぁ。ここがどこだか分かってんのか?ここはな、喰種の溜まりb「退けェェッッ!!」

 

「ゴフッッ!!」

 

「こいつ、鳩なのか! クソッ、よくも兄貴を!」

 

「邪魔だッッ!!」

 

喰種の首を刎ね、鮮血が体に降りかかる。が、そんなことには目もくれず、璃奈の後を追いかける。

 

「そこの美人なねーちゃん、喰っていグアアッッ!」

 

「藍、前方に白鳩5匹!」

 

璃奈の羽赫が攻撃態勢に入った喰種たちを蜂の巣にする。

 

「ゲッ!今度はCCGかよ。」

 

目を凝らして見ると、遠くに白い服を着ているクインケらしき物を持った人物が何人か見える。藍はそこでいつものCCGとは違うことに気付く。

 

「ん?マズイ、あれは噂に聞く0番隊!!!」

 

言いながら藍は羽赫が突き刺さりながらも飛び掛かってきた喰種の体を真っ二つにする。

 

「なにそれ?」

 

「CCGの死神こと有馬貴将率いるエリートだけの部隊だよッッ! 『キマイラ』さんは見たことねえの?」

 

「有馬って、あの有馬!?」

 

「どの有馬かは知らんが、想像してる人物で合ってると思うぞ。」

「あたしらで勝てると思う?」

 

「2対1でやっと相手になるかどうか…。向こうが大人しく2対1にしてくれるとは思えない。抜けるしか無いな。」

 

「ねぇ、あたしに案があるんだけど…。えっとね、…」

 

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「有馬さん、今日はやたらと数が多いですね。何かあったんでしょうか?」

 

[ナゴミ1/3]で切りつけながら有馬に話を振るのは0番隊の上等捜査官、平子丈。

 

「どうやら、その原因がこちらに近づいてきているようだ。丈、油断するな。」

 

「IXA」で3人の喰種を纏めて突き刺すと、奥の路地を見つめる。

 

「……来た!!!」

 

奥の通路から男女の2人組が現れる。その周囲には沢山の喰種がいるが、それらが2人に攻撃を仕掛けた瞬間に切り伏せられ、倒れていくのが見える。

 

「…喰種から逃げているのか?しかし、何故このような場所に人間がいるん「丈、よく見ろ。アレは喰種だ。2人とも仮面をつけている上、仮面の特徴から推測するにSSレートの『キマイラ』と『黒鴉』だな。」

 

「大物ですね。それならこの騒ぎにも説明が着く。」

 

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有馬達の前に藍達が辿り着く。

 

「我々に交戦する意思はない。ここを通してくれ、頼む。」

 

そこで藍は立ち止まり、有馬との対話を試みる。

 

「ここから先…”喰種”は通すことは出来ない。君たちは24区(これ)以上進めない。」

 

「ダメか…。仕方ない、やるぞ、璃奈!」

 

2人は戦闘態勢に入る。が、横から鮮血が飛び散った。

 

「あ、がっ!?」

 

有馬が璃奈の左腕をクインケ[ナルカミ]で切り飛ばしたからだ。

 

「璃奈ッッ!? 今行く!」

 

「丈、相手を頼む。」

 

瞬間、平子が有馬と藍の間に割ってクインケを振る。

 

「くっ…。」

 

有馬の注意を引き付けようとするが、平子に阻まれ、近づくことが出来ない。そのまま平子は攻撃してくる。

 

「邪魔すんな! 急いでんだよコッチは!!」

 

「こちらも任務ですので。貴方なら分かるでしょう?」

 

[パッチワーク]と[ナゴミ1/3]が火花を散らしてぶつかり合う。一方の璃奈は有馬を前にして左腕を抑えて、仰向けになっている。有馬は残念そうな表情でクインケを璃奈に向けた。

 

「お前にも無理だったか…。」

 

有馬は[ナルカミ]の雷撃でトドメを刺そうとする。が、その時

 

「ねぇ、エトの言ってた「隻眼の王」って貴方なの、有馬貴将?」

 

「…何の話だ?」

 

そのまま雷撃状の羽赫を放つ。

 

「まぁ聞きなよ。」

 

璃奈は甲赫で雷撃を弾きつつ、立ち上がる。

 

「あたしは『キマイラ』。エトの古い知り合いよ。エトと内通してるんでしょ、貴方。」

 

素早く有馬は右手の[IXA]で突きを繰り出す。

 

「図星かしら? とにかく、エトはあたし達の事を知っている。『喰種』と『人間』の間に立つ者たちとして。」

 

有馬は攻撃の手を弛めた。

 

「貴方の目的にはあたし達の存在はかなり大きいと思うのだけれど?」

 

軽く攻撃しながら有馬は呟く。

 

「今から『ナルカミ(コレ)』で地面を撃つ。その隙に『黒鴉』を連れて進め。」

 

「ちゃんと伝わってくれたようで嬉しいわ。」

 

その瞬間、有馬は璃奈スレスレで[ナルカミ]を撃ち込む。電気が流れるような音と共に土煙が辺りに舞い上がる。

 

「ありがと。またね。」

 

土煙に紛れて璃奈は有馬の目の前から姿を消し、平子と交戦していた藍を鱗赫で飲み込み、0番隊の後ろへと駆け抜けて行った。

 

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「ふう、作戦成功のようね。」

 

無事大した怪我もなく、14区に出た璃奈。有馬に切り飛ばされた左腕は、有馬との交戦後に喰種を片っ端から捕食して回ったので完治している。鱗赫の喰種というのも伊達ではないようだ。その鱗赫の赫子には藍が飲み込まれているため、いつもより太くなっている。

 

「さて、今日はやってるはずなんだけど。」

 

裏路地のほうに歩いていき、ある店の前で立ち止まる。

 

「あったあった、いやー久しぶりに来たけど変わってないわね。」

 

そう言いながらドアを開け、店に入っていく。

 

その店の看板には「Helter Skelter」と書いてあった。

 




補足
有馬貴将単体には例え藍と璃奈が同時に挑んでも勝てません。理由は片方がやられるともう片方がやられた方を助けようとするからです。やられなければ勝てなくとも短時間ながら互角な戦闘になります。

璃奈が赫者にならなかったのは、消耗が激しいから。これについて、璃奈は赫者には成れるが消耗がやや激しいのと対人間では対喰種と異なり相手を捕食すること前提で戦わないので補給しながら戦えないことが理由です。
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