swapオルフェーヴルとトレセン学園   作:ヨルダン東海岸

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昔むかし、地球にはニンゲンとウマ娘という二つの種族がいました。ところがある時、2つの種族の間に戦争が起きました。そして長い戦いの末ニンゲンが勝利しました、ニンゲンは魔法の力でウマ娘達を地下に閉じ込めました。


それから、更に長い時が流れ………

2021年 ゲイサ山

そこは「登った者は二度と戻どらない」と言われる伝説のある山でした。

Underswap×ウマ娘プリティーダービー







swapオルフェーヴルとトレセン学園その1

 

 

 

 

 

 

どこか謎の空間にて……

 

 

??? 「ふぅン…。この実験からは、良い成果が得られる予感がするねぇ…。」

 

「違う世界同士の存在が遭遇した時、どんな化学反応が起きるのか。……ふふ、壮大な実験のスタートだ。」

 

 

 

スクリーンに寝室で寝ているウマ娘の姿が映され、カメラワークが近づいてゆき、完全に画面と一体化する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュン!

チチチ…!

 

 

swapオルフェ 「っ………」

朝起きたら知らない部屋にいた、酒飲んで寝たあとだったから寝るとこ間違えたとも思ったけれど、スノーフルにこんな間取りの部屋は無い。

 

 

「ん~~…」

 

 

ファサ…

布団から起き上がり、ふと横を見ると小柄な丈の制服がきっちりと畳まれており、着替えの為にその制服に手を伸ばす。

 

 

「………」

 

 

着れる訳が無い、これは体型的にジャーニーが着るものなのだから。何かコレ以外の衣服を探さなければ、おちおち外も歩けない。何を隠そう今の彼女はほぼ裸、こんな情けない姿、妹のジャーニーにも見せられない。

 

 

ガラガラ……

ゴゾ……

 

ベッド付近に衣服が無いか探していると、良さげな服を見つける。

「おっ、いいのがあるじゃないか。」

 

制服とは大きく離れた雰囲気を醸し出すその服を着る。

 

 

「…ちょっと……というかだいぶ胸元がキツイけど、これで我慢だ、さ…ここがどこか、知ってる人に聞かないと、見たとこの部屋には"ルームメイト"が居るみたいだし。」

 

 

身支度を整えた後。ドアを開ける。

 

 

ガチャ…!

 

 

??? 「ッッ……!?」

 

 

swapオルフェ 「ッ…!?」

一瞬何が起きているのか分からなかった、目の前にいるのは私だ、いや、"私の体をした何か"だ。

 

 

バッ!!

後ろに下がり、様子を伺う。

 

 

??? 「格好は姉上、しかし容姿は余……貴様、ここで何をしていた?」

 

 

swapオルフェ 「」

なんてことだ、私がいる……エアグルーヴのいたずらか……?

「そういう君は誰かな?もしかして、この部屋の住人?」

 

 

冷静に聞き返す。

 

 

オルフェ 「…いかにも、余はオルフェーヴルだ。」

 

 

オルフェーヴル、栗東寮に所属する高等部2年。

天上天下唯我独尊、レース界の王を名乗ってはばからない、暴君ウマ娘。 ターフは我が領土、三冠は元より我がもの―― 故に、その手に取り戻しに行くのである。 学園では、圧倒的な実力とカリスマ性に魅了された生徒たちが臣下として常にはべっているとか……。

 

 

 

swapオルフェ 「っ!…へぇ、どうやら私は異世界に来てしまったみたいだ。」

 

オルフェ 「なんだと…?」

 

swapオルフェ 「私もオルフェーヴルだって言ったら驚くか?」

 

 

オルフェ 「……いささか信じがたい事だが…。」

 

 

swapオルフェ 「ま、信じてもらえようともらえまいと、私はオルフェーヴルなんだ。」

 

とりあえずエアグルーヴから話を聞かない事には何も始まらない。

「えっと、エアグルーヴは今何処に居るかな。」

 

 

オルフェ 「彼女なら生徒会室にいるはずだ、良ければ案内してやるぞ?」

 

swapオルフェ 「ん?生徒会?研究所ではなくかい?」

 

 

オルフェ 「…?何を言っている、ここに研究所なんて場所はない、理科室ならばあるが…。」

 

 

swapオルフェ 「ならそこへ案内してほしいな、彼女もそこに居るだろうから。」

 

 

オルフェ 「そう都合よく居るものでは無いと思うが…、いや…ヤツが問題を起こしていれば居るかもしれぬ、付いて来い。」

 

 

swapオルフェ 「助かるよ。」

思えば、ここは地上なのだろう、窓から刺すこの優しく温かい光は太陽の光だ、寝て起きたら地上に出ていたなんて、とんでもない夢物語だな…。

 

 

しばらく歩いて、理科室の前まで来る。

 

 

オルフェ 「ふむ、ここではなかったか。」

 

 

ドアの窓を確認し、独り言のようにつぶやく。

 

 

swapオルフェ 「ここ以外に理科室があるのかい?」

 

 

オルフェ 「…旧理科準備室というのが前はあってだな、今は空き部屋だが、そこを根城にしているヤツが居る…。」

 

 

swapオルフェ 「早速案内して欲しい。」

 

 

再びしばらく歩いて、目的地にたどり着く。

 

オルフェ 「ここだ、中には…ヤツも居る。」

 

 

コンコン…

「入るぞ、研究の民よ。」

 

 

ガラガラ

 

タキオン 「研究の民とは失礼だねぇ、私にもアグネスタキオンという立派な名前があるのだよ、それより私にどんな用事だい?」

 

 

オルフェ 「入ってこい。」

 

 

swapオルフェ 「やあ、こっちでは初めましてになるのかな。」

 

 

タキオン 「ふむ……私の目の前にはオルフェーヴル君が2人…さしずめ、本物と偽物を証明しろってところかな?」

 

 

swapオルフェ 「いや、すでに真偽の程は分かっているんだ。…それより、君がアグネスタキオンなのか…?」

 

 

タキオン 「そうだとも、全知全能、アグネスタキオンだ、何か引っかかるところでもあるのかい?」

 

 

アグネスタキオン、栗東寮に所属する高等部1年。

 

科学力を駆使し、速度の限界を追い求める研究者肌のウマ娘。目的のためなら言語道断な生体実験をも辞さず、危うい行動を取る際にも誰の許可も取らない。しかしそれも全て純粋にスピードを追求するがゆえである。研究一筋ゆえ、誰かが支えないと生活が破綻する。

 

 

swapオルフェ 「素敵な顔つきだ…それに何より…渡し守の傍ら学問にも手を付けていたとは、あまりに想像しがたいな。」

 

 

タキオン 「」

突然前触れもなく素敵だなんて言われたのは初めてだ、いや…ここで動揺するのは間違いなのだろう。

 

「??、なんの話かな?私は生まれてから一度だって船なんか触った方なんて無いよ。」

 

 

 

ゴンゴン…!

ガラガラ…!

 

 

2人の会話を遮るようにドアが開き、一人のウマ娘が入ってきた。

 

???「アグネスタキオン!また苦情が来ているぞ!」

 

 

swapオルフェ 「ッ!!」

 

 

1人のウマ娘の登場に喫驚するswapオルフェ。

 

 

タキオン 「苦情?一体どんなだい…。」

 

 

??? 「部屋から紫色の煙が出ている、光ってる人が部屋に入っていくのを見た、…その他多数報告が上がっている!」

 

 

全部心当たりしか無いねぇ…とは言えないタキオン。

 

 

swapオルフェ 「エアグルーヴ!エアグルーヴじゃないか!」

 

エアグルーヴ、栗東寮に所属する高等部2年。

“女帝”と呼ばれる生徒会の副会長。母は数々の偉業を成し遂げたウマ娘で、後進をも育成し、理想を示してくれた。その薫陶を受け、自分も理想となりたいと考えている。じつは花が好きという意外な一面も。生徒会長シンボリルドルフは同志と思っている。

 

 

グルーブ 「ん?お前はオルフェーヴル…ん…?ならこっちにいるオルフェーヴルは誰だ?」

 

 

swapオルフェ 「この世界的には私が偽物になるのかな。」

 

 

グルーブ 「これもお前の仕業か…!」

 

 

アグネスタキオンに怒りの視線を向ける。

 

 

タキオン 「これに関しては私は関係ないねぇ……」

 

 

グルーブ 「……まあいい、それより、あ〜…偽オルフェーヴル!」

 

 

ひどすぎるネーミングセンスだ、もっといい名前は思いつかなかったのか。

 

 

swapオルフェ 「もう少しマシな名前がほしいな…語呂もよくないし。」

 

 

グルーブ 「今はそんな事どうでもいい、とにかく私に付いてこい!」

 

 

swapオルフェ 「そうさせてもらうよ、私も丁度君に用事があってね。」

 

 

そのまま部屋を出てく2人。

 

 

タキオン 「そういえば、君のお姉さん…ドリームジャーニーさんはどこにいるのかな?いつも2人で居るのをよく見かけるけど。」

 

 

オルフェ 「余にも分からぬ…部屋に入ったらヤツが居たものでな…姉上はそこにはいなかった。」

 

 

 

タキオン 「ふぅン……。」

 

 

 

その頃swapオルフェはというと…

スタスタ…

 

swapオルフェ 「歩きながらで悪いんだけれど、これからどこに行くんだい?」

 

 

グルーブ 「理事長室だ、お前は入学届も見学届も出していないだろう、突然来たと言うならまずは理事長室で今後のことを話し合う。」

 

 

swapオルフェ 「理事長……」

 

 

理事長というと最高権力者のイメージを持っている彼女の頭の中にでてくる人物は"あの人"しか居ない。

 

「ラモーヌさんの事かな?」

 

 

エアグルーヴ 「……質問は向こうで聞く、今は黙って付いてこい。」

 

 

swapオルフェ 「あぁ…」

この反応だと多分違うみたいだ、それにしてもどうして皆私に対しての当たりが強いのだろう、こんな格好をしているからだろうか?

 

 

コンコン

 

エアグルーヴ 「失礼します」

 

 

??? 「入って、どうぞ。」

 

ガチャ

 

??? 「エアグルーヴ、その人は?」

 

 

エアグルーヴ 「アグネスタキオンの部屋に居た「2人のオルフェーヴル」の1人です、自分で偽物だと認めたので連れてきました。」

 

 

??? 「うむ……突然の来訪には驚いたが……ひとまず下がってよいぞ!」

 

 

エアグルーヴ 「ありがとうございます、失礼します。」

 

 

ガチャ

バタン

……

 

しばらくの間静寂が続き、部屋の空気はすっかり冷めていた。状況に耐えかねたように正面に座っている頭に猫をかぶった少女が口を開いた。

 

 

??? 「歓迎!ようこそ、トレセン学園へ。さっそく君の名前を聞かせてもらおうか!」

 

 

swapオルフェ 「」

なんなんだこの人……というか子は…、私の目の前には、声の大きい子供と、その秘書と思われる人間…?、そして……なぜルドルフがいる…?

 

「私は………」

 

ふむ……何といえばいいだろうか、私の名前はオルフェーヴルだが、この体もまた、オルフェーヴルの名を冠している、……まあ、異世界から来たといえば、名前が被っていても大丈夫だろう。

 

 

「オルフェーヴルといいます、以後お見知り置きを。」

 

 

??? 「愕然…!それを私たちは信じても良いのか…?」

 

 

swapオルフェ 「何か不服ですか?」

 

 

??? 「ええ、不服も何も…鏡を見ればわかるでしょう、あなたのその体、オルフェーヴルさんと瓜二つでしょうに…!」

 

 

swapオルフェ 「ええそうです、私もここに来て最初に驚きました。」

てきとーにこのくらい言っておけば彼女たちは納得してくれるだろう、気楽でいいものだ。

 

「それより、あなた達の名前も聞きたいのですがよろしいですか?」

 

 

やよい 「当然!私は秋川やよいだ!トレセン学園の理事長を務めている、以後よろしくたのむ!」

 

 

たづな 「理事長の秘書の駿川たづなです。」

 

 

ルドルフ 「私はこのトレセン学園の生徒会長」

 

swapオルフェ・ルドルフ 『シンボリルドルフ。』

 

 

シンボリルドルフ、美浦寮に所属する高等部3年。

別名“皇帝”。トレセン学園の生徒会長を務め、レースでの実力、政治力、人格はどれも飛び抜けている。エゴイストではなく、常に己が正しい規範となることを意識し、ウマ娘誰もが幸福になれる時代を目指す理想主義者。トウカイテイオーから慕われている。

 

 

ルドルフ 「ッ!なぜ分かった、他の人から聞いたのか?」

 

 

swapオルフェ 「ふふ…」

 

何故もなにも無いだろう、君とはよく会っていたからね。と、誰に話す訳でもなく心のなかでつぶやく。

 

「直感かな、君とは不思議なシンパシーを感じてね、ルドルフ以外にあり得ないだろうって。」

 

 

たづな 「お二人は知り合いで…?」

 

 

swapオルフェ 「まあね、ダジャレを言い合う程には仲が"良かった"かな。」

 

 

ルドルフ「」

私は会ったことが無いハズなんだがな……

 

 

swapオルフェ 「それより…」

 

 

このあと、とんでもない発言をするとは誰一人として予想していなかった

 

 

「タバコとかあるかい?」

 

 

やよい・たづな・ルドルフ 「ッ!!?」

 

 

swapオルフェ 「いやぁ〜…タバコ切らしてたから酒で我慢して、酔って寝て起きたらこうなってるものだからさ、買いに行けなかったんだ。それで、あるのかい、タバコ。」

 

 

しばらく空間に静寂が広がる。

 

 

たづな 「タバコ…、と仰りましたか?」

 

swapオルフェ 「そうだよ(便乗)だから早く持ってきてくれ、贅沢は言わない、3人の内誰かが吸ってるタバコでいいかr」

 

バンッ!!

 

思わず耳を塞ぎたくなるほど大きな音が左から聞こえた。

 

 

ルドルフ 「オルフェーヴル、今言ったことは本当か?」

 

 

机を叩いたのはルドルフの様で、言葉と一緒に気迫もでている、怒っているようだ。

 

swapオルフェ 「そうだけど、もしかしてここ……禁煙かい?」

 

 

ガッ!

瞬間、ルドルフの手が私の胸ぐらをつかんできた。

 

 

やよい 「よせっルドルフ!!」

 

ルドルフ 「し…しかし!」

 

やよい 「私とたづなが話を付ける、君はもう下がれ…」

 

 

ルドルフ 「ク…はい…」

 

スタ…

「失礼しました。」

ガチャ

 

 

 

swapオルフェ 「……」

さて、あとはこの2人だけ、どうやって話をつけようか……

 

やよい 「…おぬし、自分のやっていることがどれだけ体に影響を及ぼすか理解しているのか…?」

 

swapオルフェ 「百も承知ですよ。特に、タバコはね(自慢げ)」

 

やよい 「…では…何故承知の上でその行為を続ける?」

 

 

swapオルフェ 「慢性的なストレス、怠惰な日常、色々ありますけどね、何よりも…「暇」なんですよ。」

 

 

たづな 「ソレだけの理由で…!」

 

 

swapオルフェ 「"それだけ"?充分な理由になりますよ。」

 

 

ルドルフがいたソファに座る。

ボスン…!

 

「私の居た世界ではねぇ、出来ることは限られてるんですよ。毎日同じ生活、風景の繰り返し、退屈にもなるでしょうよ。そう、気を紛らわさずには居られない、だからタバコを吸うんだ、良いだろう?私は子供じゃ無いんだから。」

 

 

やよい 「以外…!子供じゃ無いとはどういうことだ!?」

 

 

そっちに食いつくか…まぁそのほうが用事を早く済ませられそうだ。

swapオルフェ 「こんなでも私、ちゃんと成人してるんです、何をやったって別に構わないでしょう?」

 

 

やよい・たづな 「………」

 

少しの静寂の後、たづなが口を開く。

 

たづな 「そうでしたか、アナタは成人していたんですね、気づけなくて申し訳ありません。」

 

 

swapオルフェ 「いえ、いいんですよ、最初にそう言っておくべきでしたね。」

 

 

たづな 「ふむ……そうか、成人していては、学園に入学させるわけには行かないな…トレーナーとしてもあまりにも経験不足……。」

 

たづな 「趣味とか、経験したことのあるお仕事とかお聞きしてもよろしいですか?」

 

 

swapオルフェ 「趣味はタバコと酒と居眠り、仕事はまあ…警備の仕事をしてたね。」

 

やよい 「ほう、警備か、ならちょうどいい…。」

 

 

swapオルフェ 「……」

ロクな回答は帰ってこないのだろう。

 

 

やよい 「急遽!このトレセン学園で警備員をやってくれないか!?」

 

swapオルフェ 「やっぱりそれか…」

 

しばらく考え、答えを出す。

「分かった、ここで働かせてもらおう、他に宛もないし。」

 

 

 

やよい「感謝!それでは早速書類にサインしてもらおうか!」

 

 

さて、どんな名前でサインしたものか…「オルフェーヴル」では"この世界のオルフェーヴル"と被ってしまう、「偽オルフェーヴル」でも嫌だし……、……そうだ、コレにしよう。

 

スラスラとサインを書類に書く。

 

やよい 「うむ、ニセフェーヴルか…ひねりが効いていていいじゃないか!」

 

swapオルフェ「それはどうも、それよりも私家とか持ってないけど、どこに住めば良いのかな?」

 

 

やよい 「心配無用!学園の敷地内に警備員専用の部屋がある、そこに住んでもらう!」

 

 

swapオルフェ「何から何までどうも。」

 

やよい 「それと、コレを渡しておこう。」

 

いくつかの荷物を差し出される。

 

swapドリジャ 「コレは?」

 

やよい 「部屋の鍵とカード、そして制服だ!そのカードを学園内の食堂に見せれば料理が食べれるぞ!」

 

 

swapオルフェ 「随分徹底しているんですね。」

 

やよい 「うむ!では明日からよろしく頼むぞ!ニセフェーヴル!」

 

 

やっぱりこんな名前にするんじゃ無かったと心のなかで嘆くswapオルフェだった。

 

 

たづな 「あ、出ていく前に「約束」してほしいことがあります。」 

 

swapオルフェ 「……悪いねたづなさん、私は約束が嫌いなんだ…」

 

たづな 「……」

 

 

なんとも言えない顔だ、見た目は笑顔だがその内は全く笑えてない、むしろ怒りまで伝わってくる。

 

 

swapオルフェ 「……ハァ、善処はするよ、それで…なんだい約束って。」

 

 

こう聞かないと面倒なことになるなんて、とっくに理解している。

 

 

たづな 「タバコとお酒を嗜む時は自分の部屋の中だけでお願いします、特に生徒たちの前では厳禁ですよ。」

 

swapオルフェ 「はいはい…わかってますよっと。」

 

たづな 「それらしい動作も無しですよ。」

 

swapオルフェ 「はいはい…」

 

 

ガチャ

部屋をでていく

トコトコ……

 

 

エアグルーヴ 「おい!」

 

通路の隅からエアグルーヴが声を掛けてくる。

 

swapオルフェ 「ん?どうしたんだい?」

 

エアグルーヴ 「「どうしたんだい?」じゃない!私に用事があると言ったのはお前だろう!!」

 

 

swapオルフェ 「ああ、待っててくれたんだね。」

 

 

エアグルーヴ 「……それで私に何の用だ。」

 

swapオルフェ 「ねえエアグルーヴ、次元転送装置を作ってよ。」

 

エアグルーヴ 「……は?」

 

swapオルフェ 「うん、だめだよねやっぱり、分かってたよ。」

 

エアグルーヴ 「…要件はそれだけか?」

 

swapオルフェ 「そうだよ(便乗)、それじゃあねエアグルーヴ。」

 

エアグルーヴ 「…アグネスタキオンを頼れ、やつなら何か、お前を元の世界に戻す機械を作れるかもしれない。」

 

swapオルフェ 「助言ありがとうね、やっぱりどこの世界でもエアグルーヴは頼りになるよ。」

 

エアグルーヴ 「ッ!うるさいっ!さっさと行けこのたわけ!!」

 

swapオルフェ「ああ…」

 

そのままトイレに向かい、個室に入る。

「……」

 

さて、自室に行く前に……「挨拶」しておこう。

 

 

ヒュン!

 

swapオルフェ 「やあ"オル"」

 

ビクン!

オルフェ 「な…!貴様いつの間に…どうやって入ってきた。」

 

 

突如現れたスワオルに、冷静な佇まいで質問する。

 

 

swapオルフェ 「ふふ、それはね……ねぇオル、なにか欲しいものはある?」

 

 

オルフェ 「欲しいもの…か、では、紅茶を頂こう。」

 

swapオルフェ 「紅茶だね、分かった。」

 

 

瞬間、オルフェーヴルの前からswapオルフェが消える

オルフェ 「…何ッ!?」

 

普段の彼女からは想像も出来ない程の情けない声が部屋に響いた

 

 

20秒後…

ヒュン!

swapオルフェ 「お待たせオル、アイスティーしか無かったけど、いいかな?」

 

 

オルフェ 「…勿論だ、…助かる。」

 

swapオルフェ 「…まあ、いわゆる瞬間移動って奴さ、ただ、座標が正確に分かってないと移動できないんだけれどね。」

 

 

聞かれてもないのに、つらつらと答えるswapオルフェ。

 

 

オルフェ 「便利な能力だ、トレーニング後に部屋に歩かずに直帰できるなど…、…"姉上"、今「座標が正確に分かれば移動できる」と仰ったが、いかにして食堂までワープしたのだ?」

 

 

swapオルフェ 「…ッ!!…ふふ、私は君のお姉さんじゃないんだよ、でも…嬉しいな。」

 

 

喜びを隠せないswapオルフェにオルフェーヴルは詰め寄る。

 

 

オルフェ 「済まない、今の貴様が我が姉、ドリームジャーニーに酷似していたものでな、…して、不服と申すか?」

 

 

swapオルフェ 「クク…あっはは!いや全然?むしろ有り難いよ、姉上って、これからも呼んでほしいな?」

 

 

オルフェ 「うむ、歓喜の声を聞けて何よりだ、それより…」

 

 

swapオルフェ 「ああ、質問の続きだね?どうやって食堂までワープしたか、それはね、アグネスタキオンの所にワープして学園の全体マップを見せてもらったからだよ。」

 

 

オルフェ 「ふむ……実に不思議だ…」

 

swapオルフェ 「それじゃあ、私はもう行くよ、警備員として働くことになったから、また明日会おうね、オル。」

 

 

オルフェ 「姉上こそ、ゆっくり体を休めるのだ。」

 

 

声をかける前に、swapオルフェは瞬間移動で居なくなっていた…。

「……姉上…いつ帰って来るのだ…」

 

 

その頃swapオルフェはちょっとした寄り道をしていた…

 

 

誰も居ないトイレの個室にワープし、出てくる。

ヒュン!

 

 

swapオルフェ 「さて、この近くだよね、「生徒会室」」

 

コンコン!

 

ルドルフ 「入って、どうぞ。」

 

 

ガチャ

swapオルフェ 「失礼するよ。」

 

 

ルドルフ 「…!何をしにきた…ッ!」

 

 

ガタン!

椅子から腰を上げ、鋭い眼差しで睨みつけるルドルフ。

 

 

swapオルフェ 「落ち着いて……、アナタに謝罪しにきたんですよ、さっきは"いじわる"してすみませんね。」

 

 

謝罪という言葉を聞いて、自然と肩の力が抜ける。

 

 

ルドルフ 「謝罪…、…結局、君の今後はどうなったんだい?」

 

swapオルフェ 「ああ、警備員としてここで働くことになったよ。」

 

ルドルフ 「……そうか。」

 

 

小さなため息をつき、目を閉じて椅子に座る。

 

 

swapオルフェ 「また私の胸ぐらを掴むんじゃないのかい?」

 

ルドルフ 「あの時は失礼したな、感情に身を任せてしまった私の失態だ。」

 

 

swapオルフェ 「謝る必要なんてないですよ、私が伝えるべきことを最初に言わなかったのが真因ですから。」

 

 

ルドルフ 「ああ…これからよろしく頼むよ。」

 

swapオルフェ 「文句とかないのかい?」

 

 

ルドルフ 「至極当然、理事長やたづなさんがGOサインを出しているんだ、私から言えることは何も無いだろう?」

 

swapオルフェ 「そうかい…じゃあ、何か詫びの代わりに、今欲しいものとかあるかい?」

 

 

ルドルフ 「欲しいもの?…そうだな……いまは手が離せないから軽食がほしいな、カロリーメイトとか。」

 

swapオルフェ 「分かった、味はどんなのがいい?」

 

ルドルフ 「チーズ味…かな。」

 

ヒュン!

突然彼女の目の前でswapオルフェの姿が消える。

 

 

ルドルフ 「何ッ!?消えた…?

 

再び立ち上がるルドルフ。当然、ドアを開ける音なんて聞こえなかった。後ろの窓も鍵が開いた痕跡は無いし、そもそも足音が聞こえなかった、人よりも何倍も聴覚の優れているウマ娘である私が、目を瞑っていたほんの一瞬で音も出さずにここから退出することなんて不可能だ。

 

 

ガチャ!

 

 

エアグルーヴ 「失礼します。」

??? 「邪魔するぞ。」

??? 「遊びに来たぜ、皇帝サマ。」

??? 「同じく様子を見に来たわ。」

 

部屋に入って来たウマ娘の紹介をしよう。

 

シリウスシンボリ、美浦寮に所属する高等部3年。

「シリウスこそが最も明るい星だ」海外制覇を目指す、強気で自信家のウマ娘。粗野で口も悪いが、そのタフさと自信に伴った実力から、多くの人を惹きつけるカリスマ性を持つ。また、嘘や方便が嫌いなのでロから出る言葉は全て本気。つまり天性のタラシなのである。

 

 

ナリタブライアン、栗東寮に所属する高等部2年。

無双の走力を誇る、強大で無愛想な一匹狼。その走りはトレセン学園内で畏怖されており、本人も恐れられている。走り以外に興味はなく己がうちの渇きを癒すことだけを求めて疾走する。ビワハヤヒデの妹であり、意外にも生徒会において副会長をつとめている。

 

 

メジロラモーヌ、美浦寮に所属する高等部3年。

名門メジロ家の中でも異彩を放つ才貌両全なウマ娘。畏れすら感じるほどの美貌と妖艶な立ち居振る舞いは、まさに魔性。数多の存在を虜にする彼女がすべてを捧げ、愛を貫くのはレースにのみ。何人たりとも間に入ることはできない。

 

 

 

シリウス 「なんだぁ皇帝サマよぉ?そんな顔して、体調でも悪るいのか?」

 

ルドルフ 「あはは、多分ね…。」

 

ブライアン 「私たちに相談してくれ、何があったか知りたい。」

 

 

流石に様子がおかしいので理由を聞いてみることにした。

 

 

ルドルフ 「ああ…、…目の前でさっきまで話してた人が、突然音も立てずに消えたって言ったら君たちは信じるかい?」

 

 

嫌な予感がするのであえて口を挟まないエアグルーヴとナリタブライアンを横目に残りの2人が話し始める。

 

 

シリウス 「…こりゃ重症だな、少し休んだらどうだ?疲れすぎて幻覚が見えちまってらあ。」

 

ラモーヌ 「そうね、シリウスの言う通りよ。……ところで、」その幻覚はいつ見たのかしら?」

 

ルドルフ 「君たちがこの部屋に入ってくる直前だよ。」

 

 

黙っていたエアグルーヴがついに口を挟む。

エアグルーヴ 「会長……もしかしてのその幻覚に出てきた人物とは……」

 

 

ルドルフ「ああ…彼じy」

ヒュン!

ルドルフの話を遮るようにswapオルフェが戻って来る。

 

 

swapオルフェ 「おや、人が増えてるねぇ。」

 

 

シンボリルドルフとエアグルーヴを除く3人が声の聞こえた方向に振り返る。

 

 

ブライアン&ラモーヌ&シリウス 「なっ…!?」

 

 

風のゆらぎ1つ出さずに表れたswapオルフェに困惑する3人たち。

エアグルーヴ 「やはり貴様か…。」

 

 

シリウス 「おめぇオルフェーヴル!いまどうやって入ってきやがった!」

 

swapオルフェ 「どうやってって…ワープだけど……。」

 

ブライアン 「お前…、本当にオルフェーヴルなのか…?」

 

 

swapオルフェ 「う〜ん…「違う」って言ったほうが正しいのかな?」

「ま、そんなことより、はいカロリーメイト。」

 

 

ルドルフ 「ああ、ありがとう。」

 

 

swapオルフェ 「……というか、君ブライアンじゃないか、調子はどうだい?」

 

ブライアン 「…なぜ私の名前を知っている…?」

 

 

swapオルフェ 「私の知っているブライアンはスノーフルでお店を経営しているんだ、繁盛してるのかはさっぱりだけどね。」

 

ブライアン 「………」

 

 

swapオルフェ 「それじゃ、私はこれで。」

 

 

シリウス 「待ちな。」

ラモーヌ 「どんな事情があるのか分からないけど……」

ブライアン 「私たちが納得するまでここから出すわけには行かないな。」

 

何事もなかったかのように去ろうとするswapオルフェを逃がさまいと、ドアの前に立ちはだかる3人。

 

 

ルドルフ 「っよせ3人とも…」

 

swapオルフェ 「は〜…分かったよ、じゃあコレ見たら納得するかな。」

 

 

ス…!

理事長からもらった書類を見せる。

 

 

ブライアン 「…!!」

 

シリウス 「たしかに、瞬間移動が使えるからって、書類の位置までは分からないよな。」

 

ラモーヌ 「理事長室には理事長かたづなさん、余程のことがない限り必ずどちらかは居らっしゃるから…それに気づかれずにその書類を取って、しかも印鑑までもらうのは不可能ね。」

 

ブライアン 「いや待て、そもそもなんでオルフェーヴルが働くことになってるんだ?お前まだ未成年だろ?」

 

 

swapオルフェ 「あ〜…さっきも言ったけれど、私はオルとは"似て非なる存在"だからね、年だってもう酒やタバコを楽しめる年齢さ。」

「それじゃ、もう行くね。」

 

 

シリウス 「待てよっ!じゃあお前の名前はなんなんだよ!?」

 

 

ヒュン!

シリウスシンボリが言葉を言い切った直後にswapオルフェは瞬間移動していった…。

 

 

ラモーヌ 「なんだか、面白いことになりそうね。」

 

シリウス 「呑気な事言ってる場合じゃ無いだろ!あんな力があるって他の連中に知られたらマズイんじゃないか!?」

 

ルドルフ 「一応、彼女も瞬間移動を使う時は気を付けてそうだし…しばらくは様子見かな……。」

 

シリウス 「っ……どうなっても知らねぇからな……。」

 

 

シリウスも生徒会室を後にした……。




ここから先、淫夢語録が増えてきます、不快に思ってしまう方も居ると思いますので、ここで閲覧をやめることを推奨します、それでも構わないって人は続きを見てください。でも普通に面白いと思うのでやっぱり見てください
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