swapオルフェーヴルとトレセン学園   作:ヨルダン東海岸

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タキオン 「ふゥン……私があらすじを説明するのかい?…そうだねぇ…、異世界からやって来たドリームジャーニー君が、私の船を使ってホットランドへ向かい、帰りに不思議なウマ娘、…まぁ、仮に"ユニヴァース フォロワー"とでも呼ぶとしようか、そのユニヴァース フォロワー達から、消えてしまった偉大なウマ娘の話を聞いて、恐怖と好奇心から、自身の体調も気にせず行ったおかげで熱中症で倒れていた所を、私が見つけて彼女の住まいに送ってあげた、……って所かな。」


「え?なぜ私が関わっていない状況を詳しく説明できるのか、だって?…フフ、それは私にも分からないねぇ、なんてったって、私はただの渡し守だからねぇ…、フフ…。」






swapオルフェーヴルとトレセン学園その10

 

 

 

場面が変わり、トレセン学園の食堂に切り替わる……

 

いつものお茶漬けを持って食堂を彷徨うswapオルフェ。

 

 

swapオルフェ 「ブラスト君あの体つきで中等部とか信じられないゾ〜これ(唐突)」

 

 

なおメイショウドトウ

 

 

 

「え〜今日もオグリン居ないじゃん、時間帯違うのかなぁ…」

 

 

最近はいつもより早く昼を食べに行っているせいか、オグリキャップに会えていない。

 

 

何か面白そうな娘が居ないか、付近を見渡すと…

 

 

 

??? 「ねえねえねえねえねえねえねえねえ〜!タイシ〜ン!!」

 

 

??? 「…うるさっ…音聞こえないんだけど。」

 

 

swapオルフェ 「!」 

ウイニングチケットだ。

 

ウイニングチケットと、ウマホをいじりながらご飯を食べている物静かなウマ娘を見つけたので向かう。

 

 

「こんにちは、隣座ってもいいかな?」

 

 

 

??? 「ん、どうぞ…」

 

 

チケット 「あ〜!この前の新しい警備員さんじゃん!初めまして〜!」

 

うるさい、ただひたすらに。

 

 

チケット 「私、ウイニングチケット!よろしくね!」

 

ウイニングチケット、栗東寮に所属する高等部2年。

いつでも大声で、共感したままに熱く叫ぶ超ストレートなウマ娘。スポーツ全般が大好きで、中でも夢が1番詰まっているのは日本ダービーと考えており、なんとしてでも出て勝ちたいと思っている。ナリタタイシン、ビワハヤヒデとは無二の友情で結ばれている。

 

 

swapオルフェ 「」

知ってるよ、いつもスイーピーズにいる娘だからね。

 

 

??? 「……ナリタタイシン…。」

 

ナリタタイシン、栗東寮に所属する高等部2年。

カミソリのような鋭さの、反抗的なウマ娘。体の小ささをずっと小バカにされ続け、速さで見返してやるとレースの世界に飛び込んだ。態度が尖っているのは、ただナメられたくないー心からである。ウイニングチケット、ビワハヤヒデは同期の友人。

 

 

swapオルフェ 「私はswapオルフェーヴル。」

 

急に立ち上がって後ろに振り返り、とある人物に指をさす。

 

 

「君は、ウララちゃん(命名)」

 

 

ウララ 「あ〜!また会ったね悪フェちゃん!こんにちは〜!」

 

キング 「よしなさいウララさん…」

 

 

黄金世代+ハルウララも同じタイミングで食事を取っていた。

 

 

スペ 「お〜いスワオルさ〜ん!」

 

その場で手を振るスペシャルウィーク。

 

 

タイシン 「アンタの事知ってんならあっちに行ったら?」

 

 

swapオルフェ 「そうもいかないんだよなぁ〜。」

 

 

無視を決め込み、再び座席に着く。

 

 

スペ 「……」

 

グラス 「スペちゃん…もうやめましょう?」

 

 

 

チケット 「ねえねえねえねえスワオルさん!」

 

 

swapオルフェ 「」

コイツこんなにうるさい奴だったか…?……うるさい奴だったな…

 

「なぁに?」

 

 

チケット 「この辺でハヤヒデ見かけなかった?午前の授業が終わったっきり見てないんだけども。」

 

 

タイシン 「知らない人にそれ聞いても分からないでしょ?」

 

 

swapオルフェ 「あ〜…」

 

そういえばアイツら飯どうしてるんだ?もしかしてカフェが自腹で払って買ってきてるのか?

 

 

「彼女ならタキオンの所にいるよ、元気そうだったから心配しなくてもいいんじゃないかな。」

 

 

タイシン 「はぁ?目の下に隈の出来た人が元気そうに見えんの?アンタイカれてるんじゃないの?(辛辣)」

 

 

swapオルフェ 「っ」

うお…。これ地雷踏んだ感じか…?

 

イグザクトリー!

 

 

チケット 「タイシン…そんなひどい言い方しなくても……。」

 

swapオルフェ 「悪かった、君たちにとってハヤヒデは重要な存在だって知らなかったんだけどお姉さん許して!(何でもはしない)」

 

 

タイシン 「……もうわかったから、さっさとどっか行って。」

 

 

swapオルフェ 「はいはい…」

 

ズゾゾゾゾゾゾゾ……!

 

勢いよくお茶漬けを食べ始め、あっという間に完食した。

 

 

「じゃあね二人とも、またどこかで。」

 

 

 

スペ 「ぁ…」

 

どこかへ向かうswapオルフェを見つめるスペシャルウィーク達。

 

 

「スワオルさん…悪い人じゃないのに(矛盾)、変な話し方と態度のせいで、皆から距離を置かれているような……」

 

 

グラス 「いえ、あの人はとても悪い人です(断言)早くたづなさんと理事長に詰められて追い出されてしまえばいいんです(不倶戴天)」

 

 

スカイ 「…この前のことまだ根に持ってるんだ…早く忘れた方がいいゾ〜これ。」

 

 

セイウンスカイはこう見えても、影でコソコソできるタイプのウマ娘、流行りのトレンドや流行語なんかは学園中を駆け回って頭の中に入れて居るのだ、必要な時に使えるように。

 

 

キング 「ちょっと!それ辞めなさいよ!」

 

 

スカイ 「え〜、でも誰も不快だって思ってないみたいだよ?」

 

グラス 「思っています、不快極まりないです(辛辣)」

 

 

エル 「エルもそう思うデェス!」

 

スカイ 「それ…結構個人的な意見混ざってない?セイちゃんそれじゃ納得出来ないんだよね〜。」

 

 

だんだんswapオルフェに染まっていくセイウンスカイに、強くは言い出せないキングとグラス、実際にグラスもキングも、"swapオルフェが使っている、又は使いそうだから嫌だ"というだけでスカイにやめろと言っているだけで、相手がswapオルフェならめちゃめちゃ詰められるし、セイウンスカイがこういう時に頭が働くのも理解しているので話題に深く入り込めないのである。

 

 

グラス・キング 「……」

 

そうこうしていると、今昼休憩に入ったサイレンススズカがやって来た。

 

 

スズカ 「あっ、スペちゃん、隣いい?」

 

スペ 「どうぞ!」

 

 

 

しばらく食べ進めていると、スズカが突然話し出す。

 

 

スズカ 「…ねぇ、あんまり食事中に話すものでも無いと思うけど、ちょっと深刻な話をしてもいい…?」

 

 

スペ 「スズカさんの深刻な話……もしかして、脚を痛めちゃったとか…!?」

 

 

いつもと様子の違うスズカの事を心配する。

 

 

スズカ 「いや…私がどうこうじゃ無くて…タイキの事でなんだけど…。」

 

 

 

回想———

 

 

タイキ 「ハウディー!スズカァ!」

 

 

ハグをしてくる(豊満な胸部を押し付けてくる)

 

ムニョ…!(無慈悲)

 

 

スズカ 「嘘でしょ……」

 

 

無理やりタイキを引っ剥がす。

 

 

タイキ 「Оu、ソーリー、それよりスズカァ、ほんへに入ってもいいですカァ?」

 

 

スズカ 「待ってタイキ……"ほんへ"…?ほんへって、…何…?」

 

タイキ 「本編と同じ意味デェス!」

 

 

スズカ 「…ねぇタイキ、それ、誰に教えてもらったの…?」

 

 

タイキ 「swapオルフェさんデェス!(純粋)」

 

 

スズカ 「嘘でしょ…」

 

 

 

回想終了———

 

 

 

グラス 「その話詳しく聞かせて貰ってもいいでしょうか。」

 

エル 「エルも聞きたいデェス!」

 

キング 「私もいいでしょうか。」

 

 

スズカの話に、swapオルフェが嫌いなグラスとエルコンドルパサーが食いつく。

 

 

スペ 「え?えぇ〜?何で3人が食いつくんですか?」

 

スズカ 「詳しくって言われても…タイキの会話に、他に変なところは無かったし…」

 

 

グラス 「……でも、これでスワオルさんが、少なくとも自分以外の他人に、妙な言葉を教えている、という明確な証拠になるのでは…!」

 

 

スカイ 「その証拠を使ってどうするのさ?これだけだと、スワオルさんをどうこうするのは無理だと思うけど?」

 

 

キング 「だから、もっと集めるのよ!おかしな事を言っている人の証言を、そしたらあの人だって、どうする事もできないはずよ!」

 

 

スカイ 「どうにもならなくなったスワオルさんは、この学園を去るしか無くなるみたいだけど、それで本当にいいの?」

 

 

グラス 「ええ、何も問題はありません。ただこれまでと同じに、もとに戻るだけですから。」

 

 

 

ウララ 「え…悪フェちゃん、居なくなっちゃうの…?」

 

 

キング 「っ……」

 

 

スカイ 「少なくからずここにはスワオルさんにお世話になったり、恩がある人も居るみたいだけど、そういう人はどうなっちゃうわけ?」

 

 

グラス&エル 「………」

 

 

スカイ 「ま、セイちゃんは少なくとも居て欲しい側だし、そういう人達を根絶できるくらいしないと、追い出すのは無理だと思うよ。」

 

 

ウララ 「キングちゃん、私悪フェちゃんに居なくなってほしくないよ!」

 

 

キング 「……」

 

 

キングは揺らいでいた。今現在、スワオルに因縁を付けられたのはグラスワンダーとエルコンドルパサーだけであり、キングヘイローはあくまで"ウララがスワオルを迷惑だと思っているから"スワオルの事が好きではないのであって、直接何かされたわけではないのだ。それにウララの反応だと、スワオルの事が"少なくとも嫌いではない"のは目に見えて伺える。

 

 

グラス 「…一つ、確かな事を言っておきましょう。スワオルさんは、かなり嫌味な性格をしています。今後因縁をつけられる事になったら苦労するのは皆さんなんですよ?」

 

 

エル 「そうデェス!私達は因縁を付けられたからこんな事が言えるんデス。今はこっちが少数派でも、近い内に私達の意見は浸透していくはずデェス!」

 

 

キング 「…一度、この話は辞めましょう。とにかく証拠を集めないことにはどうにもならないわ……」

 

 

グラス 「そうですね…!」

 

 

スカイ 「セイちゃんちょっと散歩してきまーす。」

 

 

キング 「どこに行くのよ?」

 

 

スカイ 「別に?大したとこじゃ無いから♪」

 

 

何処かへ歩いていくセイウンスカイを、見守る事しか出来ない(大して興味ない)キングヘイロ達……。

 

 

何やら黄金世代の間で大変な事が起きているような……?

 

 

 

 

 

その頃swapオルフェは、近くのコンビニで人数分の弁当と、たくさんのエナドリを買ってきたので、救援物資としてタキオン達に持っていこうとしていた。

 

 

タキオンの所に顔を覗かせると、ケツイの効果が切れて再びグデ~~ンとしてる4人の姿と、それを介護している見知らぬピンク髪のウマ娘がいた。

 

 

 

swapオルフェ 「おい。」

 

 

??? 「ヒュッ!?」

 

 

swapオルフェ 「私に挨拶もなしにこの部屋に入ってきて、コイツらになんの用だ?」

 

固まるウマ娘に、そのまま話し続ける。

 

 

「こっちを向いて、握手をしろ。」

 

 

??? 「………」

 

ゆっくりと振り返り、握手をする。

 

 

ぶぅぅぅ〜ぶりゅりゅぅぅ〜…

珍妙な音が部屋中に響く。

 

 

「ひゃわ!?」

 

 

swapオルフェ 「手にブーブークッションを仕掛けておいて正解だな。」 

 

 

??? 「あなたはこの前の朝会の…新しい警備員さんのswapオルフェさん!?」

 

「ウマ娘の新人警備員さんが…私の手を握って、私も握り返している……くぅぅ〜〜ッ」

 

「ヒュ…(尊死)」

 

 

ドサッ…!

 

 

swapオルフェ 「えぇ…(困惑)」

 

エナドリと弁当たくさん買って来ててよかった。

 

 

 

ガラガラ…

 

そうこうしている内に、カフェが部屋に入ってきた。

 

カフェ 「…何をしているんですか?」

 

 

swapオルフェ 「かへ〜、この子なんなの?握手したらぶっ倒れちゃってさ、この子も体調悪いの?」

 

 

カフェ 「その人はデジタルさんです、タキオンさんの同室の方で、寮に戻ってこないのが心配で様子を見に来たんです。」

 

 

アグネスデジタル、栗東寮に所属する中等部2年。

ウマ娘オタク。大好きなウマ娘にお近づきになり、御姿を愛で、幸せな日々を送るためにトレセン学園にやってきた。とはいえ礼節はわきまえており、迷惑行為を働いたりはしない。あらゆるウマ娘を近くで拝みたいー心で、芝ダート問わぬ万能な走力を見せつける。

 

 

swapオルフェ 「そう…(無関心)。あっ、そうだ、ねえハヤヒデさぁ、悪いけど今日限りでここの研究員クビね。」

 

 

ハヤヒデ 「…ヌ……そうか……」

 

 

swapオルフェ 「昼飯とエナドリ飲んだら帰れ、そして二度とここに来るな〜!」

 

 

シャカール 「……るっせぇな……なンだよ人が気持ちよく寝てる時に……」

 

 

シャカールが伸びをしながら起きる。

 

 

swapオルフェ 「おはよ、よくこんな状態から寝れたね。」

 

 

シャカール 「区切り付けてやンねぇとやってられねぇよこんな事…」

 

 

ハヤヒデ 「そういえば…どうして私が今日で辞めることになったんだ…?」

 

 

 

swapオルフェ 「……ハヤヒデ君には、どうやら待ってる人が居るみたいだからね、チケットもタイシンも、君を心配していた、だから辞めさせる。ハヤヒデ君はもう自分のことに集中して貰って、どうぞ。」

 

 

まるでタキオン達には待っている人が居ないみたいな言い方で話す。

 

 

ハヤヒデ 「…私は役に立たなかったのか?」

 

 

swapオルフェ 「役に立つ立たないではなく、適材適所だよ、私はそれを間違えていた。それにこのままだと、学園での私の地位が危ういからね。」

 

「…そう、君は理由もなく私に誘われ、私の私利私欲の為だけに使われ、そして今捨てられようとしている、そうやって私を呪って欲しい、それが君にとって……タイシン達にとっての救済だろうから。」

 

 

タキオンが人選をしたにも関わらず、全ての責任を自分で取ろうとするswapオルフェ。

 

 

ハヤヒデ 「……私は最初、君の事が分からなかった、何を考えているのか、何がしたいのか、その都度その都度態度と口調を変えるキミに疑問感を抱いていた…、だが…今こうして話していてわかった、キミも私たちと同じ生き物なんだと。私はキミを呪えない、キミを知ってしまったからな。」

 

 

疲れているにも関わらず、不思議と笑みを浮かべるハヤヒデ、解放への喜びか、はたまた理解に対する喜びか、それはハヤヒデ本人にも分かっていなかった……

 

 

「…しかし、誰を私の代わりに使うんだ?」

 

 

swapオルフェ 「私がやる。」

 

 

ハヤヒデ 「…そうか、なら、安心して戻れるな。」

 

 

swapオルフェ 「ばいばい。」

 

 

ハヤヒデ 「ああ、…また会おう。」

 

 

 

ハヤヒデに弁当とエナドリを持たせて帰らせる。

 

 

その日の夜、ハヤヒデはぐっすり眠れて疲れや隈も取れたんだとか、そんな事はまだ誰も知らない……

 

 

 

swapオルフェ 「さーて君たち昼ごはんだゾ〜。」

 

 

んしょ…

倒れてるデジタルをハヤヒデが居たイスに座らせる。

 

 

シャカール 「…オマエ、なんか言われたのか?」

 

 

swapオルフェ 「別に?ただ自分の立場を守りたかっただけだよん。」

 

 

シャカール 「…ほーン。」

 

 

分かりやすい嘘を付くなと思うエアシャカールであった。

 

 

 

swapオルフェ 「おらタキオン起きろ〜昼飯だぞ〜」

 

 

タキオン 「んんっ……ありがとカフェ〜…」

 

 

弁当にがっつくタキオン。

 

swapオルフェ 「あ、やっぱりカフェが昼メシ買ってきてたんだ、なんか悪いね仕事させちゃって。」

 

 

カフェ 「そう思うなら、せめて彼女たちのために使った昼ごはん代を払って下さい。」

 

 

swapオルフェ 「甘えんなよ…甘えんなよ…。」

 

 

タキオン 「う、羽毛…」

 

喉にご飯を詰まらせかけるタキオン。

 

 

カフェ 「…甘え?私がそんな事でああ言ったとでも?」

 

 

swapオルフェ 「要は、働いてもないのに対価を要求するなってこと。君がした事って、昼飯買ってきてるだけでしょ?それで連中の作業が成り立ってるのと、対価を要求するのは違うよ。」

 

 

カフェ 「私が居なかったら彼女達がどうなっていたことか、貴方に想像できますか?」

 

 

swapオルフェにがっつく様に反論し始めるカフェ。

 

 

swapオルフェ 「そんなの私の知ったことじゃないよ、居なきゃ居ないで、自分で昼飯くらい食べに行くさ。デジタルだって、そう思うよね?」

 

 

まだ気絶してるデジタルに共感を求めるも、返ってくるのはタキオンがご飯をかき込む音と、シャカールがパソコンのキーボードをカタカタとならす音だけだった。

 

 

シャカール 「」

他所でやれよその話…(正論)

 

 

swapオルフェ 「」

んも〜仕方ないなぁ〜…

 

 

袋からエナドリと弁当を取り出す。

 

 

「君を彼女達(デジタルを除く)の面倒見係に任命する、嬉しいダルルォ!?」

 

 

エナドリと弁当を渡す。

 

 

初任給〜(オノマトペ)

 

 

 

カフェ 「눈_눈(顔文字)」

 

 

swapオルフェ 「では頑張りたまえ〜〜」

 

 

ヒュン!

何処かへ瞬間移動したswapオルフェ。

 

 

カフェ 「……」

 

とんでもない事に巻き込まれた(今更)と、クソデカため息をするマンハッタンカフェであった……

 

 

 

場面が引き、すぐ手前の廊下で両手を頭に組んで、壁に寄りかかるセイウンスカイにクローズアップする。

 

 

スカイ 「……ふ〜ん?あの人思ったよりも危機感持ってるじゃん、私が警告するまでもなさそうだね。」

 

 

誰に言うわけでもなく、にゃはは♪と笑うスカイはスペシャルウィーク達の元に戻るのだった…。

 

 

 

その頃ハヤヒデは、弁当とエナドリを持って食堂に寄っていた。

 

 

ハヤヒデ 「タイシンとチケットはもう食べ終えてしまっただろうか。」

 

 

しばらく周りを見ていると…

 

 

チケット 「お〜い!ハヤヒデ〜!」

 

 

チケットが私の事を大きな声で呼んでいたので向かう。

 

 

ハヤヒデ 「チケット…タイシン、まだ居たんだな。」

 

 

タイシン 「ハヤヒデ…アンタ、大丈夫なの…?」

 

 

目の隈の事を心配しているタイシン。

 

 

ハヤヒデ 「…ああ、まあな…。」

 

 

チケット 「あれ、ハヤヒデ今日は買い弁なの?」

 

チケットが、手に持っていた弁当に気づく。

 

 

ハヤヒデ 「いや、これはswapオルフェさんがくれたんだ。」

 

タイシン 「…アイツが?なんでよ。」

 

 

ハヤヒデ 「む?タイシンはもう彼女と会ったのか?」

 

 

タイシン 「会ったよ、それでアイツが「元気そう」とかふざけた事言ってたから、ちょっとキツく言ったらどっか行っちゃった訳。」

 

 

ハヤヒデ 「…そうか…。」

 

とりあえず食べ始めるハヤヒデ。

 

 

タイシン 「…ねぇ、この際だから全部話して貰うけど、アンタ、アイツとどういう関係なの?」

 

 

これまでに会ったことを全て話すハヤヒデ。

 

 

タイシン 「……他にも強制労働されてる人が居るわけ?やっぱりろくでもない奴じゃんアイツ。」

 

 

チケット 「早く助けに行こうよ!」

 

 

ハヤヒデ 「いやしかし…、彼女達はもはやそういう気質であって…、私たちが手を出そうと出さまいと、結局根本的な所は変わらないだろう?」

 

 

ハヤヒデの正論に何も言い返せない二人…。

 

「それに、これはあくまでも、swapオルフェさんが居る間の話だ、元の世界に彼女が帰れれば、それで全てが元に戻る。」 

 

 

タイシン 「元の世界…?」

 

 

ハヤヒデ 「swapオルフェさんから何も聞いていないのか?」

 

2人にswapオルフェがここに居る経緯を話す。

 

 

チケット 「そんなのかわいそうだよぉぉ゙ぉ゙ぉ゙!!」

 

 

タイシン 「……そんなの関係ないから。事情は分かったけど、でも許せないから。」

 

 

ハヤヒデ 「まあ…とにかく、あまり彼女にひどい事はしないで欲しい。」

 

 

 

ハヤヒデのおかげで、若干(誤差)swapオルフェに対する評価が上がったタイシン達だった…

 

 

 

同じタイミングでセイウンスカイも戻って来た。

 

 

スペ 「あっ、お帰りなさい…」

 

 

キング 「アナタ結局どこに行ってたの?」

 

 

スカイ 「ん〜?…トイレかな。」

 

 

キング 「そう…(無関心)」

 

スカイ 「おっ。」

 

 

キングの発言に思わず反応してしまうスカイ、だがキングの方は全く気にしていない様だった。

 

 

キング、やっぱ好きなんすね〜♪

 

 

誰に言うわけでもなく、心のなかでそう思うスカイだった…

 

 

 

 

 

その頃、肝心のswapオルフェは、屋上でタバコを吸いながら、虚しい顔でフェンスに肘をついて寄りかかっていた。

 

 

swapオルフェ 「は〜〜…」

 

 

正直これは予想していなかった、グラスとエルが私のアンチになって、学園から追い出そうとまでしている。10日くらい放置してたら宗教ができてそう(小並感)…でも、宗教って神様を信仰するものだから、この場合は「不信感」なのか?否、そんな事はどうでもいい。いよいよ行動を自粛せざるを得ない状況になってしまった、完全にエルとグラスが特異点だった、その場のノリであんな脅しかけて…、幼稚かよ私、過去に行けたらなら真っ先にぶん殴ってやる。

 

 

スゥゥゥ~…!

チリチリチリ…

 

 

「はぁぁ〜〜…」

 

クソデカいため息に混ざって、タバコの大きな煙も一緒に出てくる。

 

 

 

??? 「ほりゃまあ、おっきなため息だこと〜。」

 

 

swapオルフェ 「!」

 

耳を尖らせて、咄嗟に声の方向に顔を向けると同時に、タバコを相手に見えないよう、左手の掌にやけどしない程度に被せる。

 

 

謎のウマ娘がこちらに寄ってくる。

 

 

??? 「な〜んか嫌な事でもあったんかい?落ち込んだ時に、独りでいちゃあよくないよお。」

 

 

swapオルフェ 「…!」

 

 

見たところ彼女もトレセン学園の生徒なのだが、どうにも私より年上というか…話し方のせいで、まるでおばあちゃんと話しているような気分だ。

 

 

「君は…誰かな?」

 

 

アキュート 「あたしかい?あたしはねぇ、ワンダーアキュートっていうの。たぶん、初めましてかねぇ?」

 

「急に声かけてごめんなさいね。あなたが泣きそうな顔してるもんだから気になっちゃって。」

 

 

ワンダーアキュート、栗東寮に所属する高等部1年。

とても穏やかな人柄で面倒見のよいウマ娘。 周囲からは「話すとなんだか、 おばあちゃんを思い出してほっこりする」と評判。 しかしレースが近づくとうって変わってストイックに自分を追い込む、いぶし銀の闘志を秘めている。

 

 

 

お昼…とはいえもういい時間だろう。ほとんどの生徒は教室に戻っているだろうに、この娘はここで何をしているのだろうか。

 

 

swapオルフェ 「何してるのこんなところで(記憶喪失)早く(教室に)帰らないとクラスメイト心配しちゃうよ?」

 

 

アキュート 「いやいやぁ、一分でも休憩は長くとっておきたいからねぇ、この時間ならまだ、"ぽりぽりさん"が2本も食べられるよぉ。」

 

 

黒と白、そして薄い白色のギンガムチェックの風呂敷を取り出し、それを解くと中から大根のぬか漬けがタッパーに入った状態で現れた。

 

 

カリカリ…

食べ始める。

 

「…かくいうあなたは、警備の仕事に戻らなくて大丈夫なのかい?」

 

 

swapオルフェ 「うん、もうちょっとしたら私も戻るよ。」

 

 

アキュート 「そう、余計なお節介だったみたいね。」

 

「……ところで、あなたが左手に持っている物はなにかねぇ?」

 

 

swapオルフェ 「ッッ!」

 

刹那、左手に持っていたタバコを青攻撃で青くさせ、どこか適当な場所にワープさせる。

 

「……持っているって、何を?」

 

 

左手を開いて、何もない事を見せる。

 

 

アキュート 「おや、私の勘違いだったみたいだねぇ、ごめんなさいね。」

 

「それじゃあそろそろ、私は行くとしようかねぇ。」

 

 

タッパーを風呂敷で縛り、どうやってかスカートのポケットに入れて、その場を去ろうとする。

 

 

「あ、そうじゃ、せっかく外に居るんじゃ、中に入る前に、スーツを思い切り叩くと、多少はその臭いも落ちるんじゃないかねぇ。」

 

「なにせウマ娘は、人間の数百倍も嗅覚が鋭いからねぇ。」

 

 

そういいながらワンダーアキュートは、校舎に戻っていった。

 

 

swapオルフェ 「っ………」

 

なんだ…?なんでアイツ私が左手にタバコを持っているって分かったんだ?周りは確認したつもりだけど、実は最初から居たのか…?

それに…なんだ最後のは。

 

スーツの匂いを嗅ぐ。

 

 

「香水かけすぎたとか?」

 

 

確かにいつもよりちょっとばかし匂いが濃い気がするが、態々そんな事を指摘するか普通?

 

 

とりあえずワープ先のタバコを手元に戻す。

 

 

「あ〜あ、だいぶ減っちゃったよ。」

 

 

スゥ~

チリチリチリ…

 

ワンダーアキュート……警戒しておくべきか。

 

 

 

この後、衝撃の事件が発生する……

 

 

swapオルフェが屋上から降りて、なんとなく食堂を通ったときだった…

 

ご飯の量が足りなかったのか、タキオン達が食堂に来ていた。

 

 

見知らぬウマ娘も何人か居るのと、時間が押してるので無視しようとしたのだが…

 

 

 

小柄な金髪のウマ娘がそこに居た、タキオンや見知らぬウマ娘達と話しているようだ。

 

 

異世界の記憶と、彼女の姿が重なる。

 

 

swapオルフェがその後何をしたのか、見てみよう…

 

 

 

swapオルフェ 「ッッッ!!」

 

よく分からない複雑な気持ちになった、だが私がやることはたった一つ。

 

 

タッタッタ…!

近づいていく

 

 

タキオン 「やあ、swapオルフェくn」

 

 

 

 

ネオユニ 「?」

 

近づいてくるswapオルフェを見て、両手を上げてゆらゆらとする

 

 

ネオユニ 「スフィーラ、未知の存在を検知したよ、私はキミとコn…」

 

 

swapオルフェが拳を大きく振りかざし、ネオユニヴァースの顔面めがけて放つ。

 

 

ドゴッ……!!

 

パンチが命中した瞬間、肉が鉄板に叩きつけられる様な酷く鈍い音が食堂に響き渡る。

 

 

 

タキオン&カフェ 「……っ!?」

 

 

???&??? 「……ッ!?」

 

 

黄金世代一同 「……ッ!?」

 

 

その他モブウマ娘 「……ッ!?」

 

 

 

殴られた衝撃で壁に飛ばされるネオユニヴァース、壁にヒビが入るほどの強力なエネルギーを顔に受けてしまった…

 

 

一瞬だけ、食堂からswapオルフェの息遣い以外の音が消える。

 

 

 

swapオルフェ 「ハァー…ハァー……ッ!ふざけるなよ…!よくも私たちを置いて勝手に消えやがってッ!!」

 

 

ネオユニ 「………」

 

 

明らかに痛いはずなのに、表情、顔色一つ変えないでswapオルフェを見続けるネオユニヴァース。

 

 

swapオルフェ 「なんで私たちを置いて消えやがったっ!」

 

 

追撃を仕掛けようとするswapオルフェをタキオンが後ろから抑えつける。

 

 

タキオン 「おっ、落ち着きたまえっ…!」

 

 

swapオルフェ 「邪魔だ!どけ!」

 

 

ガシッ!

 

もう一人のウマ娘もswapオルフェを抑えつける。

 

??? 「オメェッ…!アイツがアンタに何したって言うんだ…!」

 

 

 

??? 「ネオユニヴァースさんっ、大丈夫ですか…?」

 

 

ネオユニ 「ダンツフレーム…『わたし』は"CERB"、それより彼女が危険。」

 

 

ダンツフレームが手負いのネオユニヴァースの手を肩に乗せて立たせてあげる。

 

 

タキオン 「事情を…!聞かせて欲しいねぇ…っ!」

 

 

swapオルフェ 「こんのっ……!離れろ…っ!」

 

 

??? 「誰か!たづなさんかルドルフさんを呼んでくれ!」

 

 

モブウマ娘C 「なっ…なら私が…!」

 

 

オルフェ 「その必要はない。」

 

 

スタッスタッ…!

 

オルフェーブヴルが食堂にやって来た。

 

 

タキオン 「君じゃ駄目だろう!これはたづなさん案件だ!」

 

 

オルフェ 「そのまま抑えていろ、研究の民よ。」

 

 

そのまま押さえつけられているswapオルフェの前に出てくると、間髪を入れずにオルフェが腹パンを決める。

 

 

ドゴッ…!!

 

 

 

オルフェの回想

 

 

swapオルフェ 「だからそういう状況になってる私を見つけたらオルにやってもらいたいがあるんだ。」

 

オルフェ 「申してみよ。」

 

swapオルフェ 「やってもらいたいことは一つ、…私に思いっきり腹パンをして強制的に動けないようにして欲しい。」

 

「そして、その時にこう言ってほしい……」

 

 

 

回想と現実がリンクする

 

 

 

オルフェ 『ヤツは、貴様の知っているネオユニヴァースでは無い。』

 

 

swapオルフェ 「………カハッ…!」

 

 

タキオン 「えぇ〜!?なぜ事を複雑にするんだ!」

 

 

swapオルフェ 「グフ…ありがとう、オル…助かったよ…」

 

 

そのままswapオルフェは気絶してしまった。

 

 

オルフェ 「おい、なぜ脱力する、余の御前だぞ。」

 

 

タキオン 「今の腹パンで気絶してしまったよ…」

 

 

なぜだ余…

 

オルフェ 「ハァ……後は余が始末しておく、各自元に戻るように、それと、この事は他言無用で頼む。」

 

 

オルフェはswapオルフェを担いで、保健室へ向かっていった……。

 

 

タキオンたちはひとまず、ネオユニヴァースのケガの介護をする事になった。

 

 

 

…グラス達は、何も言えなかった、というより、言葉が喉から出てこないのだ。swapオルフェをバ鹿にする訳でも、軽蔑するわけでも無い、ただ何も出てこないのだ。

 

 

黄金世代だけでなく、ここに居たほとんどの人が声を出せなかった…何が起きたのか、それを理解する事すらも拒否してしまうような事が起きてしまったのだから…。

 

 

 

 

……

 

 

 

 

……

 

 

 

 

swapオルフェ 「………」

 

保健室へ担がれていったswapオルフェが目覚める。

 

 

周りを見ると、ナース服を着たオルと、同じくナース服を着ている芦毛のウマ娘がこちらを見ていた。

 

 

芦毛のウマ娘がベッドの右側の縁に手のひらを置いて寄りかかる。

 

 

 

??? 「どうも、それで…」

 

「ああ、落ち着いて下さい、焦ることはありません(迫真)」

 

 

淡々と話し始める芦毛のウマ娘の話が気になり、そのまま流れに身を任せる事にしたswapオルフェ。

 

 

寄りかかるのをやめて話す。

 

 

「あなたにお話しがあります、いいですか?」

 

「どうか、落ち着いて。」

 

 

 

左側にゆっくりと歩きながら再び話し始める。

 

 

「あなたはずっと、昏睡状態だった。」

 

「ええ、ええ、分かっています、どれくらいの長さか?」

 

 

目が疲れたからまばたきをするswapオルフェ。

 

 

 

「あなたが眠っていたのは……」

 

「9年です。」

 

 

 

真剣な顔をしてそう話す(嘘である)

 

 

swapオルフェ 「んン…んんっ……!んん…フゥッ…!」

 

 

衝撃の事実に驚愕し、思わず冷静さを保てなくなって体をジタバタと動かすswapオルフェ。

 

 

??? 「まずい!」

 

「オルフェ!」

 

オルフェ 「余は何もせぬぞ、この格好をしてやっただけありがたいと思え。」

 

 

??? 「ちぇ〜、オルフェはつまんね〜なぁ。」

 

「しょうがねぇ、こうなったらアタシの必殺技で落ち着かせてやるしかねえ…!」

 

 

「ゴルシビンタ!」

ベチィン!

 

 

swapオルフェ 「アウ…!」

 

 

??? 「大丈夫。」

 

「ゴルシビンタ!」

 

 

ベチィン!

 

 

「落ち着いて。」

 

「ゴルシビンタ!」

 

ベチィン!

 

 

「落ち着いて。」

 

「ゴルシビンタ!」

 

 

ベチィン!

 

swapオルフェ 「ガッ…あ…」

 

痛みで悶えるswapオルフェ。

 

 

??? 「そう。」

 

「大丈夫です。」

 

「大丈夫です。」

 

「そうです。」

 

 

「休んで……」

 

 

ゆっくり眠りにつくswapオルフェ(気絶)

 

 

 

??? 「しかしコイツ、見れば見るほどオルフェにそっくりだな〜、恐るべきオルフェ達計画もここまで進んでたのか?」

 

 

オルフェ 「くだらんままごとに余を巻き込むな、ゴルシよ。」

 

 

ゴルシ 「なに言ってんだ、アタシがたまたま保健室でデーモンコアの模造品を作ってなかったら、今みたいな感動の再会にはなってなかったんだぞ〜」

 

 

オルフェ 「余は今ヤツをここに担ぎ込んで来た、そこから今に至るまで、余は一瞬たりともヤツと距離を置いていない。貴様の時間間隔はどうなっている、実際には9年どころか、5分も経っていないではないか。」

 

「…それより、…これが今申した、デーモンコアという代物か?」

 

アルミホイルを球体状に加工した様な物が机に置いてある。

 

 

ゴルシ 「おぅ、そうだぜ、側はもう完成してんだ。」

 

 

オルフェ 「刺さっているドライバーには、何か意味があるのか?」

 

ゴルシ 「オルフェ、そのドライバー、絶対に引っこ抜くなよ(真剣)」

 

「もしソイツを引っこ抜いたら……青白い光が出る。」

 

 

オルフェ 「その光に当たるとどうなる?」

 

 

ゴルシ 「その光を浴びるとッ……ゴルシちゃんレーダーが反応して……光を浴びたヤツを感知してアタシのドロップキックがプレゼントされるんだ!」

 

 

めちゃくちゃくだらない機能に声も出ないオルフェだった……

 

 

 




今後、異世界組(地下世界)のウマ娘には「swap」と付けることにしました
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