swapオルフェーヴルとトレセン学園   作:ヨルダン東海岸

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前回のあらすじ

swapトラン 「ほいほーい、トランセンドだよん。前回ね、ドリームジャーニー君がウォーターフェルをあちこち探索したんだよね、不思議なウマ娘達とも出会えたみたいで、……そういえば、ドリームジャーニーって…スノーフルに突然やって来たオルフェーヴルの妹さんもそんな名前だったような……、ま、そのうち思い出すでしょ。」

「じゃあ、本編始まるよ〜。」






語録汚染と、swapオルフェーヴルの受難

 

 

 

 

 

景色は変わり……

 

 

swapオルフェ 「あれから1週間、驚くほど何もなく、平和な日々を送っている。」

 

 

何気なく食堂で休憩していると…

 

 

ターボ 「ぬわああああん疲れたもおおん!」

 

ネイチャ 「チカレタ…」

 

タンホイザ 「いやぁ〜今日もキツかったですねぇ〜…」

 

 

聞き覚えのある会話を耳にする。

 

 

まずはこの3人の事を紹介をしよう。

 

 

ツインターボ、美浦寮に所属する中等部2年。

暴走!爆走!いつでも走り回っている全力少女。自分の限界を知らないため、ギリギリまで追い込んでしまう……のだが、極限状態を楽しんでいるフシもある。同世代に比べ幼い性格で、臆面なく人に感情を伝えられる、よく言えば素直、悪く言えばワガママだけど憎めないムラッ気ウマ娘。

 

 

 

ナイスネイチャ、栗東寮に所属する中等部3年。

下町生まれの高望みしないウマ娘。自分は脇役と考えているため、過度な期待からはやや逃げがち。そのため、いつも好走止まりである。下町育ちゆえに生活力は高く、料理や洗濯などは手が空いた時に片付ける。地元のおばちゃんやご老人に愛される名物少女である。

 

 

 

マチカネタンホイザ、栗東寮に所属する中等部3年。

真面目で前向き、いつでも全力の優等生な性格……なのにイマイチ勝ちきれなかったり、肝心な部分でポカをするなど、天然なところも。そんな彼女の自分への評価は……『普通』な子。個性の強い子たちに憧れたりもするけれど、自分らしさを大事に、ひたむきに頑張ります!

 

 

 

 

今トレセン学園では、とある動画が大流行している、その動画は……ズバリ、タマモクロス達が上げた"例"の動画である。厳密には、タマモクロス達が上げた動画の2日後に上げられた一本の動画である。

 

 

動画のタイトルは【バクシン空手部 ぴょいの裏技】

 

あらすじ

部活が終わり、放課後和室で風呂に入るため着替えるタマモクロス、オグリキャップ、イナリワン。だが風呂に入っている途中、オグリキャップがタマモクロスに体を洗うよう要求、もちろん後ろだけでなく前も。その後湯船につかってさっぱりし、イナリワンがオグリキャップに夜にラーメン屋に一緒に行こうと提案、軽く流されてしまうも、オグリキャップはそのままタマモクロスに、風呂に入る前にチラチラ見てただろうと、難癖を付けてタマモクロスを襲う……

暑い真夏の夜、加熟した欲望は、遂に危険な領域へと突入する。

 

 

そして、この動画がトレセン学園内で大流行し、一部のウマ娘・人間を除いて、誰も彼もが"淫夢語録"なるモノを使うようになってしまったのだ(惨劇)

 

 

キング 「……(呆れ顔)」

 

スズカ 「嘘でしょ…。」

 

スカイ 「おっ、どうしましたか?(煽り)」

 

キング 「いえ…なんでもないわ…(絶望)」

 

スペ 「大丈夫ですよスズカさん!まだ私たちに被害は及んでいませんから!」

 

グラス 「"まだ"…ですけどね…。」

 

エル 「swapオルフェさんはいつの間にか味方を増やしていたんデスカ…敵ながらあっぱれ、やりますねぇ!」

 

グラス 「エ〜ル〜?(狂気)」

エル 「ケ!?ふ、不可抗力デース…!」

 

 

 

モブウマ娘C 「あぁ^〜おいしいねぇ〜」

 

モブウマ娘D 「この水、バッチェ冷えてますよ〜♪」

 

 

学園内はカオスと化していた、だが、もちろん理性を保っているウマ娘も当然居る。

 

 

グラス 「困ったことになりましたね…。」

 

エル 「このままだと、トレセン学園はおしまいデース!早く何とかしないと…!」

 

 

エルとグラスは、早急に食堂から立ち去る、避難した先は屋上だった…

 

 

そこには、キタサンブラックやスイープトウショウ、オルフェーヴル達の姿もあった、だが…

 

 

キタサン 「スイープさん、私、スイープさんの事が好きだったんですよ!」

 

スイープ 「何なのよソレ!流行ってるんだか何だか知らないけど、私ソレ嫌い!」

 

 

必ずしも屋上が安全圏だとは限らないようだ。

 

 

エル 「アゥ!どこへ行ってもあの言葉デース!グラァス!私たち、どうすればいいんですカ!?」

 

グラス 「…ひとまず、この事を生徒会の方に話しましょう、既に被害の程は知っていると思いますが…」

 

 

生徒会室に向かう途中、早足でウマホを片手に何処かへ向かうエアグルーヴに会ったが、それは気にせず、生徒会室に着く。

 

コンコン…

 

ルドルフ 「どうぞ。」

 

ガチャ…

グラス 「あ…すみません、なんて言ったらいいのか…。」

 

 

ルドルフ 「…分かっているよ、多分君たちが言いたいのは、今トレセン学園で流行している"言葉"の事について、だろう?」

 

 

流石生徒会長、校内の状況をしっかりと理解しているようだ。

 

 

エル 「っ…!そうデース!ルドルフ会長なら、何とか出来るんじゃないかって…!」

 

 

ルドルフ 「…私も情報を集めている最中だからな。…正直これは、今日明日でどうにかなる案件ではないだろう、残酷だが、しばらく我慢してもらう他ない…という所だろうか…。」

 

「…ところで…」

 

 

一気に空気が重くなる。

 

 

「君たちは、誰がこの一件の主犯か、目星は付いているかい?」

 

 

グラス 「…っ!swapオルフェーヴルさん、あの人が悪いと、私は思っています!」

 

エル 「私もそう思いマース!あの人が来てから、トレセン学園はおかしくなって行きましタ!」

 

 

ルドルフ 「やはり…か、ふむ…あまり聞きたくなかったな……。」

 

しばらく頭を抱える。

 

「この件に関しては、今エアグルーヴが"もってこい"の人物に調査を依頼しに行っている、今日はひとまず戻るといい。」

 

 

グラス 「はい…、失礼します。」

 

2人で生徒会室を出る。

 

 

エル 「さっきのエアグルーヴ先輩は、依頼をしに行っていたんですネ!でも、とっておきの人物って、誰の事でショウ…?」

 

グラス 「…分かりません。ひとまず、生徒会の方々が調査してくれているのなら安心です、スペちゃん達の所に戻りましょう。」

 

 

その頃エアグルーヴはというと…

 

 

??? 「ハァ〜…、ここ最近、占いの需要が低迷している気がしますねぇ…。」

 

 

ドトウ 「きっと、今流行ってる不思議な言葉で、自分たちで解決してるんじゃ無いでしょうか…?」

 

 

??? 「うむむぅ…その可能性は0ではないでしょうねぇ……。」

 

 

ドトウと謎のウマ娘が、何やらテントの中で悩んでいた。

この水晶玉の前でメイショウドトウと話している彼女はマチカネフクキタル、栗東寮に所属する高等部1年。

 

占い&おまじない頼りのオカルト本願なウマ娘。いつでも占いをしないと気が済ます、自分はもちろん、誰かにしてあげるのも大好き。「走り続ければ道は開ける」という神様のお告げを強く信じている。招き猫の形をしたバッグの名前は『にゃーさん』。

 

 

 

ファサ…

誰か入ってくる。

 

 

エアグルーヴ 「マチカネフクキタル、君に頼み事がある。」

 

 

フクキタル 「へ?エアグルーヴ先輩…!?私は不正な営業なんてやってませんよ!」

 

 

エアグルーヴ 「人の話を最後まで聞けっ!」

 

 

キレの効いたツッコミをする。

 

 

フクキタル 「ふんぎゃあぁ!?」

 

 

エアグルーヴ 「はぁ…、お前に占ってほしいものがある。」

 

 

そのままウマホをフクキタルに見せる。

 

 

フクキタル 「これは…、動画ですか…?ンマッ!タマモクロス先輩とオグリキャップ先輩、それにイナリ先輩が出て居ます!いつの間にウマチューバーデビューを果たしたんですか…。」

 

 

しばらく動画を見続け…

 

 

「むむむ…。ところで、なぜこの動画を私に調べて欲しいのですか?」

 

 

エアグルーヴ 「今、この動画がトレセン学園内で流行っている、…だが…、正直この3人がコレほどのネタを隠していたとは思えん。」

 

 

フクキタル 「ええと…、つまりどういう事でしょうか…?」

 

 

エアグルーヴ 「私は、この動画には「裏」があると思っている、外部からネタを取り入れた…とかな。」

 

「そこでお前の占いで"元ネタ"を探ってもらいたいという事だ。」

 

 

フクキタル 「ウマチューブに上がっている動画なんて、大体外部からネタを拾っているものだと思いますが…、そういう事ならお任せください!」

 

「エコエコアザラシ〜エコエコオットセイ〜…元ネタよ〜カムトゥミー!!」

 

 

水晶玉に手をかざし、謎の呪文を唱え始める。

 

 

ピカァ…!

水晶玉から淡い光が出て、何かが映し出される。

 

 

 

エアグルーヴ 「…映像のようだが…、なんて言っているのか分からん。」

 

フクキタル 「今音量を上げますね…。」

 

 

水晶玉の右側を逆なですると、音量が少しずつ上がる。

 

 

 

和室で服を脱ぐ三人

??? 『ぬわあああああん疲れたもおおおおおん』

??? 『チカレタ…』

??? 『いやもうキツかったっすね今日はー』

??? 『あぁもう今日は…すっげえキツかったゾ~』

??? 『ホントに…』

 

 

 

ドトウ 「人間の男性3人が着替えてますぅぅ。」

 

エアグルーヴ 「…これは!…セリフや構図まで、すべて同じではないか!」

 

 

 

3人で狭い風呂場で入浴)

???『先背中洗いますね~』(『白菜かけますね』)

???『オッス』

???『あぁもう、疲れましたねぇもう』

???『ああ今日は…大変だったなーもう』

???『こんなん毎日続いたらもう、やめたくなりますよね~』

???『ですね…』

 

 

 

エアグルーヴ 「む…?こんな描写は無かったぞ…?」

 

フクキタル 「もしかして、カットせざるを得ない状況だったのでは?」

 

 

 

???『え、僕もやるんですか?』

???『当たり前だよなぁ?』

???『うーん、俺もやったんだからさ』

(しぶしぶ洗うKMR)

???「ふああああ疲れたもおおおおん」

???「KMRも結構…洗い方上手いじゃん」

(MURの股間がムクムクと勃起し始める)

KMR「あっ…ありがとうございます…』

???「俺も後から洗ってくれよな~」

 

 

ドトウ 「こっ、この人、うまだっち(隠語)してませんかぁぁ!?」

 

フクキタル 「はわわぁ…!(赤面)」

 

エアグルーヴ 「はしたない!次のシーンに切り替えろっ!」

 

 

焦った様子で急かす。

 

 

フクキタル 「定速でしか再生できないんです……。」

 

そう言いつつも、フクキタルの目線は水晶玉の中の景色だけを見つめている。

 

 

???『フゥーッ↑…MURさん上がりますかぁ?』

MUR『そうだな…流してくれ』

(MURの股間のアップ)(モザイクが一瞬薄くなりアレが丸見えになる)

KMR『あっ…はい…スッー』

 

 

 

ドトウ 「はわぁ……!」

 

 

 

KMR『熱くないですか?』

MUR『おっ、いいゾ~』

KMR『はい…』

MUR『ふぅー』

???『上がったらビールですよ~先輩~』

MUR『そうだな~』

 

 

 

エアグルーヴ 「くっ…、さっきから私は何を見せられているんだっ……」

 

 

頭を手で押さえ、悶々とするエアグルーヴ。

 

 

 

風呂場のドア『バン!ババン!バン!(迫真)』

MUR『ふぉ~~あっつー』

???『ふぉ~、ビール!ビール!あっつー↑!』

MUR『あ~早くビール飲もうぜ~。おっ、冷えてるか~?』

???『んぁ、大丈夫っすよ、バッチリ冷えてますよ』(『バッチェ冷えてますよ』)

 

 

 

エアグルーヴ 「」

…なるほど、風呂場のシーンがアレなら、カットされるのは当然だな…

 

 

 

しばらく和室でくつろぐ3人。KMRは雑誌『Weeklyぴあ』を読んでいる)

???『MURさん夜中腹減んないすか?』

MUR『腹減ったなぁ(時制の不一致)』

???『ですよねぇ』

MUR『うーん』

???『この辺にぃ、うまいラーメン屋の屋台、来てるらしいっすよ』

MUR『あっ、そっかぁ…』

???『行きませんか?』

MUR『あっ、行きてぇなぁ』

???『行きましょうよ』

『じゃけん夜行きましょうね~』

MUR『おっ、そうだな』

MUR『あっ、そうだ(唐突)おいKMRァ!』

KMR『えっ、何?(タメ口)』

MUR『お前さっき俺ら着替えてる時チラチラ見てただろ』

KMR『いや、見てないですよ』

MUR『嘘つけ絶対見てたゾ』

KMR『何で見る必要なんかあるんですか(正論)』(ブッ!という謎の音が入る)

???『あっお前さKMRさ、さっきヌッ…脱ぎ終わった時にさ、なかなか風呂来なかったよな?(鈴木福)』

MUR「そうだよ(便乗)』

KMR『い、いやそんなこと…』

MUR『見たけりゃ見せてやるよ(震え声)』

 

 

 

フクキタル 「…まだ続きがあるみたいですが、見ますか?」

 

エアグルーヴ 「もういい!止めろ。」

 

「ハァ……、こんなもの、会長になんと報告すれば良いのか……。」

 

 

頭を抱えて悩み込む。

 

 

フクキタル 「木村さんが三浦さんの体を洗っていたら、三浦さんのハロン棒(隠語)がうまだっちした、と報告すれば良いのでは?」

 

 

エアグルーヴ 「そんなストレートな報告などできるかバ鹿者!」

 

ドトウ 「あ、あの!今ウマチューブで調べてみたら、こんなのが出てきたんですけど…。」

 

 

ドトウが見せた動画は、さっき水晶玉に映った映像の、風呂なしのバージョンだった。

 

 

フクキタル 「…もう、これが元ネタって事で報告しちゃえば良いんじゃないですかね、嘘は付いていませんし…。」

 

 

エアグルーヴ 「明らかに長い方が元ネタに決まっているだろう!会長もすぐにお気づきになる…。」

 

 

ドトウ 「でも、どのワードで調べても、さっきと同じ映像が映っている動画はありませんよ…?」

 

 

エアグルーヴ 「あんな物がウマチューブに上がっていてたまるか!!(正論)」

 

 

フクキタル 「…そもそも、タマモクロス先輩達は、こっちの風呂なしの方をパロって動画を撮影したのでは?ウマチューブに乗っていないなら、元ネタの知りようがありませんし…。」

 

 

エアグルーヴ 「……一人だけ、この手のネタを他人に補給できる可能性がある人物を知っている…。」

 

エアグルーヴはフクキタルに、swapオルフェーヴルの事を話す

 

 

フクキタル 「swapオルフェさんって…、確かこの前入った新人警備員さんですよね?なんであの人が情報を持っていると思ったのでしょうか…?」

 

 

エアグルーヴ 「…奴がこの学園に来てから、トレセン学園の一部生徒がおかしくなった、あるウマ娘は、上着をめくり上げてトレーナーに下着を見せるなどという奇行に及んでいる、この意味が分かるか?」

 

フクキタル 「…見たけりゃ見せてやるよ、…って事ですか…!?」

 

 

エアグルーヴ 「…そうだ、とにかく、今のトレセン学園の現状には、この不思議な動画とswapオルフェーヴルが深く関わっていると、会長に報告するしかあるまい。」

 

 

そして、フクキタルの所で起きた事を一通りルドルフに報告しに行った。

 

 

……

 

 

ルドルフ 「ふむ…、分かった、どうやら、細かいことは本人に直接聞くしか無いようだね。」

 

 

放送室の適当な人に呼び出してもらう。

 

 

 

『swapオルフェーヴル、swapオルフェーヴル、至急、生徒会室まで来るよう。』

 

 

swapオルフェ 「え、私?ってか私生徒じゃないし、理事長ん所呼ばれるなら分かるけど生徒会室ってなんか違くない?」

 

 

文句を言いつつも生徒会室に"近道"をする

 

 

swapオルフェ 「はぁいswapオルフェーヴルでーす。」

 

 

タンスの中から出てくる。

 

 

ルドルフ&グルーヴ 「!!?」

 

 

swapオルフェ 「ええ、それで…。」

 

 

ボスン…!

椅子に座る

「私にどんな用かな?」

 

 

グルーヴ 「…私は失礼します。」

 

 

エアグルーヴが部屋から出ていく。

 

 

swapオルフェ 「エアグルーヴが出ていくという事は、相当大事な話をするんだね。」

 

 

ルドルフ 「そうだな、恐らく今後、君が学園にいられるかどうかが決まる重要な話だ。」

 

 

swapオルフェ 「私が学園に居られなくなる?はて……。」

 

 

シリアスな空気が流れ始める。

 

 

ルドルフ 「単刀直入に聞こう、今このトレセン学園で奇妙な言葉が流行っているのは知っているだろう。」

 

 

swapオルフェ 「そうね、いい変化だと思うよ、殺伐とした学園から、ずっと良くなったと思う。」

 

 

淡々と答えるswapオルフェ。

 

 

ルドルフ 「…そこで聞きたい。」

 

一気に雰囲気が変わる。

 

「君はこの学園にどれほど迷惑を掛ければ気が済む?」

 

 

swapオルフェ 「…!…迷惑?う〜ん…、みんな笑顔になってるじゃん?むしろ喜んで欲しいけどなぁ。」

 

 

ルドルフ 「なるほど…、君は全く周りを見れていないようだね。」

 

「40件。これが何の数字か分かるか?」

 

 

swapオルフェ 「…さあ。」

 

 

ルドルフ 「今日、私の所に来た苦情の数だ、もちろん要件は奇妙な言葉の事についてだ。」

 

 

swapオルフェ 「喜んだり、楽しんでる奴だけじゃないって事?でもソレって何にでもある事じゃん?今回の件も然り、これから起きることも然り。どのみち私が帰ったら全部丸く収まるだろ、あいつらもガキじゃあるまい。統率した覚えは無いけど、リーダーの私が消えたらもう総崩れよ、この学園はもとに戻る、それこそルドルフさんの言っているようなトレセン学園にね。」

 

 

ルドルフ 「話の問題点を理解できていないようだな、君のやった事は直に問題に繋がってくる、信用問題だ。ここ中央トレセン学園は、すべてのウマ娘が憧れ、目指す土地。そのトレセン学園が、意味の分からない言語にまみれていると知ったら、入校の希望数は激減だろう。それだけじゃない、記事やニュースに取り上げられ、スクープになろうものなら、廃校の危機だってあり得る、君のやった事は、それほど重要で、危険で、容認し難い事だ。」

 

 

swapオルフェ 「知らないよ、んなもん。ここが名門校だか何だか分かんないけどさぁ。第一、苦情を申し出てる奴らがいる時点で、全員が語録肯定派じゃ無いって分かるでしょ?そんな大ごとになるかなぁ…、…いや、あれは肯定派ですらない、あいつらは楽しんでるだけだ、真の肯定派は、私が知っている中でも4人しか居ない、あの子達が語録を流行らせたのではなく、何も知らぬ無知な子達が動画を見て、キャッキャキャッキャとはしゃいでいるだけだ、何の問題がある?」

 

ルドルフ 「あの動画はインターネット上に投稿された、世界中に繋がっている、タマモクロスやオグリキャップがあの動画に出たという事実が世界中に知られているんだ!その事実を前に、なぜ飄々と出来る!」

 

 

swapオルフェ 「なんでタマモクロス達があの動画に出たのが、トレセン学園が語録にまみれてるって世界中の連中が分かるの?動画に出てた本人たちだけだよね、そういう扱いされるのって、学園ぐるみの動画じゃ無いんだから。」

 

 

ルドルフ 「それも大問題だ、君はあの動画で3人の人権を捨てさせた、彼女達はメディアに出る度に、世界中から笑いものにされるだろうな。」

 

 

swapオルフェ 「スゥー…、………」

 

突然黙り込むswapオルフェ。

 

 

ルドルフ 「どうした、まさか「そこまで考えていなかった」とは言うまいな?」

 

 

そのまま畳み掛けるルドルフ。

 

 

swapオルフェ 「」

はい、そこまで考えていませんでした。こいつぅレスバ強ぇぞ、痛いところ突いて私に攻撃させないつもりかぁ……

 

 

ルドルフ 「…私はもう、君の事を信用できない。私はたった今から、君の否定派だ。」

 

「話は以上だ。」

 

 

swapオルフェ 「」

あれ、詰めて来ないのか。勝ったつもりなのか、これ以上自分に出来ることは無いと確信しているからか、どっちだ…?

「…もう、気は済んだのかい…?」

 

 

挑発の意も含めて聞いてみる。

 

 

ルドルフ 「何を言うんだ、そんなもの、済んでいないに決まっているだろう、私がどうこう言った所で、君の今後を決めるのはたづなさんと理事長だ。……だが、私を敵に回した以上、優位に立てるとは思うなよ…!」

 

 

swapオルフェ 「」

 

何だ、詰めが甘いだけか(一敗)

 

「あぁ、期待はしないよ…。」

 

 

 

ガチャン…

部屋から出る。

 

「はぁあ、不味いことになったけどどうすっかな〜私もなぁ〜。」

 

動画消させるかぁ〜…?いやもう大バズリしてるからなぁ、今更って所あるし、何より言い出しっぺは私だからなぁ…、もしかしてルドルフは自分の欲望のために他人を使うな的な事を言いたかったのか?しかしねぇ…私は分身できないのだから…

 

 

ひとまず、この事をタマモクロス達に共有しにいく。

 

 

ヒュン!

 

タマモ 「何や、しょげた顔して、アンタにしちゃ珍しいな。」

 

 

swapオルフェは、例の動画の事を話す。

 

 

「あぁアレか、アンタの言う通り、滅茶苦茶バズったで!学園でもちょっとした流行りになってるみたいやし、大成功やで!」

 

swapオルフェ 「…あんもぉ〜!」

 

頭を掻き毟り、苛立ちの声を上げる。

 

 

タマモ 「何や、どうしたんや、悩み事か?ウチが聞いたるで。」

 

 

swapオルフェ 「ねぇ、あの動画、消さない?」

 

 

swapオルフェの言葉に「消す?そりゃまた何でや?」と聞き返すタマモ。

 

「…私は、君の人生を…オグリ君やイナリ君の人生を台無しにしちゃったかも知れない、だから今からでもその動画を消して、これ以上の情報の流出を避ける。」

 

タマモ 「ちょいちょい、何やいきなり、誰に何て言われたんや?」

 

swapオルフェ 「…ルドルフさんだよ、杭を刺されちゃった。」

 

タマモ 「…さよか、わあったで。」

 

 

ウマチューブを開き、アカウントを削除する。

 

 

「オグリ達にはウチから説明しといたる。」

 

 

swapオルフェ 「…申し訳ないね、ここまでやって来たのに。」

 

タマモ 「ええねんええねん、正味ここまでバズったのはアンタのおかげや、ウチらだけじゃここまで来れへんかった。ウチらを心配してるんやろ?大丈夫や、オグリ達もきっと分かってくれるはずや。」

 

 

swapオルフェは、そのまま無言で部屋から立ち去っていった。

 

 

次に向かったのはビワハヤヒデ達の所だった。

 

 

ヒュン!

 

チケット 「あ〜!swapオルフェさ〜ん!こんにちは!!」

 

 

タイシン 「ちょうど良いとこ来た、ねえ、次のネタって…。」

 

swapオルフェ 「無い。」

 

 

ハヤヒデ 「…?、どうしたのだ…?」

 

 

いつもと様子の違うswapオルフェに困惑するハヤヒデ。

 

 

swapオルフェ 「悪いけど、ウマチューブのアカウント、消してくれないかな。」

 

 

チケット 「え……?」

 

タイシン 「はぁ!?何でよ!ここまでやってきてそんなのあり得る!?」

 

 

ハヤヒデ 「まぁまぁ、落ち着くんだタイシン、swapオルフェ君、どういう事かな?」

 

 

これまでにあった事を一通り話す。

 

 

タイシン 「何でよ、実際アンタの言う通り人気になったし、何が不満なの?」

 

 

swapオルフェ 「人気になり過ぎたんだ、私は最初、こういうのは『人気になればなるほど良い』って思ってた。でも、実際には違った、人気になり過ぎると、今度はネットのおもちゃとして遊ばれてしまうって分かった、3人はまさにソレに成りかけている。」

 

 

ハヤヒデ 「……分かった。」

 

ウマホを操作して、アカウントを消す。

 

 

swapオルフェ 「ん。」

 

財布を取り出し、1000円札を3人に渡す。

 

 

タイシン 「え、何これは…(困惑)」

 

 

swapオルフェ 「慰謝料。ま、大ごとにならない内に阻止できて良かったよ、多分もう会うことも無いと思う。ばいばい。」

 

 

ヒュン!

 

タイシン 「ちょっと!!」

 

ハヤヒデ 「…ルドルフ会長があそこまで言うという事は…私たちは知らない間にとんでもない事をやってしまっていたのだろう……。」

 

 

 

swapオルフェは、タキオンの所へ向かった。

 

 

タキオン 「やあ、元気が無いみたいだね、どうかしたのかい?」

 

swapオルフェ 「はは…、ちょっと色々あってね…、それより、装置の開発はどうなってる?」

 

 

タキオン 「ああ順調さ。装置を作る材料と人材が居なかったが、何とかなりそうだ、これを見たまえ。」

 

 

御札を見せる。

 

 

「陰陽師なんかが使う、御札ってあるだろう?まあ効力としては非科学的だから、私は信じていないのだが、それを転送装置に応用できるんじゃないかと思っていてね。具体的には無地の紙にQRコードの仕組みを応用してピーをパーすることでポーがペーn」

 

swapオルフェ 「オッケーオッケー分かった、もう説明はいい、取り敢えず、順調なんだね、楽しみにしてるよ。足りない物があったら言ってね。」

 

 

タキオン 「_ふゥン、ではいくつかケツイを置いておいて欲しい、これらは全てケツイありきの計画だからね。」

 

 

swapオルフェ 「はいはい…」

 

キラァン…!

コロコロ…

 

タキオン 「ん〜、とっても助かるよ、安心して徹夜出来そうだ。」

 

 

swapオルフェ 「…ほどほどに頼むゾ〜これ。」

 

 

swapオルフェーヴルのヒミツその1 実は一度挫折すると中々立ち直れない。

 

 

「ブラスト君に慰めてもらお。」

 

 

ブラストのLANEの画面———

 

swapオルフェ『おっす』

 

ブラスト『お疲れ様だゾ』

 

swapオルフェ『今暇?』

 

ブラスト『今日は忙しいゾ〜これ』

 

swapオルフェ『あっ、そっかぁ…』

 

ブラスト『すいません!許してください!』

 

swapオルフェ『ん?今なんでもするって言ったよね?』

 

ブラスト『(言って)ないです』

 

swapオルフェ『じゃあねばいばい』

 

ブラスト『お仕事頑張れゾ〜』

 

————————————————

 

 

はーつっかえ…

 

swapオルフェが悲壮感を漂わせながら歩いていると…

 

 

??? 「ねぇ、トレちゃんさ、今学園で変な言葉が流行ってるのは知ってるよね?」

 

??? 「あぁ…、一応耳には入ってるけど…。」

 

 

トレーナー室のドアの向こう側から、誰かの話し声が漏れ出ているのが聞こえる。

 

 

swapオルフェ 「ん〜…?」

 

耳を澄ませて、よく聞いてみる事にした。

 

 

??? 「トレちゃんさ、アレの元ネタとかって知ってる?」

 

 

??? 「え…、い、いやぁ…ちょっと分からないかな…、なにせ学生間で流行ってることだからな〜…」

 

 

??? 「嘘つけ絶対知ってるゾ〜(ニヤニヤ)」

 

 

両指をツンツン刺すウマ娘。

 

 

swapオルフェ 「!!!」

 

 

思わず謎のウマ娘の発言に反応し、部屋のドアを勢いよく開ける。

 

「そうだよ(便乗)」

 

 

???&??? 「ファ!?」

 

しばらく気まずい雰囲気が続いた…

 

 

 

??? 「ええっと…、確か、1週間くらい前に入ってきた警備員さん…だよね?」

 

 

swapオルフェ 「YES!アイ・アム!」

 

「2人とも私に自己紹介をしろ。」

 

 

 

トラン 「私はトランセンド、よろしくね。」

 

トランセンド、栗東寮に所属する高等部2年。

サブカル好きな情報通ウマ娘。 新しいものに目がなく、特に最新ガジェットが好き。 好奇心旺盛で、ゾクゾクするモノやコトを日々求めている。 コミュニケーション能力が高く、どんな輪にもひょっこり顔を出しては会話を楽しみながら情報を集めている。

 

 

トラトレ 「トランセンドのトレーナーです、よろしくお願いします。」

 

 

swapオルフェ 「よろぴくね。それで……」

 

「トランセンド君、君とお話がしたいな。」

 

 

トラン 「ウチと?」

 

 

チラ…

トレーナーの事を見る。

 

 

トラトレ 「ああ、言っておいで、細かいことは放課後にやるからさ。」

 

 

トラン 「ありがとトレちゃん♪それじゃ行こっか。」

 

swapオルフェがトランセンドを誘った理由はただ一つ、その話し方である。今この学園を横行している淫夢語録をデタラメに使うのではなく、彼女は会話の一環として使用する。淫夢語録を会話の知識として認識しているのだ。要するに、swapオルフェーヴルは見つけたのだ、ブラストワンピースに並ぶ、才能の原石に!

 

 

トランセンドから不敵な笑みが浮かぶ。

 

「見たけりゃ、ってやつ?」

 

 

swapオルフェ 「違うよ(拒否)」

 

 

トラン 「あ、ふ〜ん…(察し)」

 

swapオルフェ 「」

 

コイツ…やはり出来る…!!自然に語録を使って返してくる…!!

 

 

swapオルフェの中の、消えかかった闘志が再び激しく燃え上がる。

 

「今のトレセン学園の現状を招いたのって実は私なんだよね(告白)」

 

 

トラン 「ほ〜、いいゾ〜これ、でも警備員って立場でよくここまでバズらせたね、何使ったの?」

 

 

swapオルフェ 「金(使ってない)と人材とひとつまみの愛だよ。」

 

「あっ、そうだ(唐突)、電話番号よこしやがれ下さい。」

 

 

トラン 「ほいほい、サクッと登録して、どうぞ。」

 

 

swapオルフェ 「いいっすかぁ?はーい。」

 

よし、じゃあぶち込んでやるぜ。

 

※トランセンドの連絡先を手に入れた。

 

 

「やったぜ。」

 

 

トラン 「お、そのネタは今学園で流行ってるやつじゃないね?」

 

swapオルフェ 「知ってるのか!ガジェットの姉ちゃん(1X歳)よ!」

 

 

トラン 「ネットサーフィンしてれば、そういう情報も結構入ってくるからね、まあ、ウチはありがたく使わせてもらってるけど。」

 

 

swapオルフェ 「」

 

ブラスト君は天然であの口調だけど、トラン君は…なるほど…、何かを調べてる過程でたまたま見つけたものを、知識として吸収していたのか…。やはりこの娘…出来る…!

 

 

意外な人物との出会いが、swapオルフェのやる気を高めていく…!モチベーションを上昇させてゆく!

 

「」

 

私は…彼女に会うためにここに来たのかも知れない……、後何日この世界に滞在するか分からないが、せめてお別れの時までは、彼女とより深い関わりをもって、その知識を共有してもらいたいな…。

 

「ごめんね、時間取らせちゃって、また今度ゆっくり話そう。」

 

 

トラン 「ばいびー、また明日〜♪」

 

 

ピンポンパンポン!

放送のチャイムがなる。

 

 

『swapオルフェーヴル、swapオルフェーヴル、夕方までに理事長室まで来るよう。』

 

ピンポンパンポン…

 

 

swapオルフェ 「理事長の声だな、何の用だろ。」

 

 

「じゃあねトランセンド君。」

 

 

ヒュン…!

 

トランセンドの目の前でswapオルフェが消える。

 

 

トラン 「え…何それはっ…」

 

「え?どういうギミック?どこ消えたの?」

 

 

あまりの事態に、自らの正気を疑いにかかるトランセンドだった

 

 

 

そして理事長室…

swapオルフェ 「淡い理事長お待たせ〜(銃撃)」

 

理事長室のタンスの中から出てくる。

 

やよい 「驚愕!正面のドアから入ってくるのだ!」

「…まあ良い、そんなに急ぎの用では無いのだが…、これを渡したくてな。」

 

そういうと理事長は、私に書類を渡してくる。

 

「説明!それが今月のシフト表だ、空欄は仕事、丸印は休みだ。見かたは簡単、今日の日付と自分の枠をみて、丸があるなら休み、無いなら出勤だ!」

 

よく見てみると、swapオルフェの枠の明日と明後日の所に丸がある。

 

swapオルフェ 「ふ〜ん…ありがと。」

 

 

部屋から出ようとするswapオルフェに、理事長が問いかける。

 

 

やよい 「疑問!少し前に生徒会室に呼ばれていたようだが、何について話していたのだ?」

 

 

swapオルフェ 「…やよいさん、それを聞くのは不作法ってやつですよ。」

 

 

やよい 「っ…!すまないな…。」

 

 

swapオルフェ 「じゃ。」

 

ヒュン!

 

"近道"をして再びタキオンの所に寄る。

 

 

 

タキオン 「おや、今度は何用かな?」

 

swapオルフェ 「なんかシフトみる限り、私明日と明後日の2日間休みなんだよね、だから多めにケツイ用意しとくね。」

 

 

キラァン…!

コロ↑コロ↓…

 

「一日3つを3人分、私の分も頑張って欲しいからもう一日分多く用意しとくね。」

 

 

タキオン 「助かるよ。…初めての連休だ、ゆっくり休むといい。」

 

 

タキオンの温かい言葉に「そうさせてもらうよん」なんて気さくに返すswapオルフェ。

 

 

休みに向けた準備は全て完了し、後はその日を待つだけである。この後swapオルフェは元の業務に戻り、特に何事もなく帰宅するのだった。

 

 

 

夜8時頃…

部屋のドア 「ガチャン!ゴンッ!(迫真)」

 

 

swapオルフェ 「ふぅー、仕事終わり♪」

 

ご飯とか風呂とか、やるだけの事をひたすらやって、布団に入る。

 

「はぁ〜…、今日は散々だったし、明日は素晴らしい日になりそうだなぁ…。」

 

 

誰に言うわけでもなくそうつぶやき、瞳を閉ざして眠りに付くのだった…

 

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