swapオルフェーヴルとトレセン学園   作:ヨルダン東海岸

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ダンツ 「前回のあらすじ!」
「ダンツフレームです!swapオルフェさん、今ものすごく頑張ってるみたい、ポッケちゃん、私達も見習わないとね。」

ポッケ 「…ネオユニを殴りつけたのを止めた時はやべぇ奴って思ったが…、アイツは警備員としてDustジャーニーを撃退して、まだこの世界に残り続けて頑張ってんだもんな…。」
「同じウマ娘として、ちょっとした憧れすら感じちまうぜ。」

ダンツ 「うん!それじゃあ本編を楽しんで、どうぞぉ。」






柔軟と食事の修行

 

 

 

 

 

昨日に引き続き、回避トレーニングを行うスワオル。「今日で終わらせる」という勢いで特訓に望む。

 

 

swapオルフェ 「フラッシュ、今日で終わらせよう、何もかも。」

 

 

フラッシュ 「すごい意気込みですね、では、私の全力を受け止めてくださいね?」

 

 

swapオルフェ 「おう!」

 

 

…コォッ!!

※swapオルフェーヴルは ケツイで 満たされた。

 

 

この前見せたケツイとは、質が全く違う。かつてDustジャーニーが襲来した時に抱いた、覚悟ガン決まりのケツイ。

 

 

ヒュォ!

ヒュバババッ!

後退しながらも、順調に避ける。

 

 

フラッシュ 「10」

 

 

ヒュガガガガッ!

シュババババッ!

 

 

フラッシュ 「30」

 

 

swapオルフェ 「ッ…ッ…」

まだ、まだ視える…!

 

 

僅かながらではあるものの、フラッシュの剣さばきに適応し、回避出来ている。

 

 

ヒュババババッ!

シュババババッ!

ヒュガガガガッ!

 

 

フラッシュ 「60」

 

 

ヒュババババッ!

シュババババッ!

ヒュガガガガッ!

 

 

フラッシュ 「90」

 

 

swapオルフェ 「」

後10発っ…さて、どう出る…!?

 

 

ヒュバ バ シュバ!!

 

 

残り1…っ!!

 

 

フラッシュ 「ひゃー_」

 

 

最後の一突き、そのエペは、スワオルの眉間を突く軌道を描いている。

 

 

swapオルフェ 「」

止める気無しでその軌道はまずいッ…!

 

 

スワオルは一発で見抜いた、これが止める気のない一撃だと。これまでの感が、そう訴えているのだ。

 

 

ヒュン!

思わず瞬間移動し、フラッシュの後ろに回る。

 

 

「隙あり!」

 

 

手刀を振りかざす。だが、フラッシュはそれを予想していた。エペの突きの流れを止めず、そのまま振り向いて突く。

 

 

「なんてな。」

 

 

笑みを浮かる、エペが額に触れると同時にスワオルの姿が消え、再びフラッシュの後ろに回り、ニンジンをフラッシュの首に突き立てる。

 

フラッシュ 「っ…!」

 

 

フラッシュが振り向くと、既にニンジンが突き立てられている。

 

 

swapオルフェ 「なーにやってんだ。」

 

「決まった」なんて顔で私はニヤついた。

 

 

 

フラッシュ 「…ふふ…。私に突かれてあれだけのたうち回って居たのが、いつの間にか私の首に一撃を入れられるほどに成長していたなんて…。…認めざるを得ないですね、合格です。」

 

それまでの真剣な表情とは一転し、淑やかな笑みで目を閉じる。エペを下ろし、何かを用意するフラッシュ。

 

 

「これをどうぞ。」

 

 

バッジの様なものを渡される。

 

swapオルフェ 「え、何これは(困惑)」

 

 

フラッシュ 「合格のサインだと思ってください。…しかし、本当に…本当に、よく今まで頑張りました…!」

 

 

感動の涙を流すフラッシュ、その姿はさながら、娘の成長を喜ぶ母親のようだった。

 

 

swapオルフェ 「いいから次の人の所に案内しろください。」

 

 

そんな事はどうでもいいスワオルは、次の指導者の所に案内するよう催促する。

 

 

フラッシュ 「…はい。」

 

涙を拭いて、スワオルを連れて行く。

 

 

トコ…トコ…

しばらくして…

 

 

フラッシュ 「お待たせしました、ヒシアケボノさん。」

 

 

アケボノ 「ううん!大丈夫大丈夫!」

 

 

彼女の名前はヒシアケボノ、栗東寮に所属する中等部3年。

食べるの大好き、食べさせるのも大好きな、おおらかな料理好き娘。穏やかな性格で、いつもほのぼのと、みんなの笑顔を見守っている。外国生まれで生枠の相撲マニアだが、角界ではなくレースでのがっぷり四つを選んだ。幼少の頃の夢は『ちゃんこ鍋』だったらしい。

 

 

swapオルフェ 「デッッッッッッ!(何がとは言わない)」

 

 

色々とスケールの大きいヒシアケボノに、何を食べたらこんなにデカくなるんだと心の中で驚く。

 

 

「」

なんか楽そう。ジェンティルのやつ、人選ミスったな。

 

 

フラッシュ 「では、後はよろしくお願いします。」

 

 

アケボノ 「うん、任せて!」

 

 

フラッシュは何処かへ向かっていった…

 

 

アケボノ 「ええっと、初めまして!私はヒシアケボノ!」

 

 

swapオルフェ 「トレセン学園の英雄、swapオルフェーヴルでーす、swapオルフェって呼んでね☆」

 

 

2人で挨拶をする。

 

 

アケボノ 「それで、私から出す試練は二つあるんだよね(一蹴)」

 

 

swapオルフェ 「ファ!二つ!?うせやろ!?」

 

 

分かりやすくショックを受けるスワオル。

 

 

アケボノ 「ううん、一つ一つは簡単だから大丈夫!ジェンティルさんやフラッシュさんの特訓と比べたら大した事ないから。」

 

swapオルフェ 「」

あほくさ、辞めたら?この仕事。

 

 

湧き出る怒りの言葉を、喉から飛び出る寸前で引っ込める。

 

 

アケボノ 「そういえば、swapオルフェさんは、フラッシュさんの特訓で回避トレーニングをしてたみたいだけど、何回くらいが目標だったの?」

 

 

swapオルフェ 「50回だね。」

 

 

息を吐くように嘘をつく。だが…

 

 

アケボノ 「うんうん、それもすっごくボーノだね♪」

 

 

swapオルフェ 「」

え、何"ボーノ"って…、嘘つくなってこと…?

 

「本当は75回くらいだった。」

 

 

アケボノ 「うんうん、それもすっごくボーノだね♪」

 

 

笑顔の中に何処か怖さを感じる。

 

 

swapオルフェ 「だぁっ!100回でした!!」

 

 

完全に見透かされていて、騙すのを諦める。

 

 

アケボノ 「うーん……、実はね、私の特訓は目標とかは無いんだ。」

 

swapオルフェ 「マジで!?」

 

 

歓喜の言葉が、思考を置き去りにして先に飛び出る。

 

 

アケボノ 「でも、その代わり一週間必ず参加すること、それが私の合格条件!」

 

 

前の2人と違い、一週間という決められた期間があり、これはとことんサボれるんじゃないかとニヤつく。

 

 

swapオルフェ 「お、いいゾ〜これ。」 

 

アケボノ 「じゃあ早速始めるからこれに着替えて!」

 

 

ジャージに着替えさせられるスワオル、サイズはちょうどいいが、わざわざ着替える必要があったのかは聞かないことにした。

 

 

「そのまま床に座って、私と見つめ合う感じになって!」

 

 

言われた通りアケボノの対面に座る、アケボノも同じ姿勢になる。

 

 

「そうそう!そしたら私の手を握って、足を合わせて!」

 

 

ギュッ!

腕を前にしてアケボノの手を掴もうとすると、逆にアケボノにスワオルの手ががっちりと掴まれる。

 

 

swapオルフェ 「あの、私これ動けないんだけど、特訓するんだよね?」

 

 

アケボノ 「大丈夫!それじゃあ、今からトレーニングを始めるね!

 

 

グンッ!

アケボノが足で、swapオルフェを無理矢理開脚させる。

 

 

直後、スワオルの足に激痛走る。

 

 

swapオルフェ 「__」

 

「ああぁァァ゙ォ゙ォ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙〜〜!!!(大咆哮)」

 

 

アケボノ 「swapオルフェさん、結構柔らかいんだね!もうちょっと固いかと思っちゃったよ。」

 

 

swapオルフェ 「オ゙ォ゙っ_ァ゙ア゙っ!!(悶絶)」

 

 

ジタバタと藻掻き、必死に手を剥がそうとするがしっかりと掴まれていて離れない。そう、ウマ娘からは逃げられないのだ!

 

ああ!逃げられない!!(カルマ)

 

 

 

アケボノ 「じゃあもう少し伸ばしていくよ〜!」

 

 

swapオルフェ 「いやちょっとま_」

 

アケボノ 「ボーノー!」

 

ググン…!

スワオルの制止も聞かず、さらに力を加える。

 

 

swapオルフェ 「ア゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙〜〜っ!!♂」

 

その叫び声は、学園のほぼ全員に聞こえるほどの物だった……。

 

 

……

 

 

……

 

 

ピク…ピク…

潰れたカエルの様に小刻みに震えながら、地面に倒れ伏せるスワオル。

 

アケボノ 「それじゃあ、今日の特訓は一旦おしまい!次はswapオルフェさんのお仕事が終わるときに声を掛けてね!ばいばーい!」

 

アケボノの言葉に、スワオルは手だけをあげて軽く手を振る。

 

swapオルフェ 「」

こっ……この野郎…、とんでもないこと…しやがって…!下半身…ガックガクで…っ、立ち上がれない…だろ…!!

 

スワオルはジンジン来る痛みに悶えながら這いずって、持ってきた水を飲む。

 

ゴク…ゴク…

「くそ…っ…、これ、警備の仕事務まんねぇぞ……!」

 

ここからさらにもう一つ特訓があるというのだから絶望である。それから30分もすれば、立ち上がって歩くことは出来るようになった、だがその歩きはたじたじで、まるで産まれたての子鹿の様である。

 

 

壁に寄りかかりながら、内股で歩く。

 

 

「理事長のとこまで行けば…、事情を説明すれば休憩くらいはさせてくれるかも……!」

 

 

ダッダッダ…!

 

 

僅かな希望を頼りに一歩、また一歩と理事長室に歩みを寄せていると、誰かの走る音が背後から聞こえる。

 

 

ゴルシ 「イェーイイェーイ!とりゃあ!!」

 

 

ドゴォ!!

ゴールドシップが後ろからドロップキックをかます、しかもよりによって腰に。

 

 

swapオルフェ 「あ_(悟り)」

 

 

ゆっくりと数歩普通に歩いた後、白目をむいて倒れる。

 

 

ドサ…!

 

 

ゴルシ 「……」

 

 

オルフェ 「やばい余…やばい余…(小声)」

 

 

空気が凍りつく。

 

 

ゴルシ 「とりあえず保健室連れてくぞ〜!オルフェ、ストレッチャーを!」

 

 

オルフェ 「あるわけ無かろうそんなもの。」

 

 

ゴルシ 「なに!?仕方ねぇ…こうなったら…swapオルフェをストレッチャーにしろぉ!」

 

 

2人でストレッチャーを持つようにswapオルフェを運ぶ。

 

 

 

……

 

 

 

……

 

 

 

パチリ…!

 

ゴルシ 「ええ、それで…」

 

「ああ、落ち着いて下さい、あなたにお話があります。いいですか?」

 

 

swapオルフェ 「(よく)ないです。」

 

 

ウマホの時間を見ると、10時を過ぎていた。

 

「10時!?うせやろ!?…あほくさ、やめたら?この仕事(言い聞かせ)」

 

 

ゴルシ 「そういや、たづなさんがカンカンになってオメェーのこと探してたぞ。何かやらかしたのか?(すっとぼけ)」

 

「つうか、なんでジャージ姿なんだ?いつものカッチョいいスーツは、クリーニングにでも出しちまったのか?(怒涛の質問攻め)」

 

 

swapオルフェ 「内緒☆」

 

ヒュン!

そのまま瞬間移動で体育館に戻り、着替えてから理事長室へ向かう。

 

「良かった、着替え誰にも見つかってなくて。」

 

コンコン…

「あ、お邪魔しまー。」

 

 

たづな 「あらswapオルフェさん〜、遅かったですね、どちらにいらしていたんですか〜?」

 

 

笑顔を見せているが、何処か強い圧を感じる。

 

 

元々休憩をするためにここに行こうとしていたと話そうと思ったが、言い訳に聞こえそうなので端的に答える。

 

 

「ゴールドシップがドロップキックしてきて腰をやられました。」

 

 

要点はまとまっているし、事実だ、…事実なのだが、これではゴールドシップが悪いように聞こえてしまう、だが、他に理由は思いつかなかった、なぜならゴールドシップのあの自由気ままな態度は、たづなややよいといった上層部の立場の人たちが上手く抑え込めていないからだ、そう思ったスワオルはあえてゴールドシップに全責任を課すことにした、さらに面倒事にならないように一言。

 

 

「でも、本人には内緒にしといて下さいね、私結構あの子のああいう所好きなんで。」

 

 

やよい 「…しかしだな…」

 

swapオルフェ 「ま、私としては、こうやってサボる理由が出来たからいいんですよ。」

 

 

やよいの言葉に被せるように話す。

 

 

「じゃあ、私業務に戻ります。」

 

 

バタン…

 

 

「は〜…」

 

他人にここまで気を使うなんて、…私も丸くなっちゃったな…。

 

 

 

……

 

 

 

……

 

 

 

そしてその日の夜、スワオルはヒシアケボノの言葉も忘れて帰ろうとしていた。

 

「あ〜…明日が怖い。」

 

 

ピローン!(着信音)

 

開いてみると、ブラストからの連絡だった。

 

 

 

LANEのやり取り画面

————————————

 

ブラスト 「お仕事お疲れ様だゾ」

「この辺にぃ、美味いラーメン屋の屋台、来てるらしいですよ、行きませんか?」

 

swapオルフェ 「あ、行きてぇなぁ、でも私、実はまだやることがあるから行けないスギねぇ」

 

ブラスト 「あ、そっかぁ…」

 

「じゃあまた別の機会に連絡するゾ」

 

swapオルフェ 「ごめんよ」

 

————————————

 

 

 

アケボノ 「お〜い!」

 

swapオルフェ 「!?」

 

ドドドドド!

 

ウマホをポケットに入れるやいなや、ヒシアケボノが駆け足で迫ってくる、その迫力と力強さは、さながら蒸気機関車のようである。

 

ドドドドド…!

ギキィィ!!

 

アケボノ 「お仕事お疲れ様です!スワオルさん!」

 

名前の呼び方が変わったのは、他の生徒達に影響を受けたのだろう。

 

 

swapオルフェ 「え、何?」

 

アケボノ 「今日の特訓、まだ残っているんだ!」

 

 

swapオルフェ 「じゃあ早く特訓終わらせて風呂入ってさっぱりしましょうよ〜。」

 

 

その事をすっかり忘れていたスワオルは、誤魔化すように雰囲気を合わせる。

 

 

アケボノ 「うん!じゃあ付いてきて。」

 

 

アケボノに付いていくスワオル。

 

 

swapオルフェ 「…ねえ、今更だけど、こんな時間に生徒って出歩いていいの?外出届とか出してる?」

 

 

アケボノ 「うん!ちゃんと許可は取ってるよ!」

 

 

そのままスワオル達は、学園の外へ…、「どこで特訓するつもりなの!?」とスワオルが尋ねるも、アケボノは「大丈夫だから!」とはぐらかす。

 

そして、学園の壁に沿って歩いていると、小さなラーメン屋の屋台があった。

 

 

アケボノ 「こ↑こ↓」

swapオルフェ 「はぇ^〜…すっごい…。」

 

 

??? 「あ、いらっしゃ~い!」

 

店員のウマ娘が明るい声で挨拶する。

アケボノ 「ファインさん、まだラーメン残ってる?」

 

ファイン 「うん!お店開いたの30分くらい前だから全然大丈夫だよ。」

 

ファインモーション、栗東寮に所属する高等部1年。

アイルランドからやってきた留学生。じつはある国の王族の末裔……らしい。あまり外出できない幼少期を送ったせいか、何事にも興味津々。どんなことも知りたがるため、少し危なっかしいところもある。トレセン学園でたくさんの思い出を作ろうと思っている。

 

ブラスト 「あ、スワオルさんだ〜。」

 

タイキ 「こんばんはデース!」

 

swapオルフェ 「ファ!?なんでブラストとタイキ居るの!?」

 

 

ブラスト 「こっちが聞きたいくらいだゾ〜これ、特訓はなくなったのかゾ?」

 

swapオルフェ 「いやそんな…。」

 

 

シャカール 「よゥ。」

 

 

厨房から、立ち上がったシャカールが声を掛ける。

 

 

swapオルフェ 「シャカールまで居るし、これもう分かんねぇな。」

 

 

アケボノ 「スワオルさん、これが今日の最後の特訓だよ!名付けて食事!何事も沢山食べなきゃ体力が付かないからね。」

 

「…ということで、ラーメン大盛り二つ、全部うまぴょい伝説盛りで!隣の人には一つだけお願いします!」

 

 

謎の呪文を唱えるアケボノと、その呪文が掛かったラーメンを食べるのを強要されるスワオル。

 

 

ファイン 「は~い。」

 

 

swapオルフェ 「え?私も…?というか今の横文字は

何…?」

 

 

ブラスト 「あれは"コール"って言って、二郎系ラーメンで野菜やアブラの量を決める時に言う言葉だゾ、オリジナルコールを受け付けてくれるお店とかも多いから、楽しく美味しく食べられるんだゾ。」

 

 

swapオルフェ 「高そう…(小並感)」

 

タイキ 「ここのラーメンの値段は高くても1000円行かないカラ、手軽にお腹いっぱいになれマース!」

 

 

しばらくして…

ファイン 「お待たせしました〜、ラーメン大盛り、うまぴょい伝説盛りです〜いってらっしゃーい!」

 

 

着丼!

山のようにこんもりとそびえ立つ野菜に、これでもかってくらいドロドロの濃厚スープに浮き出るものごっつ濃厚なアブラに、ウマ娘の腹を満たすべく特殊な成分が注入してある大きく切られたチャーシューが6切れも入った、一種の芸術にも見えるラーメンが、3つ現れる。

 

 

swapオルフェ 「うおっ…でっか……。」

 

 

圧巻の光景に押されるスワオル。

 

 

アケボノ 「いただきまーす!」

 

 

ひとつかみで、野菜タワーの3分の1を持っていく。

 

 

モシャ…モシャ…

 

「ん〜!ボーノー!」

 

 

swapオルフェ 「……」

え、これラーメンなんだよね?どうやって啜るの?

 

 

あまりの野菜の量に、どう食べればいいのか分からず、箸を右往左往させるスワオル。

 

 

シャカール 「二郎はな、まず野菜から食べるンだよ、麺やチャーシューはその後だ。」

 

 

シャカールのアドバイスに従って、野菜を少しずつ食べ崩していく。

 

 

シャキ…モシャ…

 

swapオルフェ 「!」

結構美味いじゃん、これは食べ切れそうだ…!

 

 

どんどん食べ始め、野菜を崩していく。ふとアケボノの丼を見ると、既に野菜の山は消えていて、二杯目の野菜を食べながら麺をすすっていた。

 

 

ズゾゾゾゾ!

圧倒的存在感の極太麺を、竜巻のごとく啜り上げる。

 

 

 「……」

 

 

あまりの光景に食べる手が止まるが、負けじと野菜を食べすすめる。

 

モシャ…モシャ…

 

 

タイキ 「ふぅ〜…、美味しかったデース!」

 

 

ブラスト 「また一緒にラーメン食べに行きませんか?行きましょうよ。」

 

 

2人でほのぼのと会話が行われる中……

 

 

swapオルフェ 「ん…ん…。」

 

 

一向に野菜の量が減らないスワオル。隣を見ると、既に1杯目を食べきり、二杯目に突入するヒシアケボノの姿が…。

 

ブラスト 「すっげぇ食べっぷりだゾ〜これ。」

 

 

しばらく食べ続け…

 

 

swapオルフェ 「ぱく…ぱく……、やっと、野菜が終わったぞ…。」

 

 

野菜が終われば、ワシワシとした極太麺が出迎える。

 

 

ズゾゾゾゾゾ…!

シャモ…シャモ…

 

「うっっは。」

 

 

胃袋にダイレクトに衝撃が走る、極太麺が胃の中の野菜を押し込み、膨れあがる。

 

 

「……」

 

 

そこそこ食べた段階で、食べる手が止まる。

 

 

ズゾゾゾゾ!!

カラン…!

 

アケボノ 「ん〜!ごちそうさまでした!」

 

 

麺が残っていないかのチェックをする。

ファイン 「はーい、大丈夫です。」

 

 

アケボノ 「スワオルさん大丈夫?ひどい顔だけど…。」

 

 

目を見開き、どこを見ているのか、ある一点を凝視しているスワオル。そう、お腹がいっぱいなのだ。大食いのウマ娘とスワオルでは、食べる量に差がありすぎなのだ。

 

 

swapオルフェ 「……」

 

 

チュルチュルと、少しずつ麺を啜っていく、この時も麺のことは見ないで、虚無顔で啜っている。

 

 

ブラスト 「ホラホラ、もっと美味しそうに食べたいとダメだゾ、嬉しいダルルォ?」

 

 

タイキ 「食べたきゃ食べさせてやりマース!!」

 

 

我も我もと、丼に残っていた麺やチャーシューをスワオルの口に突っ込んでいく。

 

 

swapオルフェ 「ん…ん…」

やめてくれよ…(絶望)

 

 

ブラスト 「ホラホラホラホラ(ホラホラダンス)」

 

 

swapオルフェ 「ひぎぃー」

 

 

そして、ようやく食べ終わる、スワオルは席に腕をついて、頭を伏せている。

 

 

ファイン 「うん!全部食べきったね!初めてでこの量を食べきったのは、オグリさんに続いて2人目だよ!」

 

 

ブラスト 「スワオルさんさ、折角なら寮まで送ってよ、近道で(謎の倒置法)」

 

 

スワオルの状態など誰も気にせず、皆で言いたいことを言う。その言葉にスワオルはコクっと頷き、ゆっくりと立ち上がって3人を寮に送る。 

 

 

ファイン 「すごい、本当に消えちゃった…」

 

 

シャカール 「な?マジでわかンねぇだろあの仕組み。」

 

 

3人を送って、部屋に戻ったスワオルは、そのまま着替えもせずに眠りに付いた……

 

 

翌朝…

swapオルフェ 「うう…、ッ__あぁ…。」

 

 

気持ちの良い目覚め、鳥はさえずり、花は咲き誇る

 

 

「なのにぃ〜…」

 

 

「ぎにゃあア゙ア゙ア゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙〜!!」

 

 

アケボノ 「ボーノー!」

 

 

学園に向かえば、脚を伸ばされて、ほぼ一日下半身が使えなくなる、そして、仕事が終われば…

 

 

ズゾゾゾゾ!

モシャ…モシャ…

モチュ…モチュ…

 

「うん!美味しい!」

 

 

ズゾゾゾゾ!

 

swapオルフェ 「ん…ん…」

 

 

大量の野菜とアブラが盛られたラーメンを食す、これを後5日もやらなければ行けないと気を重くするスワオル。ジェンティルやフラッシュと比べれば大したことの無い特訓だが、限界まで胃袋に食べ物を詰め込むのは、中々自分の意志ではできない苦行なのだ。

 

 

翌朝…

 

 

「おああ゙ァ゙ァ゙ァ゙!!」

 

 

アケボノ 「結構柔らかくなってきたね、脚。これなら残り5日で、次の人も納得できるくらいの仕上がりになりそう!」

 

 

swapオルフェ 「オナシャス…センセンシャル…」

 

 

足を伸ばされても、痛みが消えるまでの時間が短くなり、昼頃にはすっかり普通の足取りで歩けるようになるまで体が慣れていった。

 

 

そして食堂にて…

 

 

スペ 「最近、またこのトレセン学園で変わった事が流行ってるみたいですね。」

 

 

キング 「そうよ!それでウララさんったら、「あっ、ふ〜ん…」とか、「ピンキリですよね」とか「ライダー助けて!」とか…、もうホントに全く嫌になるわ…!」

 

 

スカイ 「どれが語録かしっかり捉えられてるじゃん、キングぅ〜、やりますねぇ。」

 

 

グラス 「ッ……(憤怒)」

 

 

エル 「トレセン学園で淫夢は流行ってるってはっきり_」

 

 

グラス 「エ〜ル〜?」

 

 

薙刀を首元に突き立てる。

 

 

エル 「っ……!」

クゥーン…と、情けない声を漏らすエル。

 

 

グラス 「あのクソみたいな動画が出されたせいで、トレセン学園は再び地獄と化したんです!本当、頭に来ますよ!!(豹変)」

 

「元凶も大元も潰して、特効薬まで投下したのに!!」

 

 

元凶はスワオル、大元はスワオルから淫夢を教えてもらった一部の人物(ブラストワンピース,タイキシャトルなど)、そして特効薬とはニシノフラワーの事である。

 

 

グラスはフラワーから、タイキが折れた事は伝えられたが、ブラストが変わっていないことは伝えてられていなかった。何よりグラスが予想していなかったのは、とある動画である。そう、タマモクロスとビワハヤヒデが投稿した例の動画。

 

 

まずタマモクロス達が出した動画、タイトルは【ウマ娘先輩 インタビュー】

 

 

あらすじ

とある人物が、カメラ外の人物にインタビューを受けているところから始まる、次々と質問を繰り出すインタビューに、冷静に答える。

…特に説明することが無いが、とにかくインタビューを受けている動画である。

 

 

 

二つめの、ビワハヤヒデ達の出した動画、タイトルは【悶絶少女 其の五 少女拉致強ぴょい】

 

 

あらすじ

学校から帰る途中の(ビワハヤ)ひで、すると突然死角から現れた虐待お姉さん(チケット)に襲われて気絶してしまう、次に目が覚めとき、ひでは虐おねの家のベットで寝かされていた。虐おねにリビングに来るよう言われ、座って待っていると、いきなり後ろから縄で首を絞められる……

必死に逃げ出そうとするひでだが…!?

 

 

 

 

この二つの動画が、学園内で大流行、第二のパンデミックが起きていた…

ちなみに、この状況を生徒会長シンボリルドルフは"バイオハザード"と比喩していた。

 

 

 

モブウマ娘C 「あ〜授業楽しかったな〜、早く食堂に行ってご飯食べなきゃ(使命感)」

 

 

モブウマ娘D 「そんなに沢山食べるの?やりますねぇ!」

 

モブウマ娘G 「(量が)ピンキリですよね、でもね。」

 

この状況に、とても驚いている人物がいた、そう、スワオルである。

 

 

swapオルフェ 「なんだこれは…たまげたなぁ…。」

 

 

前回はスワオルが関与して流行ったので何も感じないが、今回は一切のネタの提供をしていないので、誰がどんな経緯で淫夢を教えたのかさっぱり分からなかった。

 

 

「」

誰だ…?トランセンドか…?というか…

 

 

それ以前に私が驚いたのは、流行った動画を出していたのが、少し前にアカウントを消させたはずのタマモクロスとビワハヤヒデのチャンネルだからだ、なんのつもりでこの動画の作成に至ったのか……

 

 

ひとまず、空いている席に荷物を置いて、いつものお茶漬けを購入して食べるのだった。

 

 

…そんなさなか、校舎裏にて…

 

 

モブウマ娘I 「まずウチさぁ、弁当、あんだけど、シェアしない?」

 

モブウマ娘J 「あ〜^いいっすねぇ〜」

 

 

2人のウマ娘が、仲よさげにしていると…

 

 

??? 「こんにちは♪何をしているんですか?」

 

 

カワイイの権化みたいな、芦毛のウマ娘が話しかけてくる。

 

 

モブウマ娘I 「あら、カレンさん?どうしたのかしら?」

 

モブウマ娘J 「もしかして、一緒に弁当のシェアしたいの?いいゾ〜コレ。」

 

 

カレン 「…カレンね、先輩達の使ってるソレ、すごく嫌いなの、だから辞めてくれます?」

 

 

モブウマ娘I 「なっ…アナタやりませんねぇスギィ!!!先輩、コイツ分からせちゃいましょうよ!!」

 

モブウマ娘J 「迫真侮辱罪ゾですゾねぇ…(憤怒)」

 

 

カレン 「こんなに分かりやすく言ってもダメなんですね。…仕方ない…、ごめんねお兄ちゃん、私、カワイイをちょっとだけやめるね。」

 

 

それからちょっとして…

 

 

 

カレトレ 「お〜い、カレン?」

 

何処かへ消えたカレンチャンを探しているカレンのトレーナー。耳を澄ますと、遠くから誰かの声がうっすら聞こえてくる。

 

 

モブウマ娘I 「……は汚い!」

 

モブウマ娘J 「…むは恥ずかしい!」

 

 

カレン 「うんうん!やっぱり先輩方もそう思いますよね。」

 

 

モブウマ娘I 「淫夢は汚い!カワイイカレンチャン!」

 

モブウマ娘J 「淫夢は恥ずかしい!カワイイカレンチャン!」

 

 

カレトレ 「!」

 

 

聞こえた声を頼りに場所を特定し、そこへ向かうカレトレ。

 

 

 

バッ!

「カレン!?」

 

 

カレン 「…あ、お兄ちゃん。もしかして心配してくれたの?カレン嬉しいな!」

 

 

カレンが無事な事にホッと胸を撫で下ろし、同時に何をしていたのかを尋ねる。

 

 

「あ、先輩たちのこと?もう"お話"は終わったから大丈夫だよっ。ねっ?せ〜んぱいっ♪」

 

 

モブウマ娘2人 『淫夢はオワコン!カワイイカレンチャン!』

 

 

カレトレ 「」

い…淫夢だって…?なんであんなものがトレセン学園のウマ娘に認知されているんだ…?

 

 

お兄ちゃんは___思った。

 

 

カレン 「うんうん!いいお返事!それじゃあ、また〜。」

 

 

移動中、お兄ちゃん(カレトレ)が気になったことは、話の内容よりも"淫夢"という言葉だけだった、だが、それをカレンに聞いてしまえば、どうなるかは想像もできない。

お兄ちゃんは___聞かなかった。

 

 

……

 

 

フラワーやグラスに次ぐ、新たなる脅威がうぶ声を上げた、その声はまだ小さく、スワオル達の耳には届かない、だが、確実に迫っているのだ、淫夢消滅の危機が。

 

 

 

昼休憩が終われば、業務に戻り、何事もなく仕事を終わらせて、特訓という名の食事にいく。

 

 

トコトコ…

 

アケボノ 「こんばんは〜!」

 

 

グツグツ…

ファイン 「お疲れ様!」

 

 

ラモーヌ 「あら、付き添いなのね。よろしくてよ。」

 

 

swapオルフェ 「ファ!?女王サマ!?なんで居るの。」

 

 

こういう店に寄るイメージが無いラモーヌがなぜ居るのか、ただただ純粋に驚くスワオル。

 

 

ラモーヌ 「なんでって…、…愛しているからよ。」

 

 

とりあえず席に座り、いつものラーメンを頼む。

 

 

ラモーヌ 「あら、面白いコールなのね、よろしくてよ。」

「私もうまぴょい伝説盛りを一つ頂戴できるかしら?」

 

 

ファイン 「かしこまり!」

 

 

シャカール 「……」

 

 

はっきり言って、うまぴょい伝説盛りは値段の割に量が凄まじく、超赤字レベルで野菜とアブラを使っている為、ロジカル思考のシャカールからすれば(誰でもそうだが)、頼まれれば頼まれるだけ損するし、面倒だし、やめてほしい。そんな資金問題を解決しているのは、ファインの人脈である、世界の偉い人たちとぶっといパイプで繋がっている彼女のおかげで資金、材料などを、安価で大量に仕入れられているのだ。

 

 

swapオルフェ 「ラモーヌさん…結構こういうジャンキーなの好きなんですね…。」

 

 

ラモーヌ 「ええ、時々無性に食べたくなるの、ところで、アナタはどうしてここに?」

 

 

「私は特訓でここに…」と、他愛もない話を3人でしばらくし合った…

 

 

着丼!

ファイン 「お待たせしました〜!ラーメン大盛り、うまぴょい伝説盛りです、いってらっしゃーい!」

 

 

3人で横に並び、同時に食べ始める。

 

 

ズゾゾゾゾ!

ズゾゾゾゾ!

ズゾゾゾゾ!

 

 

swapオルフェ 「ラモーヌさんも結構…食べるの上手いっすね…」

 

ラモーヌはやんわりとした笑顔を一瞬チラつかせ、再び野菜と麺を掻き込み始める。

 

 

ズゾゾゾゾ!

モシャ…モシャ…

 

 

アケボノ 「ラモーヌ先輩、すっごく美味しそうに食べててボーノ!私もいーっぱい食べるぞ〜!」

 

 

ズゾゾゾゾ

モシャ…モシャ…

モチュ…モチュ…

 

 

swapオルフェ 「うん…ん…」

3日も同じものを食べていて慣れていったスワオルも、順調に野菜を平らげ、麺を食べ始めた…

 

 

ズゾゾゾゾ…!

モシャ…モシャ…

 

 

食べ終わり、しばらくして…

 

アケボノ 「ふぅ〜、ごちそうさまでした!」

 

 

屋台を出る頃には、すっかり風が涼しくなり、油で温まった体に心地の良さを提供してくれる。

 

 

ラモーヌ 「美味しかったわよ、また行きたいわ。」

 

「それじゃあスワオルさん?私達を寮まで送ってもよろしくて?」

 

 

swapオルフェ 「いいっすかぁ〜?はーい。」

 

 

2人を近道で寮まで送り、自分も部屋に戻って、寝る準備を始める。

 

スワオルはこの時、ネット掲示板に今日のこと、メモ代わりとして投稿した、その内容は以下の通りだが、これが第二次パンデミックを助長する事になるとは、誰も予想できなかった。

 

 

—————————————

 

食ったぜ。投稿者:変態糞英雄(11月1X日 07時(ななじ)14分22秒)

 

昨日の11月1X(-1)日にいつもの指導者の姉ちゃん(1X)と先日メールくれた油好きの姉ちゃん(1X)と私(2X)の3人で校外の麺屋の屋台で盛りあったぜ。

今日は明日が休みなんで、コンビニで烏龍茶とハンカチを買ってからそんなに人が来ない所なんで、そこでしこたま烏龍茶を飲みながら頼み始めたんや。

3人でレンゲ舐め合いながら脳内はラーメンだけになり覚えてきたコールで3杯ずつラーメン頼みあった。

しばらくしたら、胃袋がヒクヒクしてくるし、よだれが麺を求めて口の中でぐるぐるしている。

 

(ここで3人分のラーメンが着丼)

 

指導者の姉ちゃんにラーメンを啜らせながら、姉ちゃんのラーメンを啜っていたら、先に店主が私の丼にアブラをドバーっと掛けてきた、それと同時に指導者の姉ちゃんと油好きの姉ちゃんにもアブラを乗せたんや。

もう口中、アブラまみれや。

3人で出してもらったアブラをレンゲで掬いながらお互いの口に入れ合ったり、アブラまみれの麺を啜り合って胃袋に流し込んだりした。ああ〜〜たまらねぇぜ。

しばらく放置してから伸びた麺を啜ると、もう気が狂う程美味しいんじゃ。

指導者の姉ちゃんの口に私の伸びた麺をズルズルっ込んでやると、喉の奥が麺とアブラでずるずるして気持ちが良い。

姉ちゃんも指導者の姉ちゃんの口に箸突っ込んで腕を使っている。

アブラまみれの姉ちゃんのラーメンを啜りながら、思い切り飲み込んだんや。

それからは、もうめちゃくちゃに指導者と油好きの姉ちゃんのラーメンを啜り合い、アブラを盛り合い、二回も替え玉をした。もう一度食べたいぜ。

やはり大勢でアブラまみれになると最高やで。こんな、変態英雄と油遊びしないか。

ああ〜〜早く油まみれになろうぜ。

トレセン学園の校外で会える奴なら最高や。私は165*[規制済み]*2X,指導者の姉ちゃんは180*[規制済み]*1X、油まみれで食べたいやつ、至急、メールくれや。

冬着姿のままコールして、油まみれでやろうや。

 

—————————————

 

 

 

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