swapオルフェーヴルとトレセン学園   作:ヨルダン東海岸

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swapオルフェが来てから2日と半日が経った…

どういうわけかトレセン学園から別世界へ転移してしまったドリームジャーニーは別世界で様々なウマ娘との邂逅を果たした。…果たして元の世界に、この世界で行方不明になっているオルフェーヴル(swapオルフェ)を見つけることはできるのだろうか……




swapオルフェーヴルとトレセン学園その5

 

 

場面は再び切り替わり……

 

時刻は12時を回り、食堂には多くのウマ娘達がなだれ込んで来る。その中には、まだかまだかとswapオルフェの到着を待つスペシャルウィーク達の姿もあった。

 

 

 

スペ 「スワオルさんにどんな話しようかな〜。」

 

 

スプーンに乗っかった、卵の黄身と胸の思いを皿に零す。

 

 

キング 「第一、本当にこの時間に昼食を取りに来るのかしら?私達とスワオルさんは立場が違うのよ?」

 

グラス 「来るか来ないかなんて関係ありません、ただ待つのみです、待っていれば必ず現れますから(意地)」

 

セイ 「スワオルさんが日常的にこの食堂を使ってればの話だけどね〜。」

 

グラス 「ヌッ(迫真)」

 

 

そんな彼女たちの会話に、「私は関係無い」なんて顔しながら目の前の料理にがっつくエルコンドルパサーとスペシャルウィーク。

 

 

すると…

 

 

??? 「あ、スペちゃん。」

 

スペ 「あ、スズカさん!」

 

彼女の名前はサイレンススズカ、高等部1年、栗東寮所属のウマ娘。

スタート直後から先頭に立ち、そのまま独走する『大逃げ』を得意とする天才肌。 物静かでストイックだが、他者を嫌っているわけではなく、ただ走ることに心を奪われているだけである。 スペシャルウィークと同室の先輩で、その透明感に憧れる者は多い。

 

 

スペの隣に、持っていた料理の乗ってる板を机に乗せて座る。

 

 

各々がそれぞれ別の話題で盛り上がる中……

 

 

swapオルフェ 「ぬわああん疲れたもおおおおおおん。」

 

 

タマモクロスとオグリキャップの隣に、swapオルフェが超特盛のお茶漬けを持って座りに来る。

 

 

オグリ 「チカレタ…(疲れた…)」

 

swapオルフェ 「いやーキツいですよ今日も〜。」

 

 

オグリキャップはいつも通りたくさんの料理を、タマモクロスはエビフライが2尾乗ったニンジンカレーを食べていた。

 

 

オグリ 「今日の練習もすごくキツかったゾ…」

 

タマ 「ほんまに…」

 

swapオルフェ 「何でこんなキツいんすかねぇ〜も〜…」

 

タマ 「キツいねんな…」

 

swapオルフェ 「辞めたくなりますよ〜なんか仕事。」

 

オグリ 「どうしようか、私もなぁ(意味深)」

「ハァ〜…。」

 

swapオルフェ 「ОGR(オグリ)早いっすね…。」

 

オグリ 「お腹がもう…ペコペコだ。」

タマ 「っはは(笑)」

 

swapオルフェ 「ご飯食べてお腹満たしましょうよ〜」

 

オグリ 「食べようか2人とも。」

タマ 「そうやな。」

 

 

2人でガツガツ食べ始める。

 

 

オグリ 「タマも早く食べたらどうだ?」

swapオルフェ「ハヤクシロォ~」

 

 

ズゾゾゾ…

「白菜かけますね。」

 

オグリ 「おっす(悟空)」

 

 

swapオルフェ 「こんなん毎日続いてたらもう…辞めたくなりますよね〜。」

 

タマ 「せやな。」

 

オグリ 「タマも虚を突かれたろう(今日疲れたろう)」

 

 

タマ 「もうクタクタやで…」

 

swapオルフェ 「頭にきますよ!(頭いきますよ?)」

 

オグリ 「あぁ、もう一回言ってくれ(難聴)」

 

swapオルフェ 「いいっすか?はーい(言うとは言ってない)」

 

オグリ 「ほら、次だ。」

タマ 「ああ…。」

オグリ 「タマ。」

 

タマ 「なんや。」

オグリ 「タマもやるんだ。」

 

タマ 「え、ウチもやるんか?」

オグリ 「当たり前だろう?」

 

 

swapオルフェ 「うーん、私もやったんだからさ(嫌々)」

 

 

swapオルフェとオグリキャップに煽られ、しぶしぶ食べ始めるタマモ。 

 

 

んあー

サクっと、もっちりとした海老フライを、衣一つこぼさず食べるタマモクロス。

 

 

オグリ「タマも結構…食べ方上手いじゃないか。」

タマ 「あっ…ありがとさん(適当)」

 

 

swapオルフェ「私も後で食べさせてくれよな〜。」

 

タマ 「えっ(困惑)」

swapオルフェ 「頼むよ〜。」

 

 

一通り食べ終えるタマモクロス。

 

 

タマ 「ほな、ウチもう戻るわ。」

 

オグリ 「あっ、おい待てィ(江戸ッ子)タマ、肝心な所を食べ忘れているゾ。」

 

タマ 「え…肝心な所?」

 

オグリ 「何トボケているんだ?ココも食べないと。」

 

 

オグリがエビフライの尻尾に指を指す。

 

 

タマ 「あ…わかったで…。」

 

 

swapオルフェ 「カンノミホ(ノブルボン)…」

「なんかTММ(タマモ)嬉しそうじゃないかよ〜。」

 

タマ 「いや〜そないなこと…(喜色満面)」

 

 

オグリ 「コーラいっぱい飲むゾ〜(今日はいっぱい飲むゾ〜)」

 

 

タマ 「すまんな…(?)」

 

swapオルフェ 「フゥーッ↑」

 

オグリ 「よし、Here we go」(「よし、じゃあいいゾ」)

 

 

 

swapオルフェ 「ふぉ〜、ビール!ビール!あっつー↑!」

 

オグリ 「(この水)冷えてるか?」

swapオルフェ 「んぁ、大丈夫っすよ、バッチェ冷えてますよ」

 

ズゾゾゾ……

swapオルフェもお茶漬けを食べ終わった。

 

 

swapオルフェ 「ОGRさん、今日夜中腹減んないすか?」

 

オグリ 「お腹すいたな…(まだ食べてる最中)」

 

 

swapオルフェ 「ですよねぇ。この辺にぃ〜、ウマいラーメン屋の屋台、来てるらしいっすよ。」

 

オグリ 「あっ、そうかぁ…」

swapオルフェ 「行きませんか?」

 

 

オグリ 「あっ、行きたいなぁ…」

swapオルフェ 「行きましょうよ。」

「じゃけん夜行きましょうね〜。」

 

 

オグリ 「おっ、そうだな(適当)あ、そうだ(唐突)なあタマ、さっき私達が食べてるときチラチラ見てなかったか?(因縁)」

 

 

タマ 「いや、見てへんで。」

 

 

オグリ 「嘘つけ絶対見てたゾ。」

タマ 「何で見る必要なんかあるんや(正論)」

 

 

swapオルフェ 「あお前さTММさ、さっきタッ、食べ始める時にさぁ、なかなか箸咥えなかったよな?」

 

 

オグリ 「そうだよ(便乗)」

タマ 「いや…そないな事は…」

 

オグリ 「食べたいなら食わせてやるぞ(震え声)、ホラ。」

 

 

swapオルフェ 「食べとけ食べとけ〜」

オグリ 「ホラ、食べて食べて、ホラ。」

「美味しいだろう?」

 

 

swapオルフェ 「ホラホラホラホラ。」

 

タマ 「やめてくれよ…(絶望)」

 

 

 

 

 

 

 

一連の流れを見ていたスズカ達は…

 

 

スズカ 「…嘘でしょ…」

 

スペ 「もう生徒と馴染んでるなんてすごいです!(思考放棄)」

 

キング 「あのノリと話し方は一体何なのよ…?」

 

エル 「なんか…気持ち悪いデース…。」

 

グラス 「ええ…エルの感覚は合ってますよ。」

 

セイ 「セイちゃんも真似してみるゾ〜これ。」

 

グラス 「やめてください…(絶望)」

 

 

不気味がる人と、面白がる人で意見がバッサリ別れた。

 

 

セイ 「そんなことよりスペちゃんさ、さっきの事聞くなら今のうちなんじゃない?」

 

スペ 「っは!そうだよね、私行ってくる!(大げさ)」

 

 

 

swapオルフェ 「よし、お腹もいっぱいになったし、私はもう行くね。」

 

 

オグリ 「ああ、午後も頑張ろう。」

タマ 「頑張ってこいなー。」

 

 

 

スペ 「あっ、あの!!」

 

swapオルフェ 「おや?」

 

見知らぬウマ娘が私に話しかけてきた、誰だと思ったら後ろにキングヘイロー達が居るからその知り合いなんだろう(謎理論)

 

「どうしたのかな?」

 

スペ 「私、スペシャルウィークって言います、あなたに話したいことがあります!」

 

swapオルフェ 「うーん…でもこのあとサボr…仕事に戻らないといけないから、だからまた今度__」

 

スペ 「そこをなんとか!お願いします!!」

 

swapオルフェ 「」

 

どうして私に頭を下げる…。私はこれから小一時間仕事をサボろうとしているのに、もしこれで私が断ったら生徒に頭下げさせたクソ野郎って周りの連中に思われるじゃないか…。

 

 

無自覚に自分の外堀を埋めていくスペシャルウィークに驚くswapオルフェ。

 

「はぁ〜〜…わかったよ。それで、私に何の話がしたいんだい?」

 

 

スペ 「はい!えーっと、あ〜……。その〜…忘れちゃいました☆」

 

 

swapオルフェ 「ア゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙!!」

 

 

 

ガッ!

スペを横にどかすグラス。

 

 

 

グラス 「こんにちは、私のことを覚えていますか?」

 

割り込む様にグラスが会話に入ってきた。

 

 

swapオルフェ 「グラス君だね?もちろん覚えているよ。」

 

 

心無しかグラスの笑顔からは怒りの感情が滲み出ている、昨日たづながやって来たやつと同じ顔だ。

 

 

グラス 「私に何か、言わなければいけない事があるんじゃないですか?」

 

 

swapオルフェ 「??????」

 

随分哲学チックな事を言ってきたな…、言わなければいけない事?一瞬考えてみよう。「こんにちは?」「やあ元気?」「この醤油瓶野郎…!」「ご飯が美味しかった(小並感)」「君が好きだ(レ)」

 

 

しばらく考えて彼女が出した答えは…

 

「ないです。」

 

 

グラス 「私達にああ言っておいて自分から約束を破る訳ですか、そうですか。」

 

 

約束?ああ…そういうことね…。

 

swapオルフェ 「オーケー、全部わかった。それを加味して、私の意見は変わらない、君に言うことは何もないよ。」

 

 

グラス 「随分調子の良いことを言いますね、聞く気は無いですが、一応理由を聞かせて貰っても?」

 

 

swapオルフェ 「だって君もキングヘイローにこの事話してるじょん。」

 

グラス 「……」

 

swapオルフェ 「昨日の夕方、ウララちゃんのお迎えにキングヘイローが来たんだ。それで彼女、「マスクを付けたウマ娘に会わなかったか」って、多分私に伝わりやすくするために特徴の多いエルコンドルパサーの事を言ったんだと思う。もうこの時点で、エルコンドルパサーかグラスワンダー、どちらかが自分たち以外の人に私の存在を話しているわけだ。まあ正直どちらが話したかなんて関係無いよ、私は2人に約束したんだからね。要するに、私と君たち、お互いに存在をバラしたんだからこれでWin-Winでしょ?」

 

 

グラス 「っ…」

 

swapオルフェ 「規模が違うって?そんな甘え大人の世界じゃ通用しないよ。」

 

 

反論の隙を与えずに攻め続ける。

 

 

スペ 「ちょっと待ってください!グラスさんは悪くないんです!」

 

swapオルフェ 「そうだね、この顔は私にこう言われるのが納得していない様な顔だ、「私は他人に促されただけだ」、そんな顔をしている。」

 

 

スペ 「……グラスさんに話すよう促したのは私です…っ、私、グラスさんの深刻そうな顔をみて何もせずには居られなくなって!全部、話してもらいました…」

 

 

swapオルフェ 「ふーん…深刻そう、ねぇ。…ちなみにさっき私に話そうとしてたのはそれに対する謝罪かな?」

 

 

スペ 「それは…違います……。」

 

 

swapオルフェ 「ふーん、……まあいいや、もう解決してる話を掘り返すってのも能のない話だし、この手の事を叱るのはたづなとかの仕事だろうしね。」

「グラス君、悔しいんだったらその熱は午後のトレーニングにでも活かすといい。」

 

 

グラス 「…いえ…すいませんでした。」

 

swapオルフェ 「君が謝る必要は無いよ、…いや、誰も悪くなんか無い、元より私の悪ノリから始まった事だからね。」

「じゃ、私はもう行くね、午後のトレーニングも頑張って。」

 

 

何事もなかったかの様な顔でその場を立ち去る。

 

 

スペ 「…え、あの人の悪ノリから始まったんならあの人が悪くないですか?(今更)」

 

エル 「そうですよスペちゃん!グラァス!きっと大丈夫デース!明日には彼女も謝りに来てくれるはずデェス!」

 

 

3人で席に戻る

 

 

一連の流れを聞いてたセイウンスカイ、キングヘイロー、サイレンススズカは…

 

セイ 「いや、謝りになんか来ないと思うよ、あの人の性格的に明日になったらこんな事忘れてるだろうしね。」

 

キング 「…何よ、アナタあの人の味方するわけ?」

 

セイ 「そんなんじゃないよ、ただ期待するなって話。あの人の言う通り、午後のトレーニングで怒りを発散するのが妥当なんじゃない?……それにさ、実際グラスとエルも彼女と約束してたんでしょ?それを私達に話したんだからそりゃもう仕方ないよね?」

 

キング 「……あなた…いつか絶対あの人に因縁つけられるわよ…。」

 

 

セイ 「大丈夫、セイちゃんは面倒くさいって分かってる事に首なんか突っ込まないからね〜(フラグ)」

 

キング 「………」

 

 

スペ 「なんか、私までムカついてきました!ここでいっぱい食べて午後のトレーニング頑張りましょう!!」

 

 

グラスとスペは今までにない勢いでご飯にがっつく。

 

 

スズカ 「スペちゃん…?そんなに一気に食べたら喉詰まっちゃうよ?」

 

スペ 「らいろうふえふ!(大丈夫です!)」

 

 

 

 

 

その頃…

 

swapオルフェ 「さて、私は仕事……では無くアグネスタキオンの所へ行こう。」

 

「……その前に。」

 

 

ザザ…!

『こちらswapオルフェーヴル、ウマ娘の手伝いに入るため30分ほど警備を離れます。』

 

しばらくして…

 

 

ザザ

『こちら愛木、了解、引き続き気を緩めぬよう。』

 

 

 

考えてることも行動指針も、全く違う2人だが、この瞬間だけは同じ事を考えていた。

 

 

 

【こういうのでいいんだよ、こういうので】

 

 

 

近くのトイレに入って旧理科準備室に直接ワープする。

 

 

ヒュン!

swapオルフェ 「やあ」

 

 

タキオン 「うわあっ!」

??? 「っっ!!」

 

音もなく突然現れたswapオルフェに仰天したのは、タキオンともう一人見知らぬウマ娘だった。

 

 

swapオルフェ 「おや、初めましてかな、君の名前を聞いてもいい?」

 

 

??? 「はい…マンハッタンカフェです。」

 

マンハッタンカフェ、美浦寮に所属する高等部1年、旧理科準備にいくつか私物を置かせて貰っているが、タキオンが生徒会に研究室を要求したためこの部屋と共有している、なおこの部屋になった理由は「問題児に見張りもなく個室を与えるのは危険。しかし保護者付きの折半なら認める」だそう。

 

 

 

swapオルフェ 「マンハッタンカフェ…じゃあカフェって呼ぼう。それよりちょっと、この辺片付けてもいいかな?」

 

カフェ 「構わないですが…何をするつもりですか?」

 

swapオルフェ 「まあまあ…」

 

 

軽く退かして空間を空ける。

 

 

バサ…! 

大きめの画用紙を広げる。

 

 

「さて……。」

 

 

瞳を閉じる。

 

 

キン!

刹那目を開く、開いた両目が青く光ると同時に全身に薄青いオーラのような物をまとった。

 

 

タキオン 「ふゥン……これから何をするのかな?」

 

カフェ 「……」

凄い力……いや…これは気迫…?何か体をピリピリとした物が駆け巡って来て……!

 

 

ス…

 

 

swapオルフェがペンを持つと、凄まじい速度で画用紙に何かを描き始める。

 

しばらくすると、画用紙には何かの設計図が書かれていた。

 

直後swapオルフェの両目も元に戻り、体のオーラも気迫も消える。

 

 

swapオルフェ 「ふぅ……できた出来た。」

 

 

タキオンとカフェが設計図を見始める。

 

 

タキオン 「…これは何かの装置かな?」

 

カフェ 「絵を描くためにわざわざあそこまでしないでください……」

 

swapオルフェ 「はぁ……はぁ……、いや、重要だよ。私だって記憶に自信があるわけじゃないからね、今の青いオーラで私の記憶を「無理やり」引き出したんだよ。」

 

 

タキオン 「記憶の引き出しを自由に出来るなんて便利な能力だねぇ、それで、この装置は一体何なんだい?」

 

 

食い気味に質問するタキオン。

 

 

swapオルフェ 「…これは、私が元いた世界で作ろうとしていた次元転送装置をより簡略化したものだよ。」

 

タキオン 「ふむ…?転送装置、ということはどこかに瞬間移動したいということかい?瞬間移動なら君一人でもできるじゃないか。」

 

 

swapオルフェ 「違う、そうじゃない。この装置は私が"元いた世界に帰るため"の装置だ、私の"近道"じゃ次元をまたぐ事は出来ないんだ。」

 

 

カフェ 「………」

難解な話について行けない(付いていこうとしない)カフェは、おもむろに椅子に座り始める。

 

「…ええ、大丈夫ですよ、彼女は悪い人ではありません。」

 

 

マンハッタンカフェには……見えるらしい、超常現象的存在、俗に言う幽霊が。見るだけでなく会話も行うことが出来るが、周りのウマ娘達にはその存在が認知されることは無い。アグネスタキオンは一応存在を認知しているが、あくまでも"イマジナリーフレンド"程度の認識らしい。

 

 

幸いなことにswapオルフェは会話に夢中でカフェの話なんか入ってこないので当然バレていない。

 

 

タキオン 「………ただねぇ、この理屈なら装置を稼働させることは出来る……でも反対側のゲートが完成しなければ転移は出来ないけれど、それはどう解決するんだい?」

 

 

swapオルフェ 「出口のゲートは必要ない、この装置は次元に穴を開けるだけの装置だから"向こうのソース"さえあれば向こうの次元のどこかにゲートは通じる。」

 

タキオン 「……そして、そのソースというのは君自信……と、ふむ……。」

 

 

swapオルフェ 「それで、できそうかい?」

 

タキオン 「できないねぇ!!」

 

 

バッサリと言い切るタキオン。

 

 

swapオルフェ 「あぁん、なんで?(レ)」

 

タキオン 「落ち着きたまえ…私一人じゃできないって話さ、シンプルに人、具体的には"数字に強い人"が足りない、私も君も、頭は良くても数字にはそこまで精通していないだろう。」

 

 

swapオルフェ 「んにゃぴ…やっぱりこの計画は頓挫ということで…」

 

 

タキオン 「そう焦らずに…安心したまえ、適任者を3名ほど知っている、一度しか言わないからメモでもするといい。」

 

 

メモ用意……

swapオルフェ 「言って、どうぞ。」

 

 

タキオン 「まずはエアシャカール君、彼女は絶対にこの件に必要な人材だよ、次にビワハヤヒデ君、彼女も理論的だけでなく実践とのバランスも取れている、今回は目的が明確に分かっているから彼女も追加しておこう。最後にライツ博士、あの人こそこの手の専門の人だよ。」

 

 

エアシャカール……あの脳筋がこの件に適任なのか……?

そしてビワハヤヒデはとライツは………、……誰?

 

 

タキオン 「特徴もメモしておいてもらおうか、まずはシャカール君。彼女は左眉毛の横にピアス(?)を付けていて、右耳にリングを付けている、髪型はギザギザの黒髪のウマ娘だよ。次にハヤヒデ君、彼女はそうだねぇ…頭のデカい芦毛のウマ娘だよ。最後にライツ……シュガーライツ博士は車椅子に乗った青い髪をしたウマ娘って覚えとくといい。」

 

 

うゆ

swapオルフェ 「オッケー、早速探してこよう、確認を取り次第来てもらうって形で、いいよね?」

 

 

タキオン 「それは君にお任せするよ、どちらにしたって最終的には君が揃ってないとできないんだからね。」

 

 

swapオルフェ 「おっそうだな(適当)、じゃ、…バイバイ……」

 

 

額に指を当て、物悲しそうな顔で瞬間移動していった、シリアス要素などどこにもないというのに。

 

 

カフェ 「…!!」

目の前で跡形もなく消えたswapオルフェを見て驚くカフェ。

 

 

一瞬の静寂の後にタキオンがカフェに話す。

 

 

タキオン 「………カフェ〜、あんまり、あの人の前で"それ"は辞めた方がいいんじゃないかい?、あの人も私やシャカール君と同じ、理論や理屈で動く人だからね。」

 

 

タキオンにはさっきのカフェの「…ええ、大丈夫ですよ、彼女は悪い人ではありません。」という声が聞こえていた、流石に客人の前で指摘するのもどうかと思ったのと、向こうも気づいてなかったのであえて無視したのだ。

 

 

カフェ 「いえ……「お友だち」が音もなく現れたあの人に警戒してしまいまして、ちょうど宥められそうなタイミングがあったのでやらせてもらいました。」

 

 

タキオン 「ふゥン……、……それで、その「お友だち」から見た彼女は、どんな感じなんだい?」

 

 

カフェ 「そうですね……彼女達が警戒したのはあくまで「突然現れたから」であって、何か悪いモノを待っているだとか、そういうのは感じられないみたいです。…ただ…」

 

 

タキオン 「…ただ?」

 

早く話の続きを話すよう促すタキオン。

 

 

カフェ 「…あの人は普通じゃありません、今まであったどのウマ娘とも雰囲気が違います、表面的なものではなく、もっと本質的な所から…。」

 

 

タキオン 「"普通じゃない"…ねぇ…、まあ、生まれた世界が違うんだ、私達の世界の常識がそっちでは通用しない、それくらいの認識でいいと私は思っているけどね。けど、もっとよく知りたいというカフェの気持ちもよく分かる、だから調べてやるのさ、帰る前にありったけね。」

 

 

カフェ 「…もっと、直接伝えてもいいのでは…。私がこんな事言うのもなんですが、彼女はタキオンさんを頼っているんです、その見返りとして体を調べさせてもらえばいいでしょう。」

 

 

タキオン 「素晴らしい意見だ、今日のカフェは冴えているねぇ!」

 

 

カフェ 「あなたが興奮しすぎてるだけですよ…。」

 

 

 

 

 

 

その頃swapオルフェは、廊下をうろちょろしていた…

 

 

さて、まだ生徒たちの休憩時間は終わってないはずだ、どっちから探そうか……

 

 

モブウマ娘A 「こんにちは!お疲れ様です!」

 

 

swapオルフェ 「はいこんにちは、午後も頑張ってね(営業スマイル)」

 

 

モブウマ娘B 「こんにちは〜!」

 

swapオルフェ 「はいこんにちは。」

 

 

 

??? 「いーやーだー!!!」

 

色々なウマ娘に絡まれる中、聞き覚えのある声を耳にする。

 

 

swapオルフェ 「この声は……スイーピー!!」

 

 

少し早足で声のもとへ向かう。

 

 

そこには魔女のような帽子を被っているスイーピーと、見知らぬウマ娘が話していた。

 

 

スイープ 「嫌よ!絶対に嫌!」

 

??? 「えぇ!?で…でも!そこをなんとかお願いしますスイープさん!」

 

スイープ 「嫌だって言ってるでしょ!今日は絶対やらないんだから!」

 

 

 

swapオルフェ 「スイーピー!!」

 

 

会話に割り込む様に2人の間に入りスイープにハグをする。

 

 

??? 「えぇ〜!?スイープさん、誰ですかその人は〜!?」

 

 

スイープ 「動けない〜!もう!何なのよ!!」

 

 

割と力ずくで剥がされるswapオルフェ。

 

 

swapオルフェ 「スイーピー、久しぶりだな!」

 

 

再度ハグをする。

 

 

スイープ 「ちょ、オルフェーヴル!アンタ何か変よ、どうしたのよ!」

「……って、よく見たらアンタ今日の朝会の…swapオルフェーヴル?さんじゃないの、何してんのよ。」

 

 

一人ずつ紹介していこう、swapオルフェに抱きつかれた彼女の名前はスイープトウショウ、栗東寮所属の中等部1年。

ツンツン駄々っ子な魔法少女。魔女を名乗る祖母の元で育てられ、その影響で魔法使いを目指すようになった。レースで勝てば魔法を体得できると信じている。今は見習いなので、思い通りにいかないと物理で解決しがち。ワガママで、泣き出すとなかなか泣き止まない。

 

 

そして、swapオルフェの行動に驚いているもう一人のウマ娘、彼女の名前はキタサンブラック、栗東寮所属の中等部1年。

お祭り大好き!元気で明るい人情派ウマ娘。困っている人を見れば助け、悩んでいる人には話を聞き……たくさんの人に慕われる優しい子だが、たまにベらんめえ口調が飛び出す。そんな彼女は夢をいまだ知らない。だからまっさらなまま笑顔で走る。眩い光に溢れる未来へ向かって!

 

 

 

swapオルフェ 「今は巡回中でね、せっかくなら私の知っている人が居るかもって思って、ウロウロしているんだ、そしたらスイーピーを見つけたって訳。」

 

 

キタサン 「あ、あの!あなたスイープさんの何なんですか!(因縁)」

 

swapオルフェ 「おや…君は?人に名前を尋ねるならまず自己紹介が先だろう?」

 

 

キタサン 「…!……キタサンブラックです…それで、アナタはスイープさんの何なんですか。」

 

 

キタサンはかなり怒っているようだ。

 

 

swapオルフェ 「…「友達」、かな。」

 

 

スイープ 「はぁ!?会ったこともないのにいきなり友達になんてなるわけないでしょ!?」

 

swapオルフェ 「…向こうでは私とスイーピーはすごく仲が良かった……それこそ、今では料理を注文するたびにツケにしてもらう程にね。」

 

スイープ 「それ本当に仲がいいって言うのかしら…?」

 

 

キタサン 「ただお金払うの嫌なだけじゃないですか!本当に友達ならそんな借りはできないはずですよ!」

 

 

swapオルフェ 「」

うるせぇな黙らねぇなコイツ…、口から産まれてきたのか?(呆れ)

 

そうだ!(ピロリィン(ひらめき))

 

キン!

青いオーラを指に纏いキタサンの唇に触れ、形をなぞる様に左側にスライドさせる。

 

 

キタサン 「っ!ッッッ!!!」

直後キタサンブラックの口が開かなくなる。

 

「っっっ!!ッッ!」

 

 

swapオルフェ 「よし(良くない)」

 

スイープ 「ちょっとオルフェ!あんたキタサンに何したのよ!?」

 

 

swapオルフェ 「ん〜?魔法を掛けたのさ(悪ノリ)」

 

スイープ 「え、あなた魔法が使えるの!?でも呪文を唱えてなかったわよ!」

 

swapオルフェ 「私くらい魔法が上達すると無口頭でも魔法が使える様になるよ。」

 

スイープ 「凄いわすごいわ!こんなの、あのグランマでもできないわよ、それで、呪文の名前は何なの!?」

 

 

 

え、呪文の名前?考えてないよそんなのぉ…

 

swapオルフェ「ん〜……、ウルダマ・オクチトジーロ……かな…?(大嘘)」

 

ウル(せえ)ダマ(れ)オクチ(を)トジーロ

 

 

スイープ 「よーし!私もやってみるわよ〜!」

 

木の杖を構えて、魔法を唱えようとする。

swapオルフェ 「やめたほうがいい、その魔法は危険だからね。」

 

スイープ 「危険?なんでよ、私だって魔法の一つくらい使えるわよ、バ鹿にしないで頂戴。」

 

 

swapオルフェ 「スイーピー、よく聞いて欲しい、昔、私の知り合いがその魔法を他のウマ娘に掛けたことがあるんだ、だが、魔法は失敗し、掛けられた相手と使った友人は爆発したんだ…!(迫真)」

 

 

スイーピー 「っ…!爆発っ…て…その人はどうなっちゃったの…?」

 

swapオルフェ 「人生は一度きり……無数の肉片になって四方八方に飛び散ったよ……」

 

スイープ 「っ……!」

 

 

あたかも本当にあったかのようにデタラメを述べるswapオルフェに衝撃のあまり言葉がでないスイープ。

 

 

swapオルフェ 「思えば私が悪かった、私があの時止めて居ればあんな事にはならなかったのに……!だから、もう同じ過ちはしない。いや、させない。そう決めたんだ(迫真)」

 

 

スイーピー 「……もっともっと、アナタみたいに魔法が上達したら、使ってもいいの…?」

 

swapオルフェ 「……スイープ、この呪文は魔法だけど、本当は呪文なんか唱えなくてもいいんだ。」

 

スイープ 「え!?じゃあ私にもできるの!?」

 

swapオルフェ 「ああ、出来るさ、こうするんだ。」

 

直後に青攻撃で塞いでいたキタサンの口を開放し、同時にスイープの体を青攻撃で操作し、キタサンにハグをさせる。

 

 

キタサン 「……ッッッ!!!」

 

スイープ 「……え?(困惑)」

「っっ…!ちょっと、何よ!」

 

体が自由になり、すぐ姿勢を戻す(ハグをやめる)

 

スイープ 「ちょっと!何するのよオルフェ!!………あれ…?」

 

 

スイープが後ろを振り返るとそこにswapオルフェの姿は無かった。

 

 

スイープ 「……え?どこに行ったの?キタサン、アンタ何か見なかった?」

 

キタサン 「いえ…私も…何が何だか…」

 

スイープ 「…もしかして、これも魔法の一種?姿を消しちゃうなんて不思議な魔法ね。」

 

キタサン 「……それにしても…なんだったんだろう…さっきの感覚…まるで口でも縫われたみたい……というか、スイープさんにハグして貰った、……えへへ〜♡」

 

 

 

swapオルフェの青攻撃に初めてまともな感想を抱いたキタサンであった…

 

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