パンではなくパンツを食わさせれた件〜のち喉を詰まらせ転生の模様〜 作:緑茶よりジャスミン茶が好き
夢じゃねぇ。
俺は異世界に本当に転生した。ゴミスキルを引っ提げて。
スキル名
使用済みパンツを口に含みクロッチ部分を味わう事でチート性能に強化
スキルレベル:1
詳細
使用済みパンツを舐め回す事で自身のステータス、攻撃、防御、魔力量、対魔力、敏捷、知性、体力等々を100倍強化(sklevelが上がる事に倍率up)ステータス効果持続時間10分(sklevelが上がる事に持続時間up)
一度使用した相手のパンツを再使用する事は不可
自身の意中の相手であれば倍率は100倍加算
スキルレベル:Maxになれば条件が消失
うん、カスですわぁ!
転生してはや13年。俺はこの力を一度だけ使った事がある、去年のあれは酷い思い出だった。
回想....
転生して12年、俺はスタフィー領というとある領地のとある農村六番地で生まれた。この世界での俺は姓はなく名前はロックと呼ばれた。この農村では現実世界でいう麦を栽培していて、土地が肥沃なので大規模な農園となっている。村の文明度も発展していて、大規模農場ゆえ酒場や宿、農業ギルドが出来るほど栄えている。
領主はグリンド・スタフィー、昔の東部戦争で名を挙げた剣士だ。その功績で得た金と人材でこの土地を開拓し領地を設立、今や国内最高の農業生産量だ。今年は農村六番地で領主様は住むらしい。
ある夏の日、村の子供達で集まり森へ入った。12人で森を駆け巡り、木の実をとって食ったり河で水浴びをしていた。
子供だけで危ないと思うがこの山中には魔獣が存在しない、物心を覚えて前世の記憶を思い出してからの8年間、村の在中の剣士達が遠征して狩ってくる魔獣くらいしか見た事がない。では何故魔獣がこの領地に居ないのか、それはこの山に大魔女の加護が掛けられていて、そのおかげで魔獣が寄り付かないだとかと今の母が寝物語で言っていた。信じては居ないが他に理由が見つからないしそういう事だと理解している。
だが、今日だけは違った。
水浴びをしている子供達の集団の中1人の子供が言った。
「魔獣だ、魔獣がいるよ!」
河の近くの藪を指差し叫ぶ、子供達はパニックになり河から上がり魔獣がいる方向とは反対に走り出した。
「マジかよ..」
スタフィー領には、魔獣なし。そんな標語が付く位に魔獣が現れない地域だというのに、何故と俺は疑問と少しの恐怖が込み上げた。
「ロック!こっちだ!走れ!」
村の仲間、スウェインが俺に呼ぶ。
「わかってる!」
俺は隣にいた、ガキを小脇に抱えダッシュした。
村の子供達が逃げた方向の藪から俺はざっと20m、魔獣からは30m、もう魔獣は走り出したからかなりキツイ。
「スウェイン!受け取れ!」
俺はガキをスウェインに投げ飛ばし、村の仲間が逃げた方向とは別の方向へ走った。
「ロック!くそ!」
スウェインがロックが投げた子供を受け取ると横に隠れていた女に呼びかける。
「ルッツ、子供たちのことを頼めるか?」
「で、ですがお嬢様、あなたをお守りするのがわわ、私が領主様から受けた命です。離れるだなんてとんでもないです!」
「にしては、隠れてばかりだな?ルッツよ」
「うっ、魔獣が怖いのは当たり前ですよ!お嬢様!」
ルッツは震えながら頭を抱える、普段のルッツは女でありながら剣術に長け、村の憧れだった。村に立ち寄る暴漢6人を1人で制圧する程強い女傑だ。
しかし、ルッツにはトラウマがあった。それはルッツが幼少期の頃、魔獣の大軍に自分の住む村を親もろとも、全て喰われ、殺され、弄ばれた。そのトラウマが今の彼女を弱くさせている。
「私は心配ない、何せグリンド・スタフィーお祖父様の血を受け継いでいるからな」
「改めて頼む、子供達を」
「ずみばじぇん!おじょうざま〜!」
「あと、私をお嬢様と呼ぶな、女だとバレる」
鼻水を垂らしながらルッツは自身の仕える主に抱きつく、無礼だろうに。
場面転換
「ヤベェな」
俺は絶賛逃亡中だ、捕まれば死、まさに割に合わない。こいう時に思い出すのは己を転生させたクソガキ女神だ。
「ハァ、あのクソ女神!、ハァ、こんなクソスキルが何の役に立つってんだ!」
パンツを吸えば強化、だが俺はパンツを持ってない、てか持ってたら変態だし。農村の民にクロッチが付いたパンツを履いた奴なんぞそもそも居ない!
スウェインにガキを投げ渡して別方向に数十分俺は走り続けていた。
魔獣の見た目は四足で顔が蛇の様な爬虫類顔、背には数本の棘があり、尻尾には赤い毛が生えている。こいつと追いかけっこしている間に気づいた事は、方向転換が下手くそだという事、この特性を活かしギリギリで俺は逃げ切れている。
「おっぶぅ!あぶねぇな!」
ブンという音と共に魔獣の腕が俺を捉えようとする。寸断の所で紙一重で回避して、転がるように離れる。魔獣の攻撃で砕けた岩の土埃の先に転がり藪の中に隠れた。
「グルゥルゥ」
魔獣が喉を鳴らし舌を出し入れして、のそのそと探し始める。
俺は藪の中で息を潜め、魔獣が離れるのを待った。
「やぁ、1人で囮とは英雄的だね君は」
「背後から近づくなよ、びっくりして声が出たらどうする」
どうやらスウェインが俺の後を追ってきたらしい。
「子供たちはどうした?お前に任せたはずだぞ」
「それならルッツに任せたよ、彼女なら問題ない」
「あいつで丈夫か?腕っぷしはあるが、あれじゃなぁ」
「問題ないよ、それにあの程度の魔獣僕に任せて、すぐ終わらせるから」
スウェインは腰のレイピアを抜いた。白銀に光るそれはよく磨かれ、先端は全てを貫かんとする程鋭い。
「ふぅ、ok任せるよお前に」
「君はそこの藪から見ているといいよ、僕の実力を」
スウェインはそう切り出し、自身の体を魔力で覆い強化した。魔力は青く励起しバチリと雷の如く迸る。
「さぁ、トカゲ君何が気に入らないか知らなけど、友達を傷つけようとするのは看過できない。」
スウェインはレイピアを構え体制をとる。
「ギュアーーー!」
魔獣は全速力でスウェインに向かって疾走する。木々を薙ぎ倒し、岩を砕くあの体当たりにぶつかれば、例え全身プレートで覆った甲冑騎士でもひとたまりも無い。
「ふっ、」ビッ
魔獣が目の前に迫った時、声と音と共にスウェインの体が一瞬ブレ掻き消えた。うっすら残像がそこに残り、一瞬の内に魔獣の背中に6箇所の穴が空いた。神速の6連の刺突が魔獣を貫き、スウェインが魔獣を跪かせた。
「魔獣であろうと、生き物は生き物。君の髄を貫かせてもらったよ。」
レイピアについた血と髄液をクロスで拭きながら俺の方に、自信満々に胸を反ってスウェインが歩む。
「ほんと強いよなお前」
「当然さ、なんたって僕は、」
「グリンド・スタフィーお祖父様の血を受け継いでいるからな」
スウェインが言い切ると同時にスウェインの身体がくの字に曲がる、下手人は赤黒く太い腕だ。
「スウェイン!」
赤黒い腕が振り抜かれ、スウェインはレイピアを放し、横に吹き飛ぶ。吹き飛ぶ威力は絶大で木を何本も破壊しスウェインは17本目の木で止まった。
「ガハッ」
スウェインは服がボロボロになり、口から血を吐きながらも意識を失わないよう目を見開いた。
まずい、ロックが殺される。スウェインは体を動かそうとするも、先の衝撃で左足と右腕を骨折し立つ事も這う事も叶わない。
「スウェイン!」
「キャハハハ!」
見るからにやばい、こいつを俺は知っている。悪魔だ。
漆黒の羽に、赤い目、尖った歯、額から生えている角。膨れ上がった赤黒い腕は縮み、白魚の様な細い腕になった。目の前の女は、人間的な見た目をしているが、分かる。コイツはヤバい、悪魔だ。
「キャハキャハ!イッヒッヒ!」
未だ笑い続けている悪魔を無視しスウェインの方は駆け寄る。あの威力だひとたまりもない。
「スウェイン!!生きてるか!」
「なんとか....ね」
まずいな、あからさまに顔色が悪い。スウェインはもう戦えない。くそ俺が戦うしかない!「あれ」使うしか無いかぁ。いやしかし、あぁでも恥も外聞も生きてこそだし、てかスウェインて男装してるけど女だよな。いけるか?いや、友達にそれは、パンツくださいとかどんな変態だよ!
キャハキャハキャハキャハハハハ!
まずいあの悪魔こっちに来る!
「スーッ」
ロック、覚悟を決めろ今こそスキルを使う時だ!
「スウェイン!お前女だよな!」
「ほぇ?あれなんでバレて....」
「領主の娘なら、、なら、パンツ履いてるよな?」
「えっ、あうん、履いてるけど、え?、どういうつもりだい?」
スウェインは混乱している、しかし今は時間がない。俺はスウェインのズボンのベルトをカチャカチャと外した。
「え、あの、まって、まって」
俺はスウェインの静止を無視してズボンを脱がしにかかる。俺たちの命はスウェインのパンツにかかってる。もう止まらない。やるしか無い。
「ロック、まって、ちょちょちょ、」
ズボンを脱がし、後ろへ投げ捨てる。スウェインのパンツが眼前に晒されてた、下着はスウェインの白い髪と同じで純白で、小さなリボンの飾りがついてた。
顔を赤くしたスウェインが折れてない方の片手で自身の下着を隠す。俺はその手をどけて、スウェインのパンツを脱がしにかかる。
「ロックゥゥ、まってぇー、まだだめ!、もっと段階を!」
スポン、ロックはスウェインのパンツを手に入れた。
俺はゆっくりと振り返り今も笑い続けている悪魔を睨みつけた。
さぁ、反撃開始だ。
なんだこれ...