とラぶラックキャット   作:那覇ダイア

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#21.由来を知る宇宙猫

 

 今回特に、大体本作時空の話メインとなっております。

 


 

 

 

 

 

 うつらうつらと、意識がゆれる。

 覚醒と睡眠とを行ったり来たり、ぼんやりしている。

 耳に聞こえるのは、殺し屋の青年と変なお姉さんの声。

 薄明り、扉の向こう側から聞こえる声はどこか愉しそうなものだ。

 

『うわー、バッキバキじゃないっスか、うわー、うわー』

『おい、男相手にもセクハラって成り立つんだぞお前…………』

『いやいや、単なる報酬の支払いっスよ。というかうん、触るとだいぶ……熱いというか────』

 

(何の話……? …………ねこさん、うん、たぶん、えっちぃ話だ)

 

 薄らぼんやりとした思考で、イヴは目元をくしくしとしてからゆっくりと起き上り、扉の隙間から居間の様子を覗く。

 そこにはソファの上で、ベッタベタしてる男女のペアが一つ。

 一人は()()()()────トレインと呼ばれていたのでそれが本名なんだろう。かつて自分を殺しに来て、結局殺さず、その後いろいろあって心の置き所が無い自分を、()()()()()()()「逃がして」くれた、優しい人。……優しいけど色々雑だし、いじわるもしてくる変なお兄さん。

 一人は変なお姉さん────サヤさんと呼ぶのが、なんとなく気恥ずかしい。ねこさんから「この姫っちの面倒頼むぜ!」とか言われて「トレインくん、ちょ~~~~っとお話……、しようか?」って言って病院の屋上に連れていったりしたのが怖かったし、気を抜くとすぐ私を幼児扱いしようとして来るけど、それでもねこさんより何倍も面倒見が良い、お節介で、優しい人。……優しくて、それでいてやっぱりどこかテキトーで雑で変なお姉さん。

 

 一緒のソファに座りながら、サヤはトレインの上着を脱がして、上半身を赤らんだ顔でぺたぺた触っていた。

 具体的に言えば、細身な割に意外と浮き出る様に深い陰のあるトレインの腹筋に。

 何故かほっとしたイヴであったが、腹を指でつつくたび「わー! わー!」とテンションを上げるサヤの様子がおかしい。

 酔っているのかと疑うレベルで、テンション高くサヤはトレインの身体を触っていた。

 

「あっ、でもカッチカチと思ったら柔らかーい……、しなやか? 弾力、肉球みたいでクセになるっスね」

「というか、何で腹まで撫でる流れになってんだ? 鎖骨で満足するって話だったろ」

「いや、最初はそう思ってたんスけどね? でもこの間、ここの病室に放り込まれてから気づいたんスよ」

 

 何に気付いたんだ、と半眼のトレイン。

 頬がちょっと赤らんでいて、左の口元がぴくぴく笑うように吊り上がりかけている。

 表情の微妙さから、イヴにはその内心の微妙な喜びが丸わかりだった。

 当然、それはサヤも同様だろう。

 にへへ~、などと言いながら頭をかきつつ、彼女は笑顔で言う。

 

「こう何というか……、トレイン君の身体って物凄いエロいじゃないっスか、腰つきとか胸板とか

そのうち本気で揉むぞこの(アマ)

 

(怒った……)

 

 とはいえ、これは流石にキレたらしい。サヤの手を持ち上げ自分の胸元から引きはがすトレイン。

 おととるる、と変な声を上げながら不意に手を伸ばしたサヤは、目の前にあるトレインの手を自然と取っていた。

 右手と左手。

 ぎゅっと、トレインの手を握るサヤ。

 いきなりのことで目をも開くトレインと……、日中、イヴが全然見たことのないような表情をするサヤ。

 まるでこう、物語の御姫様が王子様に抱き上げられた時みたいな……。

 

(……力強かった)

 

 特に何かある訳ではないが、イヴは自分の身体を抱きしめ、うんうんと二回頷いた。

 

「と、というか、そもそも俺と付き合ってないっつーのに何でそう見方がアレなんだよ……」

「性的なまなざし?」

「濁すなって、どうしてそんなにエロい目なんだよ。逆だろ普通……」

「まー、トレイン君も結構私、脱がした時はがっつり見てるっスからね~。それはそれで不公平だと思う訳ですが」

 

(ねこさん、やっぱりえっちぃ)

 

「んー、でもだからちょっと悩んでるってところはあるかもしれないっスね? トレイン君、私の身体だけが目的って訳じゃないでしょ?」

「ちょっ、馬鹿!? いきなり何言ってやがるッ」

 

(ねこさん真っ赤……、お姉さんもちょっと照れてる?)

 

 慌てるトレインをからかうサヤは、握った手を組み直して指と指の隙間に自分の指をさしこむ。

 恋人繋ぎめいたそれに移行したと同時に、トレインの顔がわかりやすいくらい真っ赤に染まった。

 楽し気に笑うサヤだったが、そんな彼女の頬も朱が差している。

 

「あっはは! うん、だから、それは私としては全く結婚とか考慮してなかったしね? 雑に何でもかんでもトレイン君に投げ渡せるような、そういう()()()()()()()()してたら、私も生き残ってなかったからなんだろうけどさ。自分の行動に自分で責任取らないで」

「フツー、逆じゃねーのか? イイ女って……」

「あー、男の子からみるとそうなるんスかね? でもこう、女の子的には無駄な苦労を買うのは、あんまり賢くないって低く見られがちっス。

 一人で母星出て、通貨も言語も文化も何もかも違う場所で3カ月くらい生きのびてから物を言えー! って思わなくもないっスけど」

「文句ありありじゃねーか」

 

(お姉さん……、ヘンだけど苦労してるんだ)

 

 ほう、とため息をつくイヴ。

 サヤは握ったままの手をそのままに、すっとトレインにくっつくように横に座り、自分の頭を彼の肩に乗せる。

 おい、と言われても特に気にせず、そのまま顔を少し向け、上目遣いに彼を見上げた。

 

「うん、だから……、こう、ね? 改めて言葉にすると恥ずかしいんスけど…………。こう、ちゃんと私のことを好きだー! って言ってくれる相手にさ? ちょっと考慮するから待っててって言ってる身としてはっスね。えっとね、えー、どうせ色々考えるならこう……、ちゃんと、()()()()()()()()()()だって言えるようなくらいじゃないと、フェアじゃないと言いますか」

「……………………」

「だってほら、あと、トレイン君の身体だけが目当てでオツキアイしたら、私がえっちな()みたいじゃないっスか?」

「諦めろ、最近俺の印象的に手遅れだ」

「ええっ!? ちょ、人のこと言える立場じゃないでしょトレイン君は~!」

「あっコラ、大声出すなって姫っち起きるだろッ」

「お、おう……、そうっスね。これ、姫ちゃん寝てるからこその私のボーナスタイムだった訳だし」

 

(報酬とか言ってたけど……、私のお世話? もしかして)

 

 そして二人の会話を総合して、導き出されたイヴの結論は。

 

(…………二人ともえっちぃんだ、ふーん)

 

「ま、私としては最近ちょっとそう思うわけっスよ」

「……それで、セクハラするのか?」

「うん。じゃないとこう、心が通じ合ったりするかもしれない前? に、襲っちゃうかもしれないし」

「お前が襲う側なのかよ……」

「トレイン君は()()()()()()()()()()()大丈夫かもしれないけど。私だってこう、色々お年頃な訳だし? セクハラ働かれてる身としては、色々思う所があるわけっスね」

「女なんだから明け透けに言うなっての……というか、発散するとか言うな発散するとか」

「それは、ちょっと女の子に幻想抱きすぎっスね~」

 

(ぜったい違うと思う)

 

 無言でジト目だが、何故かそれだけは断言したいイヴだった。

 少なくとも自分はああも色々雑な感じではないと、声を大にして言いたかった(※口には出せないが)。

 お世話になってるお姉さん相手と言えど、そこは譲れなかった。

 

「っていうか、俺だって好きでああいうことしてる訳じゃないからな!?」

「あー、うん、それはミカド先生から聞いたっすけど……、本当?」

「ああ。無意味にああいうのになるのは、駄目っつーか、嫌だろ。何かこう、上手く言えねーけど」

「私のことは?」

「好きだけど! 大好きだけど!」

 

 トレインの顔を再び真っ赤にし、やはり楽し気なサヤである。

 

「逆に聞くけど、トレイン君って私のどういうところが好きなんスか?」

「お前……、これでも多分初恋なんだがこっちは。答えられる訳ねーだろ、言葉で」

「えっ嘘? えっ? ちょっと、えっ? マジっスか? えぇ……」

「何だよそのリアクションは」

「いやだって、ちょっと、ガチすぎるからさ。私ももっと真剣に検討しないといけないかなあと……」

「……それは、よろしく頼む」

「うむ、頼まれた! …………まあそうは言っても、外堀はちょっとずつ埋ってる気もして、気は引けるけどね」

 

 何の話だ? と聞くトレインに、サヤは肩をすくめて、握りしめた腕を胸元に抱き込む。

 少し緩んだ浴衣の胸元にはまった腕は、ちょうど谷間に挟まれる形だ。

 馬鹿何やってんだ、と顔が赤くなるトレインに、サヤはくすくす笑う。

 

「だってトレイン君、もう()()()()()には会ってるでしょ?」

「……アレを鬼と言っていいのかはわからねーけど」

「うん、やっぱり」

 

(鬼、さん?)

 

 鬼は、自分だ。

 イヴは殺しのさい、よく鬼ごっこやかくれんぼの鬼に例えられて、殺しを実行させられていた。

 だからこそ、この場で彼女がその言葉を出す意味がよくわからなかったのだが。

 

()()()……って言っても私、言葉を交わしたこともないんだけどさ。でも、あの人を知っても私を受け入れてくれる人なんて、宇宙中探してもたぶんそんなに居ないしだろうし? 

 トレイン君のガチっぷりが際立っちゃって、ちょっと照れる」

「いや、まあ…………、そんなに害がある奴じゃないだろ? ()()も」

「そうなのかどうかすら、私にはわからないからさ。だけど聞く限りだと、私の昔は──」

 

 メロディベルの施設に引き取られる前にいたところは、()()()の手でどうにかされちゃったらしいし。

 

 サヤのその言葉に驚いた様子のトレインと、意味が解らないイヴ。

 そして、サヤが突如イヴの方を向いて、暗闇の中の彼女と視線が重なり────。

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()? 媛巫女(ひめみこ)

(……ッ⁉︎)

 

 

 

 瞬間、唐突な眠気に襲われ、イヴはその場で膝をつき。

 ぱたぱたと、ややゆったり倒れ込んだ。

 

 

 

   ※  ※  ※

 

 

 

「……サヤはアンタのこと、知ってるんだな」

「まあ、何度か間借りして色々やったからの。そうしなければ今の妾……、このサヤは荼毘に付しておったであろうよ」

 

 俺から離れ、くつくつと、やっぱりサヤの声でサヤらしくない響きの声音になっている。

 ただ、そんな声音もわざわざ(傍点)付けるほどの違和感もなくなってきた。

 慣れた、ということではあるんだろうが、それはそれで微妙な気分だ。

 そんな目の前のサヤは前髪をかきわけ、額を出して真ん中分けみたいにした。

 

「ハチマキとかないかのう」

「特には……って帯使おうとすんな帯を!?」

「いやしかし、暑いし…………」

「お前も裸族かッ」

 

 思わず突っ込んだ俺にくつくつ笑うサヤ────ヒミコは「育ちと気質は変らぬからの、基本」と何だか妙なことを言った。

 

 イヴを少しの間引き取るための報酬の支払い。

 基本的にイヴが寝静まってからするってことにしたんだが、まーロクでもねーことになるだろうと思っていたら、サヤのリクエストも案の定ロクでもなかった。

 当初は「トレイン君の鎖骨、堪能させてほしいっス!」とか言って1日目2日目くらいはそんな感じだったんだが、3日目くらいから「と、トレイン君……、ちょっとジャケット脱いで、お腹に巻いてる包帯とってみようか」とかハァハァしながら言い出した。

 流石に何か嫌なモンを感じた俺だったが、イブのことで世話になってるっつーの以上に「好きな相手から興味津々に身体を触られる」っつーのに抗えなかったというか……。

 結果として、支払いは「上半身を好きに触る」とか、そんな感じに落ち着いた。 

 で、今日の履行分を色々やってる最中で中々嬉しいような恥ずかしいようなことを言ってくれた矢先、また出てきたのがこのヒミコだ。

 地球に旅行に行った時を始め、時折出てくるサヤの……、サヤの、何だこれ?

 第二の人格なのか、旅行した時にとり憑いて来たのかはさっぱりわからなかったが、サヤの発言を見る限りは多分、前者だ。

 

「何やら色々怖れられていたが、婿は妾のことをどう見ている」

 

 とりあえずその辺にあった未使用のナプキンを折ってバンダナみてーにして頭に巻いて満足したのか、少し変な感じでポーズを決めながら俺にそう聞いてくるヒミコ。動きはどことなく和風っつーか狂言っつーか、静と動が入り混じってる。

 ちなみにだが、サヤらしくない分あんまり可愛くはない。

 後、イヴが寝てる部屋に何か言ってたけど、ひょっとして何か術とかみてーなの使ったのか?

 強制的に寝かせるとか……、別にサヤにそういう素養があるかどうかわからねーけど。

 確かにイヴにはそういうのは必要だろうが……、それこそ三日目の夜の分の支払いの時とか、サヤが嬉々として俺の服を脱がせて身体をぺたぺたしてる姿を目撃したものだから、えっちぃの概念を知った直後だったのもあってかそりゃもう暴れん坊将軍、流石にサヤも想定外と見えた。俺も含めて二人そろって、もっと言えば茶髪リンスすら含めて、大泣きするイヴをあやすのに大変エネルギーを取られた。

 なお翌日、ショックが大きすぎたせいなのか全くそのことを覚えていないイヴと言う不条理も味わっているので、なんだかなあという気にもなった。

 いや、話を戻すか。

 

「…………ヒミコってアレだろ? サキ星系の地球に居た奴。その怨霊だか亡霊だかってところだと思ってンだが、違うか?」

「そもそもどうやって妾の名を知ったかという話でもあるが」

「勘」

「雑よのぅ……」

 

 しいて言えば旅行の時のタイミングでの物言いだと言えば、あぁ、と何かを納得した様子だ。

 

「独り言それっぽかったろーが。……で? 何で今回また出て来たんだよ。前は、サヤが意識なくなってたから出てきても不思議じゃなかったろうけど」

「いや、妾とてその割れた腹とか触りたいし」

「欲望に正直すぎるんだよなぁどっちも…………」

「どちらかというと妾がこうだから、かのう?」

 

 いまいち要領をえないことを言うヒミコは、くつくつ笑って俺の膝の上に……いや流石にそれは待てよ。

 思いっきり対面に座る形になって、何を思いっきり股広げてるんだてめぇよ!?

 こっちの理性耐久レースも限界なんだぞいい加減にしろッ!

 

婿()、そなた絶対考えてること分かりやすいとか言われておろう」

「何考えてるかわからねーって言われた回数の方が絶対多いぜ」

「なら初心なだけか。ほほ、愛いの愛いの」

「その確認要らないだろって……」

 

 クールに呆れる俺の言葉を聞いているのか居ないのか、ヒミコは特に気にした様子もなく俺の鎖骨を両手で撫でる。

 くすぐったいと払っても良いんだが、サヤの肉体であることと、言動の端々の怪しさからちょっと嫌な予感がするのでいったん放置。

 数秒無言で撫でて「ほうほう♡」とかよくわからねぇ感嘆を聞きつつ、視線が鎖骨から俺の目にあったのを見計らって確認する。

 

  

 

「……ひょっとしてアンタ、サヤの前世とかか?」

「間違ってはいないが嫌に察しが良いのう」

 

 

 

 なまじ転生なんてものを()()()()()経験してることもあるせいで、そのあたりの話に抵抗が無い俺だ。

 抵抗が無いっつーより、そういう滅茶苦茶な前提を検討するのに躊躇が無いっつーか。

 なまじ、オカルトもSFも何でもありな世界なのがそれに拍車をかけちゃいるが。

 

「そうよの。……せっかくこのサヤ(今の妾)が、妾がいることを打ち明けたくらいであるかな。婿相手ならむしろ妾が教えた方が()()()、というやつかの?」

「そういう言い回しも判るんだな」

「それなりに、の。うむ…………、今の時代でどう例えるのが良いかわからぬが、そうじゃのう。鬼子と言う言葉からまず教えた方が良いか、わかっておらなかったようだし」

 

 そのフレーズをサヤが語ったのは、確かなしくずしに告白めいたことになった時だったか……。

 あの時の頭ピンクっぷりな雑過ぎる諸々を思い出して若干体温が上がるが、そんな俺の内心を見透かしてるのか「ほほ」とサヤ(ヒミコ)は笑う。

 

「まあ、俗にいえば異形の子よ。育ちが妙に早かったり、親に似なかったり、肌が違ったり、()()()()()()()()()

「最後のそれ本当に人間か……?」

「アヤカシ…………、いや、通じぬからやめるか。多少なりとも当時から宇宙人もおったようだし、血は混じってても不思議はないかの」

 

 当時っていつだよ、とツッコミを入れようか一瞬迷ったが……。

 話がなんだか似非SFものみたいなことになってきたな。

 ただ、続けられたヒミコのセリフに、いきなりすぎて俺も目が点になった。

 

「ちなみに、妾の弟の子の一人じゃ」

「…………は?」

嬰児(みどりご)……まだ赤子の時すでに角もあったし、赤子にしては大きかったし、肌も妙に赤かったからの。王の家系で流石にその生まれは、そのまま国に置いておけば災いをもたらすと()()()しもうた。あやつの(くに)も、(わらわ)の國にも置いてはおけなかった」

 

 だから神官に託したのだと、ヒミコは肩をすくめる。

 

「星の闇から星の闇へ────葬られるのを良しとしない幾人か義憤にかられて、あの子をもて逃げおおせた故に、あえてその者らに任せた。

 まあ、その一人が壱与(いよ)と共に妾が見出しておった佐支(さき)なのは何の因果なのか」

「サキ…………?」

 

 ヒミコから語られる、聞き覚えしかないような2文字の名前。

 この宇宙における、太陽系のデビルーク側からの星系の名称と同じ名前のもので。

 あからさまな符合のようでもあり、だからこそ「そこまで短絡的なのか?」という疑問が過るが。

 

 

 

「ちなみにその佐支が、後に鬼子と子を為すのだがな。その子孫こそがこのサヤ(今の妾)じゃ」

「いや何でだよ!? どう聞いても大人と赤ん坊っつーくらい年離れてただろッ」

 

 

 

 いきなり犯罪めいたことを言われて、脳みそが理解を拒んだ。

 

 

 

 

 

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