とラぶラックキャット 作:那覇ダイア
『いやぁお兄さんは嬉しいねぇ、俺のためにわざわざ命令違反なんて犯してくれちゃってまぁ……。これで反抗的なお前さんのことだ、特に俺がこうして顔見せただけですぐ準備万端っつーところだろ。
さぁ
『お断りだ馬鹿がッ』
自宅たるアパートに“
フツーにサヤとピザの注文をして、二人してミルクにするかコーラにするか飲み物でもめてる最中の呼び鈴。フツーに配達だろうと思って俺が出たら、何故かにこにこうれし泣きしてるバルドルの髭面。インテリマフィアみてーな鋭い顔に、相変わらず好戦的で嫌な笑みが浮かぶ。
この段階ですぐさま扉を閉めにかかったが、案の定っつーか足を挟まれて「ヤろうぜ」の一言ときたものだ。
ぶんぶんとモーニングスターな鎖メイスだかハンマーだかみてーなオリハルコン製の鉄球「ヘイムダル」を振り回していまにも襲い掛かろうとしていやがるし、人の家の玄関をどいつもこいつも何だと思ってやがる。
背後にはサヤもいるし、仕方なく投降するっつー形にしたかったんだが、一発ハーディスで受け打ち返し腹ぶん殴ったら「撃たねぇのか、何でぇつまんねー」とか言っていついつまでにどの惑星に来いという連絡先だけ残して退散するのだから、マジで何しにきやがったんだあのオッサンは……。
というか何で俺の腕力でぶん殴ったっつーのに余裕綽々なんだあのオッサン。ブチ切れてる時の俺のパンチって下手するとインド象2、3頭の突進とかくらい威力あんのに。
スヴェンの
そんな訳でイヴと別れて、俺の申請した休暇のギリギリ末のころに来た招集令。
学術都市とかそういうインテリなところとか私行ったことないし~、と付きて来たサヤについてはおいておくものとする。
組織の幹部の
テレビ電話みてーな感じでモニターがいくつか並び、三人のジジィの顔が映し出される。もっともこれも、セフィリアに言わせりゃ「画像合成で本来の顔はわからなくしてある」っつーことだし、さてどうしたもんかね。
『ナンバー
「さぁね」
『…………ナノテクノロジー生体兵器の関連施設の破壊、および製造されているユニット群の処分。件の衛星での処置の後、順当にこなしているようだが、生体兵器のオリジナルの破壊がまだのようだと調査報告が上がっている』
『諜報員の報告では、生体兵器を意図的に見逃し保護したのではないかと──────』
「────だァどいつもこいつも煩ぇ! 惑星粉みじんで足場ぶっ壊れてるっつー前提をなかったように語るんじゃねェっての、大気だって全然霧散しかけな中どうやるってんだボケがッ!」
『『!?』』『お、おぉ……? す、すまない』
まあ実際、半々くらいで事実と誤認とが混じった情報と見解だったのもあってか、俺のぶち切れもまんざら演技っつー訳じゃねぇ。正当ギレだ、正当ギレ。
前世思い出す前のクール? キャラを想定してたせいもあってか、連中もさすがに困惑してたのがちょっと内心笑えた。
というか後ろのジェノスとかバルドルとかも噴き出してた当たりお前ら良い根性してるよな、マジで。
自分の立場を理解してるのかとジジィ共に続けられても、後日発見した対象が現在の任務の対象とかぶってること、著しく心証を損ねると俺がやろうとしている作戦に合致しないこととか、まーそのあたりを雑に言っておいた。
説明がざっくばらんで雑だろうが、以前までのイメージが残っているから特に問題視はされねぇ。というか、むしろよく喋ってるほうだとすら思われてそうだ。
ジジィ共も実働部隊としての動きがどこまで妥当か検討するのには、権限不足。表向きは会議してからっつー風にして開放はされたが、ベルゼーから「ここに向かえ」と手渡された座標の紙がその証拠だ。
要するに、セフィリア預かり。
今日は何か都合が悪いのかこの場にはいなかったが、真相としちゃ長老会の決定を踏まえたうえで最終判断はセフィリアがして、その決定を下々に伝えるっつー流れだ。
伊達や酔狂で一国の王妃じゃねえっつーことだろう。……そもそも長老会自体が、セフィリアによって招集された連中らしいし。
そのあたり黒猫の原作とは力関係が逆転していて中々面白い。
まあ原作そのまんまのセフィリアというわけじゃないのがこの世界のセフィ・ミカエラ・デビルークなんだが。公務だったり
そんな訳で前置きは長くなったが。
ヴァルタザール
何つーかデフォルメされたからくり人形みてーな感じの、男も女も似た顔かたちに似た服装であっちこっち行ったり来たりしてる宇宙人に運営されてるここで、思いっきりセフィリア……というかセフィ・ミカエラ・デビルークはサヤと面会していた。
「おーい、トレイン君! こっちこっち、隣に座って座って!」
「……って、何でだよ!? いや本当、何平然としていやがんだお前! 隣誰だかわかってねぇ訳じゃねーだろ!!?」
「あらあら」
セフィも「あらあら」じゃねぇんだよな……。というか諸悪の根源お前ただ一人だろという話だ。多分サヤを連れてきたらしい、女中風の女が軽く俺に会釈してくるが、いやお前シャオリーだろ。臭いでわかンぞ。わざわざシャオリーに変装させて連れ出してまで何が目的だこの王妃サンよぉ……。
「へ、平然とはしていないっス! でもほら、だからほら、トレイン君がいれば心強いというか、ね?」
というか、サヤもサヤでそう言いながら立ち上がって俺の腕を引いて自分の横に座らせて、しかもそのまま手を放す気配もねぇ。
ぱっと見た感じいつもとそこまで違いは無いんだが、本人なりに動揺とかしてるのかもしれねェな。というか本当ナチュラルに胸を当ててくるなって……。
女学生風な感じのサヤの装いは、
サヤもサヤでメンタルがやばいのかもしれないが、そんな俺たちを見てセフィリアはくすくす笑った。
「あらあら、初心ねぇ。そんなに顔を赤くしてしまって」
「いつも言ってるけどその親みてーな目線やーめーろッ」
「もう、恥ずかしがりやなんだから」
んでもってセフィもセフィでマイペース極めてるし、本当何がどうしてこうなってるのやら。
和装に不釣り合いなバイザー越しとはいえ、半透明のそこから見える顔はいつも通りに妙にきれいなまま。
黒猫原作にある入れ墨もないが、その代わりにヘッドセットみてーなのをつけていたりはする。
まあそんなことより、馬鹿みてーにきらっきらして目立ってるピンクブロンドを超えたピンクそのものな髪色のほうがいろいろ気になるっちゃなるんだが……。
何かどっかで見たことあるんだよなぁ、前世的な記憶の中で。
何なのかいまいち思い出せないが、まあ今のところは放置で良いだろ。
で、話を聞いてみれば。
「いえ、ね?
おおよそ公務では絶対に聞くことのない砕けた口調と妙にマイペースなテンションを前に、それを否定する気にはならねーな。どう考えても身内に対する距離感だし。
サヤがちょっと「くわっ」と目をひん剥いて俺の鎖骨見てるのがいまいち納得いかねーが……。
というか、しれっとジェノス相手に名乗った「ハートネット」も使ってきてるし、完全にあのあたりの経緯は察されてると見て良いか?
「そんな子が
「まだ付き合ってもいねー相手に対して親がとりうる一番嫌な言動そのものじゃねーか!?」
「あら、そうなの? 同棲してるって聞いたからてっきり……」
「あはは、は……」
何ともいえねー感じで笑顔が硬直してるサヤと「ごめんなさいね? おばさん、ちょっと張り切っちゃって♪」と楽し気なセフィリア。苦虫をかみつぶしたような俺と、この場は軽く地獄だった。
そそくさと気づかれねーようにこの場を退散するシャオリーは相変わらずちゃっかりしてるっつーか……。
ちなみにだが、今のセフィリアの言葉にはいくつか符丁みてーなものがある。
符丁っつーか解釈の余地っつーことだ。
セフィとしては表向き言ったとおりの面倒くせー親バカムーブのようだが、これが
つまり、「任務に対する殺し屋クロのふるまい方が変わったのならば、その原因と目される相手の情報を直に集め牽制なり人質なりを考慮する」という意味だ。
完全に俺に巻き込まれる形になっちまったが、謝るのとかは後回しにする。
今やるべきは、セフィリアがサヤをどう見ているか。
というわけで、ジェノスはじめ長老会のジジィ共に話した通り。
別に裏切る気もないし俺は俺で色々考えて動いた末の話だっつーのを、とりあえず雑に伝える。
現在遂行中のナノテク関連の情報媒体回収の任務に支障が出るからいったん保留! というところまで言ったんだが、対するセフィリアは苦笑いするばかり。
俺の腕に抱き着いたままのサヤも「トレイン君、いろいろバレバレ」と耳にささやいてくるものだから……あー、自覚はないが表情にいろいろ出てたか?
「そうねぇ…………、表向き、あなたに任せたオーダーが終わるまではそういう理屈を通してあげても良いけど、最後には
あるいは処分しないにしても、この銀河の社会の裏側で粛々と暮らさざるを得ないような……。その子の出自がどれくらい現在の銀河協定に影響をもたらすものか、あなたも判っているわよね?」
「さあね」
「あらあら……」
「俺が知ってるのは、そいつが親に会いたがってたっつーことくらいだ────むしろ親に会えばこそ、安定するのは間違いないだろ」
すでに心に闇を抱えちまったのは、そう簡単に拭い去ることはできない。
とはいえ、それでも前を向いちゃいけないって訳じゃないはずだ。
自分から選んでる俺と違ってな。
今頃、スヴェンと再会してその足で連れられて、一緒にティアーユ博士のところに向かってんのかねぇイヴも。
行き別れた家族との再会。
語弊はあるが、生みの親であり育ての親でもあるティアーユ博士に、改めてイヴは向き合うことになるんだろうけどな。
スヴェンと顔を合わせるのすら躊躇していたイヴが本当にちゃんと出来るのかっつー心配は少しあるが、何か色々決心したみてーなこと別れ際に言ってたし、大丈夫だろうと俺は信じることにした。
しかし親ねぇ……。
戸籍上の親、元々の苗字についちゃイマイチ覚えちゃいねーが。
それでも両親二人の顔を忘れた時は無い。
二人の死に顔が、酷くこびりついてるって意味ではあるんだが。
それでも色々とストレス抱えてた日々の中で、二人のことを忘れていないっつーのはちょっとした快挙だろと俺自身は思う。
ま、なんだかんだあの二人もちゃんと夫婦として仲良かったし。
俺の中にそういうイメージがあるから、サヤとのやりとりもなんだかんだ成立してるんだろう。
「出自云々は知らねーがな。ちゃんとまっとうに育った奴が、表社会で悪を裁くに足る仕事を真面目にやるってんなら、そいつは間違いなく銀河の平和に貢献するっつーことじゃねーのか?」
「…………」
「例えば、ライセンス付きの賞金稼ぎとか」
笑顔のまま無言で話を促したセフィリアに、とりあえずは答えておく。
別れ際、俺が殺し屋のまま辞める気はねぇって教えたら、イヴはイヴで「だったら私は、賞金稼ぎになる」と表明してきたのを思い出した。
実際、セフィリア的にパーフェクト回答とはいかないだろうが、そういう路線も決して悪くはないはずだ。
暗に
完全に心を壊すことはあるまい。このセフィリアは、クライストを握ったときに限ってオリハルコンの影響か、異性に対する魅了効果が部分的に同性相手にも通じるようになる。その際の影響は、視線の注目や軽い暗示といったものだ。
そう、軽い暗示────これほど自分を魅了するくらい素晴らしい相手の言葉ならばと、潜在意識に刷り込みを繰り返されることで、それは時に人格改変にも繋がる。
具体例を挙げると、
何をどうやらかしてああなったかまでは正しくわからねーが、そのあたりはギドからちらっと理屈だけは教わったことがある。
……もっとも「ありゃセフィのやらかしだな」の一言とともに説明されて「つまんねー犬に成り下がっちまってよー、ケッ」とか言ってたギド王はもうちょっと性格をどうにかしたほうがいいだろ。反抗されたら体よく喧嘩できたのにくらいに考えてるノリが、完全にバルドルと一緒だ。つまり、デビルークの
まあ話は戻るが。そんなセフィリアに誘導されて、心を壊さず、冷徹な暗殺者に……それこそ以前の俺みてーに調整されるってのは、いくら何でも忍びなかったのだ。
「少なくとも賞金稼ぎギルドのライセンス管理は銀河連邦、デビルークというか組織が暗に握ってるだろ?」
「………………こちらで管理するよりも手間が低く、表社会といえどある程度の首を抑えられると。そういいたいのですか? その成熟を待つだけの期間と、誘導なくそう至る偶然に頼る危険性。分からないとは言わせませんよ、サーティーン」
「最終判断はこっちに決定権はないんだろうがな」
「…………」
セフィリアは無言で、先ほどまでと異なり表情を消して俺を見る。
「……あなたにとって、トレイン君は何なんですか? 王妃様」
何かこう、いきなり俺の鎖骨を右手で撫でだしたサヤが、セフィリアを「きっ」とにらむように見つめた。
いやだから何で俺の鎖骨いじってンだって。
だからお前にとって俺の鎖骨は何なんだよ。精神安定剤?
空気が弛緩しかかる俺とは対照的に、セフィリアはサヤのほうを見つめる。
にらまれてる訳でもねーのに、妙な威圧感。途切れることがないプレッシャー。
「お忙しかったとかはあるかもしれませんし、戦時中だったから手をまわしきれなかったというのはあるかもしれませんけど。
それでもトレイン君が
「………………」
「まあ、その、不肖この私のために最近のトレイン君は生き方を選んでない節はあるっスけど」
「────ッッッッッッッッッッッッッ!?」
そして、続けられたサヤの言葉に俺が噴き出しかけた。
いやまあ、実際それはそうなんだが一言もお前に言ったことないだろと。何で知ってんだ、つーか察したのか? もしくは俺そこまで分かりやすいのか!? とか、いろいろな思考が一気に脳裏を駆け巡る。
「それが良いとか悪いとか、言えるだけの特別な生き方を、私もしてはいないです。だからあんまり横から私が、あーでもないこーでもないって言うのは正直、生意気だとは思うっス。
でもそれはそれ、これはこれってことで」
まあ、それはそれとしてセフィリア相手にもサヤはサヤらしく雑だった。
「────多分、選択させてあげたいんだと思うっス、トレイン君は」
「選択、ですか」
「はい。
もちろん何かあったらきっちり自分で始末つけると思うっスけど。でも、
憧れ、ねえ……。
人を殺すのに
ブラックキャットの漫画原作だとサヤに対して生じたろう、生き方への憧れ、みてーなのは多分そのまま全力で恋愛感情に昇華されちまってるだろうし。
そういう感情がイヴに向いてると、サヤにはそう見えるんだろうか。
……まあ普通、漫画みてーな感じで落ちつけてやりてーみたいなこと考えてるとか思いはしねーだろうけど。
あといい加減くすぐってぇと鎖骨撫でてる手をとってやれば「あっ!」とか少し怒ったような声を上げたサヤ。
何をするのかと思いきや、そのままこっちの手に指を絡めて……だからお前その距離感何なんだよって!? というかセフィリアの前だぞ絶対後でネタにされるだろッ! 顔が熱くなる俺を見て、サヤもなんだか若干気まずそうというか照れ臭そうというか、だったらやるなって話なんだよなぁ。
俺たちのやり取りを見ながら、
いろいろと考えを巡らせてんだろうか、クライストを人差し指で一定間隔に叩いていて心臓に悪い……。
こころなし、サヤも俺の手を握る力が増してくるし。
流石に目の前の相手のヤバさは肌で感じられるよなぁ……。種族的な話じゃなくて、技量的な話を含めて。
そして目を開けたセフィリアは……、クライストから手を離したセフィは、両手で頭にかけていたサンバイザーみてーなのを取った。
あらわになる、妙に童顔できらっきらしたやわらかいほほ笑み。
感じからして何か納得してもらったんだろうが、今ので本当に納得したのかこの女……?
「……ふふっ。そう警戒しなくても大丈夫よ? ええ、わかりました。だったら例の生体兵器の子、イヴちゃんと言ったかしら。彼女についてはナンバー13、あなたに一任します。
その道行の果てに何が起こるか、きっちりと見極めて、場合によっては銀河の果てまでも追い詰めて
「
「別に、
「アンタにその名前呼ばれるとケツが痒くなンだが……」
「あらあら」
あらあら、じゃねぇんだよなぁ。
「別に取って食いはしないもの。それに……私も少し、あなたが気に入ったわ」
「……って、うぇ!? わ、私っスか?」
さっきから若干緊張してるっぽいサヤを見て、セフィリアはほほ笑みを深める。
それを向けられて大概の奴は緊張や警戒を解くんだが……、サヤはひたすらに俺の手を放そうとしない。
むしろ握る手が、若干震えていた。
「そのうちまた時間をつくりますから、一緒にお茶でもしましょう? 今度はうちの娘も連れてきて、トレインも交えてみんなで」
「い、いやー、ちょっとフツーに恐れ多いというっスかね、えぇ……?」
「遠慮しなくても良いわよ? 何ならこの後、せっかく料亭なんだし昼食を三人で────」
「いえあの! トレイン君とデートするんで、今日はこれにてッ!」
「って、何言いだしてんだお前っ!?」
思わずサヤの顔を見ようとするが、サヤの視線はセフィに固定されたまま。
首筋にはじっとりと汗が流れていて、どう見ても普通にセフィ相手にした人間の応対じゃない。
まるで天敵を前にした餌となる小動物みてーな警戒。
そんなものをサヤはセフィに向けていた。
「あらあら……。じゃあ、そのうち気が向いたらお願いするわ?
──────これからもトレインをヨロシクおねがいしますね」
「それはお願いされるっス! できる範囲でだけれど」
「ふふっ、本当良い子ね……。サヤさん」
と、少しこっちにと手招きするセフィ。
耳打ちをしようとしているようだが、サヤはなぜかそれも全力拒否して動かない。
怖がられちゃったわねと言いながら、セフィは「じゃあトレインにも言っちゃうけど」と苦笑い。
「これは年長者としてのアドバイスだけど……、一緒に暮らしてるのなら避妊の準備はしっかり、ね?」
「まだ手も出す話にすらなってねーよ!? 馬鹿、この、本気で面倒くせー馬鹿親みてーなこと言いやがって……!!!!」
「
最後の最後までセフィのペースに巻き込まれた俺たちで。
それまでのセフィリアとしてふるまっていた時の威圧は消し飛んだ軽いやりとりでの締めにはなったんだが。
それでも、サヤは俺の手を離すことはなかった。
Q.本当にセフィは事態を把握していた?
A.実はそこまで把握はしてない。トレインの言い方の雑さからなんとなく感情的な部分は察したが、モロにアウトなことまでしてたとは思っていないくらい。
ハートネット呼びに関しては、たぶん次回……?
Q.結局どうして見逃すことにしたの?
A.イヴに対するトレインの考え方は雑で話にならないけど、サヤがトレインを組織に縛り付ける重しとして想像以上に機能しているのが確信できたから。仮にこの後、トレインの言うとおりにイヴが動かなかった場合に抹殺オーダーを下しても、ちゃんとトレインは殺しに行くという判断。
イヴをかばう意味も込めて、あえてサヤも関係性をセフィに見せたところはあるが、当然のように意図を察された上で首を抑えられたので「あっこれ敵対するとめちゃくちゃ拙いタイプの人だ……!」と恐怖してるし、縛られてるみたいでストレスが溜まってる。
Q.というかそもそも何でセフィがこの都市にいるの?
A.雑に言うと娘の発明関係。