とラぶラックキャット 作:那覇ダイア
Q.とらぶる成分より黒猫成分多くない?
A.ヤミちゃん過去篇は7割くらい(?)黒猫なので、とらぶる原作に寄せたとしても(世界観もシリアスさも)そんなに変わりないかなあと思ってます。たぶんジャンプ恒例のアンケ結果に応じたテコ入れ(ラブコメ→バトル漫画)の準備の名残とか、色濃く残ってる。
地上階の研究員……、あらかた偉そうな連中とか。コンピュータの制御式とかをいじってた連中は撃ち殺した。
他は逃がしたが、逃げたところで後でザスティン率いる騎士団とかに捕縛か抹殺される運命だ。
俺がやるのは、早々に一番肝心なところを潰す事。
隠し部屋なんかも
例えば今、ちょうど俺が横切りかけた受付の手前、植木のすぐ近くの壁。
見た目は何の変哲もない、継ぎ目さえ見当たらない只の壁。
宇宙時代の素材でできているから妙につるつるで、指で触れた摩擦が強すぎて熱いくらいだ。
だっていうのにこのちょっと下の方から「向こう側の臭い」みたいな空気が漂って来てるのがわかるので、俺としてはハーディスをスクラッチさせ、弾丸を生成し構える。
「────
あえて、つけた名前を口に出して呼称する。
これは要するに、自分の中でイメージを固めるため。
サヤを危険にさらした雷電の砲撃を────弾丸に込めるための、いわば一つの儀式だ。
俺の全身から超強化された生体電流の雷が迸り、迸った雷がハーディスの
イメージとしては、充電池・スタンガン・スイッチ。
俺が発生させた電気を蓄積し、薬莢が精神力の火薬の勢いで潰れた瞬間、チャージされた電気を前方に放つ。
短距離用の攻撃に関しては、こんな具合で良いだろう。
要するに、銃口から放つ1〇万ボルトみてーなものだ。
アンペアがいくつ出てるかとか、そういうのは正直わからねーが。
ロック機構が電子関係であれば、これで素子ごと全部
以前であればハーディスで殴りまくるとか頭の悪い手段を使うしかなかったところだが、こういう変則的な技が使えるのは悪くない。
俺のあのナノマシンを撃ち込んだドクター的には不服だろうが、個人的にはちょっと感謝しても良い。
そう、感謝しても────。
────ふあ……、ぁあ……っ♡
────友達って、そういうえっちな意味じゃないからッ!
「煩悩退散ッ! ブッ……!」
軽く顔面を叩いてサヤの艶姿(?)を頭から追い出し、俺は雑に開いた扉の奥へと走り出す。
階段……、地下に通じてるってか? いや、そもそも惑星レベルで人工物だから地下くらいは当然あるんだろうが、こうして隠し通路経由でとなると、かなり気合の入った隠し方だ。
おそらく本命はこっちの先…………と、思っていたんだが。
「うっぺー! 何よあの趣味の悪い標本……。絶対ティアから抜かれた情報もとに色々実験して作ってるやつでしょ? 一体何を読み取られたの」
『い、いや、大したことじゃないというか…………、卵焼きをヘドロにさせない調理法のまとめの研究論文とか?』
「あなた、まだ何作っても黒いヘドロになるの……? 何年経ってると思ってるの、学生時代から……って、」
「『あっ』」
「よぉ」
とりあえずハーディスを構えて、あの時スヴェンを拾いに来たリンス
引きつった笑みで両手を上げて「降参よ」と言う姿は、年のせいもあるのか原作のリンスレットとかより余裕が感じられた。
………後。
「その手に持ってるタブレットに映ってる、ゆるキャラみてーのは何だ……?」
『ゆ、ゆるキャ……!?』
「あー、一応、今回の目的の一つというか…………」
で、右手に持ってるのは俺の転生前(?)の記憶にもある感じのタブレット端末で。
その端末の画面には、デフォルメされたイヴみたいなキャラクターが、よちよち可愛らしく動いていた。
キャラクターは俺の物言いにショックを受けたように…………。
というか、目の色違うし眼鏡かけてるな。
イヴのデフォルメじゃなくて、ティアーユ博士のデフォルメか。
画面の中の、泣きべそかいてるキャラクターに「だ、大丈夫よ、可愛いじゃない? その姿もね、ティア」とか慰めてる姿を見るに、もしかしてアレはティアーユ博士本人とかか?
この世界、何か宇宙規模でSFっぽい雰囲気はあるし、意識だけをああして隔離してるとか、あっても不思議じゃねぇ。
とすると……、なるほど? 地下にイヴの開発者の精神を幽閉して、そこから必要な情報を読み取ったりして研究を続けていたと。
中々悪どいことしてるじゃねーか、この施設。
まあ、
この二人は見逃しても良い、か。
「…………地下施設は、全部ぶっ壊してきたか?」
『へ?』
「えっ? えっと、それは……この子を救出するのが、一応は目的だったから」
「そうか。じゃあ────」
ハーディスのターンテーブルをスクラッチし、弾丸を切り替える。
そして足元に向けて、数回狙撃。
いきなりの銃撃に目を瞑って身を縮める茶髪のリンスレット? だったが、恐る恐る目を開いて俺の足元を見て、目を丸くしていた。
「……猫ちゃん?」
『か、可愛い……』
『『『────────?』』』
にゃおーん? と声を上げる黒猫ども。
コイツは……、一応、偵察用に作ってる弾丸。
名づけるなら「
簡単に言うと、陰陽師とかが使ってそうな式神みたいなイメージのやつだ。
一度生成すると大体地球時間で20分くらいは持つ。
その間、視界・聴覚・嗅覚を共有したこの黒猫は、俺の代わりに
行け、と。
だからその用途通りに黒猫を階段の下に向かわせる。
え? え? と混乱する女二人を尻目に、ハーディスを再度スクラッチ。
弾丸は、
「なるほど、
「…………」
俺の言葉に、茶髪リンスはこっちを睨め付ける。
黒猫の視界に映る光景は……、いくつもの大きなガラスケースの中に浮かぶ、未だ
イヴのような人間型ではなく、どっちかといえばルシフェルみたいな、人間を別な形に作り替えるための実験結果だ。
どいつもこいつも頭部やら胴体やら、全体のシルエットの何もかもが怪物じみていやがる。
下手に惑星ごと解放でもされたらバイオハザード待ったなしって感じだ。
そして一番趣味が悪いのが────どいつもこいつも胴体のシルエットに、
「まあ、ベースがあの
「……何をわかったようなことを、殺し屋クロ!」
わかるさ、とは言わない。
感情的なアレコレは予想はつくが、当事者じゃねぇ俺が言ったところでサムいだろう。
大体、事実関係だってブラックキャット原作を知ってるからこそ推測がつくって言うだけの話。
ナノマシンの実験を行うのに、既にある程度の成功例として存在しているイヴをベースにするのが、一番手間がかからない……というより、実験結果との比較がしやすいっつーことは。
だからって可愛い女の子使ってやることじゃねーよなぁ、というのは前世が割と平和な方だったっぽい俺の感性としちゃフツーなことのわけで。
だから激昂して、俺に銃を向けて来る茶髪リンスに、肩をすくめた。
ぶっちゃけ今の動き一つとってみても、俺なら一瞬で躱して制圧できる。
そう思えてしまう時点で、コイツやっぱり原作のリンスみたいなタイプじゃないな? という確信が深まった。
……それはそうと、一体何が不思議なんだ? ゆるキャラ。
『姫っちとは、あの子のことなのよね……?』
「…………ちょっと、ティア? 緊張感持ちなさい!」
『で、でも、そう可愛らしい呼び方をしてると、えっと……』
こっちの苦笑いが深まるが、まあ、とりあえず「生命維持装置的な」大型のマザーコンピューターみてぇのは見つかった。
そこに黒猫を配置し、俺はハーディスのトリガーを引いた。
追跡弾は本来、俺の視界に入ってる範囲でしか物事を操作することが出来ないが。
この黒猫弾を使用している際に限り、かなり複雑な制御が出来る。
というより、あの黒猫目指して銃弾を操作する関係で、俺と黒猫との間の距離限定で細かい位置の操作とかが出来るようになってるっつーか。
基本的に自動追尾じゃなくって、マニュアル操作なんだよな……追尾弾。
「さて……と」
兵器群のマザーコンピューターを破壊すると、エラー音と緊急警報みてーなブザーがこっちにも聞こえてくる。
ちょっと何!? と慌てだす茶髪リンスとティアーユ博士を無視して、再度ホーミング弾を撃った。
今度は、別な黒猫……、ここの地下発電所の方を探った黒猫目掛けて、コントロール。
「ちょ、ちょっと、あなた一体何をしているのさっきから────きゃあっ!?」
『わ、わわわ、わ────』
「そらよ」
弾丸が高速回転するモーターの隙間と隙間にめり込み、内部構造を破壊して線同士をショートさせたのを確認し。
他の発電装置が空回って無駄に電力供給し始め、何か怪しい動きをしはじめたのを確認してから、俺は茶髪リンスを米俵みてーな感じで抱えた。
こういう時、お姫様だっことかするのがセオリーなんだろうが、生憎と空気抵抗で考えるとこっちの方が早ぇ。
ハーディスを仕舞いタブレットをひったくるように手に取って、胸に抱えて、走る。
走る、走る、走る────。
そして、爆発。
後方のビルの窓ガラスが、内側から吹っ飛ばされ、熱気と爆風が俺の背を推す。
空中に
「ば、ばば、爆破オチなんてサイテー!?」
「……大分余裕あんな、アンタ」
案外ノリノリで絶叫してる(ちょっと笑っていやがる)茶髪リンスに、思わずツッコミを入れた。
俺の胸元でティアーユ博士とか「何も見えない~~~~!?」とか絶叫してるし、それに比べりゃ随分肝が据わってるっつーことで。
んでもって、屋上に着地する余裕なんざなく。
俺達が向かってる先は、爆風に煽られた先の窓ガラスでは。
イヴの奴が半眼でじっとこっちを見ていて……、スヴェンの奴がアホみてーに大慌て。
ま、流石に我に返ったスヴェンがイヴを庇うように抱きしめてその場に倒れたのを見て、俺もハーディスの弾丸を連射。
窓ガラスを雑に割り、絶叫する茶髪リンスを抱えながら室内に侵入した。
ぜぇぜぇ肩で息をするそいつにティアーユ博士の精神が入ってるっぽい? 端末を適当に向ける。
「えっ? あ、ありがとう……って、気絶してるじゃないティア」
流石に爆風波堪えたかしら、と泡吹いて白目向いてる画面上のゆるキャラなティアーユ博士に苦笑いしていた。
「ミカド・ヘイルズ、どうしてこっちに……?」
「言ったじゃない、あっちの施設を破壊してから来るって。……まさか殺し屋クロが助けてくれるとか思ってなかったけど」
「そいつが……? って、テメェ! イヴも止めろッ!」
ま、それはそうとして。
そろそろ本題を果たそうじゃねーか。
「血の、におい………また……」
「だから言ったろ?
「……私も、血の、におい…………」
スクラッチを回して通常弾に切り替え、ハーディスを前方に構える。
つまりは、イヴの眉間に。
イヴはイヴで、手先が雑な包丁みてーに巨大化して、俺の鼻先に突きつける。
双方、ともに微妙なタイミングで手が止まってるってのは、俺ならイヴのその雑な攻撃を回避できるし、イヴもこっちの銃撃に何か「本能的に」対処方法でもあるってことなんだろう。
しかし本当にちっちぇーな……。若干
現実のものとして目の前に見る少女は、小さくて、細くて、軽そうで、儚い。
ぐらついた自分の世界に辛うじて立っているだけの、一人の子供だ。
俺の言葉に何かショックを受けたように、ティア、ティア、と小声で繰り返すイヴ。
俺を殺すべきと頭では思っているようだが……、心がバグってるのは、おおかたスヴェンが「兵器としては」いらんこと吹き込んだせいかね。
そのまま俺の横で、まー色々言って説得して、ナノマシンによる武器化
それはそうとして、つぶやくのが止まらないイヴ。
そんなイヴを見て、茶髪リンスはやるせねー顔になった。
「でも……、皆で、お外に、遊びに行くのも、私、無理です。ティアに…………、合わせる顔が、ない。もうそんな資格、ない」
「そんなこと! ティアはずっとあなたのことを────」
「────だな。人殺しが今更何言ってんだって話、だろーよな」
茶化すように、あえて「軽く」言ってのけてやれば、スヴェンが「黙ってろ!」と割り込んでくる。
「イヴ、お前が罪悪感を感じてるっていうのなら、それを俺は否定しない。きっと望んでのことじゃなかったはずだからな。
だけどな? きっとお前のその、お母さんだかお姉ちゃんだかは…………、今のお前を見ても、生きてて良かったって、それだけを言うと思うぜ」
「────ティア」
くしゃり、とイヴの顔が歪む。
今にも泣きだしそうなイヴに、だから戻っていいんだと。こんな場所で、嫌な事をしないでも良いんだって、スヴェンは言葉を重ねる。
ただ、俺の立場としては……。
「悪いがそれを許すわけには、いかねーな。気の毒だが
そこの姉ちゃんだって見たはずだろ。この姫っちを使って作られた生体兵器が、どんな仕上がりになってるか。その悍ましさと、非道さに」
「…………」
「そんなもの、イヴは何も関係ないじゃ…………、いや悪い少し待ってくれ、
ひめっち? と、俺のイヴに対する呼び名に少し困惑するスヴェンに、姫っち、と俺も言い返す。
「囚われのお姫様みてーだから、姫っち」
「…………そうだったなぁ、お前ってそういう性格してんだよなァ、それでどうして殺し屋なんてやってんのか……ッ」
「色々運がなかったんだろ、どこもかしこも────」
そして、急に空気が弛緩した感じで話し出す俺とスヴェンに、目を丸くする茶髪リンスと、半眼になるイヴだったが。
イヴの方が、突然胸を押さえて苦しみだす。
狙撃するチャンスと言えばチャンスだが、スヴェンがイヴを庇うようにこちらに背を向けて、どうした、抱き留める。
……以前の俺なら構わず撃っちまってるところだが、今の俺のメンタルだと「ギリギリ」依頼に関係しない人間は撃たないっつー感じだから、これは割と正解の対処法だ。
ここのところ遭遇回数が多いとはいえ、短い期間だっつーのによく観察してんなと感心する。
ともかく、倒れたイヴはがくがくと痙攣し始め…………。
「まさか、操作用にナノマシンを!?」
『────いえ違います、もっとシンプルで最悪の方法を』
突然声が聞こえたと思えば、イヴの服につけられてたブローチからホログラフィックの胸像が映る。
眼鏡、黒髪、白衣…………、俺にルシフェルを撃ち込みやがった、ブラックキャットのドクター。
「てめぇ、イヴに何をした!」
『何をしたと言われても、そうだね……、
「何!?」
「どういうこと?」
「…………あそこにいたとは考えづらいから、お前ら、
俺の言葉にニヤリと笑うドクター。
まあ原作的にも雰囲気的にも、そうじゃないかというイメージはある。
絶対コイツ、この施設を隠れ蓑にしたもっと別な組織の奴だろ……。
ブラックキャットならクリードが束ねてた星の使徒みたいな、そういうやつ。
この世界だとクリードが
そんでもって、この男の言葉がすごい嘘くさい。
操作用のナノマシンを? とか茶髪リンスが言ったのに対する反応も嘘くさいし、何ならトルネオがどうのこうのって話から何から何まで嘘くさい。
直に臭いを嗅いだわけじゃねーけど、絶対ロクでもないこと間違いなしだ。
『トルネオのかけていた保険……、十分なサンプルデータもとれましたし…………、そこの殺し屋クロが
では偉大なる我らが出資者にあやかりまして────鬼ごっこです、イヴ。時間を稼ぎなさい』
「────────────────────────!」
そして次の瞬間……、この場に悪魔が現れた。
※ ※ ※
突然変貌したイヴについて、スヴェン・ボルフィードが言えることは多くない。
ただ、突如として頭部に二本の角のような何かを出現させた彼女は。
まるでフィクションにあるような、瞬間移動のような高速移動で殺し屋クロの動きに追いすがって、攻撃を仕掛ける。
恐ろしいのは、それだけ意味不明な加速をしているイヴ相手でさえ、クロの動きが優勢だったことで。
「使い方に工夫はねーが、馬鹿力だな……」
銃で受け流し、狙撃し。
それらを、変貌したイヴは時に殴り飛ばし、時に高速で躱して、クロに数多のナイフに変化した髪で襲い掛かる。
目からは正気が失われており、とてもではないが話が通じる様に見えない。
いや…………、観察しているスヴェンとて、それどころではないのだが。
「しっかりしなさい! 今こんな所で気を失ったら、助かるものも助からないわよ!?」
「無茶、言ってくれるぜ……、心配はしてくれてるみてーだがな」
変貌したイヴが真っ先に襲い掛かったのが、スヴェン。
彼女を抱き起していたスヴェンの身体を切り裂き、腹部を刺して引き離し、転がされたのが現在。
理性を失った目のイヴは、そのまま続けてクロへと襲いかかっていた。
応急手当よと言って、闇医者のミカドはスヴェンに何かを注射する。
それにリアクションをとれるくらいの余裕が、現在のスヴェンにはなかった。むろん、肉体的にも精神的にも────。
「ティアが気絶していて、良かったのか悪かったのか……」
「一体、ありゃ何なんだ……?」
「…………おそらくだけど、N.S増幅剤ね。指定された特定のナノマシンを体内で増殖させる薬品なんだけど……、どう見ても
イヴがわずかに動くたびに、この四角いブロックみたいだった建物がスライスされて形状を失っていく。
スヴェンの語彙で表現できない程に、多種多様、臨機応変に
助けると言ってこのザマか? 何を甘えたことを言ってる。
自らを叱りつけ、痛む体を起こすスヴェン。
クロとイヴとの戦闘を睨む彼は、まだ諦めていない。
「何か……、ここからでも、出来ることがないか?」
「は、はァ!? ちょっとあなた、本気で死ぬつもりなの? 見たでしょ、今のあの子を。ティアが育てた心優しい子じゃない、完全に壊れた兵器みたいになってるあの子を!」
「けど、殺し屋クロは
「あんなものと比較してるんじゃないわよ! 死ぬのよ? わかってないでしょ、あなたその意味が────!」
「────わかってるさ。痛いほどにな」
右目の眼帯を外し、
ほんのわずかに、今は亡き
「でもどうにかしなきゃならねぇ。あのまま、あの子がお母さんに合わせる顔がないなんて……、
だから頼むぜ、ロイド。
内心で祈りながら、スヴェンの右目はほんの数分先だが、その未来を告げた。
────イヴの両手から放たれた、極光の波動。
────クロの銃口から放たれた、亜高速の電光。
それらがぶつかり合うと同時に、視界の全てが焼き切れて、何もかも残らない、そんな光景────。
「おいおい……、ヒントゼロで、しかも止めなきゃならないのだけ確実とか、冗談きついぞ相棒」
どうあがいても滅びしか考えられない未来を前に、しかし、スヴェンの目は全く光を失っていなかった。
意志の光は、未だ消えていない。
【
・元ネタ? はとらぶる(無印)登場時のクロが、演出なのかなんでか黒猫と一緒に出ていたのに対応してる。
・雑に言うと、猫型の分身の術みたいなもの。リアルタイムで情報とか中継されるから、木〇分身かもしれない(?)
Q.どうして唐突に姫っち呼びしはじめたの?
A.本作トレイン的に、特に理由はない。テキトー。原作で呼んでるし良いかなー、くらいの軽はずみさ。このあたり「生き方が雑」とかサヤに言われる所以である。
Q.ドクターはやっぱりドクター?
A.ドクター。とらぶるにおけるキャラの掘り下げはほぼない……というか回想でちらっと映るくらいなので、こっちも味付けは黒猫寄り。
Q.イヴ、ダークネスしてない!?
A.イヴ、ダークネスちょっとしてる(ネタバレ?)。ただ感情がトリガーになって引き出されたとかでは全くない暴走なので、惑星を真っ二つにするくらいの出力は全然出ていない。