「能力がバットを生成するだけって舐めてるだろ(憤怒)」   作:ワサイ

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プロローグ

「ねっっむ…」

 

そう言いながら朝を迎える。

午前6時、昨日設定したスマホのアラームに叩き起こされながら憂鬱に体を起こす。

 

「なんか変な夢見た気が…」

 

そう言いながら夢を思い起こそうとしても思い出せない、きっと寝ぼけて勘違いでもしているのだろう。そう思いながらモーニングルーティーンをいつものように始める。

 

神楽坂 想は客観的に見ると何の変哲もないただの男子高校生だ。少し早く一人暮らししているが、友人もそこそこいるし、クラスでも浮いている方ではない。

親友の白崎 陽翔と一緒に周りを巻き込みながらふざけ合い、たまに巻き込まれる幼馴染の一ノ瀬 朱音と三人で一緒に笑って日常を過ごす。これが想にとってのかけがえのない日常だ。そして今日もいつものように笑って過ごしたいなぁとささやかな願いを頭に浮かべながら洗面所へ向かう。

そして目をこすりながら鏡を見る、いつもと変わらない神楽坂 想の顔が写っているはずだった。

──はずだったのに…。

 

「…誰????」

 

鏡に写っていたのは美少女と言ってもいい、少し背が低い白い髪をした女の子だった。きっと同級生にでもいたら一目惚れして恋に落ちただろう…そういえるほど綺麗な容姿なのだ。果てしなく蒼い空を閉じ込めたような瞳にサラッサラな髪、肌だって触ってもすべすべぷにぷにで声も美声と言っていい。

 

「………」

 

「なんじゃこりゃぁぁぁあ!!!!」

 

──とある一軒家に美声、もとい悲鳴とも言える叫びが響いた。

 

「どうするどうするどうする…!!」

 

神楽坂 想は焦っていた、それもそうだ。

このあとの1時間もしたら親友とも呼べる陽翔と朱音と遊ぶ約束をしていたため家を出なければならないのだ。

起きてから洗面所で鏡の前の美少女が自分だと理解し、髪とか肌を触ったり見たりしていたら1時間も経っていた。そしてあとタイムリミットは1時間、いや1時間もない。なぜなら親友2人はなんでか知らんが毎回毎回集合場所に行かずに想の家に来て、それから一緒に行く感じなのだ。勘弁してくれ。今回ばかりは本当に勘弁してほしい…(切望)

 

──ピンポーン

 

そんなこんなで必死に脳をフル回転させているとチャイムが鳴った、2人だ。

 

「まずいまずいまずい…!!!」

 

どうしよう。そう頭で問いかけても答えは帰ってこず、逆に焦りが増していくだけだった。

 

「おーい、はやくしろー!」

 

陽翔の声が玄関の方から急かしてくる。

ここでひとつ想の頭にひらめきが巡った。

仮病だ。それしかない。

そもそもなぜ数分前にそれを思いつきメールで送らなかったのか疑問だが、とりあえずインターホンに出ることにした。

 

「あのー、すいません…」

 

「おい、早く行こうぜ」

 

陽翔の後ろの方からも「ゆっくりでいいからはやくしてー」と声が聞こえる。朱音も一緒なのだろう。それでも今は非常事態、許してくれと覚悟を決めながら口を開く。

 

「非常に申し分けにくいのだが熱でたから今日行けないんだ」

 

「は?マジで?」

 

「マジマジ。」

 

「あぁ〜、だから声なんかおかしいのか」

 

「そうそう、だかr…」

 

「じゃあ今日は予定変更してお前を看病することにすっかぁ」

 

「はい?」

困惑。そこは帰れよ、家近いだろお前ら帰れよとツッコミたくなるが流石に失礼なので言わない。だが疑問でしかない。

 

「とりま上がるぞー」

 

「いや空いてないだr」

 

「「お邪魔しまーす」」

 

なんか開いてた。なにしてんの昨日の自分と自分を責め立てたいがそれどころじゃない。見られたらやばい、最悪通報されて最悪、刑務所送りの人生バットエンド一直線になってしまう。

だが最悪なことに外のインターホンと繋がってるインターホンは玄関のすぐ近くにあるという。なんと最悪なことだ(2回目)

 

──そこから導き出される答えはひとつ…

 

「あっ」

 

「あっ?」

 

目があった。いや、あってしまったのだ。

とりあえず言い訳を考えようとしているところに声が掛けられる

 

「お前だれ?」

 

「あーーー、…神楽坂想と言ったら?」

 

「「???????」」

 

─────事情説明中─────

 

「な訳ねぇだろ変質者」

 

「そうだぞ変質者」

 

「お前ら絶対わかってるだろ」

 

「「そんな訳ないじゃん変質者」」

 

「じゃあわかった。今からそれぞれの黒歴史を言っていけば信じてくれr」

 

「「ストーーーップ!!!」」

 

「やっぱわかってるだろ」

 

「まあ、仕草とか見れば大体わかるだろ。しかもこんな事態だし」

 

「こんな事態ってなに??」

 

いつもの茶番に少し安堵を覚えながら疑問が浮かんだ。こんな事態とはなんだろう、世間では友人が朝起きたら性転換しているのがトレンドなのだろうか…?

 

「お前ニュース見てないのかよ情報弱者め」

 

「今じゃ『謎の力でパンデミック発生中』みたいなニュースで溢れ帰ってるよ?」

 

「なにそれ世紀末かよ怖すぎ」

 

「一部は正直合ってるって言ってもいいぞ」

 

「どゆこと??」

 

「まずさっきの謎の力の説明からだな。」

 

──説明中…。

 

「なるほど理解。」

 

要約すると世界中に急に姿が変わったり、漫画みたいな能力をゲットしたりそれにプラスしてなんか武器?的なものが出てきたりと世間では大混乱の渦らしい。

自分みたいな性転換…いわゆる姿が変わったやつも結構いるらしく、中にはヒョロガリが筋肉ムキムキマッチョマンになったりしたらしい…正直気になる。

 

「で、だ。お前はなんか能力ないん?」

 

「そう言われてもなぁ」

 

陽翔がいきなり問いかけてきたが急に言われても困る。そもそも今の姿で手一杯だっていうのにいきなりドラ○エのメラ○ーマみたいなのが手から出たら気絶する自信があるぞマジで。

 

「とりまなんか念じたら出てくるんじゃない?私達だってなんか出たし。」

 

そう言う朱音はいつも通り冷静だ。

なんでこんな状況で冷静なんだよ友人が性転換したんだぞもうちょい焦れや。

 

「…ん?まて、お前なんか出たってなに?」

 

「え?、出たってこれだよ」

 

そう言いながらどこからともなく赤い刀身をした短剣が出てきた。それはオーラの様に炎を少しまとっていた。めっちゃDX日輪刀感が…

 

「おい、めっちゃ失礼なこと考えたでしょ。」

 

「んな訳」

 

ごめんなさい嘘です。ここの中で謝りながら今度は陽翔が朱音と同じノリでなにか出したので見てみると音又を持っていた。しかも2つ。

 

「俺も持ってるんだぜ」

 

そういう彼はどこか自信がありそうな感じだった。

 

「まさかの音又かよ」

 

なぜに音又…?コイツ音楽やってるからよくあるおもちゃのピアノが合体した剣的なのを想像してたが違った。

 

「ねぇ、音又ってなに?」

 

朱音が聞いてくるので率直に言う。

 

「理科の授業で使うやつ」

 

「は?なにそれダサっ」

 

「おいまてや」

 

なにか物申そうと声を上げる陽翔だが、反論しようとも正直ダサいのは否めない…ごめん。

 

「…わかった。俺にはまだ能力がある。」

 

音又を持ちながら言う彼はまた自信がありげだ。

 

「なに?やってみなよ、どうせダサいんだから。」

 

嘲笑しながら朱音は挑発する。

 

「なら、なにか頭の中でなにか考えてみろ」

 

「…考えたわ」

 

「なるほど、ズバリ!お前は今日の夕飯はカレーにしようと考えていただろう!」

 

「な、なんで?当たってる…」

 

「これが俺の能力だ!」

 

彼は誇らしげにそういう、お前マジシャンにでもなれよとそう思いながら関心を深める。心を読めるのは凄いな…

 

「でも、私だって負けないわ、想!なんかいらないもの出して!」

 

「ほい」

 

そう言われたので適当にそばにあったティッシュ箱からティッシュを何枚か取り丸めて投げる

 

そして…

 

「てりゃ!!」

 

朱音がそう少し叫んだ瞬間投げたティッシュが消え失せた。あるのは少しの火の粉と少量の黒い煙。…まさか

 

「私は物体を焼失させられるのよ!」

 

「やばぁ…」

 

本当に洒落にならないのがきた。

まだ陽翔のはマシな方だ、ただのマジックみたいなもんだし。

本気になればこの家だって消せるのではとそんな悪い想像をしたが長年の付き合いの朱音だ。きっとそんなことはしないと信じることにしよう、ただ怒らせないようには気をつけなければ…。

 

「すごいでしょ!」

 

「すごいねぇ、うんうん」

 

「…家消すよ?」

 

前言撤回。やばいわこの子、誰だよこんなんにしたやつ(犯人)。幼馴染とかいるだろ、なにしてんだよ(犯人)

 

冗談はさておき、とりあえず謝ろう。

 

「ごめんて、」

 

「まあいいよ。代わりに早く能力みせなよ」

 

やり方教えるからと言いながらなんだかご機嫌ナナメな朱音に言われたとおり能力を出そうとする。

 

「ふん!」

 

どこからともなくバットが手に出てくる。

…バット?

 

「なぜにバット…」

 

「いいだろ俺の音又よりかはマシだぞ」

 

「まあまあ…」

 

「てか能力発動しようとしてこれ出てくるとか俺もしかして武器しか出せないのでは」

 

「…ドンマイ」

 

「おいまてや」

 

俺をそんな可哀想なものを見るような目でみるんじゃない。

 

──そんなこんなで情報交換をしながらやっぱりいつも通りにふざけ合いながら会話を交わしていき何故か流れで自宅でゲーム大会になり盛り上がった。

 

…外がどうなってるかも知らずに




プロローグ長すぎて笑うわ
…小説初めてやる新参者なのでなんか不適切な表現があったらバンバン言ってください!
できればプロローグのあともこんな長さでやっていきたい…
ちょっとマジで手探りなんで感想待ってます!

キャラクター設定↓
主人公

名前: 神楽坂 想
性別:女(元々男)
年齢:17歳
性格:底しれない優しさがあり、友達想いな照れ屋さん。気持ちを隠しがちでテンパると感情をさらけだし、一人茶番をたまにやる。陽翔と一緒にバカやったりもする。

最終目的:全力で青春を謳歌する!
設定:起きたら急に体が女になってさらにはよくわからん謎のバットを生成できる様になっていた。
他のみんなは自分みたいな武器の他にもすごい能力を出せて羨ましがってる
幼馴染と親友と一緒にいる。


【親友】

白崎 陽翔(しらさき はると)
年齢:17歳
性別:男
性格:ムードメーカーで軽口多め、だが観察眼は鋭い
本質を突く発言をたまにぶっ込む頭の切れる男

【幼馴染】

一ノ瀬 朱音(いちのせ あかね)
年齢:17歳
性別:女
性格:冷静沈着・理性的。だが想のことになると崩れる
口数は少ないが情の深いタイプ
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