その逃げた先にあるエデンは   作:月山 白影

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3回目 思い出した

 

 

 

 

 

 

俺はアビドス高校へと向かう

なぜならば今日は入学式があるからだ

俺は前日に貰った制服を着る

しかし問題があった

それは……

 

 ラル「スカートじゃねぇか……」

 

そう、キヴォトスに人間の男はただ1人俺だけである

それ故に男物の制服などあるわけもない

 

 ラル「しゃーなし我慢すっか……また3年間スカートかよ……」

 

俺はスカートを履き、カバンを手に自室の扉を開ける

 

 ラル「最終確認だ」

 ラル「えーと……」

 

俺はカバンの中の荷物を全て出す

 

 ラル「財布、筆箱、ノート、スマホ……よし、全部あるな」

 

それにしても中学の時より荷物少ねぇな

 

俺はカバンに荷物をしまい、玄関の扉のドアノブに手をかける

その時、俺の頭に電流が流れたのかと思うほどの頭痛が襲う

俺はその場にへたり座る

 

 ラル「うぉぇ……クッソ……」

 

俺の脳内に「生まれ変わり(リボーン)」と言う単語が浮かび上がる

 

 ラル「生まれ変わり(リボーン)……?」

 ラル「生まれ変わり(リボーン)……努力値……先輩……」

 

俺は不思議に思っていると痛みは引いていく

 

 ラル「思い出した……テラー化先輩に襲われる直前に使ったんだ……」

 ラル「まぁ、頭痛が無くなったから……まぁ、いいか……」

 

俺は玄関の近くに付いていた手すりを掴み、立ち上がる

 

 ラル「とりあえず……行くか……」

 

俺は冷静さを取り戻し、ドアノブを回し、玄関の扉を開ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 │アビドス高校・門前

 

 ラル「……ここか」

 

俺は下駄箱まで行き、靴を脱ぐ

 

 ラル「どんなもクソもないな……先輩は皆知ってるしアヤネもセリカも……まぁ、新鮮な反応をするか……」

 

俺は上履きに履き替え、指定された体育館に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 │体育館・左側入口

 

 ラル「こんちわ〜……」

 

俺は適当な挨拶をしながら体育館内に入る

 

 ホシノ『うへ、君で最後だね〜。やっと揃……』

 

ホシノ先輩は振り向いてこちらを見た瞬間言葉が出てこなくなった

 

 ホシノ『……ブッ――』

 ラル「――今笑いましたよね?」

 ホシノ『いや、笑っブフゥッ――』

 ラル「――完全に笑いましたよね?」

 ホシノ『あはは!ごめんごめん!いや〜面白い娘が入学してきたなぁ〜』

 ラル「俺は「男の娘」では無く、「男の子」ですからね?」

 ホシノ『分かってるよ〜。ちょっとからかってみただけだよ』

 ラル「はぁ……」

 ???『ホシノ先輩!早く撮りましょう』

 ホシノ『は〜い!じゃ、あのメガネの子の隣に立ってねぇ〜』

 ラル「分かりました」

 

確か最初もこんな風に笑われたなぁ……

 

俺は初めての入学式と何も変わらないことの懐かしさに浸る

 

確かノノミ先輩がカメラのシャッターボタンを押して急いで俺の隣に来たんだっけ……

確か……あそこで……あ、待て!マズい!!

 

 ノノミ『それじゃあ行きますよ〜!』

 

ノノミ先輩はシャッターボタンを押し、俺の腕を少し掴むようにして、身体を寄せてくる

 

抑えろ抑えろ抑えろ抑えろ抑えろ抑えろ抑えろ抑えろ抑えろ抑えろ

俺は心を無にし、なんとか乗り切る

 

あぶねぇ……

ノノミ先輩ガチで男女関係なく距離が物理的に近いからやべぇんだわ……

 

 ホシノ『それじゃ、私たちの教室に行こっか〜』

 ホシノ『それと……』

 

ホシノ先輩はこちらを向く

 

 ホシノ『ズボンが確か教室にあったような気がするからそれも探そっか』

 ラル「はい……」

 

忘れていた

俺は今スカートだった……

 

 ホシノ『それじゃ、私についてきて〜』

 

俺はホシノ先輩についていく




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