というわけでオリ主/zeroあるいはオリ主の懐玉/玉折、あるいはオリジンです。
――一年前。
相変わらずこの社会の治安は終わってんな。
高速バスでも苦に感じない自らの肉体の若さに対する喜びを噛みしめていた時間を邪魔されて、オレは目を薄く開けた。
正体を隠すためのサングラス越しに見えるのは、最前列に座っていた客が立ち上がって叫んだところだ。
「このバスは俺様……極悪ヴィラン、“サンパンマン”がジャックした! 死にたくなかったら大人しくしているんだな!」
数字の“3”がついたキーホルダーや飾りをジャラジャラとつけ、全身に“3”が刻まれたラバースーツを着た男が唾を飛ばして叫んだ。
運転手は恐怖に震えつつもハンドルを手放さない。
高速バスの乗客は突然のことに理解が追い付かず、きょろきょろと見回していたり、スマホを出して動画撮影を開始していたりと、ヴィランがしょっちゅう現れる社会の割には危機感が欠如していた。
オレはドリンクホルダーに差していた、ミネラルウォーターのペットボトルを手に取った。“これがないと個性が使えない”から、今はこのボトルが命綱だ。
「おい運転手……このままオールマイト事務所ビルへ走れ……そしてこのバスで事務所に突っ込む! そしたらこの爆弾でドカンという寸法よ」
「な、なんでそんなことを!?」
「仕事で私語は厳禁だろ運転手! この俺様が平和の象徴を終わらせてヒーロー社会を消し去ってやるのよ……そしてこの俺様が王様になるってわけ! ハッハッハッハッ!」
「どうやって?」
座席の一角からのそりと大男が姿を現した。
ジャケットにジーンズというラフな恰好の男が金色の指輪を填めると乗客が歓声を上げる。
「あっ、あれは、
「黄金を巨大化してヴィランを叩き潰す黄金武闘派ヒーローだ! ヴィランめ、運がねえな!」
「そういうわけだサンパンマンとやら。同窓会の帰りに大阪から高速バスに乗っていたこの私、倍金マンがいたのが運の尽きだ。大人しく降参するなら怪我せず警察に引き渡してやる」
黄金モチーフのヒーローのくせに高速バスを使うなよ。黄金を冠するなら飛行機、せめて新幹線のグリーン車を使え。
ヴィランは居合わせたヒーローに動揺することなく、不敵に笑った。
「ヒーロー! ハッハッハッ、俺様の計画の前座に不足はないな!」
「降参する気はないわけか」
倍金マンが金の指輪を撫でた。
金の指輪は巨大化し、黄金のグローブとなった。
「――
怒られないのか色々と。
タチの悪いパロディヒーローみたいな要素を散りばめながらも倍金マンはバスの通路を一気に跳んだ。
武闘派ヒーローと知られるのが間違いではないと知らしめるような高速の踏み込みに対して、サンパンマンと名乗るヴィランは両手の拳を叩きつけたが、スピードと勢いに負けて黄金の拳に吹っ飛ばされる。
運転席の隣に着弾し、フロントガラスが蜘蛛の巣状に罅割れる。
運転手はすぐ近くの衝撃に悲鳴を上げるが乗客の命を預かるプロ意識からか、ハンドルから手は離さず、バスはふらつきながらも直進していた。
「どうだ! これに懲りて降参するんだ。今はまだ誰も傷つけていない。大きな罪には問われないだろう」
「へへへ……俺様の個性は“三連パンチ”っていうんだ」
「……降参しないなら痛い目に遭ってもらおう」
叩きつけられたサンパンマンはふらつきながらも立ち上がり、不敵に笑う。
そんな彼を完全に倒すために倍金マンが近づいた。
「三連パンチは……同じ対象に打ち込む三回目のパンチの威力が三倍になる……そして俺はさっき、攻撃されたときに、お前に二発打ち込んだ」
「……! 余計なことをするなぁーッ!」
倍金マンが両腕を伸ばす。しかしそれより早く、サンパンマンの拳がヒーローの胸を捉えた。
「“サンパンチ”!」
「ぐがッ!?」
アッパースイング気味に振り抜かれた拳は倍金マンの胸を打ち、バスの天井を突き破るほどに跳ね上げた。
上半身がバスの外へ突き出て、下半身はだらりとバスの天井からぶら下がっている。
ここにきて乗客たちは自分たちが置かれた危機的状況に焦りを見せ始めた。
オレはいつでも奇襲をかけられるようにペットボトルの蓋を緩めたそのとき、隣の席に座っていた乗客――ネズミのような見た目をしているが個性ではなく、そういうイメージを思わせる顔立ちと雰囲気の若い男に腕を掴まれた。
「な、なぁアンタ、その制服は雄英高校の生徒なんだろ!? 金の卵なら助けてくれよ!」
声がでかい。
そもそもオレがヒーロー科以外の生徒の可能性もあるはずだが、必死に縋る男には都合のいい事実しか認識していないようだ。
「静かにしてや。動きづらいわ」
「助けてくれよなぁ! ヒーローは税金がもとで食ってるんだぞ、国立の雄英高校だって税金だ! そのぶん働けよ!」
「俺様に隠れてそこで何している! そこの男二人だァ……運転手の私語禁止といったが乗客なら許すってワケじゃあないんだぜ!」
「ひっ、お、おまえ、はやくなんとかしろよ!」
押し出されるように座席から通路へ押し出される。
――相変わらず終わってんな、この社会は。
ヒーローが飽和しているからこそ、ヒーローが助けてくれるものとして捉え、別の何かの生き物のように思っている節すらある。
前世で警察官や消防士、自衛隊といった職業がそのように思われていたところもあったし、周知の醜悪な側面でしかないはずなのに、ヒーローというものが特に英雄的に報道されているからか、その反動も強く感じている。
もはや無感動の呆れすら覚えながら、サングラス越しにヴィランを睨む。バスの車内という狭い世界を支配する優越感に浸ったヴィランの顔色が変わった。
「貴様その制服……雄英高校の生徒か! わざわざ姿を現すとは、英雄志望というやつか? そうじゃなきゃヒーローは目指さないものな!」
「否定はせんよ。最近色々と悩んどるけど」
「若人が迷うのは世の常、おおいに結構! だが俺様の邪魔をするのはご遠慮してもらうぜぇ!」
サンパンマンが飛びかかってくる。
三発目を受けてはいけない個性だが、奴の言葉を信じるならばただ三回目の打撃ではなく、同じ物体に対して三回目の打撃が超強力になる。
ならば一度防いだ打撃を違うもので防げばカウントはリセットされると見るべきか。ヴィランの言うことを信じられないから、結局防ぐか躱すかが当然だが。
「食らえ、ワンパン、ツーパン!」
「一撃目と二撃目は英語なんやね」
「なにっ!?」
サンパンマンの拳がオレの胴体を捉える直前で止まる。
拳と胴体の間には水の塊が無重力下にあるように浮いていて、クッションのように打撃を吸収していた。
カウンターで一発殴る。
そこそこいいところに入り、サンパンマンは通路を転がった。
「水を操る個性……か?」
「まぁ、流石に見ればわかるか。せやで。ボクの個性は水分操作や」
シンプルにして応用力はあるが、如何せん問題なのは『オレ自身が水を生み出せないため、水がないと個性が役立たない』こと。
だからボトルを手放さないようにしているのだが、空のペットボトルが転がっているのを見たサンパンマンは鼻血を拭いながら笑みを浮かべる。
「ふふふ、そうか、貴様……その個性は水がないと意味ないわけだな? もしも――例えば炎熱ヒーロー“エンデヴァー”のような個性ならペットボトルから水を用意する必要もない」
「意外と洞察力あるやん。雄英に入学する?」
「お生憎様だが……高校受験は失敗してるんだよ俺様は!」
バスの通路は直線的な動きしかできない。
サンパンマンも正面から突っ込んできて、オレは浮かせた水を砲弾のように固めて放つ。
しかし――
「甘いぞ雄英生! “サァァンパァァァンチ!!”」
水の塊が彼の右拳に叩かれると水飛沫がバスの中に飛び散った。
「これでもう貴様を守る水はない! ヒーロー志望の夢は諦めることだなぁ!」
拳を振りかぶるサンパンマンの眼前に放られたのは、コーラの缶。
「小賢しい!」
手で簡単に打ち払おうとした瞬間、アルミ缶がボコりと、生き物のように膨張する。
オレは指を差し向けた。
もう勝負はついている。
「視野が狭いで不合格者。コーラだって立派な水やろ」
「しまっ……うぐええっ!」
炸裂するアルミ缶は指向性を持って、勢いよくサンパンマンの喉に激突する。
勢いそのままに吹き飛ばされ、もう一度フロントガラスに叩きつけられた。一度罅割れたガラスは再度の衝撃に耐え切れず、音を立てて砕け散る。バスの運転手が急停止し、ヴィランは道路に投げ出された。
もちろん叩きつけられれば死ぬ。
周囲の乗客の飲み物を奪い、中身の水分を操る。それなりの量になった水の水流を操作して吹き飛ばされたヴィランをバスの中に押し戻した。
粘度とか張力が操れば手のように動かせるのに、流石にそこまで精密な動きできそうもなかった。
なんとかヴィランも確保してようやく汗が吹き出した。
ヒーロー志望がうっかりヴィランを殺せば色々と面倒が舞い込んでくる。
「うおおおっ! さすが雄英生だ!」
「今の動画撮ってたぜ、アップしちゃお……」
「なんだよやっぱりヒーローの世界でもエリートのほうが強いんだな」
「ありがとうヒーロー!」
オレは少し傾いたサングラスを外し、レンズを拭いた。
乗客の一人が叫んだ。
「あっ! この人……今年の雄英体育祭で優勝してた!」
「本当だ……一年生の部だったよな、完全優勝で最もつまらない体育祭とすら言われた優勝の……海原大海!」
「すげえ、今のうちにサインください!」
「トップヒーローは学生のうちから逸話を残すってやっぱりそうなんだな!」
「……なんだかな」
歓声を受けてなお、ため息がこぼれた。
別に憎しみとかそういうことを覚えているわけではないが、時々前世の平和ボケした世界が恋しくなってしまうのは、単純に郷愁の念によるものだけだろうか。
パトカーのサイレンの音が近づくのを聞きながら、オレは愛想笑いを浮かべながら騒ぐ乗客の相手をしていた。
☆☆☆
――教室にあるテーブルと椅子はひとつだけだった。
そこにオレが座っている。
「インターンですか」
「そうだ。現在A組は海原ただ一人であることと、お前の成績を鑑みてインターンによって実戦経験を積んでもらうのが適当だと教師陣で結論が出た」
「インターンは二年生からと聞きましたけどええの?」
「仮免取得自体二学期でとらせただろ。教師とマンツーマンっていうのも悪くないが、良くも悪くも技能が偏りそうだからな。実戦で学んで来い」
と、相澤先生とやりとりしたのは一か月前。せっかくインターン先を選んだというのに、とんだ幸先の悪さだ。
バスジャック事件で警察に事情聴取を受けた後、タクシーでインターン先の事務所に向かう。
予定より遅れてしまうことやトラブルのことについては雄英とインターン先に伝えている。
「そういえば今日近くでオールマイトが火事の中から五人を一瞬で救い出したらしいよ。お兄ちゃんもそんなヒーローになるのかい?」
「ええ、まぁ」
タクシーの運転手の世間話に空返事をしながら、車の窓に流れる街の風景を流し見ていた。予定では午前中に到着するはずだったのに、夕方の気配が街を照らしている。
「お兄ちゃんも頑張ってなあ」
「どうも」
オレが解決した事件は報道すらされていない――もちろん当日というのもあるが、数あるヒーローの事件・事故解決のニュースに埋もれてしまっていた。
別に目立ちたいわけではないので構わないが、バスジャックが起きてなお、取り沙汰されない今の社会の荒れ具合に心がざわつく。前世じゃバスジャックが起きれば一週間はニュースはもちきりになるというのに。
オールマイトが現れてヴィラン出現率、犯罪発生率は大きく低下しているという。それでもなお、オレが生きていた前世よりも遥かに犯罪が起こる。
「個性社会、超人化社会、ね……」
別に社会をどうこうする気持ちはない。
銃の所持が当たり前になった国のように、個性を持つことが当たり前になっただけで、人が自由に行使できる力が自然と備われば社会が荒れるのは当たり前だ。
ただ、前世が恋しいという寂しさと、この世界を楽しもうとするモチベーションが最近低下していた。
最初は黒幕っぽい振る舞いをしようと考えていたし、実際オレの個性は汎用性に優れていて、オレ自身も才能に恵まれている方だと思う。
しかし個性の限界があり、そして今の力では原作の戦いに介入しても限界があることを実感していた。
「ただ水を操る個性っていうと、色々できそうなんだけどな」
手を握り、開く。
目に映る水分を操作して操ることができるのは優秀だと思うが、そもそもヒーローとして活動する場所に必ず水があるとは限らない。かといって他人の身体の水分を操作するとか、そんな精密さを手に入れることは訓練を経てもまるでできなかった。
そんな現実的な壁によって、オレの中に燃え上がっていたはずの遊び心や理想は燻り、どちらかというとヒーローになって適当に生きて、原作での大騒乱をうまいことやり過ごして生きていくかと諦観が心を覆っていた。
今回のインターンでランキング上位のヒーローの事務所ではなく、平凡なヒーローを選んだのは、より現実的な活動を見たいことが一番の理由だ。
コミックのヒーローのように活躍するのではなく、警察や消防といった組織と連携する職業としてのヒーロー……それでいいやと。
「はい、ここだね。料金はこれくらいだね」
「電子マネーで。領収書ください。宛名は国立雄英高校でお願いします」
タクシーはオレを降ろして走り去っていく。
目の前には『ウォーターホースヒーロー事務所』という小綺麗なオフィスが街の一角に居を構えていた。
オフィスの上階は住宅のようで、恐らく自宅も兼ねているのだろう。
ヒーローコスチュームやその他荷物を詰めたアタッシュケースを持ち、ドアをくぐる。
「すみません、雄英高校からインターンで研修に参りました。海原大海です」
「ああよかった、今着いたんだね! 迎えに行ってあげられたらよかったんだけど」
整理整頓されたオフィスの奥の部屋から現れたのは壮年というのだろうか、だいたい三十代くらいの短く切りそろえられた黒髪の男。
ポロシャツにチノパンという恰好はヒーローというより少しカジュアル寄りな会社員を思わせるが、シャツの下の胸板や肩幅の厚さや筋肉質な二の腕は体を資本とするヒーローらしい要素が垣間見えた。
「ウォーターホースヒーロー事務所代表のウォーターホースこと、
「はい。しばらく勉強させてもらいます」
「おう、おおいにここでヒーローというものを勉強するといい! といいたいが……ぶっちゃけ君のほうが優秀そうなくらいだよ。こう言っちゃなんだが、よく俺のところに来たね」
握手を重ねる出水さんは歓迎しつつも苦笑いを浮かべた。
「うちはもう一人、妻がサイドキック兼経理も兼ねている小規模事務所だ。あとはパートさんと正社員の事務員さんがメイン」
「綺麗なところですね。依頼人も気持ちが良いでしょう」
「だろう? 綺麗な事務所は気持ちがいいもんだ。いつもカミさんが掃除してるんだけど。俺が掃除するとキレるからな、ヘタクソだって」
「いきなり何を言ってるの」
テーブルの陰から現れたのは出水さんと年齢が近そうな綺麗な女性だった。青っぽい黒髪がよく目立った。
「こんにちは海原くん。妻の
「代表の前でそんなこと言うなって。まぁここでなんとなくヒーローというものを知って……エンデヴァーのサイドキックとかになって、ウチの後ろ盾になってくれ!」
あははと笑う二人。
和気藹々としていて、つられて笑みが浮かぶ。
話題は当然、今日の事件に及んだ。
「そういえば大丈夫か? バスジャック事件……巻き込まれたって聞いたけど。怖かっただろ?」
「運がいいことに無傷でしたわ。一応、仮免とはいえヒーローですから」
「流石金の卵……俺が高1のときなんて彼女作ることばっか考えてたよ……君は俺より多分強いだろうけど……まだ高校生だ。怪我しないことが一番だよ」
「そうそう。まぁ、ヒーローになったら戦うこともあるだろうけど……まずは自分の命を大事に考えないと。とにかく無事でよかった……」
「――」
――。
「……海原くん? 海原くん?」
「――え、あ、はい……ンンッ、ええ、どないしました?」
「あ、いや、なんかすごい目を白黒させていたから……」
それは、出水さん――流汰さんと水面さんの言葉が、あまりに聞きなれないというか、この社会では聞かない意見だったから、面食らってしまった。
……いや、きっと何度か耳にしていたことはあったと思う。
例えば、相澤先生もそう言っていたと思う。自己犠牲は崇高だが自分を守れないやつに他人は助けられない、と。
ただ、あまりにヒーローとは自己犠牲の元に成り立つとか、人を助ける力を持っているならば他者を救ってが当たり前という無辜の人々の声が大きくて、塗りつぶされていた。
今日こうして、ヴィランと対峙した自分に市民や警察から向けられたのは、賞賛ばかりだった。
でも、自分でもわからなかった、かけて欲しかった言葉は“心配”だったんだ。
(ああ、そっか)
オレ、怖かったんだ。
そんな感想がすとんと胸に落ちた。
遅れて、手がぶるりと震えた。ヴィランと対峙したことは、当然だが、無い。
原作では1年A組の生徒たちは何度もヴィランと対峙していた。それを読者として読んで、そしてそういう世界だと他人事のように捉えていたから、別にゲームをやるように、恐怖なんて感じないと思っていた。
しかし、いざ実際に悪意をぶつけられると、恐ろしかった。
でも、オレを褒めたたえ、いずれはヴィランを倒し、人々を救うヒーローになるという期待を託されたオレに、恐怖を持つことが許されないような気がしていた。
無意識のうちにそれを抑え込んでいたのだと、今更気が付いた。
「あ、あれ……す、すんません、なんか今更、手が……なんで……」
掲げた手が震え、握りしめて止めようとしても、自分のものじゃないみたいに揺れる。
どうすればいいのかわからなくなって、なんだか情けなくて、恥ずかしくなって――両手を握りしめられた。
はっと顔をあげる。
「大丈夫だ、海原くん。ソレは、おかしなことじゃない」
「ヒーローだって人間なんだから。喜怒哀楽があって、怖いこともあって、幸せなこともあるんだよ」
優しく笑みを浮かべた流汰さんと、水面さんの言葉に、心がじんわりと暖かくなった。
気づけば、手の震えは止まっていた。
「すんません、高校生にもなって……」
「なに言ってんの、高校生なんてガキだよ、まだまだ」
「そうそう。インターンなんて本来、ヴィランと戦うことのほうがおかしいんだから。普通サポートとかそういうことがメインだよ」
はにかみながら、二人に感謝を告げた。
作り物のような目で見ていたこの世界で、この二人の優しさは、本物のように身に染みた。この人たちはオレを子供であり、まだヒーローになりきれていない卵として見ている。
(すごいヒーローだな)
オレは、自分が前世を含めたら結構な歳になっているはずなのに、感情を抑えきれていないことを恥ずかしがりつつも、二人を尊敬した。
こういう人が、ヒーローなんだな、と。
「さて。早速だがインターン初日というわけで、任務がある!」
「ええ、勉強させてもらいます」
「いいな、やる気で。というわけでまずは――ウチの息子を一緒に迎えに行ってくんない?」
オリキャラ紹介
・サンパンマン
ヴィラン。とりあえずオールマイトぶっ倒してやろうと衝動的に犯罪に走る。行動力のアクセルぶっこわれてる。出番はもうない。
「個性:三連パンチ」
同じ物体を殴った時、三回目がとてつもない威力になるぞ!
・倍金マン
ヒーロー。武闘派。金の装飾をつけているが性根は倹約家。個性のために仕方なく金を買っているので為替相場に詳しい。出番はもうない。
「個性:倍金」
金の大きさを巨大化させられる。ある程度形も操れる。持続時間は短いので売って稼ぐことはできないぞ!
・出水流汰
ウォーターホースの本名。洸汰の父。35歳。名前は原作では出ていないのでオリジナル。
・出水水面
ウォーターホースのサイドキックにして経理。洸汰の母で35歳。こちらもオリジナル。
ウォーターホース、チョイ役なのもあって原作じゃ「二人でウォーターホース」なのか「片方がウォーターホース」なのかわからないし、この夫婦のどちらとマンダレイがいとこなのかもわからないのでこのあたりは独自設定です。
現在過去編。
主人公は
・ヒロアカ世界の治安と民度ヤバくて前世ホームシック
・実力に行き詰まり感じている
・そこそこ孤独感覚えてストレスあり
・原作まで遠くてモチベ低下。お前は思いつきで原作開始前から始めた二次創作作者か
・それにより少しやさぐれている
そんな主人公のオリジン。やっぱりヒロアカならオリジンがないとね!!というわけでこのへんは全力で趣味に走ります