カラオケデートを機にきくりとの距離が縮まっていた圭一は夜に夢を見ていた。それもきくりがネグリジェを着て迫るというエッチな夢だった。
「き、きくりさん!?」
「圭一くーん♡だーいすき…ちゅ」
「(嘘だ……きくりさんがこんなにエロい訳がない!)」
「私達さぁ……そろそろ大人な関係になってもいいと思うんだァ。だからさぁ」
相変わらず酔っ払いであるが、今の彼女は一人の女の子として圭一に迫る。圭一もまたこれが夢だと分かっている。必死に自分を殴る……しかしきくりが手を取る。
「自分を傷付けちゃダメだよ~♡圭一君の手は、今から私を淫らにするんだから♡…んっ…ちゅ」
「ひゃ!?ら、らめだよ……きくりさん」
圭一の指にきくりの舌が絡まる。収まらぬ下半身の熱を感じつつも圭一はきくりに身を委ねる。
「……夢……だったんだよな」
カーテンから差し込む光りで圭一は夢を覚ます。ふと、下半身が濡れているのを感じ、そっと布団を捲る。
「嘘だろ……はぁ、まああんな夢見たらそうなるよな」
どうやら男特有のアレだった。取り敢えずパンツを着替えて制服を着用して学校へ。夜に見た淫乱なきくりが頭から離れず、圭一は頭を悩ませる。
「どうすりゃいいんだ」
「よ、どうした朝から死んだ顔してよ」
「隼人か。そのさ……」
圭一は恥ずかしながらも隼人に昨夜の夢について話す。どうせ茶化されると圭一は思ったが、隼人は真剣に聞いていた。
「ま、彼女に対して欲情する気持ちは分かる。例えそういう関係はまだ早いと思っても、身体は正直だからな」
「隼人も経験あるのか?」
「まあな。だけど、結局タイミングだと思うぜ」
「タイミングか……」
「ま、暫くは意識するだろうが頑張れ。何とか邪念を振り払えよ」
隼人から励まされた圭一は邪念を振り払うべく今日1日は勉強に没頭した。学校が終わり放課後……圭一は河川敷で座り込んでいた。夕陽を眺めて、夢の内容も忘れかけていた。
「何とかなったな……」
「あ!圭一くーん!やっほー!」
「!?き、きくりさん!?」
あちらからきくりがやって来た。相変わらず酔っ払いだった。しかしその時、強風がきくりのスカートを捲る。露わになる黒いレースの下着……きくりは急いで下を抑えた。
「……もしかして見た?」
「み、見てないっすよ!?」
「本当に見てないよね!?」
「はい!黒のレースなんて…あ」
「けーいーちーくーん?」
「あだだだだだ!!!頬を抓るのはやめて!」
普段はズボラなきくりでも下着を見られるのは恥ずかしかったらしい。
「もう……スケベ」
「反省してるっす」
「……まあ、許してあげる。この後暇だったりする?」
「はい、暇ですけど」
「ならお姉さんとこのままご飯行くよー!レッツゴー!」
きくりに連れられ圭一はこの日、彼女と一緒にご飯を食べて家へと帰宅した。