廣井きくりとの甘い生活   作:どこかの超電磁砲

8 / 9




デートアライブ 前編

 

 

 

「(嘘だ……圭一君が……圭一君が他の女の子とデートしてるなんてぇ!)」

 

 

 

圭一との交際は少しづつ上手くいっていた筈だった。しかしきくりは目の前の光景を信じたくなかった。きくりの視線の先には茶髪のロングヘアーの少女と圭一が歩いていた。端から見ればデート……きくりは手に持った紙パックの鬼殺しを落とす。

 

 

「(あんなに私の事好きだって言ったクセに!っ!)」

 

 

 

きくりは走り出す。人混みを掻き分けて無我夢中で走る。圭一が浮気しているという現実を信じたくなかった。やがて走っているとある人物とぶつかる。

 

 

「きくり?」

 

 

「志麻…」

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

「志麻ァ……志麻ァァァァァァ!!」

 

 

 

同じバンド仲間の岩下志麻に抱き着き、泣き叫ぶきくり。志麻はきくりを宥めて近くの喫茶店へ入る。

 

 

 

「圭一君が?」

 

 

「うん……私……信じたくなかった……でも、浮気されて当然なのかもね……私アル中だし、結局私は遊びだったんだよ……」

 

 

「……まだ決め付けるのは早いだろ」

 

 

「え……」

 

 

「圭一君は少ししか面識ないが……あのライブ終わりに告白した圭一君の瞳は本気だった。そんな彼が浮気するとは思えない」

 

 

「でもぉ!」

 

 

「……ならば尾行するか。そうすれば真実が分かるだろ」

 

 

「だけど……」

 

 

「不安……か。もし圭一が本当に浮気しているなら私が一発ぶん殴る…それならお前もケジメが着くんじゃないか?」

 

 

「……分かったよ。なら行こう……もし本当に浮気なら私は一生恋人は作らないよ……だから志麻」

 

 

 

目を開き本気のきくりに志麻は頷く。2人はそのまま喫茶店を出る。丁度道路を跨いだ先に隼人と少女が居た。きくりと志麻はそのまま静かに尾行する。

 

 

 

「白銀君ここだよ」

 

 

「へぇ、外観は女の子専門店って感じだな」

 

 

圭一と少女が入ったのはアクセサリーショップ。きくりと志麻は店の窓から中の様子を伺う。圭一と少女はアクセサリーを見ながら談笑している。

 

 

 

「(あんな笑った顔……見た事ない……やっぱり圭一君は……)」

 

 

「………」

 

 

 

圭一はアクセサリーを手にレジへ。会計を済ませて少女と店を出る。次に2人が向かったのはラーメン屋だった。

 

 

「きくり、追うぞ」

 

 

「……うん」

 

 

きくりの手を取り2人を追い掛ける志麻。きくりは浮気という二文字が離れず落胆していた。あの日自分に告白してくれた青年 白銀圭一は自分を愛してくれていたはずだった。だが圭一だって男だ。

 

 

 

性欲を持て余す男は女の子なら誰にでも手を出すと本に書いてあった。きくりは未だ自分に手を出さない圭一が若い女の子…それも同級生とこの後あんな事やこんな事するという真実を受け入れたくなかった。

 

 





伊地知星歌との甘い生活(予告)


只野久紫…大手広告代理店に勤める窓際係長。しかしそれは表の顔に過ぎない。久紫は会長直属の特命係として裏でのトラブルを解決するという裏の顔があった。そんな久紫には幼馴染 伊地知星歌が居た。2人は愛し合い結婚まで約束していた。しかし久紫は自分の裏の仕事を理由に星歌の元を去る。


だが……



「久紫……!この!馬鹿ァ!またこんな怪我しやがって……もうお前が傷付く姿を見るなんて御免だっ!」


「星歌……」


夜の繁華街の路地裏で2人は再会する。



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。