圭一の尾行を続ける志麻ときくり。圭一は相変わらず同級生の少女と楽しく雑談していた。その様子を見ているきくりの表情は次第に暗くなる。
「志麻、やっぱりもういいよ…」
「きくり…」
「圭一君がもう私には興味ないのは分かったから」
「待てきくり!」
きくりは志麻の手を振り払い走り出す。同時に圭一がこちらを振り向ききくりの姿を見付ける。
「きくりさんっ!待ってっ!」
「っ!…もう放っておいてよ…どうせ私とは遊びなんだよね」
「違う!これには訳があって!」
「圭一君の馬鹿っ!!信じてたのに…!」
それだけ言うときくりは走り去る。圭一は誤解を解くために彼女を追い掛ける。志麻も追い掛けようとした時、圭一と一緒に声を掛けた。
「あの…もしかしてきくりさんのお知り合いですか?」
「そうだが」
「誤解しないで欲しいんです。実は今日圭一君、きくりさんとお揃いのネックレスを買う為に一緒に選んで欲しいって言われて…」
「成る程。そのアクセサリーは?」
「今圭一君が持ってるはずです!だから何とかきくりさんの誤解を解いて欲しいんです!お願いします!」
「…そうしたいが、ここは圭一君に任せてみよう。えと君は…」
「あ、私とした事が申し遅れました。圭一君の姉、白銀真理亜です」
「まさかのお姉さんだったのか」
茶髪のロングヘアーの少女は圭一の姉である白銀真理亜だった。志麻は真理亜と話して、2人を見守る事にした。圭一はきくりをひたすら追い掛ける。
「もう私なんて放っておきなよ!!」
「俺はきくりさん一筋だ!それは揺るぎない事実ですっ!」
「嘘ばっかり言わないでよっ!!あんなに楽しそうに話してたクセに!」
「っ!きくりさんっ!!」
圭一はきくりを後ろから抱き締めた。
「話を聞いてっ!あの人は俺の姉さんなんだよ…!今日姉さんに付いてきてもらってある物を買ったんだ」
「ある物…?」
「これだよ」
圭一が紙袋から取り出したのはハートの飾りが付いたネックレス。圭一はそのネックレスをきくりに付けた。
「圭一君これ…!」
「付き合ってからその…何もプレゼントしてなかったから。でも女性へのプレゼントって初めてだから、姉さんと一緒に選んで買ったんだ」
「そう…だったの?」
「俺が浮気なんてする訳ない。俺の中にはいつもきくりさんが居るんです。浮気なんて100%あり得ません」
「……信用出来ないなァ?」
「えぇ!?」
「なら証明してよ。私の事が好きなら……」
きくりは勇気を振り絞り顔を近付ける。圭一はそのまま彼女とキスをした。長い間キスをした2人はゆっくりと離れる。
「えっへへ……私のファーストキス……どうだった?」
「ドキドキしました……」
「正直者だね。分かったよ…今日の事は許してあげる。でも今度1日私とデートしてもらうからね?」
「もちろん。きくりさん取り敢えず行きましょうか。姉さんや志麻さんを待たしてるんで。それに紹介しとかないと……未来のお嫁さんだって」
「ふぇ!?お、お嫁さんだなんて……ま、まだ早いよ…」
きくりの手を取る圭一は真理亜と志麻の方へと向かった。
次回とその次は廣井きくりの深酒日記にある
ヨガの話とコミケの話を投稿しますー。