「さて、ことねさん。債権はご存じですか?」
「債権ってあれでしょ、国の借金ってやつ。学校で習ったよ」
「そうですわ、国の債権は国債といわれますわ。債権の魅力はリスクが低いことですわ」
「ん?投資なのに借金?」
「今回は国債で説明しますわ」
「まず、国が何か新しいことを始めたいと仮定しますわ。ですがお金が足りない。じゃあどうするか債権というものを発行するのですわ」
「その債権ってのは?」
「債権とは借金の証明書だと思ってくださいませ。主に値段、利率、返還日、利払い日が書かれていますわ。」
「うん」
「たとえば、『値段10000円』、『利率1%』、『返還日2030年1月1日』、『利払い日毎年1月15日、7月15日』といった感じですわ」
「その例でいくと毎年1月15日と7月15日に100円が国から支払われて、2030年の1月1日に値段の10000円が返ってくるから10000円を貸して1000円の利子が受け取れるから1000円儲けられるってこと?
「惜しいですわ!利率は年単位で計算するので一年でもらえるのが100円なので五年で500円ですわ」
「うーん、なんかパッとしないね。」
「そうですわね、私が感じる債権最大のメリットはリスクの少なさですわ」
「リスクの少なさ?」
「債権は発行体、今回の例だと国ですわね。国が債務不履行(お金を返せなくなる)にならない限りは元本が返ってくるのがメリットですわ」
「逆にデメリットは?」
「リターンの少なさですわ。預金よりはまし程度の利率でしかないので株と比べるとどうしても劣りますわ」
株
ことねは眉をひそめている
「株ねぇ、そういえば株ってどういったものかいまいちわからないなぁ」
「ふふ、お任せくださいませ!この倉本千奈ががんばってせつめいしますわ」
「とはいってもそこまで難しくはありませんわ。簡単に言ってしまえば『会社の利益を受け取る権利』だと思ってください」
「『会社の利益を受け取る権利』?」
「例えば、ことねさんが倉本工業の株を100,000円で100株買ったとしますわ」
「100,000円…なかなかの出費だね」
「この倉本工業は毎年一回一株当たり30円の配当金を出していますわ」
「ってことはあたしの手元に毎年3000円入ってくるのか」
「しかし、今年はたくさん仕事をしたのでたくさんのもうけが出ました。なので今年の配当金はいつも30円のところを100円にすると発表しましたわ」
「え!じゃあ、100株持ってるあたしは10000円!急に三倍近くなったよ!」
「そこでことねさんにひとりのお客さんがやってきてこういうのですわ。『あなたの持っている倉本工業の株を300,000円で売ってくれない?』って」
「300,000円!あたしの持ってる株の価値が一気にあがったよ!…あっ、これが株なのね」
「そうですわ、この一連の流れが株ですわ。今の例で二つ儲けれる方法がありましたわね。一つが配当金で儲ける『インカムゲイン』もう一つが株を売買することで儲ける『キャピタルゲイン』ですわ」
「インカムゲインが安定していて、キャピタルゲインがドカンと儲かるのかな」
「インカムゲインは確かに安定していますが会社が儲かっていないと配当金が出ないということにも注意ですわ。キャピタルゲインの方も業績の方が落ちたりしますと株を買った時の値段より下がってしまうということになるので損をしてしまうこともありますわ」
「なんか債権より波乱の予感なんだけど」
「その予感は正しいですわ。ただ株には株主優待なるものがあるのですわ」
「あっ、なんか聞いたことある。ジュースとかもらえるやつでしょ」
「すべての会社がやっているわけではないので一概には言えないですが、自社製品であったりカタログチケットであったり割引券であったりしますわ」
「なんか一気にやりたくなったけど、債権よりもリスクが大きいイメージがあるなぁ」
「そうですわね、会社が倒産してしまうと株の価値はゼロになってしまうし、投資をするにも基本的には100株単位で売買されるのでいきなり100,000円を使うのも心理的に抵抗があると思いますわ」
「なんか債権と株の間の投資ってないの?」
「それなら投資信託がおすすめですわ」
本当は債権と株別々で話を書いてたけど短すぎたからつなげた
より見づらくなって申し訳ない